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すとぷりとからぴちが逃走中の呪いにかかったらしい。
作者: 清原優桜華  (総ページ数: 17ページ)
関連タグ: すとぷり からぴち いれいす シェアハウス 逃走中 
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10~

*7*

ころん視点
もふ そいやさ、たっつん帰ってこなくない?
るな 言われてみれば…
ころん ちょっと僕探しに行ってくる!

ドア ガチャ
玄関の扉を開けると、押しつぶされそうなくらい重い色をした曇が空一面にたちこめていた。
ころん うっわー…なんか雨降りそう・・・ってそーだ!
たっつん探さないと!

お目当ての人物は、わざわざ探しに行かなくても良かったと思うくらい家のすぐ近くのバス停にいた。

ころん たっつん…?どうした?
たっつん ごめんな…ごめんなころん・・・
次の瞬間、たっつんが発した言葉に耳を疑った。

たっつん なーさんを、止められへんかった・・・

一瞬、思考回路が停止した。


たっつん ごめんな、ごめんなころん。

ただひたすら、謝るたっつんを前にして、何を口にすればいいのか分からない。


ころん なーくんは、でて、いったの…?

それを口にした途端に、言いようのない苦しさがこみあげてきた。
足元に穴が空いたような感覚に襲われた。

悠佑 ころん?たっつん?こんなとこでなにしとるん?

ころん あにきぃ・・・なーくんが、ひっく、出て行っちゃったよっ・・・
悠佑 2人とも、とりあえず家帰らへん?送ってくで。


そういうと、兄貴は無言でたっつんと僕を車に乗せた。

家はすぐそこなのに、送ってくれる所に兄貴の優しさがにじみでていた。

インターフォン ピンポーン

じゃぱぱ はーーい

悠佑 悠佑でーす

ドア ガチャ

じゃぱぱ視点
じゃぱぱ 兄貴!どうしたの?ってたっつんところん?!

悠佑 さっきそこで会ってな。ついでに送りに来た。

じゃぱぱ(小声で)何があったの?
悠佑 (小声で)なんか…ころんが言うには「なーくんが出ていった」らしいよ。

えと じゃっぴじゃっぴ!やばいって!これ!

そう言ってえとさんが俺の目の前にかざしたスマホ画面にはーー

「こんなリーダーでごめん。でも、楽しかった。」というなーくんのメッセージが表示されていた。












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