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奇病持ちの私が生きる意味
作者: 黒薔薇  (総ページ数: 15ページ)
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10~

*14*

医者「好きだったのに、
   愛してしまったのに、」

愛してしまった、なんで、

好きだと、伝えれば良かった。
愛を叫べば良かった。
萌音の全てを愛していたのに。

後悔したってもう遅いのはわかっていた。
でも、理解してしまいたくなかった。

【3日後】

萌音は、死んだ。

医者「綺麗な死化粧だね、萌音(ニコッ」

喋りかけても、返してくれるわけがない。
当たり前だ。死者が喋れるわけがない。
俺は医療関係者。
患者の死など、何回も立ち会ってきた。
こんな悲しくて、切なくて、後悔してるのは初めてだ。
それほど、萌音を愛していたのだろう。

【夢】
萌音「ねぇ?せんせ?」
医者「萌音、?萌音なのか、?」
萌音「うん、萌音だよ!」
医者「あ、あぁ、、、」
萌音「ね、せんせ?私のお願い聞いてくれる?」
医者「もちろんさ。」
萌音「ねぇ、私に会いに来て?」
医者「いいよ、萌音のためなら、死ねる、、」
萌音「ありがとう!」


そうして、俺は萌音のために死んだ。


               【恋は人を狂わせる】

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