コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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  同居人は、旦那様。  
日時: 2015/09/16 16:44
名前: 悠。 (ID: 0a987INq)








皆様、初めまして*
以前は違うサイトで小説を執筆させて頂いてました、悠。と申します。

今回こちらの方で活動させて頂くのは初めてで、とても緊張してます(
精一杯頑張らせて頂きますので、宜しくお願いしますっ*



*、ご注意

誠に勝手ながら、荒らしや成りすましは勿論の事パクリなども禁止させて頂きますがご理解下さい。

また、主は呼び捨てやタメOKですので気軽に声を掛けて下さいね!
更新はスローペースですが、温かく見てやって下さい(*´`*)


*、あらすじ

世界的に有名な会社のお嬢様と、これまた有名会社の跡取り息子。
そんな二人に訪れた、「政略結婚」という名の奇跡——!?



私なりに頑張るので、宜しくお願いします!
アドバイスなど、随時受付中なので是非どうぞ。



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Re:   同居人は、旦那様。   ( No.11 )
日時: 2015/09/17 18:17
名前: 悠。 (ID: 0a987INq)



【 第四話 】






家の門を潜ると、きれいに手入れされた花壇にそこから伸びた縁側。
いつもならそこにお母様がいるのに、何故だか今日はいなかった。

私が首を傾げていると、ひょこっとメイドが二人顔を出した。
手には花壇の整備用だろうか、じょうろを片手に持ち微笑んでいた。


 「お帰りなさいませ、茉彩さま」

 「ご主人様と奥様がお呼びですので、ご案内します」




(お父様と、お母様が……?)



少し嫌な予感がしたが、私は渋々頷きメイドの後へと付いていった。
障子を両手で開くと、真剣な表情の両親がそこに座っていた。

いつもの明るい笑顔のお母様も、自分の膝をじっと見つめていて。
お父様は、深い澄んだ青い瞳で私の事を見据えていた。

冷や汗が背中を伝うのが、分かっていく。
メイドは部屋を出て、ここにいるのは三人だけとなった。



 「——茉彩、お前には婚約者がいる」

 「……へ?」




沈黙を切り開いたのは、お父様だった。
いきなりの告白に、私の口から出たのは間抜けな声だった。

そしてお父様は、一枚の写真を机に置いた。
さらさらの黒髪に、切れ長の瞳が白い顔に並んだ男の人が映っている。

鼻は凄く高くて、唇は薄いしとても笑顔が似合っている。
うちの学園なら間違いなく、理人と並ぶ人気だと思う。



 「お前はもう16歳だ、結婚もできる歳になっただろう?」

 「茉彩、この方は朝日奈(あさひな)グループの御曹司なのよ」



朝日奈グループ、その名前でぴんと来た。
これまた世界的に有名なIT業界のトップで、都内にビルが幾つも。

前に何処かで見たこと有る名前を思い出した、朝日奈 翼(あさひな つばさ)だ。

テレビ番組で、どこかの記者のインタビューに答えていて。
にこやかに微笑みながら、低めの透き通った声が素敵な人だと思った。





この人が、私の「婚約者」なの——?



 「それで両家で話し合った結果、お前たちの為に家を買った」

 「明日、お見合いしてそのまま一緒に住むのよ」




お父様とお母様が何を言っているのか、私には聞こえていなかった。
いや、正確には゛聞こうとしなかった ゛のだけど。

そのまま直ぐに立ち上がって、私は部屋を出た。
後ろでお父様が私を呼ぶ声が聞こえたけれど、私は無視した。

すれ違うメイドや執事にも走るのを止められたけど、聞こえなかった。
やっと自分の部屋にたどり着き部屋のドアに手を掛け、座り込んだ。



(何、それっ……!)



携帯には、理人から着信が来ていたけれど私はまた無視した。
今は誰とも話したくなくて、ただここで俯いていたかったから。

ぎりぎりと歯を鳴らして、溢れ出しそうになる涙を堪えきれなかった。
あまり泣いた事なんてなかったのに、こうも簡単に涙が溢れた。



私が、結婚するだなんて。
あまりにも信じられなくて、ただ涙を流した。


Re:   同居人は、旦那様。   ( No.12 )
日時: 2015/09/17 18:32
名前: 悠。 (ID: 0a987INq)






*、お知らせ






ごめんなさい、さっき付け加えるの忘れてました……!
更新状況についてのお知らせです。


9月21日〜9月22日まで
9月30日〜10月1日まで


家庭の事情につき、更新をお休みさせて頂く形となります。
誠に勝手ですが、ご理解頂けると有難いです。

また、主は学生です。
勉強や習い事の為に、更新は後回しになってしまう時があります…((汗

ですがゆっくり頑張りますので、応援宜しくお願いしますっ*



Re:   同居人は、旦那様。   ( No.13 )
日時: 2015/09/17 20:03
名前: 氷優。 ◆oR8MhqCGDo (ID: UIcegVGm)




   .

   .

   .



初めまして、氷優(ひゆ)と申します。
あの悠。様だったのですね!あ、私は彼方で悠。様と深い関係(←)だった、桜華です。
覚えてますかね……?御無沙汰しておりますっ:

政略結婚……お金持ちになると、こういう事に困るのかな((
とゆーか、茉彩ちゃん絶対可愛いですよね紬 様と同じく確信しましたよ←


政略結婚の行方が楽しみですね!
更新 頑張って下さい、また見に来ますね*
あ、そしてそして、参照100突破おめでとうございます(´`*)



Re:   同居人は、旦那様。   ( No.14 )
日時: 2015/09/17 20:42
名前: 悠。 (ID: 0a987INq)






*、氷優 さま





初めましてでは、ありませんねっ(*^_^*)
またお会いできて、本当に嬉しいです!

そうですね、深い(←)関係の悠。と申します(真顔)
お久し振りです*

政略結婚なんて絶対イヤですよね((
茉彩、可愛いと言ってくださる方がいて本当に嬉しいです!

あ、タメで全然大丈夫ですからねっ(=゜ω゜)ノ
更新頑張りますので、これからも応援お願いしますっ!



Re:   同居人は、旦那様。   ( No.15 )
日時: 2015/09/17 21:13
名前: 悠。 (ID: 0a987INq)



【 第五話 】






そしてついにやって来た、運命のお見合いの日。
私はお母様から譲り受けた、代々二条院家に続く着物に身を包んだ。

お化粧も今までした事ない位にして、顔の筋肉が疲れる。
昨日泣き腫らしたからか、目なんかはもう腫れていて、化粧で隠した。

そしてお昼を少し過ぎた頃、家の呼び鈴が鳴った。
メイドが応対する声が聞こえて、私の肩が小刻みに震えだした。



 

 「初めまして、朝日奈 翼 です」

 「……二条院、茉彩です」





初めて会ったその人は、やっぱり写真よりも凄く格好良かった。
家柄がこんなんだから「結婚」というのは、やっぱり意識していた。

だけど、まさか16歳でするなんて考えていなかった。
しかも相手は、まるで好きでは無い人で。

愛していない人と結婚する、そんなの分かり切っていた事だけれど。
いざそうなってしまうと、胸が苦しくなって、酷く視界が揺れる。




 「それでは、買った家へ行こう」

 「茉彩、翼さん、車へお乗りになって?」



二人してお母様の問いに頷いて、黒いリムジンに乗り込んだ。
都心からは離れて、車が止まったのはボロアパートの真ん前だった。

古びた「星岬アパート」と書かれた札がだらしなく掛かっている。
全く手入れしていないような草の蔦が絡まり、壁に張り付いている。

全体的に白っぽい壁だけど、所々剥がれかかっていて何とも言えない。
今まで住んできた家とは違いすぎて、ただ私たちは茫然としていた。



 「ごめんなさいね、二人共……」

 「両家の決まり事で、お前たちには「庶民生活」をしてもらう」




お父様とお母様が口を開くと、さっさと車に乗り込んでしまった。
大きな荷物と共に取り残された私と彼はアパートへと入った。

管理人さんに合鍵をもらって、「102」と書かれた部屋へと進む。
中はやっぱり古臭くて、二十畳もないような小さな部屋だ。

ふう、と溜め息を吐いた彼は、畳に荷物を下ろすと此方を振り向いた。
写真のように微笑むと、口を開いた。


 



 「悪いけどお前好みじゃないんだよ、もっと可愛ければね」

 「——はい?」






拝啓、お父様、お母様。
早速ですが「夫」に大きな不満があります。

実は彼は、超がつく程の腹黒男子でした。
親の前ではいい子の、最低なネコ被りという旦那様でした。



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