コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 同居人は、旦那様。
- 日時: 2015/09/16 16:44
- 名前: 悠。 (ID: 0a987INq)
皆様、初めまして*
以前は違うサイトで小説を執筆させて頂いてました、悠。と申します。
今回こちらの方で活動させて頂くのは初めてで、とても緊張してます(
精一杯頑張らせて頂きますので、宜しくお願いしますっ*
*、ご注意
誠に勝手ながら、荒らしや成りすましは勿論の事パクリなども禁止させて頂きますがご理解下さい。
また、主は呼び捨てやタメOKですので気軽に声を掛けて下さいね!
更新はスローペースですが、温かく見てやって下さい(*´`*)
*、あらすじ
世界的に有名な会社のお嬢様と、これまた有名会社の跡取り息子。
そんな二人に訪れた、「政略結婚」という名の奇跡——!?
私なりに頑張るので、宜しくお願いします!
アドバイスなど、随時受付中なので是非どうぞ。
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- Re: 同居人は、旦那様。 ( No.51 )
- 日時: 2015/11/07 17:04
- 名前: 悠。 (ID: 0a987INq)
*、お知らせ
更新をお休みしてしまい、申し訳ありませんでしたm(__)m
これからも頑張らせて頂きますので、応援宜しくお願いします!
参照900、ありがとうございます!
拙い文章ですが、これからも作者一同頑張らせて頂きます*
- Re: 同居人は、旦那様。 ( No.52 )
- 日時: 2015/11/08 21:12
- 名前: 向日葵 ◆.AJPkz4dwk (ID: mvHHqCHZ)
初めまして、向日葵と申します。
悠。様の小説は以前から気になっていまして、時間の空いた今日、初クリック。
もうストーリーがすとんと心に入ってくるみたいで、一気に読んじゃいました。
理人君……最初の元気で明るいキャラから随分と変わっちゃいましたね(震え声
でもヤンデレって好きなんで、理人君、全然大歓迎ですよ、ふふ#阿呆か
個人的には、翼さん(←)の方がタイプなんですよね、罵られたi(
……今の言葉は忘れて下さい#は
翼さん、本当に茉彩ちゃんではなく古都さんを選んでしまったのでしょうか。
理人君と茉彩ちゃんは、今後何か進展はあるのでしょうか。気になります!
悠。様、更新頑張って下さい。
陰ながら応援させて頂きます。
- Re: 同居人は、旦那様。 ( No.53 )
- 日時: 2015/11/08 21:35
- 名前: 悠。 (ID: 0a987INq)
*、向日葵 さま
こちらこそ初めまして、悠。と申します(´ω`*)
気になっていただなんて、とても嬉しいです!
一気に読んで……!?お体は大丈夫でしょうか、疲れてませんかっ←
そうですねえ、あっ、大丈夫ですヤンデレ私も大好物ですっ(
翼ファンですか、罵られたいですよねはい凄く分かります(笑)
これからも作者一同、精一杯頑張らせて頂きますので、どうぞ応援宜しくお願いします!
- Re: 同居人は、旦那様。 ( No.54 )
- 日時: 2015/11/08 21:42
- 名前: 悠。 (ID: 0a987INq)
*、お知らせ
皆様こんばんは、作者です。
最近は肌寒くなり、朝晩の冷え込みが辛いですね〜;
そんなこの時期、風邪も流行り始めますので、皆様お体ご自愛下さい。
さて、今日はお知らせがあります。
本日、この作品が参照1000突破致しました……!
読者様に感謝の気持ちで、本当に胸がいっぱいです(*^_^*)
これからも拙い文章ではありますが、皆様に楽しんでもらえるような小説を書き続けていきたいと思っているので、どうぞ応援宜しくお願いします!
:2015.11.8 悠。
- Re: 同居人は、旦那様。 ( No.55 )
- 日時: 2015/11/08 22:17
- 名前: 悠。 (ID: 0a987INq)
【 第二十三話 】
電話口の向こう側から聞こえる、優しくて溶けてしまいそうな志ノ夜さんの声が私を弱くする。
気がついたら外へ出てしまっていた私は、もう本当に泣きそうだった。
私がそんな状況なのに気がついたのか、志ノ夜さんの声が一瞬驚いた。
『——に、二条院さん!? 今どこですかっ』
『外、です……空岬公園に、います』
『すぐに行きます、危ないから動かないでください!』
『……はい』
どうして、今日会ったばかりの人にこんな事話してるんだろう。
腕につけられた時計は、十時の針を刺していた。
数分経つと、息を切らした志ノ夜さんが走ってきた。
本当に息が切れていて、凄く辛そうに、でも笑っていた。
そういえば、この公園。
以前古都さんに会おうと言われ、そのまま放っておいた約束だ。
古く軋んだブランコに二人座って、志ノ夜さんから貰ったいちごオレに唇を付ける。
「私——、結婚してるんですけど」
「え、偶然ですね、政略結婚ですか?」
「……は、はい、そうです」
「僕もなんです、嫌ですよねえ」
話を聞いてみると、志ノ夜さんも私と似たような家柄の、お金持ち。
数年前に同じグループの会社のご令嬢と結婚して、今は高校三年生だ。
やっぱり「嫌」そうに話していた彼だったけれど、その姿は綺麗。
月夜に照らされる焦げ茶の髪、きりっとした眉、少し垂れ気味の瞳。
理人とも翼さんとも違う感じだけれど、凄く美形。
まるでモデルみたいだけど、全然自惚れてなんかいなくて。
ただただ、私は見とれるばかりだった。
何でも包み込んでしまうような言葉に、優しい声。
今、それは全て私が欲していたもので。
結局話し込んでしまい、気がつけば三十分ほど過ぎていた。
「僕、送っていきますね」
「ありがとうございます、志ノ夜さん」
「泪依——、って呼んでくれませんか?」
とても可愛らしく首を傾げられ、でも妖艶に彼は微笑んだ。
そんな事をされてしまっては、頷くことしかできなくなるじゃないか。
さっきまで、あんなに辛くて苦しかった筈なのに。
もう胸が潤うように満たされて、体が浮いてしまいそう。
でも、やっぱり思い出すと辛くて。
胸のずっと奥が、鈍く痛む。
夜の街に響くのは、二人の静かな足音だけ。
偶に、木々が揺れて、葉が重なり合う音も聞こえる。
数十分前に飲んだいちごオレの味が、ほろ苦く込み上げる。
その味は、また胸に沈み込んで、消えてしまいそうになった。
「あ、私、家ここなので」
「そうですか、では——、」
「はい、それじゃ」
ひと際大きな風が、二人を引き離すように揺らめいた。
彼は何か言いたそうに口籠ったけれど、すぐに後ろを向いた。
私の髪が靡いて、アパートの古びた札も落ちそうになる。
そして私が家に入ろうとしたその瞬間、腕が反対方向に引き戻された。
「————————……また、会えませんか」
顔を赤らめながら、不器用に言われたこの言葉。
ついさっきまでの余裕のある声じゃなくて、少し震え気味。
つい可笑しくなって、笑いそうになる。
でも驚きで口角は引き締まって、ただ私は固まっていた。
頭をぐるぐる巡るのは、翼さんの顔、言葉、全部。
あと、古都さんの声も回っていく。
視界が濁って、手も震えだした。
こんなの駄目な筈なのに、もしかしたら——、を望んでしまう。
でも、突然に気がつくの。
この人はただ、「仕方がない」から、私と結婚したんだ、と。
そこに愛やら恋やらなんてものはなくて、他に感情もない。
だって彼は、きっと別の人に恋焦がれている。
また、風が吹いた。
月明りと混じりあって、また、二人の足元に沈んでいった。
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