コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 失恋の木の下。シンデレラ 【参照1000超え感謝♪】
- 日時: 2016/07/07 19:49
- 名前: クラリネット (ID: 2aIbLYIF)
お久しぶりです。クラリネットです。
時間がないので人物紹介はまた次回。。。
とにかく「運命」をテーマとした恋愛ものです!
目次
プロローグ 「私の運命の人」>>02
第1話 「運命の始まり」>>03〜17
第3話 「変化」>>18〜27
第4話 「何角関係?」>>28〜
- Re: 失恋の木の下。シンデレラ ( No.11 )
- 日時: 2015/08/10 11:43
- 名前: クラリネット (ID: gln177xE)
萌奈side
何か違う。決定的に何かが違う。
それが何かと聞かれても…う〜む。
今年中二になり、約2か月。クラス替えがダメだったのかな?
ま、いいか。考え過ぎなのかもしれないなあ。
「萌奈、放課後ちょっといいかな?裏庭。学級委員とか…」
「ほえっ!?あ、うん。分かったぁ」
いきなり声を掛けられ、相手の顔を見る。
…!去年同じクラスだった、戸田優太君。
去年同じ学級委員で、仕事手伝ってくれたりして、すごくいい人だなと思っている。
今年の前期も、同じ学級委員。
でも、用事ならわざわざ放課後、裏庭に呼び出さなくても…
な…何が起こっている?なぜ私は…
「萌奈、俺、萌奈の事が好きでした。付き合ってください!!!」
優太君に告白されてるわけーっ!?
う、嬉しいけど、何度かあったけど…ほわーい!?
「う…うん…私も嬉しい!」
こうして、私たちは付き合うことになった。
「…優太?」
- Re: 失恋の木の下。シンデレラ ( No.12 )
- 日時: 2015/08/11 12:57
- 名前: クラリネット (ID: gln177xE)
美華奈side
私が音楽室から出ると、渡廊下から裏庭が見えた。
裏庭には、学年で一番モテる小笠さんと、見慣れた姿。
そう、優太だった。
ちさとちゃんには申し訳ないけど、気になるので、裏庭に行ってみた。
…聞いてしまった。優太が小笠さんに告白した事。
それを、小笠さんがOKしたこと…
まさか、こんなにあっさり私の初恋が、終わってしまったなんて。
「…優太?」
あまりのショックで、声が出てしまった。
そのせいで、優太たちに気付かれてしまった。
「わわっ!?ヤバい!えっと美華奈、これは…」
「まあ、いいじゃん。優太君。大事な幼馴染なんでしょ?話しちゃえ」
「うん…美華奈、俺たち付き合うことになったんだ」
これで、これで100%だ。私の初恋、長い長い初恋…
終わっちゃったんだ。全部、終わったんだ…
「そっか。おめでとう!誰にも言わないから安心してね…バイバイ!」
心にない言葉を吐き、涙をこらえてちさとちゃんの待っている所へ向かった。
運命のスタートまで、あと5分。
- Re: 失恋の木の下。シンデレラ ( No.13 )
- 日時: 2015/08/14 11:14
- 名前: クラリネット (ID: yMr7nvgj)
「ちさとちゃん、おまたせ…」
失恋してブルーな私と違い、ちさとちゃんはメールの内容がよかったのか、なんだか嬉しそう。
ちさとちゃんと話をしながら帰り道を歩いて数分。
ちさとちゃんは家が学校が近いため、もう帰宅。
「バイバイ、美華奈ちゃん…」
「うん。バイバイ…」
ちさとちゃんと別れ、一人の通学路。
『俺たち付き合うことになったんだ…』
私はやけくそで走る。
なにが運命だっ…運命っ…あああ…
運命だなんて、馬鹿馬鹿しい!
運命なんて、あるはずないっ!あんなこと信じた私が馬鹿だった!
比較的体力がない私は、すぐに息が上がってしまい、立ち止まった。
この先、少し坂があるその上には、確かベンチがある。
一旦そこで休もう。俯きながら、息を整えながらベンチの一番左端に座る。
幅広いベンチの為、右腕を思い切り伸ばして、右手をもたれさせる。
ぴとっ…
私の思考が一瞬停止した。
何が起こったのか分からなくて2秒。
右手に感覚があると分かった瞬間。
「きゃあああああああああああっ!?」
運命が、全てが、始まった。
- Re: 失恋の木の下。シンデレラ ( No.14 )
- 日時: 2015/08/18 14:02
- 名前: クラリネット (ID: fcas5wij)
風太郎side
『2人に報告!俺と梨哀、付き合うことになった。でも、遠慮せずに今での関係を続けような!』
えっ!?僕失恋したの!?けっこうあっさり失恋したよね!?
えええ…今での関係続けようって…
「無理でしょ…ああぅ…」
レンと梨哀が付き合う…か…
嘘じゃないかな?これ、夢じゃないのかな?
…認めたくないな…
僕は気分と一緒で俯きながら下校する。
あれ…いつの間に僕、遠回りしてるや。バカだなー…
道を間違えるなんて、どうかしてるよね。
坂を上がって、確かベンチ会ったよね。
少し休もう。精神的に少し来てるし。
楽な姿勢をとって座る。
今日は最悪な日だったかもな…って。
ぴとっ…
あれっ!?
「きゃあああああああああああっ!?」
これは、僕のもう一つの恋が始まるきっかけとなった。
- Re: 失恋の木の下。シンデレラ ( No.15 )
- 日時: 2015/08/20 14:05
- 名前: クラリネット (ID: fcas5wij)
美華奈side
私は驚きのあまり、つい悲鳴を上げてしまった。だって…
誰誰誰!?てゆーか気配無かったわよ!?もう一回言うけど、誰!?
怖い怖い怖い怖い怖いっ!!!!!!
「あの…すみません。。。君って…」
手の触れた相手が話しかけてきたので、ひとまず冷静になろう。
「ごめんなさい。びっくりしちゃって」
「優太とよく一緒にいますよね!」
そうそう。でも、今後からは一緒では…って、あれ?
この新鮮さが残るまったりとした声。
その声は、今朝聞いた。
最近優太と仲のいい、遠藤風太郎だった。
そう考え数秒後、遠藤風太郎は、キラキラした目で私の両手を握り、
「僕たち、運命ですよ!きっと!」
「…はぁ!?」
「だって、なんか落ち込んだ感じで知らず知らずのうちに、公園のベンチにお互い座って…」
いきなり何かを語りだした遠藤風太郎に正直に一言。
「キモっ…初対面に何言ってんの」
遠藤風太郎、けっこうなダメージを食らった。
しょんぼりする遠藤風太郎をよそに、私はベンチを立つ。
これで帰ろう。と思ったけど、それだけでは済まなかった。
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