コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ユリと枯葉
- 日時: 2015/09/15 20:02
- 名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)
- 突然出会った彼は、まるでユリみたいで。 
 ▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽
 コメントくださった方
 ・てるてる522様
 (´・_・`)
- Re: ユリと枯葉 ( No.11 )
- 日時: 2015/09/22 22:47
- 名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)
- * 
 大雨の中、一人歩いていたローズさんが、僕は忘れられなくて。
 これが一目惚れ…なんでしょうか。
 彼女のどこか寂しい瞳が僕の中にずっと残っていた。
 僕のこんな見た目を否定しなかったのが、なにより嬉しかった。
 僕は元々白髪なんかじゃなかった。皆と同じ、黒髪。
 だけど、親が事故で死んだショックでこんな白髪になってしまった。町を歩けば皆の注目を集めてしまって。僕には居場所がなかった。
 僕は自分が大嫌いだった。
 「レイス」
 「…分かってるよ」
 「ボーッとしすぎですよレイス」
 「わかってるって」
 「全く……」
 また君に会いたい。
 そう、心の中で思っていた。
 *
 「レイスさん!凄いですね!!」
 レイスさんの新しい家を見て私は興奮してしまった。
 私の家とは比べ物にならないような家。
 「すごいなぁ……」
 「そうですか?」
 「うん!!もう住んじゃいたいくらい!!」
 私はハッとなって顔を赤らめた。
 「一緒に住んでもいいんですよ?」
 ニヤニヤしながら顔を覗き込んできた。
 「うぅ……」
 でも正直住んでもよかったりする。身寄りいないから…
 「身寄りいないみたいですし住みます?」
 「なんで知ってるの!?」
- Re: ユリと枯葉 ( No.12 )
- 日時: 2015/09/12 20:53
- 名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)
- 「ねーだーりん?私と一緒にここに住みましょーよー。私クロイツがいないと生きていけないのぉー」 
 「じゃあ死んでください」
 「ヒドいわね!?」
 相変わらず仲良さそう…
 「レ、レイスさん…」
 レイスさんの服の袖を引っ張る。
 「なんですか?」
 「その…あの…あの人って…レイスさんのか、彼女…なの?」
 耳元でビアンカさんに聞こえないように囁く。
 「違いますよ…ただの幼馴染みです」
 レイスさんも小声で言った。
 「そっか」
 「はい」
- Re: ユリと枯葉 ( No.13 )
- 日時: 2015/09/13 19:03
- 名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)
- 三章 
 【情報収集】
- Re: ユリと枯葉 ( No.14 )
- 日時: 2015/09/14 17:15
- 名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)
- 「お前ら座りやー。転校生を紹介するでー」 
 レイスさんの引っ越しを手伝った翌日。私はいつも通り学校に登校していつもどうり朝を過ごしていた。
 しかし、今日はいつも通りにはならなさそう。転校生…どんな人かな。
 教室の前のドアから入ってきた人は、黒髪の男の人。顔がどこか見覚えがある。
 「レイ・アルベルトです。よろしく」
 「………え」
 でも…黒髪?でもあの肌の白さとあの顔立ち…レイスさんでしょ。
 「空いてる席座ってなー」
 「はい」
 席は私の前だった。なんで黒髪?なんで学校来たの?
 私が混乱しているとレイスさんが小さな紙を私の机に置いた。
 見てみると、こう書いてあった。
 『どうも、レイスです。情報収集を手伝いに来ました。ちなみに髪はウィッグです』
 手伝いに来てくれたんだ…で髪はウィッグなのね、了解。
 「じゃーウチは会議あるからレイくんとなんか喋っときー」
 そう言って先生は教室から出て行った。
 出て行った瞬間、皆は即座にレイスさんの席に集まった。
 自己紹介大会が始まったが、中には「レイくんってイケメンだよね!」といきなり言う強者まで。
 レイスさんは少し困っていたが、しばらくすると立ち上がって座っていた私の手を掴んで教室から出た。
 教室から「なにあの二人!!付き合ってるの!?」「手繋いでたよ!?」とかそういう声が聞こえるけど気にしない、気にしない。
 「情報収集のことなのですが、この学校の教師…アーロン・アリクシスさん…の情報が欲しいんです」
 「え、アリクシス先生…?いいけど…なんの情報…?」
 「日曜なにをしていたか、です」
 「日曜…?わかった…」
 教室に戻ると、視線は私達に集中。皆話しかけてはこないものの、コソコソ何かを話している。内容は聞かなくてもわかるけど。
 「学校って大変ですね」
 「ホントだよ…」
- Re: ユリと枯葉 ( No.15 )
- 日時: 2015/09/15 16:39
- 名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)
- 授業が終わり、休み時間。 
 「レイスさん、行ってくるね」
 小声でレイスさんにそう告げる。
 「一応僕も行きます」
 「わかった」
 そして2人で職員室に。
 「失礼しまーす…」
 「失礼します」
 入ると奥の方にアリクシス先生がプリントの採点をしていた。そこに近づき、話しかける。
 「あの…アリクシス先生?」
 私が話しかけると先生は椅子を回転させてこちらに向いた。
 「なんだ?」
 「日曜…何してましたか?」
 「……は?なんで日曜なんだ?」
 「あ、えっと…その…あの…」
 理由なんて考えてないー…
 私があたふたしているとレイスさんが
 「ローズさんが学校の皆さんは休日なにしているのか調べてるそうです」
 と冷静に言った。理由ぐらい考えとけよって思われてるね。うん。
 「なんだよその調査…。んー………マンガ喫茶にずっといたな」
 「マンガ喫茶…!?…まぁ、はい。ありがとうございました」
 ぺこりとお辞儀をして職員室から出て行く。
 「失礼しました」
 レイスさんは私の後に無言で出てきた。
 「ありがとうございます。確実な情報が手に入りました」
 髪を弄りながらレイスさんは言った。
 「あの…レイスさんって…何してる人……?」
 「…探偵です」
 「た、探偵…!?」
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