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- 喜怒哀楽【恋愛短編集】
- 日時: 2016/10/23 21:12
- 名前: 桃 (ID: C6aJsCIT)
- 桃です。初めまして! 
 初めましてじゃない人は、また読んでもらえて嬉しいです!
 また、新たに小説を書きたいと思っています。
 ズバリ、恋愛短編集です!
 ずっと書きたいと思っていました。頑張って書いていこうと思ってます。
 コメントなどしてもらえたら嬉しいです。
 よろしくお願いしますm(_ _)m
- Re: 喜怒哀楽【恋愛短編集】 ( No.1 )
- 日時: 2016/10/24 17:24
- 名前: 桃 (ID: /uGlMfie)
- では、記念すべき最初の短編です。 
 [ラブレターの答え]
 俺はここ最近、毎日のように図書室へ通っている。理由は…
 「…先輩、また来たんですか。うざいです。」
 この毒舌な後輩、塚原美紅(つかはらみく)に会いに来ているから。
 「ひどっ!俺、泣きそう…」
 「先輩、泣いてないですよね。嘘つかないでください。」
 泣きまねをあっさり見抜かれた俺は、顔を上げた。
 目の前には、美紅の顔があった。いつもは、肩までの長さの黒髪にさえぎられよく見えないが、今は見える。
 美紅は黙っていれば、つやつやの黒髪に白い肌をもつ美少女なのだ。
 「美紅、はいこれ。今日は水色にしてみた。…お前は水色のイメージだから。」
 今日でこれを渡すのは7回目だ。
 「…ありがとうございます。」
 俺が渡したのはラブレター。まだ返事は貰えていないが。
 俺は美紅を初めて見たとき、一目惚れをした。毒舌にはびっくりしたが、今はそれもふくめて好きだ。
 「美紅、じゃあ帰るな。返事待ってる。」
 俺はまだラブレターを読んでいる美紅に手を振り、図書室から出た。
 美紅が顔を赤くしているのにも気づかずに。
 家に帰り、勉強でもしようと鞄の中を探ると、見覚えがない白い手紙があった。
 開けて中身を見る。こう書いてあった。
 『野上亮太(のがみりょうた)先輩へ
 今日で7通目のラブレターでしたね。
 先輩はそんなに私のことが好きなんですか?
 そうなら嬉しいです。私も先輩のことが好きだから。
 毎日、私にラブレターを書いてくれてありがとうございました。
 今日で終わりにしていいですよ。
 塚原美紅より』
 ーーーーーー
 後日
 「美紅!あれって…」
 「わっ…私の答えです!言わせないでください…」
 「…美紅、可愛い。」
 「っ…先輩のばか!」
- Re: 喜怒哀楽【恋愛短編集】 ( No.2 )
- 日時: 2016/11/06 21:17
- 名前: 桃 (ID: XQp3U0Mo)
- 遅くなってごめんなさい! 
 [夕暮れの生徒会室]
 放課後になった。一番に教室を飛び出して行くのは、武田の親友の野上だ。
 どうやら最近、彼女が出来たらしく、いつもその彼女のここが可愛いと語っている。くそ、リア充め!
 「羨ましいよ。私も彼氏欲しい!」
 「…田宮を好きになる奴は、1人ぐらいしかいないんじゃね?」
 武田は笑って言った。
 1人って…もしかして「その1人が俺だよ。」的な展開になるフラグか?
 いやいや、止めとこう。変な期待をしてふられたらやだし。
 「ほら、生徒会室行くぞ。生徒会の仕事なんかさっさと終わらせて帰ろうぜ!」
 私達は生徒会に所属している。私は書記で、武田は生徒会長。武田は後輩の人望もあつい。
 …武田雅臣(たけだまさおみ)の笑顔が私は好きだ。あの私を元気づけてくれる笑顔に私は一目惚れをした。だから今日、私は、田宮心(たみやこころ)は、武田雅臣に勇気を出して告白することにしたのだ。
 仕事が終わり、帰る空気になったところで、私は話を切り出した。
 「あの…ちょっと聞いて?」
 2人きりの生徒会室。武田のキョトンとした顔。大丈夫、夕暮れで私の顔が赤いことはばれていないはず。
 「私、入学式で武田に一目惚れしたんだ。…ほら武田、入学式で新入生挨拶したじゃない?その時にさ、武田が笑ったの。私、その時にもう武田のことが好きになってた。だから私と…
 「俺も田宮のこと好きだけど。」
 私の言葉を遮るように武田は言った。
 「俺、田宮がそんなに前から俺のこと好きだったなんて知らなかった。…すげー嬉しい。」
 私は顔を上げた。ばっちり武田と目が合った。恥ずかしくて思わず目をそらす。
 さっきから、心臓がばくばくと鳴り止まない。
 「…だから、俺と付き合って。心。」
 武田の真剣な声。嬉しくて涙を流しながら頷いた。そしたら、頭を撫でられた。
 「泣くなよ…」
 顔を上げた。武田が私の頭を撫でてくれていた。武田の顔は真っ赤だ。
 「ありがと…雅臣。」
 私はいつの間にか、泣き止んでいた。
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