コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Season of the love【参照2000突破感謝】
- 日時: 2016/04/26 12:48
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: Tf5VGYTU)
- どももも、瀬ノ島凛音でっす☆((殴 
 えーっとですねー…前々から新しい小説書くー!って言ってて、ようやくスレ立てです^^;
 仕事遅すぎ…自分……
 あ、もう一つの方完結しやしたー!(よかったらそっちも読んでくだs((
 ………まあいいや←適当
 あ、そうそう。この小説、めっちゃ長いです。(予定)
 あとめっちゃ登場人物多いです(笑
 今出てきてるだけで(カキコに書く前に携帯に書いてるんすけど、そっちはここよりめっちゃスピード早いんすよ。)13人出てきてる…
 多いわ!((自分で言うな
 瀬ノ島さん、遂に高校生になったわけでして。サーセン。
 めっちゃ更新亀なんですよ。サーセン。
 でも出来る限り浮上して更新しようと思うので。サーセン。
 っていうか参照2000越えありがとうございます。サーセン。
 なんでこんな駄作に参照多いんすかね。サーセン。
 サーセン。サーセン。
 前置き遅くなってサーセン。サーセン。
 それじゃあ本編(?)どうぞ。サーセン。
 (※>>44は私の成りすましです)
- Re: Season of the love ( No.25 )
- 日時: 2015/10/20 16:00
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: DjVjPc1U)
- **流星side** 
 「はぁ…今日もキツかった…」
 俺は部活帰り、部活仲間の岡嶋直人と一緒にパンを食べながら帰っていた。
 直人とは初めて出会ったのが、確か小2の頃だったから…かれこれ一緒にいて六年目か…
 直人とは世間一般でいう、いわゆる”親友”という関係だ。
 去年は同じクラスだったが、今年は違うクラス。
 だけどバスケ部の練習の時や下校の時などはいつも一緒。
 ちなみに、本当は学校帰りにコンビニに寄る事は禁止されていたが、うちのバスケ部はかなりの強豪なため、バスケ部はコンビニに寄る事を許可されていた。
 確かに、超キツイ練習終わったらすっげー腹減るし、何も食べずに…なんて…死ぬに決まってる。
 「でも俺は楽しかったよ〜?」
 もちろん他の部活からはいろいろ言われた。
 そして他の部活の征とから文句が殺到したため、今では全倶楽部が帰りに寄り道を許可されていた。
 まあ、部活に入っていない人達はダメなんだけどな。
 そうして今日も途中で買ったパンを食べている。
 「お前って実は結構すげぇよな。あんなキツイ練習なのに、すげー涼しい顔して練習メニューこなしてくじゃん。」
 そんな直人は既に二つのパンを食べ終わり、新たに三つ目のパンを取り出している。
 「そんな事言う流ちゃんだって、いつも涼しい顔してんじゃ〜ん。」
 「流ちゃんて呼ぶなし。いや、その前にどんだけ食うんだよ…」
 「え?でも、俺はこれが晩御飯だから…。あと三つあるよ?」
 ちなみに、直人が先ほどから食べているパンは、直人は大きさで選ぶため全てがすごくデカい。
 「…今日もお前の母さん、帰ってこねぇの?」
 「うん〜。まぁ、忙しいしねぇ。少しくらい寂しいのは仕方ない仕方ない。」
 ——直人の家は母子家庭だ。
 まだ直人が小学校に上がる前に離婚したそう。
 直人は一人姉がいるが、歳が離れていて、既に結婚して家を出ている。
 母親はまだ中学生の直人の為、昼も夜も働きに。
 なので、結果的に直人はいつも家で一人なのだった。
 「いやだからって晩飯それって…栄養バランスとか偏ってね?」
 「ん〜…確かになぁ…何か果物食べようかなぁ。」
 …そんな事を言う直人を俺はいつもほっておけない。
 「…はぁ。今日も俺んちで飯食って…——」
 「食う!」
 俺が言い終わるより早く直人は、ぱあぁぁと効果音がつきそうな笑顔を浮かべた。
 断じて変な趣味は無いが、直人のこういう可愛さは和也と良い勝負ではないかなと思う。
 「はいはい、りょーかい。」
 俺は携帯を取り出して、母親に『今日も直人、うちでご飯食べるから。よろしく』とだけ打ってメールを送信した。
 ちなみに、うちの学校は授業中に触らなければ携帯を持っていってもOK。
 …こういうところ、うちの中学は緩いなぁ。
 「いや〜、本当にいつもゴメンね〜。」
 「ん?何を今更。お前は家族みたいなもんなんだし、俺んちはお前の第二の家だって、俺の母親が言ってたろ。んな事気にすんな。」
 今まで何度もうちでご飯を食べたことがある直人は、もう家族のような存在と以前、俺の母親が父親に言っていた。
 俺も直人の事は弟のように思っていた。
 兄というより、直人は弟気質だしな…
 「へへ、改めて言われるとなんだか照れるな〜」
 「おー、思いっきり照れとけ照れとけ。」
 家も直ぐ目の前となり、ふと少し前を見ると…
 「あれ、紫乃姉ちゃんじゃん。…つーか、隣にいる男誰だ?」
 桃華の姉、紫乃の姿を見つけた。
 俺は桃華と幼馴染。そうなるともちろん紫乃姉ちゃんとも幼馴染。
 星深姉妹の事は昔から知っているけど…今紫乃姉ちゃんの隣にいる男は初めて見る。
 「ん〜、誰だろ。彼氏さんじゃね?」
 よく俺の家に来る直人は紫乃姉ちゃんの事も桃華の事も知っている。
 「か、彼氏?紫乃姉ちゃんが?あの、全然男に興味が無さそうな紫乃姉ちゃんが?」
 少し信じられないが、紫乃姉ちゃんももう高校生。
 高校生だし…彼氏の一人や二人、出来るものなのか。
 「いや、それ地味に失礼だよ〜。まぁ、まだ彼氏さんって決定したわけじゃないし、気にすることないよ〜。」
 …まるで俺が紫乃姉ちゃんの事を好きみたいな言い方だ。
 確かに紫乃姉ちゃんの事は好きだけどさ…別に恋愛対象として見てないし…
 「ま、それもそうだよな。」
 俺達がそんな会話をしていると、当の紫乃姉ちゃんと男の人は俺達と逆の方へ歩いて行った。
 「っと…鍵…鍵…」
 鍵を鞄から取り出し、ドアを開け、俺と直人は次々にこう言った。
 「ただいま。」
 「おじゃまします…じゃなかった、ただいまです〜。」
- Re: Season of the love ( No.26 )
- 日時: 2015/10/21 16:23
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: cx1920xY)
- **愛side** 
 「………え?」
 ——中学二年生になって、一ヶ月程経った、ある土曜日。
 アタシは、両親と向き合う形で机を挟んで座っていた。
 アタシの隣には、弟の輝。
 そして、今…両親から衝撃的な事実を突きつけられていた。
 「今……なんて…?」
 現実を受け止められないアタシを少し見て、父親はもう一度事実をアタシに突きつけた。
 「だから…お前と母さんは血が繋がっていないんだ。ちなみに輝ともな。」
 「……やだなぁ、冗談やめてよ、パパ…」
 「………」
 …そう言ったアタシに対して、父親の沈黙がアタシに真実だと告げる。
 「本当…なの……?」
 「……そうよ。貴方がまだとても小さい頃にパパと結婚したの。
 輝は…まだママのお腹にいた頃だったわ。
 簡単に言うと…輝は私の連れ子、愛はパパの連れ子ね。
 小さい頃の事だから、記憶が無くても仕方がないわ…」
 それまで黙っていたママが漸く口を開き、そう言った。
 「パパとアタシは…?血、繋がってるの…?」
 「ああ。俺の前の妻との子だ。」
 「…そう……」
 少しずつ現実を受け止めつつあるアタシ。
 その一方で、先程から固まっている弟の輝。
 輝はまだ小学四年生だ。
 すると、輝は少し虚ろな目をしながら呟いた。
 「……嘘だ。そんなの…嘘だ…。お姉ちゃんは僕のお姉ちゃんだ…。パパともお姉ちゃんとも、血が繋がっていないなんて有り得ないよ…」
 「…嘘じゃない。」
 パパのその一言を聞いた輝は……
 「う、嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ!そんなの絶対に認めないよ!」
 と言って、家を飛び出ていってしまった。
 「輝!」
 輝を追おうと立ち上がって走り出したアタシに、ママとパパは何も言わなかった。
- Re: Season of the love ( No.27 )
- 日時: 2015/10/21 16:31
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: cx1920xY)
- ** 
 「…やっぱりここかぁ。」
 アタシはある公園で輝を見つけた。
 輝は遊具で遊ばずに、端っこにあるベンチで俯いて座っていた。
 「な…なんで分かったの…?ひぐっ。」
 「だって、輝って落ち込んだり嫌な事があったらいつも此処に来るじゃない。
 っていうか…あーもー、泣かない泣かない。」
 アタシは輝の隣に座って、輝の涙を拭ってやった。
 すると、拭ってやったのに、もっと大量の涙が流れてくる。
 「だって……うぐっ…お姉ちゃんとパパと…ひっぐ…血が……」
 そんな輝をアタシは優しく抱きしめると、輝はもっともっと大泣きしてアタシに抱きついてきた。
 もー…男の子でしょう…?
 そんなことを思うアタシの目にも、うっすらと涙が貯まりつつある。
 「それがどうしたの?血が繋がっていなかったら、アタシは輝のお姉ちゃんじゃない?輝の家族じゃない?輝のパパじゃない?」
 だけど、輝の前なので…涙は無理矢理引っ込める。
 「そんなこと…。お姉ちゃんはお姉ちゃんだよ…。二人とも僕の家族だ…」
 輝はアタシの胸に顔を埋めながらそう言った。
 「なら、それでいいじゃない。アタシは輝のお姉ちゃん。輝はアタシの大切な弟。パパだってちゃんと輝のこと、自分の子供って思ってる筈だよ。」
 「うん…」
 **少し落ち着いただろう。
 輝は既に涙を引っ込めている。
 「…家、帰る?」
 「それは…嫌。」
 …輝はまだ心の整理がついていないようだ。
 実際、アタシもまだ心の整理ついていない。
 そこでアタシは…ある提案をしてみた。
 「なら……」
- Re: Season of the love ( No.28 )
- 日時: 2015/10/26 13:56
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: ShdRB6H.)
- **桃華side** 
 「んー…お腹すいたなー。」
 時刻は午後6時半。
 私とお姉ちゃんは、リビングで一緒にクイズ番組を観ていた。
 「そうだね〜。まぁ、もうすぐご飯だし我慢しよ〜?」
 「うんー。あ、この問題の答えって、Bじゃないかな?」
 「ん〜、どうだろう。私はAかな〜。」
 『正解は〜〜〜!?Aでした!!テレビをご覧の皆さんは分かったでしょうか??』
 「あ、お姉ちゃん正解だー!さすが!」
 「えへへ…たまたまだよ〜。」
 そんな会話をしていると…
 ピーンポーン
 と、チャイムが鳴った。
 「んー?誰だろ。」
 「宅配じゃない?」
 姉の言葉を聞きながら、私とお姉ちゃんは仲良く玄関に行った。
 扉を開けると…
 「も、桃華ぁ…」
 と、私を呼ぶ声が。
 その声には聞き覚えがありすぎた。
 「愛!?どうしたの、こんな時間に…」
 そう。困ったように私の名前を呼んだのは、私の親友、愛だった。
 「あれ……しかも、輝君まで!」
 愛のワンピースの端を握りながら俯いているのは、まぎれもない愛の弟の輝君。
 輝君とは、愛の家に遊びに行った時などによく遊んだ。
 だから私にはなついているはずなんだけど…
 あ、そっか。お姉ちゃんとは初めて会うからか。
 いや…でも、輝君って人見知りするような性格じゃないような…
 「えーと……泊めてくれないかなぁ…?」
 愛は苦笑いしながら…そう言った。
 「ほ、本当にどうしたの!?」
- Re: Season of the love ( No.29 )
- 日時: 2015/10/28 15:46
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: CkThpPJM)
- ** 
 「…って感じで…今は家に帰りたくないの。」
 とりあえず私の部屋に四人で入った。
 そして愛から、先程あったことを聞いた私は…
 「愛いぃ…輝くぅぅん…」
 …泣いていた。号泣だ。
 「そんなことがあったんだねえぇ…泊まるのは大歓迎だよおぉ…お母さんも事情話す前にオッケーくれたしいいぃ…」
 「ありがとう…。っていうか、桃華泣きすぎ!アタシより泣いてるよ!?」
 そんな愛の言葉を聞き、私はなんとか涙を止める。
 「ぐす…っ…。ゴメン…」
 「いや、謝る事じゃないよ…。えっと、とりあえずよろしくお願いします。お姉さんも、お世話になります。」
 愛のその言葉に、お姉ちゃんは焦ったように手を胸の前で横に振り、
 「いやいや、私も全然かまわないから…寧ろ、賑やかになりそうで嬉しいよ…?」
 と言った。
 うむ。私は本当に良い姉を持ったなぁ。
 「あ、ありがとうございます!…ほら、輝も黙らずにお礼言いなさい。」
 愛がそう言うと、それまでずっと下を見ていた輝君が漸く顔を上げた。
 その顔を見た私は、一目で『泣きはらした顔』と分かった。
 なぜなら、輝君の目がものすごく腫れていたから。
 「…ありがとう、桃華お姉ちゃん。紫乃お姉ちゃんも、よろしくお願いします…」
 あまりその顔を見せたくないのか、それだけを言うとすぐに顔を伏せた。
 「うん、よろしくね〜。」
 と言いながらお姉ちゃんが輝君の頭を撫でると、輝君は少しホッとしたようで、控えめに笑った。
 そんな和んだ空気の中、唐突に母親の大声が聞こえてきた。
 「桃華ー!紫乃ー!ご飯出来たから愛ちゃん達連れてきてー!」
 「あ、分かったー!」
 先程、うちに愛達が泊まると言うと、お母さんとお父さんは快く了承してくれた。
 そしてお母さんは急いで追加の食材を買いに出かけてくれたのだった。
 ホント…お母さん達には頭が上がらないよ…
 「それじゃー、ご飯食べてお腹いっぱいにして、元気になろう!ご飯食べたら、どんなに落ち込んでても元気出るよー!?」
 私がそう言うと、皆は少しキョトン…とした後…
 「ふふ、そうね…」
 「あは、それじゃあ…元気、出しに、ご飯食べようか。」
 「あはははっ!」
 と、全員が笑った。
 っていうか、愛がすごく「元気出しに」を強調してきたんだけど。
 「なんで笑うのー!?」
 「だって…桃華の言い方じゃ、ご飯がすっごいものに思えてきて…ぷ。」
 私が不満そうに言うと、愛が笑いを堪えながらそう言った。
 ここまで笑うかな…普通…と思ったが、よくよく考えたら今までずっと暗い顔をしていたのだ。
 その反動かな…。
 と考え、羞恥心を隠した。
 「ま、まぁ下降りよ!」
 **皆で食べたご飯はいつもより美味しく感じた。
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