コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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オレ系女子の内心
日時: 2010/08/15 21:17
名前: シェイナ★ ◆1WZThYdb3Q (ID: fOamwJT9)

どうもっ!  シェイナといいますっ。
妄想をしている時、『オレ系女子』思いついたので
作成しました。

何度か、このシリーズを書いたのですが、
長くは続きませんね・・・www
でも、頑張って書いていくので

宜しくお願いしますっ!   ((コメ④⑥④⑨ッ!!!


◇目次...〆
キャスト>>01
第一章>>02  第六章>>18  第十一章>>27  第十六章>>34
第二章>>03  第七章>>21  第十二章>>28  第十七章>>35
第三章>>04  第八章>>22  第十三章>>29  第十八章>>38
第四章>>05  第九章>>25  第十四章>>32  第十九章>>39
第五章>>13  第十章>>26  第十五章>>33  第二十章>>42

第二十一章>>45  第二十六章>>54  第三十一章>>81
第二十二章>>46  第二十七章>>57  第三十二章>>84
第二十三章>>47  第二十八章>>62
第二十四章>>48  第二十九章>>75
第二十五章>>49  第三十章 >>80

※えーと、よくタイトルをお読み下さい。 BLではありません。
 オレ系『女子』です。 そこんとこ、ご承知願います。

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Re: オレ系女子の内心 ( No.45 )
日時: 2010/05/06 16:34
名前: シェイナ★ ◆1WZThYdb3Q (ID: fOamwJT9)

  第二十一章

蓮「はぁ〜…」


なんて事を言ってしまったんだ。

最悪。


だいたい、アイツがオレを追い込むから悪いんだ。

まあ、それにたいして口を開いた自分も悪いけど。


あれから3日が経った。

小石川とは口をきいてない。

(あの言葉、忘れてくれたらイイのに……)

それだけで、オレはどんなに幸せだろう。


真「蓮ちゃんっ。 元気ないね〜」

喋りかけてきたのは、委員長だった。

委員長はイイなぁ。 いつも明るくて、悩みなんかなさそう…。

ま、ホントにいつも明るいとは限らないケド…。

蓮「あ、うん、まあ…」

真「?」


蓮「最近、小石川と喋ってなくて…」

なぜだろう。 委員長には、悩み打ち明けられる。

真「大丈夫だよ」

蓮「……」

そんな言葉がでると前から思っていた。

期待なんかしない。 上手く、上手にフォローされるわけない。

だけど、委員長は予想外の言葉を発した。


真「大丈夫だよ、蓮ちゃん。 草ちゃんは普段、誰とも話さないし」

蓮「わかってる。 そんなの…」

真「そうなんだよねぇ、草ちゃん超忘れっぽいからね〜。 昨日の事なんて、もう忘れちゃってんだよぉ」

蓮「知って……はっ!?」


小石川が、忘れっぽい…。 昨日の事を忘れてる!?

(ありえない)

真「ま、勉強とか、学校の事だったら、何年経ってもおぼえてるけどね〜。 あははは…」

何? 小石川って、宇宙人なの? たまに人の心とかよむし…。

本人は知らないって言ってるけど…。

蓮「なんだ〜」


オレはボソッと言った。

真「——…」

その瞬間、委員長がフッと笑った…ような気がした。


真「ホッとした?」

委員長がニコッと笑って顔を覗き込んだ。

蓮「う、うん…」

  第二十一章end+

Re: オレ系女子の内心 ( No.46 )
日時: 2010/05/09 20:41
名前: シェイナ★ ◆1WZThYdb3Q (ID: fOamwJT9)

  第二十二章

〜緒方 目線〜

いつもと違う朝だった。

俺は、教室の角から蓮を見ていた。


気のせいだろうか。

最近、蓮が草太の方をずっと見つめている。

草太と蓮の目が合うと、

蓮は目をそらす。


蓮が好きなのは、草太なのか——…?

蓮と草太は知らないだろうな……

あのとき、草太が蓮を抱きしめていた。

二人は、両思いなのか?

もしかして、付き合ってたりするのか?


情けない。

なんでもっと早く告白しなかったんだ……

これは、自業自得というものなのか?

告白しないまま、幕を下ろすのもなんだが、

したがない。


俺は、あなたの恋を止めたりなんかしません。

それは、あなたの気持ちの問題ですから。

あなたの幸せそうな笑顔を見るのが、俺の幸せになります。



さようなら——…


そんなセツナイ、朝の風景だった。

  第二十二章end+

Re: オレ系女子の内心 ( No.47 )
日時: 2010/05/16 14:09
名前: シェイナ★ ◆1WZThYdb3Q (ID: fOamwJT9)

  第二十三章

〜蓮 目線〜

朝。

窓の外を見ると、小石川の姿が。

小石川を見ると、鼓動が速くなる。

それは、思い出してしまったんだ。


なんて事だ。 こんなオレが、

男を好きになるなんて——…


そういえば、暇だ。 いつもなら…


『よう、蓮っ!!』


緒方が声をかけてくれるのに。

蓮「緒方が、声…を…」

心の中でつぶやいた言葉が口から出る。

それは、不思議に思ったから…?


今、緒方は教室にいるのに、声をかけない。 かけてくれない。

(なんで…?)

今日、何回も目が合ってるのに……

こんなに寂しい気持ちになったのはいつからだ?

なんで……

涙が出るんだよ——…


草「桜田…?」

小石川が不思議そうにオレを見ている。

(泣いてる暇があるんだったら……聞けっ!!)

心の中でつぶやいた。 いや、言い聞かせてる。

オレは目をこすって言った。

蓮「小石川。オレが前言ったこと、覚えてる…?」

本当にこんなん聞いて良かったのか。

大丈夫。 自信ある。 忘れてもらってるよな。

『カッコイイ』って言ったこと。

答えが遅い。 何か、考えてる…?


草「……覚えてる…」


(え……)

オレは一瞬で暗い闇へと引きずり込まれた。

小石川が、遠い……。


草「桜田…、おい、桜田!!」

バタッ……


はぁ…。

情けない。

答えを聞いて、

ショック受けて、


倒れるなんて……

  第二十三章end+

Re: オレ系女子の内心 ( No.48 )
日時: 2010/05/17 18:49
名前: シェイナ★ ◆1WZThYdb3Q (ID: fOamwJT9)

  第二十四章

蓮「あぁ〜…」

草「おっ。 起きたな」

天井と、頭の感触と、左右を見て、分かった。

(保健室か……)

何時間眠ってたんだろう。

小石川は、心配そうにオレを見つめている。

そう思ったのは一瞬だけ。

今は見た事のない様な笑顔だ。

草「何?」

蓮「 ! 」

(やべぇ…)

小石川に見とれてた……。

この時期は気をつけなきゃ。

—恋をしてる時は—

ドクッ ドクッ ドクッ……

鼓動が鳴り響く。

聞こえるのはオレだけなんだろうな…

もし、この音が小石川に聞こえていたら……

そう考えると、頬が熱くなってきた。

『………』

沈黙が続く。

いつかみたいに。

草「お前さー」

小石川が口を開いた。

草「なんかあった?」

蓮「………」

言えるわけない。

っというより、なんて言えばいいんだ…。


(あ…)

気付いた。

オレはこんなに、感情を表しやすいのか。

そんで、皆が気を配って……。

草「そんな事ないって」

蓮「え……?」

草「うまく言えないけど、皆そういうモンだ。 うまく言えないけど…」


嬉しかった。

小石川のエスパーみたいなやつで、救われたような思いだ。

言葉の意味はわかんないけど。


蓮「そ…そうだよなッ」

小石川は何も言わないけど、満面の笑顔……。

今は冬休み直前。

先週が新学期始まりだったみたいに、今、早く感じた。

(よし……)

イッチョ告ってみるかな。

こんな言葉使いだけど、真面目に自分で決めた事。


気付かなかった。

今、悲しい想いをしている人が


いたなんて——…

  第二十四章end+

Re: オレ系女子の内心 ( No.49 )
日時: 2010/05/19 20:21
名前: シェイナ★ ◆1WZThYdb3Q (ID: fOamwJT9)

  第二十五章

ついにこの日がやってきた。

冬休みが終わり、3学期。

のんび〜り暮らして時間経つのを待ってたけど、

今思うと、あっという間だった。

今日は小石川に……

告白すんだ!!

〜IN教室〜

蓮「小石川、あの…さ…」

草「何?」

オレは席で本を読んでいる小石川に話しかけた。

あの時のように、温かな表情、口調じゃない。

言え!! 『放課後、中庭で待ってる』って言え!!

蓮「ほ、放課後…なんだけど…」

速く言え!! 心臓がもたない。

っとずっと心の中で叫んでる自分。

これぐらい、たいした事ないのに。

『待ってる』って言うだけなのに。

草「……放課後…」

(え?)

小石川が今まで読んでいた本を、机に置き、オレをみつめて言った。

これってもしかすると、例の超能力みたいな…やつ?

草「放課後…教室で待ってる」
蓮「………うん…」

少し戸惑った。

てっきり、例のやつかと思ったけど、違うかったみたいだ。

蓮「じゃあ……」

なんか、オレから話しかけたのに、なにも言わないで『じゃあ』で終わるのは……。

そう思いながら、しぶしぶ席に戻る。

そして、ため息をひとつ。

そのときだ。

蓮「——!」

視線を感じる。

熱い、こびりつく様な視線を……。


〜草太 目線〜

草「………」

で、桜田は何を言うつもりだったんだろうか……。

俺の都合で、教室で待ってるとか言って、良かったのか。

しかもあの時、

『ほ、放課後…なんだけど』

放課後。

俺も放課後、話がある。

桜田も放課後……。

ま、その時に聞けばいっか。


しかし、あいつを速く解放させてあげたい。

かわいそうだ。

あいつが、あのコを見る目が、切なすぎてかわいそうだ。


拓也——…

  第二十五章end+


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