コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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僕の涙腺を刺激するもの 完結しました!!!!!!!!  
日時: 2011/01/14 22:02
名前: 風菜 (ID: KjZyd1Q/)

どうも!
初めまして。風菜(かざな)といいます(*^^)v

クリックありがとうございます!
更に、コメを下さった方は、もう神です\(~o~)/


これから書く小説は、もの凄くグダグダですが、是非是非宜しくお願いします。


!注意!
荒らしは禁止です。それ以外の方は、大歓迎です。








▽目次

〜 前編 〜
前編 プロローグ >>1
第1章 「無と笑み」 >>6  
第2章 「彼女が述べる事」 >>12 >>17 >>22 >>29 >>46
第3章 「輝きの物語」  >>48
第4章 「才女の目的」 >>53 >>62
第5章 「一琉の好奇心」 >>63
第6章 「泉家」 >>70
第7章 「実験準備完了」>>76
第8章 「囁きの中の自分」 >>84
第9章 「才女の正体、再度思考」 >>85
第10章 「自身も知らない気持ち、才女の闇」 >>91 
第11章 「庇う事」 >>96 >>109
第12章 「動くんだ、僕の足が、この想いが」 >>135 
第13章 「確信」 >>140 >>144
第14章 「苦涙」  >>145

〜 中編 〜
中編 プロローグ >>147
第15章 「フラッシュバック」 >>156
第16章 「決して交わらない心と心」 >>160 >>161 >>166
第17章 「忌わしい過去」 >>178
第18章 「衝撃と共に、僕が知った事」 >>185
第19章 「愛しくて、苦しくて、悲しくて」 >>189 >>191
第20章 「まだ、僕は知らない」 >>192
第21章 「未完成の僕、未熟な創造」 >>212
第22章 「涙夢、でも悲しくて」 >>216 >>238
第23章 「全てを知るまでの、辛すぎる僕の年月」 >>243 >>249 >>266 >>268 >>279
第24章 「酸っぱいだけの夏蜜柑、僕等の青春」 >>292
第25章 「彼女の中の断片達」 >>297 >>298
第26章 「目覚めた時、広がる物」 >>302
第27章 「罪の意識は……」 >>303 >>309 >>312
第28章 「狂い始めた歯車」 >>318

〜 後編 〜
後編 プロローグ >>327
第29章 「貴方は、もう……」 >>328
第30章 「本当の真実」 >>332
第31章 「もしそれが本当なら……」 >>338
第32章 「仕掛けるよ」 >>347 >>355 >>359
第33章 「仮面の下」 >>361
第34章 「感情」 >>365
第35章 「野望」 >>369 >>378 >>381 >>382
第36章 「死という名の、制裁を」 >>383
第37章 「銀髪の少女」 >>387
第38章 「隠されていた過去」 >>395 >>396 >>397
最終章 「僕の涙腺を刺激するもの」 >>407 >>408 >>411 >>416



登場人物紹介 >>203



響貴と吹雪のイラスト byカズラ様 >>354


「祝☆ 返信100突破!!! 」 >>107
「祝☆ 参照500突破!!! 」 >>128
「祝☆ 前編終了!!! 」 >>146
「祝☆ 第20話突破!!! 」 >>194
「祝☆ 返信200突破!!! 」 >>202
「祝☆ お客様人数20人突破!!! 」 >>261
「祝☆ 参照1000突破!!! 」 >>267
「祝☆ 返信300突破!!! 」 >>301
「祝☆ 中編終了!!! 」 >>320
「祝☆ 参照1500突破!!! 」 >>372
「祝☆ 返信400突破!!! 」 >>404


前編イメージソング 「Jannu Da Arc」 の 「桜」 >>148
前編イメージソング 「桜」 歌詞 >>149
中編イメージソング 「Jannu Da Arc」 の 「メビウス」 >>157
中編イメージソング 「メビウス」 歌詞 >>158
後編イメージソング 「Jannu Da Arc」 の 「Love is here」 >>321 
後編イメージソング 「Love is here」 歌詞 >>322


 〜 お客様 〜
・美黒 様  ・邑河 様  ・ピーチ 様   ・ナナ 様
・インク切れボールペン 様  ・あす 様  ・零十 様
・実那李亜 様  ・まにゅ 様  ・ゆり 様  
・恋空=レクウ 様  ・杏樹 様  ・みんと水飴 様
・千愛 様  ・せいら 様  ・ストーリーテラー 様
・紅葉 様  ・律 様  ・うた 様
・Mira−Kisa 様  ・里美 様  ・ポアロン 様










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Re: 僕の涙腺を刺激するもの   ( No.144 )
日時: 2010/10/17 15:12
名前: 風菜 (ID: NhY/JZtF)

あの後、僕は、はっと我に帰り、いきなり一琉の腕を掴んだ事を謝った。
すると彼女は、

「一琉って自然に呼んでたよね? 」

と指摘してきた。

すると僕の顔はたちまち赤くなり、

「それもごめん。謝るよ。」

と、早口で告げ、逃げるように彼女を置いてその場から去って行こうとした。

が、

「泉伊吹、だよね? 」
背後から、彼女の透き通った声がしたので、驚いて振り向いた。

「私も次から、そう呼ぶね。」
優しく微笑んだ一琉に、僕は小さく、

「……うん。」

と言って、その場を後にした。





限りなく、僕の気持ちは高ぶっていった。








これから起こる事も知らずに—————……。

Re: 僕の涙腺を刺激するもの   ( No.145 )
日時: 2010/10/17 15:15
名前: 風菜 (ID: NhY/JZtF)

第14章 「苦涙」


放課後の、すっかり人気が無い裏庭。
時折、体育館やグランドから聞こえてくる部活動の熱血的な掛け声以外には、何も聞こえてこない。ゆったりとした、静かな時が流れてゆく。

涼やかなそよ風が、一琉の頬を優しく撫でる。

(昼の騒がしさとは、また打って変わったなぁ……。)
と、一琉は思った。


深いため息を付いた後、壁に寄りかかる。

すると、横から、芝生を踏んでこっちに歩いて向かってくる音がした。

その音に反応して、一琉は音のする方向に体を向けた。
と、同時に、その足音もピタリと止んだ。




「ああ……。何だ。」

足音の正体である人物を見た瞬間、一琉はそう呟いた。

幾分か、安堵したのだ。










「結衣菜。」
一琉は肩を揺らして、軽く微笑んだ。







「……どういう事? 」
冷徹に、怒りがこもった声で、咲原結衣菜は言った。



「……何が? 」
一琉の顔は微笑んだままだ。

「知ってるでしょ? 伊吹の事だよ。」

一琉は少し俯いて答えた。




「知ってる。結衣菜の事だもの。」

咲原結衣菜は小さく聞いた。

「隣、座っても構わない? 」

「駄目だなんて私は言わないわよ。」

一琉の言葉に、咲原結衣菜は動じず、すとんと傍に腰を下ろした。






















「いきなり本題に入るけど。」

急に咲原結衣菜は切り出した。

「本当にいきなりね。」
一琉は笑った。
咲原結衣菜は、笑わなかった。


「じゃあ言うけど ——————……。
 






 

 









 どうして伊吹は、私達の事を忘れてるの? 」









一琉は腕と足を伸ばした。

腕は真上に、足は真っ直ぐに。











「結衣菜とこんな風に話すのは、随分と久しぶりだよね。状況は全然違うけど。」

と、いきなり言った。
咲原結衣菜は、黙って一琉を見つめていた。


「今この状況が違うように、私達が置かれてる状況も、遥かに違うわよね? 」

一琉は立ち上がった。









「だから、今その事を、貴方に話す訳にもいかないのよ、結衣菜。」


「どうして? 」
咲原結衣菜の声が響いた。















「零に関する事だからよ。」




「……っ!? 」






「あの時の事は、勿論今も、忘れてないわよね? 」

「当たり前じゃない……っ。忘れる方が無理な話よ。」


クスッと、一琉の笑いが漏れる。

「それもそうよね。だから私も言えないの。」

「でもなんで、零が……っ。」

「それはあとの話。とにかく今は、結衣菜には言えない。」

一琉は、それだけ言うと、

「じゃあ、またね。」

と、咲原結衣菜に告げ、その場をあとにした。

後ろで、咲原結衣菜は、まるで亡者のように項垂れて
いる。
目も、死にそうなくらいに濁っている。

一琉はそれを、悲しそうな目で見つめながら、先の方
を歩いていった。



















————— その後 —————

「はい、もしもし。」
携帯で、一琉はあの三日月の夜に話していた人物と通話している。

「ええ、シナリオ通り進みそうです。御心配には及びません。」

窓の淵に座り、夜空を眺めると、綺麗に輝く満月が見えた。

「はい、ではまた。」

前回よりだいぶ早く通話が終了すると、一琉は携帯を放り投げた。










『とにかく、もうコイツに手出すの、やめてもらえる? 』

あの時の伊吹の声が、脳裏で蘇る。



「……っ! 」

自然と、一琉の瞳から涙が零れ、それはもう溢れて止まらなくなった。









「まだ……、好きなんだよ……。あの時も、今も……。」

か細い声が、部屋中に響き渡る。












「伊吹……! 」

一琉の訴えも、実に小さな声だった。




『僕の涙腺を刺激するもの』 前編 終わり



Re: 僕の涙腺を刺激するもの   ( No.146 )
日時: 2010/10/07 19:37
名前: 風菜 (ID: GlYhyGNP)

報告でス♪

『僕の涙腺を刺激するもの』 前編 終了いたしました〜!

今まで見て下さった方、ありがとうございました^^

これからも、中編、後編と長く続くので、出来れば最後まで見てやってください(汗)

本当に、ありがとうございます!

私がここまでやってこれたのは、応援してくれる皆様のおかげです!

これからも、ダメ文ですが、どうぞ宜しくお願いいたします!

Re: 僕の涙腺を刺激するもの 前編終了&13話、14話更新!!  ( No.147 )
日時: 2010/10/17 15:16
名前: 風菜 (ID: NhY/JZtF)

中編 プロローグ












あの時から、何年経ったのかな?


私達がもう二度と忘れられない悪夢から、君は逃れられてる?


私はまだ、苦しくて悲しい涙しか流せてないんだ。


今も、君を想ってて。


君しか、考えられなくて。


『運命』って言う鎖から、一番逃れられていないのは、私の方なんだ。


天使の仮面を被った悪魔を、私は救世主だって馬鹿みたいに思ってしまったんだ。


だから、今私がしている事は、それの報い。


それでも、君が大切な事に変わりは無い。


あの、埃が舞っていた、古ぼけた図書館で見つけた、君の小さな小さな発見。


















————— 『涙って、涙腺から出るんだって。』


今の私の歯車は、そこで止まってる。


無邪気に笑ってたあの頃で。


綺麗に輝いてたあの頃で。
















君の泣き顔が見たくて、私が利口そうで利口じゃない宣言をした時から。














————— 『君の涙腺、私が開いて見せようか? 』



























君が一度も泣かずに終わった、あの暑い季節で。






















私の心には、一つの細い灯りだけが、寂しく灯ってる。


















いつも、君を想いながら。

Re: 僕の涙腺を刺激するもの 前編終了&13話、14話更新!!  ( No.148 )
日時: 2010/10/07 20:52
名前: 風菜 (ID: GlYhyGNP)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=fXYDxjR6-g0

↑は、前編のイメージソングです♪

ジャンヌ好きのウチが選んだんだから、切なくなる事間違いなし!!!

歌手名 『Jannu Da Arc』
曲名 『桜』


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