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初恋、失恋、さようなら【コメント下さい!】
日時: 2010/07/19 19:18
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)

こんにちは、美紗樹です^^
またしても新スレ…この間立てたばっかなのに。
これは私の友達の実話です#
こんなの現実にあるのかー!!って位悲しいというか切ないというか。
すっげぇドラマチックです。
頑張って長編にしよっ^^/
台詞とか以外ノン・フィクションです---
もちろん名前は違いますがね。

応援願います<(_ _)>



プロローグ





『バイバイ』



たったそれだけ、


その一言にあたしは泣いてしまった。



——最後の最後に、期待なんかさせんなよ——…



あの日、智華とあんたが付き合い始めた時から、もう無理だってわかってた。


諦めよ、


うん、それがいい。


だってさ、智華は、あたしの気持ちを知ってんだからさ——…


全て終わり。


もうすぐそうなるはずだった。



やめてよ——…




『バイバイ』、


プロフィール帳に書かれた一言。



最後の最後に、


今までからかいあったのを全部捨て、優しくしてくれた気がした。



—さようなら。



智華を、忘れないであげてね——…

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Re: 初恋、失恋、さようなら【実話】 ( No.1 )
日時: 2010/07/17 20:14
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)



**第一章**[初恋]


1:智華の初恋


「ね、吏流、私…好きな人ができたの!!」


智華から、突然の告白。


うっそぉ、誰誰ぇ?


ま、訊くのはお約束でしょ。



男子とはからかいあったりとか、


いじりあったりとか…そんな、仲いいような悪いような関係。


一応、「恋」に興味はあったりだとか。


ま、女子だし。恋位したこと——…ないんだよなぁ、それが。


智華はすっげぇ可愛くて、モッテモテだから、



「恋」なんて何度もしてんだろな。




「実はね、初恋なの!!」




——マジか。



ふぅん。で?相手は?



「ちょっとここでは…」



じゃ、部活の時ね。


着替えん時ゆっくり話そ。



「りょーかいっ。
 
 じゃ、早目に行こっか。」



あたしたちは並んで歩く。


部室は対区間の向こう側だから、結構遠い。




「で、さー。

 誰?誰なのよぉ??」



周りに人が見えなくなったところで、とっさに訊く。




「実はね…」






「隆祐なの。


 梶間隆祐。分かるでしょ?同じクラスの。」



サッカー部の。


これまたすっげぇもてる奴、でしょ?


イケメンの…



「そっか…あいつか。


 智華ならさ、普通に告れば成功すんでしょ。

 可愛いし、めっちゃもてるし。」



智華は、ふふっと笑う。


否定しないのかい。




「実はね——…ってこれ、三回目だね。

 まぁいっか。


 実は実は、もう告ったんだ。」



えぇっ!!



早、さすが智華。あんたぐらいにしかできないんじゃないの?



「そ…それで?返事は?!」




智華は、悲しそうに、にやりと笑った。


いや、悲しそうなら笑わないし。




「もち、OK〜♪

 今日から、一緒に帰りま〜す」



うわ、あたし一人で帰んのー?


やばい、彼つくんなきゃ一人になっちゃう。







——隆祐、か——…



智華には言ってないんだけど——…



実は、さ。






あたし、隆祐に小学校の時告られたんだよね。



ずっとけんか友達だった、隆祐から。






ふぅん、ふぅん、そうなんだ、智華が好きなんだ。



へぇ、そうなんだ——…






智華の初恋が実った。



それは、あたしの喜びでもあるんだよ?




だって——それが、親友ってやつじゃん。

Re: 初恋、失恋、さようなら【実話・コメント待ってます!】 ( No.2 )
日時: 2010/07/18 08:59
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)


2:吏流の初恋



隆祐に告られた時はピンとこなかった。


だって、



いっつもあたしをからかってて、


いっつもふざけあってた隆祐が、



あたしの事が好きだったなんて驚くじゃん?




「え〜、別に普通じゃない?

 喧嘩友達のことが好きになっちゃう、なんてよくあるパターンじゃん。」



小学校の頃仲が良かった真沙美にこの話をすると、



「ありえん。なんで断ったのー。」



って言われた。



だって好きじゃないんだもん。


いいじゃん、別にー。



「ありえない、ありえない!

 隆祐かっこいいし、もてるし、優しいじゃん。


 中学行ってから好きになったの気付いたら、もう遅いんだよ?

 絶対彼女作るタイプじゃん。」



中学に行っても好きにならないし。



…そんな奴と智華は付き合うんだよな…



隆祐は——…



あたしに告白したこと、忘れたのかなぁ…






ホントは…




ちょっとだけ、ほんの少しだけ、だけど、




あの時、隆祐の告白を断ったこと、後悔してる。




その時、智華と隆祐が並んで歩いているのが見えた。




「うぅわ、ラブラブじゃん。」




隆祐と目があった。


あたしがそらそうとすると、隆祐が叫んだ。




「吏流、じゃーな!」




——なんなの?これ!



ほっぺが熱い…



智華がこっちを軽く睨むのが分かった。


—確認したわけじゃないけど。



なんだか息苦しい。



あの告白を思い出してしまう。







——…これは…






「恋」、ですか?

Re: 初恋、失恋、さようなら【実話・コメント待ってます!】 ( No.3 )
日時: 2010/07/19 19:18
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)

3:隆祐の初恋



隆祐の初恋って、あたしだったのかなぁ、何て考えることがある。



結局、あたしは隆祐が(たぶん)好きで、


隆祐は智華が好きで、


智華は隆祐が「大好き」という答えに行き着いた。



うん、複雑。


三角関係ってやつだよね、これ。


でもあたしは智華から隆祐をとろうだなんて考えてないし。


そんなひどい女じゃありませーン。


智華には告白の件もきちんと話した。



「わかった。

 それでも私はリュウと付き合うからね?いいよね?」



智華って優しいなぁ、と心から思った。



「リュウの初恋って…



 吏流だったのかぁ…」



智華がつぶやいたその「台詞」は、


あたしの胸を締め付ける、苦い「台詞」だった。



「ふふ、でも今は『私が好き』。」



ホントに隆祐はあたしが初恋だったのかなぁ?



「じゃ、私がリュウに訊く。」



いやいや、いいから。マジで。



「訊くもん。文句ある?」



——…ないよ。



智華は本当に訊いてきた。



「吏流、訊いたよぉ」



うわっ、この子、マジか。


でもさ、普通彼女の前だったら「智華だよ」って言うよね?



「吏流だって。」



そう告げて、寂しそうに笑った。



「じゃ、私、リュウと帰るから。」



——吏流だって。



あたし?




ホント…そう言うの、やめてよねっ!




諦めきれなくなっちゃうじゃん…



やっぱり今日も隆祐は、




「吏流、じゃーな!」


と叫んで行った。






バカー!!






——最っ低…



彼女がいてよくそんな事言えるよね!




智華を…



傷つけたら、あたしが許さないよ。

Re: 初恋、失恋、さようなら【コメント下さい!】 ( No.4 )
日時: 2010/07/19 19:39
名前: 美紗樹 ◆IONIO5AWPU (ID: lD2cco6.)


4:初彼——智華side



私の初恋はリュウで、


初彼もリュウ。



はじめて手をつないだ男子もリュウ。




きっと、


初デートも、


ファーストキスも、


誕生日にはじめて一緒にいる男子もリュウになる。



これからは、そんな風に二人の絆を確かめ合って、


もっともっと恋をしていって、



いつか、永遠に一緒にいられるようになるといいねって笑いあう。



希望でいっぱいだった。



リュウが真っ赤な顔して、




「俺で、いいの?」



って訊いてきたときは、こっちまで真っ赤になった。




——私たちはまだ、中学生なのだ。



先はまだまだ長く続き、


どんな試練、どんな辛いことが待ち構えているのかも知らずに、


ただ希望しか想像しない、若い私たち。



ちょっとしたことで悩んだり、


傷ついたり、



ものすごく幸せな気分になったり、



今、一番大切な「青春」を生きている。




——まだ、中学生なのだ。



中学生だから、こんなにも傷つくのだ。


悲しむのだ。


悩むのだ。



「ホントはきっと、こんなに悩むことじゃないのよ。」


自分に言い聞かせ、励ました。


言い聞かせていることに気がつくと、もっと虚しくなった。




——リュウの初恋は、私じゃない—…



彼女にもはっきり言える、そんなとこが好きなはずなのに。



「ウソ、ついてほしかった」



呟いても誰の耳にも届かない。


分かっているから呟いた。



きっと——…リュウはまだ、吏流が好きなんだ。



諦めてるんだろうけど、



好きなのにはかわりないんだ。



吏流もきっとリュウが好きだ。


気付いてないだけ。



私は教えない。吏流が自分で気づくまで、教えるつもりはない。


リュウ——…隆祐。



私は、吏流よりずっとリュウの事想ってるよ?



リュウの為に色んな事してあげられると思うし、


リュウだって、私の事を好きになった方が幸せだって気付いてるでしょ?


吏流が悪い子だったらよかったのにね——…



吏流が悪い子だったら、



絶交して、大っ嫌いになれたのに。



吏流の馬鹿ぁ…




そんなだから、リュウが惚れちゃうんだよ…

Re: 初恋、失恋、さようなら【コメント下さい!】 ( No.5 )
日時: 2010/07/19 20:43
名前: みっき (ID: RfGF3WeF)

こんにちはっ!

これ実話っっ??
チョー切ないですね・・・

ところで「吏流」と「隆祐」ってなんて読むんですか?


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