コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ＣＯＯＬ ＧＩＲＬ
- 日時： 2011/04/29 20:26
- 名前： ピーチ （ID: jFPmKbnp）
【伊野上 翼】
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【夢に向かって…!!】
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≪登場人物≫
伊野上 翼 １６歳 ♀
空手少女 ”女の子”と言う意識が低い
伊野上 浩輔 １９歳 ♂
伊野上家長男 主にデザイナーの仕事をしている
伊野上 祐輔 １７歳 ♂
伊野上家二男 スポーツ万能 長男と性格真逆
倉木 奈々 １６歳 ♀
翼の友人 同じ空手部に所属 めちゃくちゃ明るい
佐々木 恵里奈 １６歳 ♀
翼のライバル 小悪魔的な存在
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- Re: ＣＯＯＬ ＧＩＲＬ 祝☆ ８００スレ達成!! 記念!!! ( No.275 )
- 日時： 2010/10/02 18:59
- 名前： ピーチ （ID: REqfEapt）
『恵里奈、聞こえるか??』
「えー聞こえますよ 今、移動しましたわ。伯父様方。」
『ここまでは、作戦通りだが……ばれて無いか??』
「ま〜〜…何とか。」
「恵里奈、さっきから何こそこそしてんだ?? 具合でも悪いのか!?」
小型イヤホンで、会話をしている姿をあやしく見た翼……。
「なっ…何でもないよ!!! 翼!! そーいえば、翼と二人で出掛けるのって、小学生以来だよね!」
二人で初めて出かけたのは、まだ翼達が小学校に入学したての頃だった。
「あの時は、練習サボって抜け出したんでよねーー。翼が詰まんないって言いだしてさぁ〜〜。」
「それを言いだしたのは、恵里奈じゃん……。父さんが居なくなったスキをみて、あたしを連れ出したんだろう……。」
「あれ……そうだったっけ!?」
あの時は確か、いつもと違うメニューをやらされたあげく、自分達だけ違う場所で走らされたんだっけ…。
恵里奈にしては、あれは過酷以上だったのかもな…。
いったん、切りますｗｗ
- Re: ＣＯＯＬ ＧＩＲＬ 祝☆ ８００スレ達成!! 記念!!! ( No.276 )
- 日時： 2010/10/02 19:35
- 名前： 風菜 （ID: akfGHlu5）
へええええ〜。
そんな事があったんだ。
- Re: ＣＯＯＬ ＧＩＲＬ 祝☆ ８００スレ達成!! 記念!!! ( No.277 )
- 日時： 2010/10/05 22:13
- 名前： ピーチ （ID: nEqByxTs）
昔話をしているうちに、目的地についた。
「なんだ…出掛けるって、恵里奈の買い物付き合いかよ……。」
「大正解!!……んな訳ないでしょうーが!! まーついて来なさい!!」
そう言って、恵里奈はまたもや翼の手首を強引に引っ張り、店の中に入って行った……。
翼達が入った店は、恵里奈の姉が、経営しているブランドファッション店だ。
店内は、とても広く、大きなシャンデリアがいくつもある。
翼がここに来るのは初めてだ。
『ねー…あのカップル凄くお似合いじゃない? 彼氏カッコいい!!』
『うん!! 超イケメン!!! うちもあんな人と付き合いたい!!!』
さっきから、いろんな人に見られている気がする……。
翼は、何も感じないのだろうか……。
「恵里奈、何か耐えてる？」
ふと、翼は恵里奈に呟いた。
「耐えてるよっ!! 翼は平気なわけ!? いろんな人に“カップル”って言われて……翼女の子なのに……。」
恵里奈は、周りに聞こえる声で力説した。
翼は、何故か大笑いした……。
「そんな事かよ!! 別に、そんなんでへこまないよ もう、慣れてるし!! ホント心配症だなーー恵里奈は」
なんで……。
「……どうして、そう翼はいつも、平気で居られるの??」
急に恵里奈は、表情が暗くなった……。
「どうしてって言われてもなーー……ずっと、そう言う生活して来たからじゃないか?? なんて言うのかな……っあ、ニューハーフだ!!」
思いもよらない言葉に、恵里奈は愕然とする……。
「にゅっ…ニューハーフ??? 何言い出すのよ……びっくりした…。」
店内にある、喫茶店に足を運んだ二人。
そこで、空いている席に座ってしばらく経った頃、グラスに入っていたジュースを思わず、吐き出しそうになった恵里奈……。
「あー、この前さ ヒマつぶしにテレビつけたら、『ニューハーフの秘密』ってのがやってたんだよ 面白いから、最後まで見てたんだ!!」
「翼とオカマにどんな接点があるっていうのよ……。」
もう、半分どうでもよくなって来た恵里奈……。
「いや、だからさ “男が女になりたい”って思うのと同じで、あたしも“男”として生まれたかったなーって思ったわけ!! “女”だったら、思い通りの事出来ないじゃん??」
「思い通り??」
翼は“女の子”として生まれたく無かったのだろうか……？
「みんなが出来る事が出来ないんだよ 周りはみんな“男”だったからな…いつも自分だけ違うことしてさ。『お前は女の子だからな』って言われる度に、自分がなんで女の子なんだろうって、思ってた……。」
翼がこんな風に恵里奈に向かって、言ったのは初めてかもしれない……。
アメリカに居た頃はお互い、“ライバル”として見て来たため、翼がそんな事を思っていたなんて……予想外の結論にかなりびっくりしてしまった。
「……って何言ってんだ!! それより、行くとこあるんだろう!! 早く行こうよ!」
そう言って、翼達は喫茶店を後にし、今日の一番の目的の場所へ向かう。
- Re: ＣＯＯＬ ＧＩＲＬ 祝☆ ８００スレ達成!! 記念!!! ( No.278 )
- 日時： 2010/10/06 10:31
- 名前： ピーチ （ID: nEqByxTs）
「ここか……。」
ついた場所は、ビル五階で一階とはまた変わった雰囲気が出て居る。
「あっ、お姉ちゃん！！」
絵里奈が、手を振った先にはソワソワしている、姉・「満里奈（まりな）」が姿が見えた。
「あら、絵里奈。来てたのね 待ってたわよ！ 翼ちゃん、久しぶりね！！」
翼が満里奈に会うのは五年振りだろうか……。
仕事が忙しく、なかなか会う機会が少ない為、あまり喋った記憶が無い……。
「いつも、兄がお世話になってます。」
兄・浩輔と満里奈は幼馴染で、同じデザインの仕事をしている。
「どっちかと言うとお世話になってるのは私の方だけどね……。」
浩兄は仕事の事はあまり翼に話した事は無いものの、満里奈との事は前に聞いたことがあった。
「まーこんなとこで話してるのもあれだし、行きましょうか!!」
行くって何処に??
急に不安になる、翼……。
たどり着いた場所は、服がずらりと並んだ翼が着た事のない服ばかりある。
「じゃー…翼、これ着てみて!!」
突然渡された、服は背中が丸出しでいかにもセクシーだった……。
「……恵里奈が着れば良いだろう…。 あたしは、見るだけでいい。」
嫌な予感が的中した翼……。
服に興味がないので、本来ならここに居る必要も無いわけだが……。
「だめよ、恵里奈。最初からそんな服選んじゃー 翼ちゃんに似合った服をコ-デしなくちゃ!! そーね、これなんかどうかしら??」
そう言って、満里奈は何着か渡した。
恵里奈とは、違うコ-デで翼が好きな服を選んでくれた。
「……これだったら、着てもいいかも……。」
少し照れながら、翼が承諾した。
「うん!! 翼、それ凄く似合ってる!! 早く着替えてきなよ!!!」
恵里奈が進んで試着室に翼を誘い込む。
翼が試着室に言った頃……。
「もう、恵里奈!! いきなりあんな派手な服選んじゃダメって、あれほど言ったのに……。」
「あたしにとってあれは、派手系に入らなかったんだもん!! まぁー お姉ちゃんが居てくれてよかったかな……。」
『恵里奈、満里奈さん、どうだ!? うまく言ったか??』
二人の小型イヤホンに父・大輔の声が聞こえた。
「えー、何とか…… オ—ダー通りには少々ずれましたが……。」
大輔達が満里奈達にオ—ダーしたのは、“女の子”だったのだが、“スカートをはいて欲しい”と言うオーダーは、空気的に出来なかったのだ……。
「でも、翼ちゃんとっても可愛くなりましたよ!! もう、男の子にもモテモテかもしれませんね!!」
『そっ…それは……!!』
大輔が焦り始めた事に気付いた二人は、大笑いした。
「こっ…これでいいのか…??」
試着室から出て来た翼。 その姿を見た二人……。
「やっぱ、着慣れて無いから、似合わないな…着替えて来ます!!」
再び、試着室に戻ろうとした時、突然拳銃の音が聞こえた……。
「なっ…何よ!! いきなり……」
『お嬢様方、大変でございます!! 一階で、何者かが拳銃を持って、侵入した模様でございます!!! お嬢様方も早く逃げて下さい!!』
何が起こっているのかが分からない三人……。
そして、また拳銃の音が聞こえる…。
「おっ…お姉ちゃん……」
恵里奈の様子がさっきとは一変した。
「大丈夫よ、恵里奈。 伯父様方が何か対策してくれるでしょう……。」
「伯父様?? 伯父様って、父さんの事??」
普通、自分の親を伯父様なんて言うはずがない。
なんで、あたしの父さん??
『恵里奈、満里奈さん さっき拳銃のような音が聞こえましたが…何かあったのですか!?』
このタイミングで……。
二人が愕然した頃、翼は恵里奈の耳についたイヤリングを取った…。
何も知らない大輔は尚も会話を続ける。
『何かあったのか!? まさか…事件でもあったのか!?!?!? 応えてくれ!! 』
やっと、今日の出来事の理由が分かった。
全部、「コイツ（父さん）」のせいだ!!!
「……父さん、翼だけど……今、一階で侵入者が入って来たらしい。 詳しい事分からないけど、誰かが人質になってるかも……。」
いきなりの問いかけに大輔達はパ二くっている。
『…っえ!? 翼!? ……そっ、そうなのか!? じゃー今すぐそっちに…』
「ダメだよ。 今、こっちに来たら もっと暴れちゃうじゃん!! けが人出したらどうすんの!? あたしが今から、向うから 父さん達は警察呼んどいて」
『ちょっ…待ちなさい!! 翼、そんな勝手な事!! 許すわけないだろう!!!』
「じゃー、誰かか死んだら責任取れるの!?!?!?」
静まった、店内に翼の怒りの声が響き渡った。
「救える命を救わないで、どうすんの!? 今、一階にいる人達は、恐がってる。 助けを求めて…そんな人達を見殺しにして、あたし達だけ逃げられるわけ無いじゃん……。」
翼が冷静になって、大輔に向かって訴えかけた。
「伯父様、ここは私に任せてくれませんか!? 死んででもこの子たちを守りますから!!」
満里奈も訴えかけた。
『だが…もしもの時があったら……。』
「大丈夫です!!必ず 生きて帰りますから!!!」
恵里奈も、心配するなと説得をする。
『………頼んだぞ。 絶対生きて帰って来い!! 私たちも、対策を練る!!』
やっと、招致したか……。
「あたしは、行ってるから…二人はどこか安全なとこに……。」
「何言ってのよ!? 翼一人で行かせるわけ無いじゃない!! あたしも行くよ!!」
「だってさっき、“死んででも、あなた達を守る”って言ったからね!!! 私も行くわ!!」
姉妹が言うと、勝ち目がない……翼。
「足引っ張らないで下さいね!!」
翼達は、急いで下に向かった。
- Re: ＣＯＯＬ ＧＩＲＬ 祝☆ ８００スレ達成!! 記念!!! ( No.279 )
- 日時： 2010/10/06 21:47
- 名前： 風菜 （ID: GlYhyGNP）
キャーーーーー！
翼ちゃんかっこいい！
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