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気ままにD.ORIC
日時: 2010/12/12 20:58
名前: ノンキー王子 (ID: l5ljCTqN)

平凡なまま、中学に入って、けだるい中学校生活をまー、だるだる過ごすはずだったとある少年、霧岡龍大は、入学初日に、一気に非日常に引きずり込まれる。ありそうであったファンタジー非現実逃避物語、ここに開幕!

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気ままにD.ORIC ( No.1 )
日時: 2010/07/21 18:06
名前: ノンキー王子 ◆0HitpS3MgI (ID: frKstor9)

プロローグ

な、なんであいつついてくんの!?
どーして俺のこと追いかけてくんの!?

頭の中に疑問符を浮かばせつつも、龍大は走る。



キャラ紹介。

霧岡龍大(きりおか りゅうだい)
昔から厄介ごとに巻き込まれるたびに切り抜けてきた、ある意味すごい人。卯月に惚れられてから、逃げ回る毎日。

九李卯月(くり うづき)
歌をうたうといろいろなものを呼び寄せるという、特殊な能力の持ち主。龍大に惚れてからは、ある種のストーカーになっている。

七草ちとせ(ななくさ ちとせ)
七草神社という神社の巫女。九李家の特殊な血統を守り続けている一族の末裔。卯月のストーカーっぷりに毎回呆れながらもフォローする。

湖陵ひくら(こりょう ひくら)
龍大の親友。結構なモテ男で、バレンタインのチョコを親友一同に配って回るので友達からの支持も得ている。

凛堂(りんどう)
卯月の背後にいる九李家の守護霊。水を使う。 クールな性格。羅堂とは永遠のライバルでもあり…?

羅堂(らどう)
卯月の家の屋根の上によくいる、九李家の守護霊。凛堂とは正反対の性格で、何かしら声がでかい。火を使う。よくある設定だネ。

南逗幸久(なず ゆきひさ)
死神。久しぶりに人間界にやってきた途端に、卯月の歌声で寄せられてしまう。こっこれでも死神なんだかんな!!

堂本憑月(どうもと つき)
兎。卯月の歌声で寄せられ、月に帰れなくなったところをひくらに拾われる。人間化できるが耳は隠せない。

こんな感じだと思います。すみません。また増えたら修正します。

Re: 気ままにD.ORIC ( No.2 )
日時: 2010/07/21 18:38
名前: ノンキー王子 ◆0HitpS3MgI (ID: frKstor9)

俺は今日、中学生になる。
「どんなかわいい子がいるだろうかー」ひくらが言う。
「お前さっきから何回それ言ってんだよ」龍大が返す。こんなのんびりとした登校時間。これから起こることを全く予感していなかった二人は、またさっきの会話に戻っていった・・。

ーーーーーーこの校長話長っ
その一言に尽きる入学式を終えた龍大は、指定された教室に入った。

クラスの人々が自己紹介をしていく。龍大の番はけだるく終わらせる。すると、次の出席番号の少女が勢いよく立った。

「どうも皆さんこんにちは!私の名前は九李卯月といいます。

趣味は歌をうたっていろんな人を寄せることと、声を出して演技をすることです!

皆さんよろしくお願いします!

あ、ちなみに、惚れた男にはとことん尽くすので、そこんとこいっちょよろしく!」

あまりにもきれいな声だった。ななめ後ろにいるひくらの目がキラリと光る。
『あの子、いいと思わないか!?』と小声でひくらが言ってくる。パスだ、パス、と龍大は首を振る。

その後も、ひくらや、同じ小学校だった友達たちの紹介が終わっていく。あ、あと、七草ちとせとかいうなんだかミステリアスな女子は、脳裏に少しだけ焼き付いた。


こんなことをしていくと、チャイムが鳴った。休み時間だ。
「なあ龍大、この学校には僕の知らないかわいい女の子たちがいっぱいじゃないか!!」ひくらが言う。
「そうかー?」龍大は興味なさげに返した。

すると、
「あのぉ、あなた、霧岡さんでしたっけか・・?」というきれいな声が頭の上から降ってきた。

「あぁ、そうだけど。」龍大が言う。

「もしかしたら、卯月はあなたに惚れたかもしれませんね。」
その声の主、九李卯月が唐突にこんなことを言い出した。まるで、他人事のように。

気ままにD.ORIC ( No.3 )
日時: 2010/07/22 18:32
名前: ノンキー王子 ◆0HitpS3MgI (ID: frKstor9)

「へ?」

何がどうなってるんだ?
あー、俺の脳内人間全員集合。
これから第?回脳内会議を始める。

まず九李卯月という謎の少女から。

あいつは何なんだ?
えー、入学当日に初めて会ったやつに惚れるなんて頭がどうかしているんじゃないだろうか。

その二。あいつが紹介の時に言った言葉が気になる。

とことん尽くすって…なにそれ。何かされちまうのか?んー、なんだ?あれか。
           通い妻?
不安に駆られる俺。

最後に。「なぜ、俺なんだ?」

俺は特別モテるわけでもないし、ルックスは正直言って自信がない。普通の女子なら、真っ先にひくらを選ぶだろう。

それが、なんで俺!?!?

「すみません、卯月様が迷惑をかけてしまって。」
そんな龍大を現実に引き戻すように冷たい声で言われ、目が覚める。

「ちとせ!学校では様つけないでって言ったじゃない!!
 私はこの人に惚れたんですよ!人生で初めて!」
卯月が凛とした声で言葉を紡ぐ。
「ですが、この方も呆れていらっしゃる。」ちとせが感情のない声で言う。
「あ、あわわ、あわわわわ、すすす、すみません・・。」卯月がしゅんとする。
「あぁ、いや、初めて会ったんですから、気軽にいきましょうや。」龍大が軽い感じで言う。

龍大は、今後、この日のことを、一生後悔するハメになるのだが、まあ、それはもっと先のお話。


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