コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- しろべに。 ◆キャラ募集中(今回分でいったん打ち切り!)◆
- 日時: 2010/11/03 20:59
- 名前: 卵白 (ID: JkVnDcbg)
はじめまして!卵白です。
おとぎ話×学園物みたいなものが書きたくて…
多少文章がおかしいかもしれませんが暖かい目で見守ってください。
——登場人物——
◆森野 美紅 もりの みく
気が強く、ツンデレ気質がある。
おばあちゃんの形見の赤いずきんを常に首に巻いている。
◆白井 雪那 しらい ゆきな
優しく純粋。小悪魔的な一面も。色白美人で、ファンクラブがある。
特徴は白いリボンの付いたカチューシャ。林檎好き。
◆音羽 魔姫 おとわ まき
お嬢様で自己中心的でわがままでやきもち焼き。
くりっとした縦ロールをリボンで結んでいる。
好きな人を取られまいと必死。ペットは犬のジョン。
◆木下 桃 きのした もも
「女みたいな名前だな」は禁句。男の子。
剣道部のルーキーだったが竹刀を振り回して退部。
女子からの受けは悪いチョイ悪。口も悪い。
◆竹本 悠月 たけもと ゆづき
セクシーかつ謎の先輩。双子の優星という弟がいる。弟はシスコン。
たまに現れては弟に引っ張られて帰っていく。
キャラクター応募用紙 >>5
◆頂いたキャラクター
ヴィオラ様 >>6
菫様 >>7 >>9
風無鳥様 >>12
—目次—
プロローグ >>1
第一章◆舞踏会へようこそ
第一話 >>2
第二話 >>3
第三話 >>4
第四話 >>10
第五話 >>14
第六話 >>15
第七話 >>18
第八話 >>19
第九話 >>20
第十話 >>21
第十一話 >>24
第十二話 >>25
第十三話 >>26
第十四話 >>27
10/25 参照100突破!皆様ありがとうございます!
それではごゆっくりどうぞ♪
- Re: しろべに。 ( No.1 )
- 日時: 2010/08/25 20:54
- 名前: 卵白 (ID: 8hgpVngW)
◆プロローグ
昔々、あるところに、
とある古ぼけた本がありました。
その本は人の思いを吸い取る事が出来ました。
吸い取って吸い取って、本は思いました。
「人間はどうしてこうも、汚くなってしまったのだろう。欲で動いているじゃないか。なんとかしなくちゃいけないな」
その本は、綺麗な絵本でした。
でもその絵ももう色あせてしまって、文字も読めません。
本は願いました。
吸い取った綺麗な思いだけを力に、願い続けました。
どうか、また僕を読んでくれる人が訪れますように。
どうか、人々を助けてくれる誰かが訪れますように。
何年も何年も願い続けました。
そして本は、埃だらけになって力尽きました。
それから何十年もあと、
その本のもとに笑い声が聞こえてきました。
小さい子供の笑い声です。
ばたんと音を立てて、扉が開きます。
新鮮な風を表紙に受けて、本は目覚めました。
「あ!えほんがある!」
「ほんとだ!みくちゃんとってー」
「うん」
小さな手が、本をつかんで、本は少しだけ身じろぎしました。
これは夢か幻か。どうやらどちらでもないようです。
「よむ?」
「よんで!」
静かに表紙が開かれました。
本は嬉しさに包まれました。
そして、決めたのです。
二人を正しい方向へと導く事を。
- Re: しろべに。 ( No.2 )
- 日時: 2010/08/30 17:10
- 名前: 卵白 (ID: xlzTc90W)
◆第一話
あたしは、いつもの待ち合わせ場所に着いて、一息付いていた。
「おはよー!!」
広い歩道の向こう側から、黒髪のショートカットの女の子が走ってくる。雪那だ。
「おはよ」
「遅れちゃってごめんね!
ねー美紅ちゃん美紅ちゃん、昨日聞いた話なんだけどね」
「うん?」
あたしは森野美紅。
中学2年生。
そして今走ってきたのが白井雪那。
彼女とは幼馴染で、同い年だ。
「なんか、隣の4組でいじめがあるらしいんだよね」
「いじめ?誰がいじめられてるの?」
「…そこまでは聞いてない…。でも女子だって。
女子が女子をいじめてるみたいなの」
「ふーん…誰に聞いたの?」
「ふぁんの人ー。良く分かんないけどおびえてたの」
4組と言うと…眠目か。
「眠目に聞いたの?」
「あぁそうそう!その人その人!!…だった気がする」
「覚えてないのかよ!!」
「うん!分かんない!」
「…。」
雪那には、立派な2年生限定のファンクラブがある。
彼女は日々ファンたちから敬われ、萌えられているのだ。
そして今出てきた眠目。
彼はそのファンクラブの2年4組代表で、
7組まである組代表全員ひっくるめて7人の小人などと呼ばれている。
そして、雪那にとってはそんなことはどうでもいいことなのだ。
あたしは短いぼさぼさの頭をかきながら、
今日はどうなる事だかね、と思った。
「美紅ちゃん?何考えてんの?」
雪那が不思議そうに問う。
「…何でも無い」
「そっかー」
雪那の無邪気な笑顔を見て、やっぱり今日もいい日だろうな、とあたしは思い直した。
- Re: しろべに。 ( No.3 )
- 日時: 2010/10/17 19:38
- 名前: 卵白 (ID: lTlVXzN9)
◆第二話
「じゃ、決まりでいいですね。灰田さんお願いしますね」
タイミング良くチャイムが鳴った。
やる気のない号令で、今日も授業はおしまい。
そして私は、また学級委員に選ばれた。
なんの新鮮さもない、この感じ。
小さくため息をついた。
男子のもう一人の学級委員は、王城とかいうやつで、
いかにもチャラチャラした、女好きそうなやつだった。
———どうせ私に仕事を任せっきりなんだろうな。こいつも。
全部が全部、いつもどおり。
たとえばクラスメイト達。去年も今年も、男、女、みな同じ顔に見える。
そんな世界にはもう飽き飽きしていた。
でも、そんな世界じゃないと怖くて私は生きていけないと思っていた。
私みたいな人は、誰とも分かりあえないんだって思っていた。
だからいつでも待っていたんだ、私の事を分かってくれるような人を。
でもそんな人はいない。
そんな優しい人は、いないんだ。
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