コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ダイスキっていいたいよ
日時: 2011/10/12 22:13
名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: g5yX4cMd)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi

こんにちわww
ゆりあです。
前書いていたサクラが完結いたしましたので
新小説を書くことにしました^^
完結できるかわかりませんが、
見てくれたら嬉しいです!
今回も恋愛です。

私はあまり人物紹介をしない人なので、
今回もとりあえず書きます!
途中でプロフィール書くかもです^^

あと、完結したサクラという小説ですが、
見ていない方は暇だったらぜひ見てください^^
完結したけどまた番外編を書く予定なので
見ていただけたら光栄です^^
では新小説スタートです!

第一章 運命
第1話 >>4
第2話 >>6
第3話 >>7
第4話 >>8
第5話 >>10
第6話 >>11
第7話 >>12

第二章 嫉妬
第8話 >>14
第9話 >>16
第10話 >>17
第11話 >>19
第12話 >>21
第13話 >>22
第14話 >>23
第15話 >>24
第16話 >>26
第17話 >>27

第三章 裏切り
第18話 >>31
第19話 >>33
第20話 >>34
第21話 >>36

第四章 変化
第22話 >>38
第23話 >>40
第24話 >>41
第25話 >>45
第26話 >>46
第27話 >>47
第28話 >>51
第29話 >>56
第30話 >>57
第31話 >>63
第32話 >>67

最終章 素直に
第33話 >>70
第34話 >>71
第35話 >>72
第36話 >>73
第37話 >>74
第38話 >>78
第39話 >>83
最終話  >>85

人物紹介
>>42 >>59

番外編
渉と深雲の出会い—渉side— >>69

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Re: ダイスキっていいたいよ ( No.20 )
日時: 2011/06/19 23:21
名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: zXyKVICa)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

こんばんわww
お久し振りです。
最近テストとか忙しくてなかなか更新できませんでした。

はい!
杏那は結局推薦しちゃったんですね〜
大吾はなぜ体育委員に立候補したのでしょう?
そして最後に莉環を呼び止めたわけは?
杏那と莉環の関係はどうなるのでしょうか。
12話にも乞うご期待!

Re: ダイスキっていいたいよ ( No.21 )
日時: 2011/06/22 23:25
名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: zXyKVICa)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

第12話

「さすが杏那ちゃん!やってくれると思った!」
学校の帰り道。
杏那と葵は二人一緒に帰っていた。
葵は満足そうな顔で杏那の肩をたたく。
「ね?別に光井さん嫌がってなかったでしょ?」
杏那は答えない。

委員決めが終わった後
莉環と目を合わせることができなかった。
怖かった。
勝手に推薦されたことを莉環はどう思ったのかと考えるだけで
杏那はひどい罪悪感に襲われた。

「何で落ち込んでるの?別に悪いことしたんじゃないんだから!」
葵は薄笑いを浮かべた。
「じゃあどこか行きましょうよ。杏那ちゃんと一度遊びたかったんだよね。」
杏那は首を振った。
「ごめん。今日は塾だから・・・じゃあ。」
そういうと杏那は走っていった。
「何よ。感じ悪い。」
葵は不満そうだった。

——はあ・・・私ばかみたい。
家に帰った杏那は自分の部屋でベッドに横になっていた。
——なんで莉環を推薦したんだろ・・・あんなこと言われてムキになってばかみたい・・
杏那は大きなため息をついた。
「こういうときは気分転換!」
杏那は自分にそう言い聞かせると財布と携帯を手に家を出た。

コンビニに着いた杏那は大好きな抹茶プリンを手に取った。
「最近我慢してたし・・・今日くらいいいよね。」
レジへ持っていき支払いを済ませる。
コンビニを出た頃には杏那はすっきりした気持ちになっていた。
——明日正直に莉環に言って謝ろう。
そう決心し軽い足取りで歩き始めた。
その時杏那の前方にある光景が広がった。
「あれって・・・・」
それは仲良く話しながら歩く莉環と大吾だった。
「・・・・・」
杏那は方向転換し今まで歩いていた方向と逆向きに走り始めた。

Re: ダイスキっていいたいよ ( No.22 )
日時: 2011/06/24 21:03
名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: zXyKVICa)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

第13話

「え!?もう杏行っちゃったんですか!?」
時刻は午前7時。
莉環は昨日の杏那の様子が気になっていたため
珍しく早起きして杏那の家まで迎えに来たのだ。
「そうなの。なんか用事があるって。」
杏那のお母さんは申し訳なさそうに言った。
「わかりました。朝早くにすみません。」
莉環は杏那のお母さんに頭を下げると学校まで走った。

学校に着いたころには莉環の髪は乱れ、
息も上がっていた。
時刻は7時20分。
それにしても早すぎる。
——なんで杏こんな時間に来たんだろ・・・?
疑問を抱きながら莉環は教室へたどり着いた。
「おっはよ!」
元気よく挨拶をして教室へ入る。
教室にはすでに杏那と葵と大吾が来ていた。
「おはよ」
杏那に向けて挨拶したつもりだった莉環だが
挨拶を返してきたのは大吾だった。
「あ、高科君おはよ。」
戸惑いながら大吾に挨拶し、杏那と葵のもとへ歩み寄る。
「杏、小池さん、おはよう。」
しかし二人から返事は返ってこない。
——聞こえなかったのかな?
莉環は先ほどよりも声を大きく言った。
「おはよ!」
杏那と葵は振り返った。
「朝から大声出さないでよ。テンション下がる。」
杏那は莉環を睨みながら言った。
そして杏那と葵は会話を再開する。
「ごめん・・・・」
今まで杏那がこんな態度をとったことがなかったため莉環は驚きへこんだ。
——あれ・・・?杏やっぱり怒ってる・・・?
莉環はどうしてよいかわからず、
席に着いて読書を始めた。

8時を過ぎるとクラスメイトが次々と教室へ入ってきた。
多くの女子が荷物も置かずに杏那と葵の元へ行く。
莉環は結局千里が来るまで一人だった。
「莉環!おはよ。あれ?杏那は?」
莉環は黙って杏那たちの女子の輪を指差す。
「あれ?小池さんといる・・・まさかけんかでもした?」
千里は鋭い。
「ううん。特に。でもあたしが何かしたんだと思う。杏がこんな態度とったことないし・・・。」
千里は熱心に話を聞いてくれた。
「まあ今はそっとしとけばいいんじゃない?」
「うん・・・・。」
莉環はあまりこのことについて考えないことにした。

Re: ダイスキっていいたいよ ( No.23 )
日時: 2011/07/02 20:51
名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: zXyKVICa)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

第14話

その日杏奈は莉環を徹底的に避けた。
莉環が話しかけてこようとすれば咄嗟に葵を元へ行き、
莉環の視線を感じても全く目を合わせなかった。
莉環は耐えれなかった。

「何でだろう・・?本当にあたし見に覚えがないの。」
放課後。
千里と二人で帰っていた莉環はずっと我慢していた涙を流した。
千里は黙ってその背中を摩る。
「あたしにも何があったのかわからないけど、とりあえず今は待っとこう?」
莉環は泣きながら肯いた。

「ねぇ今日一緒にショッピング行かない?」
莉環が涙を流していた頃
杏那は葵と帰っていた。
「うん。この前断っちゃったしね。ごめんね。」
「いいよ。気にしないで。」
二人は大きなショッピングモールのある方向へ歩き始めた。
「それにしても杏那ちゃんがあんなに徹底的に光井さんを避けるなんて思わなかった!」
葵はおもしろそうに言った。
「う、うん・・・・まあ莉環のことなんてどうでもいいし。」
杏那は下を向きながら言った。
正直ここまでひどいことができる自分が信じられなかった。
あんなに大好きだった莉環にこんなひどいことをする日がくるなんて思わなかった。
だが杏那はどうしても莉環が許せなかった。
そう思うと何をしても平気だったのだ。
「まあ私もあんまり光井さん好きじゃないけどね。」
葵が先ほどと全く違う表情で言う。
「陸君の気ばっかひいちゃってさ。好きじゃないならはっきりしてほしいよ。陸君のこと好きな女子なんて山ほどいるんだから。」
「陸君だけじゃなくて高科君の気もひいてるよ。」
杏那はもう俯かなかった。
顔を真っ直ぐ上げ
自信たっぷりに言った。
「えー!?そうなの?ただの男好きじゃない。」
杏那は変わってしまっていた。
もう前のような優しくてしっかりものの杏那ではなかった。
杏那の後姿は
嫉妬心に満ち溢れていた。

Re: ダイスキっていいたいよ ( No.24 )
日時: 2011/07/02 21:30
名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: zXyKVICa)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

第15話

それから一ヶ月が経った。
「行って来ます・・・・」
莉環は元気なく家を出た。
あの日以来一度も杏那と話していなかった。
もちろん一緒に登校もしていない。
この日も一人で登校だった。
親友に裏切られた悲しみは莉環の心に深い傷を負わせていた。

一方杏那は葵と待ち合わせして一緒に登校していた。
葵はどちらかといえば莉環とは全く正反対の性格だったが
とても気があってあっという間に二人は仲良くなった。
「今日体育でバレーやるんだって!」
元バレー部の杏那はとても嬉しそうだ。
「そうなの!?私も好きなの!」
葵も嬉しそうだ。
「あ、私いいこと思いついた!」
葵は杏那を手招きし耳元で囁く。
それを聞いて杏那は一瞬凍りついた。
「でも・・それっていじめじゃないの・・・?」
「でも杏那ちゃんはそれだけのことをされてきたんだからいいでしょ。」
葵は涼しそうな顔をしている。
その言葉を聞いて杏那の心境は一瞬で変わった。
「そうよね。私ずっと耐えてたんだからね。うん、やろ!」
そんな杏那を葵は横目で見て笑った。

学校に着くと莉環は先に登校していた千里の元へ駆け寄った。
「ちさあ〜!!おっはよ!」
勢いよく千里に抱きつく。
「はいはい。おはよ。本当世話が焼けるんだから。」
千里はそういいつつも笑顔で莉環を受け止めた。
杏那が莉環を無視するようになってから
莉環の心の支えは千里だけだった。
もちろん千里は事情をちゃんと理解し莉環と一緒にいた。
「今日は朝から体育だよ!莉環体動かすの大好きじゃん!」
「やった!」
二人は微笑み合った。

体育では杏那が言っていたとおりバレーをした。
杏那はもちろん大活躍だったし、
葵も負けないくらいの運動神経のよさを発揮した。
莉環と千里は二人で楽しくやった。
「あ、じゃあ体育委員の光井さん!ボールを体育倉庫に入れておいてね。」
「はい。」
授業後、莉環は言われたとおりボールを片付けはじめた。
「あ、時間かかるかもだからちさ先戻っていいよ。」
「わかったー!じゃああとで。」
千里は先に戻っていった。

莉環はボールを片付け終え、体育倉庫に持っていった。
その時体育倉庫の扉がゆっくり閉まった。
「え・・・?」
莉環は驚いてドアのほうへ駆け寄ったが遅かった。
すでに鍵が掛かっていた。
「すみません!まだ人がいます!開けてください!」
莉環は必死で叫ぶ。
その時ドアの向こう側から笑い声が聞こえた。
「人がいるなんて知ってる。わざとだもん。あんたなんて一生そこで暮らしな!」
莉環は言葉が出なかった。
「行こう。杏那ちゃん。」
——え・・・・杏・・・?
「うん。」
それは確かに杏那と葵の声だった。


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