コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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小説って良いなぁ…… 第一話 六頁目執筆中
日時: 2011/09/28 20:24
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: z8eW1f9u)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=16427

コメディ・ライトでは初めて書く事になります。
風と申します。
数ヶ月前までは,二次で幅を利かせ四ヶ月程度前からシリアス・ダークで中心的に小説を書くようになりました。
更に,複雑・ファジーにも手を伸ばしている始末です。
いやぁ,そんなどっちつかずの馬鹿ですが,宜しくです^^
今後,タイトルは,変えるかもです。

〜作者状況〜

執筆していない【】執筆中【〇】
申し訳ありませんが執筆中に〇が付いている時は書き込まないで下さい。


〜物語更新履歴〜

春色プロローグ 一頁目>>2 二頁目>>8 The end
新入生入学 一頁目>>26※ ニ頁目>>24 三頁目>>28 四頁目>>35 五頁目>>40 六頁目 七頁目


※正しくは、一頁目の内容の纏めです。 書き直す気力が無いゆえ勘弁を(涙

〜番外編&設定資料〜


〜お客様〜
仁都様
智以☆様
瑚雲様
虎様
痛いキャラ様

5名のお客様がご来店して下さいました! 常連さんになってくれると嬉しいです!!

____<注意事項>_____
1.最低限のネットマナーは護ってください。 荒しや喧嘩・チェンメなどはもっての外です。
2.更新は亀以下です。 基本的に,シリアス・ダークなどの方を中心に更新するので一ヶ月に一度更新できるか否かだと思います。 
3.作者状況欄の執筆中に○が付いてる場合はコメントを自重してください。 
間抜けな作者がコメントに囚われて更新を滞らせてしまいます。

では,沢山の感想待ってます^^


#$%’&★?@キャラクタ紹介#$%’&★?@

十六夜日向<イザヨイ ヒナタ> 16歳 女 仮想CV「雪野五月」
ボーイッシュな短髪でヘアバンドを掛けている。 目がパッチリした小顔の美人。 
健康的な肌で長身。 スタイルが良い。
条の内慎介の幼馴染。 元バスケ部だが,高校一年生の秋大会で大怪我をしてバスケを出来ない体に。
慎介の設立した小説愛好部に入る事に。
お気楽に見え手が早いが面倒見が良く真面目。


条の内慎介<ジョウノウチ シンスケ> 17歳 男 仮想CV「森久保祥太郎」
髪はバキバキに固めたオールバック。切れ長ながら優しさを感じる青い瞳,堀が深くシャープな顔立ち。
小説愛好部の創設者にして部長。 代の小説好きでゲーム好き。
身勝手で荒々しいが情はそれなりに厚い。自慢する事が好き。 少し寂しがりや。


条の内五木<ジョウノウチ イツキ> 14歳 女 仮想CV「喜多村英梨」
綺麗な黒のロングヘア。 目の色は茶色で切れ長でクール系美人。
年齢不相応の体つき。
慎介の妹で,洞察力に優れ鋭い突込みが冴える少女。 基本的には,何でも出来るタイプ。
十六夜日向の事を姉のように慕っていた。


黒凪 白阿<クロナギ ハクア> 16歳 女 仮想CV「植田佳奈」
黒の活発な短髪。 いつも溌剌とした笑顔をしている可愛らしい女の子。
舌足らずな声が愛らしいと言う事で男子に人気が有る。
実は結構、計算高くて欲しい物は手に入れる主義。 しかし、寂しがりや。


霧崎純星<キリサキ ジュンセイ> 16歳 男 仮想CV「伊藤健太郎」
アメリカ人とのクォーター。 黒凪と付き合っている。


榛原翔兵<ハイバラ ショウヘイ> 30歳 男 仮想CV「置鮎龍太郎」
背が高く体格も良い。 少々角張った顔立ちの目付きの鋭い男前。
十六夜のクラスの担任にして小説愛好部の顧問。ファンクラブが有るほどの美形。
普段はぶっきら棒で皮肉屋だが、仕事熱心で情に厚い。


高峰ルチア<タカミネ ルチア> 17歳 女 仮想CV「水樹奈々」
帰国子女。成績優秀で条の内と同じクラス。


力丸健助<リキマル ケンスケ> 15歳 男 仮想CV「緑川光」
堀の深い濃い目の目付きの好青年。 綺麗に肌が焼けている。
新入生。 美男子。少し、諦観的。 
だが、中学生時代、小説を良く書いていて小説愛好部に興味が有る。 


佐伯真理愛<サエキ マリア> 16歳 女 仮想CV「雪野五月」
良家のお嬢様。 強気。


影崎桂人<カゲサキ ケイト> 16歳 男 仮想CV「山口勝平」
ゲーム好き。 中性的。 


今後、増える可能性大。


〜お知らせ〜
俺復活!!!!!!

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Re: 小説って良いなぁ…… 第一話 三頁目執筆中 ( No.28 )
日時: 2011/06/02 19:33
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: .cKA7lxF)

   <小説って良いなァ…… 新入生入学 三頁目>

        <十六夜日向視点>

「よし、今日のホームルームは是で終了だ。 何か、聞きたい事は有るか?」

  あそこまで不当な扱いを受ける様を見ると流石にかわいそうになってくるな……駄犬……
  あはっ、間違えた! 純星だった!
  って言うか、何で学校初日から奴は遅刻してくるの? 面子ってのないの!? 
  かく言うあたしもギリギリだったけどさ?
  そんな事を純星の方を見ながら思っていると何時の間にか明日の休み明けテストの日程が届けられ、ホームルームは終わりを告げていた。 
  流石は、成績優秀者たちの集う高校の中堅クラスだけあって、あたし以外の面々は、皆、先生の話を真面目に聞いていたみたいだ。 榛原先生の言葉に対し沈黙と言う名の全理解があたしの他の生徒達から提示されていた。
  ここで、質問とか馬鹿丸出しだから学校が終ったら放課後、黒凪ちゃんに聞こうとあたしは思いとどまる。

「よし、質問はねぇ様だな。 式辞館に行くぞ。 入学式中は静かにな」

  先生は、周りを一頻り見回して、数十秒待つ。
  そして、誰も、自分の話を聞き逃した者は居無いと判断し話を進める。
  放心状態の純星をやけに強い視線で見詰ていたが奴は、先生の視線の事など気付かなかった。
  式辞館とは、式典などの時だけに使用されるこのマンモス高校らしい豪華な内装の体育館級の大きさの部屋の事だ。
  基本的には、入学式とか卒業式位しか使われないが、災害時の避難場所としても指定されている。
  生徒達は、先生の合図と共に立ち上がり順番に、藍沢君を先頭に、教室の外へと出て行く。
  放心状態だった純星のことは、後藤君って言う彼の後ろの席の体格の良い子が運んでくれた。
  全く……迷惑な奴。

「黒凪ちゃんは、あんな奴の何処が良いの?」
「えぇ? 背ェ高くて格好良いし結構、熱くて護ってくれそうだし……少し馬鹿っぽい所も……良いニャァ?」

  眉根がぴく付くのが分る。
  あたしは、後ろの黒凪ちゃんに、小さな声で何であんな奴と付き合っているのと聞く。
  実際、本当に疑問だ。 彼女の可愛さや甘い声なら幾らでも、男が引っかかるはずだ。
  一瞬、彼女は、目を瞬かせるがその後、淀みなく言葉を並べていく。
  成程、見方が違えばそんな風に見えるのか……あたしは、そう思った。 最後の言葉が強調されてるのが妙に気になるが。
  まぁ、所詮、純星だし良いか……所詮、男も女も自分よりアホな異性の方が制御し易く良いんだろうな。

「おい! 十六夜! 黒凪! 私語は厳禁だ」

  真面目な榛原先生の言葉に、あたし達は生返事で答える。
  
  式辞館に着く。 時計の針は九時半三分前。 一年前は、迎えられる逆の立場だったなぁ……などと思いを馳せる。
  あたし達は、予め用意されている席に、前から番号順に腰を下ろしていく。 
  開会式の挨拶が終り、新入生が入ってくる。
  美形居ないかなぁ……とか、あの子、可愛いなぁとか思ってみる。 あたし等も当然、先輩達に品定めされてたんだろうなぁ……

「私達は、この学び舎に入学できた事を誇りに思い、今後とも怠けることなく勉学に励み、短い高校生活を充実した物とすることを誓います!」

  校長先生の挨拶の後、新入生代表挨拶が行われる。
  新入生代表の子は、男の子で中々の長身だった。 それで居て、美形! 水島ヒロみたいな感じの美形だった!
  周りがドヨめくのが分る。 しかも、声が若干、緑川光さんに似ていて凄い……
  そんなスゲェ新入生にあたしがふおぉぉってなっていると黒凪さんがあたしの肩を叩くのを感じる。

「彼……あたし達の部に欲しいニェ?」

  あたしが振り向くと彼女は、小悪魔的な笑みを浮べ小首を傾げて言う。
  できれば、あたしもあんな格好良い子が入るなら大歓迎なので否定はしなかった。
  
「そうだね……明後日が、天王山だね!」
「ふふっ、楽しみだね今年一年間」

  小さくあたしは、彼女に同意する。
  彼女は、口角を吊上げて未来を見るような瞳で誰にともなく呟いた。
  新入生代表挨拶が終ったのか、例の青年は登壇していた。
  周りの反応を見て……特に女子の反応を見てか、彼は、顔を顰めていた。
  彼が、退団し自分の場所に戻る。 

  新入生代表の後に、校歌斉唱をして新入生が退室し、最後に閉会式の挨拶。
  何の波乱もなく入学式は、終了した。
  そりゃぁ、高校生の入学式で波乱なんて有ったら困るが……しかし、条の内先輩は望んでいるんだろうなぁ……

  入学式も終り、あたし達は、自分達の教室に戻った。 時計の時間は、十一時半を指していた。
  入学式って二時間も掛かるんだなぁ……眠くなる訳だよ? って言うか、来賓式辞とか要らんし!
  廊下の途中で多くの女子が、新入生挨拶をしていた子の話をしていた。 まぁ、先生に一喝されたけど。
  明日の実力テストを配慮して、今日は、午前中で日程は終了した。
  十二時頃には、再確認の為だけのホームルームも終了し解散となった。
  多くの子達は、新入生のどの子が好みかとか話しながらも、少しでも勉強したい一心で、教室を足早に後にしていた。

「純星ィ! 久し振りぃ!」
「何だ、白阿も三組だったのか?」

  今まで気付いていなかったのか馬鹿。 この分だとあたしの事も気付いて無いな。

「うおっ! 日向まで!?」
「鈍過ぎ」

  案の定、奴は、体を後ろに逸らして私の存在に驚いてくれた。
  その様子を見た黒凪ちゃんがほくそ笑んでいたのは、恐ろしかったな。
  黒凪ちゃんは、奴の腕に手をやり「そんな所が可愛いんじゃニャい?」と満面の笑みで言った。
  純星も満更でも無さそうだ。 憎まれ口は、叩いても抵抗はしない。

「ねぇ、純星? 少し買い物付き合って欲しいにゃァ?」

  そんな阿呆の腕に、彼女は容赦なく細い腕を絡めおねだりする。
  恐ろしい子……黒凪ちゃんは、勉強しなくても有る程度大丈夫だろうけど……コイツはヤバイだろうに?
  流石に、馬鹿男も抵抗はしたが、根本的に口喧嘩の強さが違い敗北し結局、彼女に付き合わされる事となった様だ。

「明日のテスト……オワタ式?」
「完全に終ってるじゃん?」

  流石に、彼も勉強少しでもしたかったらしい。 
  そりゃぁ、間違いなく三組の中では底辺に位置するであろう男な訳だから当然なんだけど……—— 
  それにしても、憐れだ。

「所でさ? 十六夜っちも行かない?」
  
  どれ被害があたしに及ぶ前にさっさとトンズラするか……
  そう、考え鞄を持って席を立とうとするあたしに彼女は、声を掛けてくる。
  全く、気配が笑っていない恐ろしい笑顔を見せながら黒凪ちゃんは、あたしに誘う様な風情の言葉を投げかけてくる。
  正確には、語調や発散する殺気!? から脅しであるのは明確だった……

「はい……」

  あたしは、瞬間、彼女に勝てるはずが無いことを悟り、従う事を決める。
  その瞬間、彼女の顔が、満面の無邪気な笑みへと変るのが分る。
  あぁ、恐ろしい子……そして、あたしの明日のテスト…………グッバイ!
  たかが一日、されど一日です! 



⇒四頁目へ

Re: 小説って良いなぁ…… 第一話 三頁目更新 コメ求む! ( No.30 )
日時: 2011/06/02 19:52
名前: 痛いキャラ (ID: sEySjxoq)

はじめまして自称 神 の痛いキャラでーす 見ましたあなたの作品
とてもおもしろかったてす じゃなくて です。いやーじつにスバラシイ!キャラに入り込めたきがしました今後も期待しておりますー

Re: 小説って良いなぁ…… 第一話 三頁目更新 コメ求む! ( No.31 )
日時: 2011/06/07 21:24
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: .cKA7lxF)

痛いキャラ様へ
何とも素敵なHNですね^^
神と自分を名乗れるほど自身があるのが凄いです(苦笑
てす で良いんじゃないですか?? 面白味有って良いと思いますよ!
有り難い褒め言葉です! 
頑張っていきますので今後もご贔屓に(苦笑






___________設定資料


作者推奨Op Matoryoshika 
作者推奨Ed 櫻日和 


どちらも自分の好きなアニメのOpとEdから選んだ物です。
はい、まさにどうでも良い資料ですね♪
学校の概要とか設定資料では、説明して行こうと思います。
そして、番外では、文字通り番外編……そして、キャラクタ秘話など少し。

Re: 小説って良いなぁ…… 第一話 四頁目執筆中 ( No.35 )
日時: 2011/06/08 19:52
名前: 風(元;秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: .cKA7lxF)

  <小説って良いなァ…… 新入生入学 四頁目>

    <十六夜日向視点>

  「ふぅ、此処のモールも久し振りだニャァー」  
  されど一日です……えぇ、辛いです。
  そんな事を考えながらあたしは、黒凪ちゃんの後ろを歩いた。 お店に入る前に、彼女は目をついと細めて感慨にふける。
  しかし、彼女とのお買い物は存外に速く終了した。 って言うか、まるで買うと決めた物意外は目もくれない感じで……
  新しく、入荷された小説と漫画、雑誌……お洋服を何着か、何の躊躇も無く最短ルートで買い上げた。
  昼下がりの空いている時間と言う事もあり、レジも空いていてお店に入ってから三十分程度で用件は済んでしまった。

「じゃぁ、あたしは明日に向けて勉強するから……」

  純星は、荷物持ちしてるし黒凪ちゃんの家と方向は同じだから、まだ、しばらく一緒するんだろうけど。
  あたしの家は、電車で行くほどの所じゃ無いし……何より勉強しないと。
  モールの外に出た分かれ道の地点であたしは、此処で分かれて良いですかと彼女に問う。

「へぇ、十六夜っちが、一人で勉強してもはかどらないと思うけどニャァ?」
  
  すると、彼女は、妖艶な雰囲気の瞳であたしを見詰め、脅すかのように言う。
  その瞬間、あたしは悟った。 是は、本題は、黒凪ちゃんにあたしと馬鹿純星が、勉強を教わることに有るのだと……
  あぁ、あたし等、馬鹿二人が……一人で何の指針も無く勉強しても一日を無駄にするだけだと考案者は、考えたのだろうなぁ。
  あたしの脳内に浮かんだのは、幼馴染であり先輩であり部活の部長であるあいつ……考えそうな事だ。
  最も、確かに自分だけでやるよりは良いかな。 彼女は元々、三組より上行ける学力のはずだし……
  って、そう言えば何で彼女、三組? 疑問が過ったが、飲み込んでおくことにした。
  
「つまり、どう言う?」
「あたしん家、カモーンってこと! 純星も勿論だよ二ェ?」

  一応の確認のためにあたしは、意味を確認する。
  彼女の言葉一つで予想は確信に変った。 あたしは、携帯を取り出し専業主婦である母さんにメールを送る。
  メールの内容は、「今日は帰って来れそうにありません。 友達と勉強会します」だ。
  母さんにはこれで十分に伝わる。

  それにしても黒凪ちゃんはともかく、純星も居るのかぁ? いや、黒凪ちゃんちってどんな家なんだろう?
  初めて行くからワクワクだよ! っていうか、不安要素は本当に純星! 足引っ張るなよ!
  盛りついて寝込み襲ったりするなよ……嫌だ、考えれば考えるほど怖い! 長い夜になりそうだ……色々な意味で。
  そんな事を電車の中で純星達と話しながらあたしは、考えていた。

「ウェルカム〜! 此処があたしの家だよぉ」
「俺は知ってるよ」

  二時頃、電車の乗り継ぎをしてバスに乗ってようやく彼女の家に着いた。  
  パタパタと新築の家へと彼女は歩み寄りまるで自慢でもするかのようなポーズをする。
  正直、妖精さんみたいで可愛い。 そんな彼女の姿を見て純星は、不貞腐れた顔で釣れない言葉を口にする。
  その後、彼は、黒凪ちゃんに制裁を喰らいました……ざまぁみやがれです!
  黒凪ちゃんが、インターホンを鳴らし帰宅を知らせる。 すると、ドアの向こう側からガチャと言う開錠される音が響く。
  扉を開くと黒凪ちゃんに似た容貌の女の人、若々しい。 多分、お母さんだろう。

「あら、純星君に……」
「十六夜っちだよ? 勉強会に誘ったの」

  女性は、顔見知りである純星に会釈しあたしを見詰る。 面識が無いから当然の反応だ。
  それを見た黒凪ちゃんが、お母さんにあたしの紹介をしてくれる。 母親は、理解した素振りを見せて上がって良いと許可する。

「有難う御座います」
「いつもいつも娘が世話になってます。 是からも……あぁ、お茶とかお菓子、持って来るわね? 勉強頑張ってね?」

  許可が出ると荷物持ちを負かられていた彼は、遠慮なく靴を脱ぎ捨てズカズカと家の中へと入り込んだ。
  まるで自分の家の様な感じでだ。 
  黒凪ちゃんのお母さんの言葉からも相当、来訪している事が分る。

  お母さんが、次の言葉を述べようとすると気まずさを感じたのか、彼女はお母さんを強く睨んだ。
  それを怖がり、彼女のお母さんは、言葉を濁しお茶とお菓子の用意に掛かった。
  床の色艶が綺麗だ。 そんな事を思いながら、螺旋状の洒落た階段を登って行く。 二回は吹き抜け上に成っていて左右二つずつの部屋が有った。 どうやら、左の方の階段よりの部屋が彼女の部屋みたい……
  
  彼女の手によって部屋の扉が開かれる。
  部屋の中は、彼女らしい趣味の溢れた部屋だった。 
  彼女の好きなキャラクタグッズが所狭しと置かれ、インテリアにも気を使っているのが分る。
  机の近くには、三つの本棚が有る。 漫画は漫画、小説は小説と言う様にカテゴリー別けされてて 綺麗に漫画は巻順 作者順に並べられ雑誌は、掲載月順に並べられている。 几帳面で憧れる。 

「さっ! 座って座ってぇ。 お勉強会始めるよ?」

  溌剌とした声で、彼女は言うと机の引き出しに収納されていたお客様用の座布団を取り並べた。
  あたしと純星は、それに座る。 どうやら、青いのが男の子用でピンクのが女の子用と分けている様だ。
  うん……こう言う所も真面目なんだね……

「えっと、先ず聞きたいんだけど君達、特に苦手な科目は何かニャ?」
「えっ! 全部、教えてくれんじゃ……」

  そして、教科書と資料を一式テーブルの上に並べると彼女はあたし達を見回して質問してきた。
  あたしは、その質問にクエスチョンマークを並べる。 全部教えて貰わないと困るんですが……
  しかし、あたしがそんな事を言うと彼女は、バツの悪そうな顔をする。

「あのさぁ……たかが一日で五教科ってあたし死んじゃうよぉ? 
って言うか、明日まで時間どれ位有ると思ってるの? 全然身に成らないと思うよ?」

  あたしの言葉に、呆れたような口調で彼女は言い返してきた。 
  確かに、明日までの時間は高が知れているのだから科目は一点に集中した方が好い気がする。
  苦手な科目ほど底上げは容易いし。

「じゃぁ、俺は数学で」

  そんな問答をしているあたしを他所に、馬鹿が先に口を出す。

「あたしは、英語が……」

  それに釣られて何時までも此処で時間を掛けている訳にも行かないとあたしも苦手科目を口にする。
  すると、彼女はやっと話が進んだと素直に苛立っていた事を口にして、どうせ両方とも英語も数学も駄目なんでしょ?と皮肉った。
  全く、その通りであたしは、数学も苦手だ。 そして、純星の反応から見るに彼も、英語苦手なのだろう。

「さっ、じゃぁ、始めよう……かっ?」

  あたし達のあからさまな顔を見て溜飲が下ったのか、彼女は妖艶な笑みを見せ、教科書を開き勉強会を開始させようとする。
  その時だった。 ドアノブが回転するガチャリと言う音が響く。 多分、彼女のお母さんが、用意を終わらせたのだろう。

  出鼻を挫かれて黒凪ちゃんマジガッカリ。 入って来たお母さんの事を凄い勢いで睨んだけど……
  あたしから言わせれば可愛い! お持ち帰りぃ、はうぅ的? 
  お母さんは、入るわとも言わずにフレンドリーな様子で入ってきて人数分のお茶とお菓子をテーブルの真ん中に置いた。

「あららぁ? そう言えば、今、此処に居るのって女の子三人に対して男の子一人ってことぉ?
やばいわねぇ……純星君ハーレム状態だからって夜、狼にならない事よ! 
もっちろん、将来のお嫁さんなら良いけど十六夜ちゃんにまで手を出したら穢れた子になっちゃうから」

「いえ! その! 怖くて無理です」

  お母さんは、あたし達を見回して今更な事を口にしだす。 って言うかお母さんも女の子に入れるんだ?
  どうやら、暗に娘の心配をしている様だ。 それも、何だかあたしが関わっている様だ。
  コイツにあたしがピーだって!? そんなのあたしからゴメンだって! 金的食わして……??
  って言うか、黒凪ちゃんとなら良いとか軽く爆弾発言しませんでしたマミー!? 
  えっ? 普通にマジでどこまで純星は黒凪ちゃんと!?

「えっと、黒凪ちゃんのお母さんですよね?」
「そうよぉ?」

  あたしは、意を決して聞いてみる。
  どうやら、あたしの勘は間違えなく彼女は黒凪ちゃんの母親らしい。 お姉さんとかだったらどうしようとか思ったけど……
  
「えっと、黒凪ちゃんは純星と本当に……」
 
  質問しようとした瞬間、黒凪ちゃんが突然、机を強くたたく。

「話がややこしくなるからママは邪魔しないでくれるかな?」

  彼女はお母さんを殺気立った瞳で睨み退室させあたしら二人をキッと睨んで好い加減勉強始めるよと息巻いた。

  それから、数時間が過ぎた。 今は、夜の二時過ぎだ。 
  一時間ごとに、一セット十分休み数学、英語の順に勉強は繰り返された。
  一時間でどの程度の事をするかを事前に決め無駄なく丁寧に彼女はテキストを進めて行く。
  多分、一時間で休憩し一時間毎に補強科目を変更するのは、あたし達の集中力を考慮してなのだろう。
  それでも、彼は、途中からは口数も減り欠伸などが増えていた。 勉強会がヒートアップしていた七時頃、彼女のお母さんが、夕食を持ってきてくれたので二十分間、特別休憩を挟んだのだが、やはり、是だけ連続して勉強を続けるのは大変だ。

「そんな状態で大丈夫?」
「大丈夫だ……問題ない!」

  エルシャダイ入ってるだけで既に大問題な彼。 正直見ていて面白い。

「駄目そうだね……もう。 仕方ないや。 明日も速いしそろそろ寝ようか」

  兎に角、何だかんだで勉強会は終わりを迎えた。
  かなりの数の単語を覚えたし基本法則も学んだ。 数学の公式とかもね? 
  正直、あたし一人で手当たり次第、勉強するより余程、優良だったと思う。

「ありがとう……黒凪ちゃん?」
「それはさ……部長に良いニャよ?」

  彼女の言葉を聞いてやっぱり部長だったかとあたしは、小さく呟く。
  そして、布団を敷きあたしと彼女は、同室で……純星だけは、廊下に布団を敷いて寝た。
  彼は、何で俺が、廊下なんだ!と、反発したが、黒凪ちゃんの一にらみで抵抗を止めた……


  彼女の最強具合にただただ、あたしは憧れるしか無かった……


⇒五頁目へ


〜作者の一言〜
あれぇ? 何だ是……勉強会を中心にする予定が見事なグダリっぷり(汗
あはは……第一話何話続くんだろう?
黒凪ちゃんの性で話進まねぇ……

黒凪「何か言ったぁ?」


すいません!

Re: 小説って良いなぁ…… 第一話 五頁目執筆中 ( No.40 )
日時: 2011/06/15 22:04
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: .cKA7lxF)

    <小説って良いなァ…… 新入生入学 五頁目>

      <十六夜日向視点>

  「あの……手、握っていらっしゃる?」
  「えっ? あっあぁ、純星と寝る時は何時も手を握って寝るよ? えっと、怖いから……逃げて居なくなっちゃうのが……」

  夜、二時過ぎあたし達は、明日が……既に明日なんだけど。
  今日の学校のために睡眠を取らないと行けないため布団を敷いて眠る事となった。
  お風呂に入る時間なんてない。 だって、二時だよ? 昼の二時じゃなくて夜中の!
  お風呂なんて入る余裕ないって……仕方ないって! ねぇ、黒凪……ちゃ……ん!?
  えっ、何、この子、手絡めてるの? うわっ、指ホッソっ……柔らかい。 って言うかお顔近いよ!
  あたしは、思わず彼女の手を強く振り払った。 すると、眠りかけていたのか彼女が緩慢な動作で起上ってくる。
  そして、目を擦りながら何気に暴露発言なことを彼女は、カミングアウトしてくれた。
  それは、詰り、純星とこの部屋の中で何回も布団を隣り合わせにして寝た事が有るということですよね!?
  あたしは、ほんっとに凄い勢いで目を見開いた。 何だか、エロいって言うか凄いことを想像しちゃって頬が熱くなる。 鼓動の速度が高まる……えっ!? 彼女は彼とは、其処までの関係なの? 嘘、そんなにあたしと彼女では差が……
  脳がショートしてプスプスと音がしそうな程にあたしは、その一つのことに集中して数秒間、呆然としていた。

「あいつは、逃げていなくなったりしないよ。 何て言うか、ほら……純情真正面一途馬鹿! って、感じじゃない?」

  そして、目を潤ませる彼女が、見るに痛々しくて弁明と言うか違う……慰めの言葉を口にする。

「そうだね。 将来を誓った仲だしそう簡単にね?」
「ホワット……将来? えっと、お二人は何処まで?」

  安堵したような表情で黒凪さんは、またもやあたしには早い様な……そんな、何ていうか嫉妬を通り越して羨望の念を感じそうな事を言ってきた。 将来を誓った……思い出すんだ。 条の内先輩とお飯事した頃の記憶。
  だからかな? とても認められなくて……なんで? 何で、あの人とあたしは、同級生じゃなかったんだろう?
  あたし、あの人が一歳年上なだけで遠慮してる……情け無いだけ? 私が? 
  あたしは、気になった事を単純に質問した後、心の中の闇が増長したのを感じた気がした。 羨望……違う、嫉妬だ……
  あたしの質問に当然のように彼女は、Sから始まることをしていることを吐露した。
  あたしが遅れ過ぎているのか、彼女が速いのか。 分らない。 でも、正直、高校生の間に経験しておいた方が良いのだろうか?
  分らないけど……そう思えた。 あたしは、こんなだから……

「…………君も速く条の内先輩にアタックしたら? 条の内先輩、本当は、君に告白して貰いたんだよ……
大きな体験は、大きなインスピレーションになる。 貴女の世界に新たな旋風を巻き起こしてくれる。
そして、あなたの心に潤いを貴女の成長の後押しをしてくれる。 十六夜っちと先輩お似合いだと思うけどにゃぁ?」

  そんな戸惑うあたしに、彼女は、聖母の様な優しげな笑みを見せ言葉を続ける。
  その言葉は、悪意など欠片も感じられず唯、仲間としてあたしを慮っていた。 激励していた。
  優しく思いやりがありあたしの未来を考えるような物言い……敵わないって思った。
  時が、とても遅く流れているように感じる。 
  カーテンから漏れる月の光が、あたしと彼女を幻想的に映す。
  彼女の顔が、あたしの未来を祝福しているように見えて……あたしの中に、今までに無かった勇気が生まれた気がした。 告白する……あの人に告白するという勇気が——

「ありがとう」
「どういたしまして! お休み」

  あたしは、無意識に彼女に礼を言った。
  すると、彼女は、安心したような表情を造り小さく頷き眠りに着いた。 あたしも好い加減寝ないといけないから、布団を被る。

  チュンチュンと、小鳥の鳴き声が聞こえる。 そして、朝の光が、黒凪ちゃんの部屋に差し込む。
  何時だろう。 彼女の家は、確か結構、遠いから速く起きないと学校に間に合わない。
  平成二十二日四月十三日、学校二日目の朝が来たのは間違いない。 あたしは、緩慢な動作で起上り時計に目を遣る。
  六時五十八分、食事を取って着替えて直ぐに出ないと間に合わない時間帯だ。 早く、黒凪ちゃんを起さないと!
  そう、思ってあたしは、彼女のほうに目を見やる。 しかし、彼女は忽然と姿を消していた。 それどころか布団も無い!

「えっ! ヤバイ! 黒凪ちゃんが誘拐!?」
「何、馬鹿な事言ってんだ……遅ぇんだよ? 馬鹿野郎、さっさと飯食って服着て学校行く準備しやがれ!」

  あたしは、素でそう、思った。 だって、あんな可愛くてちっさい言い娘、そうそう、居ないもの!
  布団ごとグルグルまきにして無理矢理連れてかれてとか、一瞬本気で思って慌てふためく。
  そんなあたしに、女の子の部屋に無礼にもノックもせずに入ってきた純星が罵倒を浴びせる。
  あたしは、膨れっ面でノック位しなさいよと言うが、奴は、お前相手にする必要が有るかどうか迷ったとか抜かしてきた。
  ムカついたので蹴っ飛ばしてやった。 純星の奴は、馬鹿みたいな奇声を上げて怒り出す。

「純星ー? 近所迷惑だよ?」
「すいません」
  
  将来を約束してたんでしたっけ? あはは、絶対尻に敷かれるな……ザマァ! 
  あたしは、黒凪ちゃんに諌められる馬鹿を見て心底、そう思った。
  そんな事を考えていると黒凪ちゃんがあたしを睨んで速く下に降りてご飯食べなと命令口調で言った。
  あぁ、時間無いんだったと思い出しあたしは、下の階へとおり食事を取った。
  
  食事を取って休む間もなく制服に着替えあたし達は駅へと急いだ。 ちなみに、電車賃は、馬鹿男が払ってくれた。
  電車の中でも単語の勉強などを移動時間を無駄にしないために行う。 
  何人か、って言うか、結構な数の同じ学校の生徒が居て皆、真面目に参考書を見たりしていた。
  当然だ。 今日は、テスト当日なのだ。 ギリギリまで勉強をしたいと思うのは理だ。

  彼女のサポートも有り時間を無駄にせず真面目な勉強を出来たあたし達だったが、結局成績は凄惨な物だった。 終ったあぁぁ! 盛大な溜息が漏れる。 半日でテストを終らせて半日で結果が出るとか、もう少し覚悟する時間を下さいよ学校様って感じ!
  実力テストは、あたしは、三組では下から五番で彼は、下から三番……恐らく、彼女のレッスンを受けてなければワンツーフィニッシュだったんだろうなとか嘆息しながら思う事となった。 それを証拠に、英語と数学の点数が、今まで見たこと無いくらい良かった。 こうして、実力テストは幕を閉じた——


⇒六頁目

〜作者の一言〜
途中、凄く省いてますがお許し(涙
  


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