コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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素晴らしき日常。
日時: 2011/07/08 15:06
名前: ☆きょむ☆ (ID: rzQvcE0M)

訪問ありがとぅございます♪


元+.*かぼちゃ少女*+.です^^!


過去ログだった「素晴らしき日常。」を復活させたいと思います!


ダメ文ですヵ゛、


応援よろしくお願いします☆


*コメ、アドバイス大歓迎です。(アドは甘口でよろです;)

*荒らしさんは戻るボタンでお願いします。


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Re: 素晴らしき日常。 ( No.3 )
日時: 2011/07/03 20:06
名前: ☆きょむ☆ (ID: rzQvcE0M)

また、ここにも日常がひとつ。





「気分わるぅーい。・・・やばっっ吐きそう・・・っ!」

机にはいくつものグラスが置いてある。

明らかに顔色が悪そうな金髪の男はトイレに駆け込んでいった。

周りを見渡せばみんな二日酔いでグッタリしている。




「ダッセー。」



一人、爽やかな顔をして立っているのは

この“店”で働いている、荒瀬 律(アラセ リツ)16歳。


「あんだけ飲んで潰れないお前がオカシイだろ!」

さっきの金髪の男がトイレから出てきて言った。



「余裕。つーか、至って健康。

じゃ、オレ学校行ってきまーす。」

空っぽのカバンを持ち、一番最初に“店”を出て行った。

Re: 素晴らしき日常。 ( No.4 )
日時: 2011/07/03 21:45
名前: ☆きょむ☆ (ID: rzQvcE0M)

—680円の罪—




「8時半・・・」

今日はいつもより遅れている。

時間を確認すると、携帯をズボンのポケットに戻した。



いつもギリギリで学校に着いているけど、

今日はさすがに遅刻だろう。

遅刻してまで学校に行っても長々と説教されるだけだ。

「どっかでヒマ潰すかぁ〜」



と、思ってもヒマを潰せるところもない。

そんなコトを考えながら歩いていると、

角から人が飛び出してきて、その突然のできごとに避ける余裕もなく

思いっきり打つかってしまった。

「いってぇ・・」



「っっいったぁぃ!!」

そう叫んだのは、ぶつかってきた女の方だった。

おでこをさすりながらこっちを見て、

「あっ!ごめん!・・・なさぃ!だいじょうぶ?・・・ですか!?」

とぎこちない敬語で聞いてきた。


「まぁ・・はい。」

そう言いながらチラっと女の方を見ると、何処かで見たことがある

紋章が目に入った。

「あの!私急いでるから、・・・シツレイしますっっ!」

女は落としてしまったカバンを拾って、

また真っ直ぐ走って行った。



「・・・桜ノ宮だ。」

どこかで見たことがある制服。

女が走って行った方向にあるのは、

超お金もち女子校、私立桜ノ宮女子学院だった。


でも、なんでそんなお嬢様があんなに

慌てて走っているのが疑問だ。車で送ってもらえば良いのに。




ふと下を見ると赤い手帳のようなものが落ちている。

拾って確かめると

“私立桜ノ宮女子学院”と書いてあった。


「うわぁー・・・めんどくせぇ。」

Re: 素晴らしき日常。 ( No.5 )
日時: 2011/07/04 13:36
名前: ☆きょむ☆ ◆xHUGbkk0kk (ID: rzQvcE0M)


「ッセーッフ!」




「あと1分で遅刻でしたよ。」



黒縁メガネにおさげといういかにも“優等生”な姿の女の子が、黒縁メガネの奥に潜む目をぎらつかせながら言う。


彼女の肩には、“風紀委員”と大きく書かれたバッチがついている。


「はぁ・・きおつけまーす。」





「生徒手帳。」


「へ?」


「門を通る際には、生徒手帳を出す決まりでしょう。」




慌てて走ったからすっかり忘れていた。「ああ」と、思い出して鞄をあさる。



アレ?



確かここの内ポケットに入れたはずなんだけど・・・・




な、ないっっ!!




いくら探してもみつからない。



桜ノ宮は都内一校則が厳しいといわれている。

生徒手帳がないと、学校には入れない。遅刻と同等に扱われてしまう。




数少ないあたしの脳細胞を全力で奮い立たせる。


朝はちゃんと鞄に入れた。


なくしたのはその後のこと。





ふと、ぶつかった男を思い出す。


あの時、焦りながらも“綺麗な人だな”と思ってしまった。





って、感想を言っている場合じゃない、あの時だ!


絶対にあの時手帳を落としたんだ!




「どうかしましたか。」


風紀委員の顔がくもる。


鞄に手をつっこんだまま固まっていたあたしは、完全に疑われていた。



「あのぉ・・「これ。落ちてたんすけど。」



え?


あたしの声に覆いかぶさるように、後ろから声が聞こえた。



後ろを振りかえってみると、




ついさっき思い出していたあの男が立っていた。


Re: 素晴らしき日常。 ( No.6 )
日時: 2011/07/06 14:23
名前: とりあえずチョコ (ID: rzQvcE0M)

名前かんがえ中。。。

Re: 素晴らしき日常。 ( No.7 )
日時: 2011/07/11 14:14
名前: ☆きょむ☆ ◆xHUGbkk0kk (ID: rzQvcE0M)

「誰かしら、あの人。男の方なのに綺麗な人ね。」


「でもあの制服、夕蘭高校じゃないの?」


「乱れた人たちばかりいるあの夕蘭?」




周りにいた風紀委員の人たちがヒソヒソと話している。


ヒソヒソ話のつもりらしいが、驚いたような声が少し遠いこの距離でも聴こえてくる。







「これお前のだろ。」




この微妙な雰囲気の中で、全く気にしていない様子で彼が言った。



少し息が上がっている。走ってきたんだろうか。






目の前に赤い手帳が差し出される。





「あ、それ!」



それは生徒手帳だった。




それを見た瞬間、焦りと不安でいっぱいだった気持ちから開放され、安堵する。



良かった・・・。





ってゆうか、この人わざわざ走ってまで届けてくれたんだ。




「ありがとうございます!助かりました。」



そう言って見上げると、彼の綺麗な顔が目に映った。


色素の薄い切れ長の瞳、高い鼻。

明るいブラウンの髪が風に揺れて、よりいっそう彼の綺麗な顔をひきたてる。




こんなに色っぽい男の人をあたしは初めて見た。


そもそも男の人が色っぽいなぁなんて今まで思った事がない。



ほんと、綺麗だなぁ。羨ましいくらい。

この距離で見てみると近いから、よく分かる。



近いから、うん、そう、うん・・・・・めっちゃ近いです。



わたしたちの距離約15センチ。



彼がいつの間にかあたしの顔を覗き込むようにしているからだ。


彼の目がバッチリあたしの目を捕らえていて、目をそらすことすら出来ない。


何だ、あたしの顔になんか付いているのか。

それともあたしの顔がそんなに変だからか。

そんな事を考えていると、なんかムカついてきた。


すると彼の口が何か言いたげに少し開く。


が、それは直ぐに威圧的な言葉でさえぎられてしまう。


「御用はそれだけですか。」


その苛立った声でハッとする。


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