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生きている意味2 〜蛍の命〜
日時: 2011/10/02 13:44
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

目次  蛍の命目次・・・・・・>>32

プロローグ・・・・・・>>0

後悔の渦・・・・・・>>2

あの人・・・・・・>>4

好きな人・・・・・・>>5

隠し事・・・・・・>>6

疑問・・・・・・>>7

確信・・・・・・>>8

平成22年 7月 16日 今日・・・・・・>>9

未来は、変わるから・・・・・・>>10

最終話 生きている意味・・・・・・>>11

あとがき・・・・・・>>12

ーSide Raitoー・・・・・・>>13

ーSide Yukiー・・・・・・>>18

番外編 いつか二人で・・・・・・>>25

番外編 お兄ちゃんとお姉ちゃん・・・・・・>>28

番外編 10年後・・・・・・>>29

あとのあとがき・・・・・・>>30

コメント&コメント返し

咲世革 未澪 様・・・・・・>>1=>>3

カノン 様・・・・・・>>14=>>15

あゆ 様・・・・・・>>16=>>17

愛利 様・・・・・・>>19=>>20

春香 様・・・・・・>>21=>>22

NAO 様・・・・・・>>23=>>24

雅 様・・・・・・>>26=>>27




プロローグ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

『生きている意味』って何だろう

『意味』なんてないのかもしれない

私は、『生きてる』んじゃなくて『生かされてる』んだと思う時がある

辛い思いを隠し切れず、聞いてみる時がある

『生きている意味』って何だろうー…

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Re: 生きている意味 ー短編ー ( No.5 )
日時: 2011/07/30 20:25
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

好きな人
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おはよー」

「おはよー 由紀」

「1時間目何?」

「美術だよー」

「美術か…暇だよねぇー」

実はというと私は、美術の時間が嫌いだ…

苦手とかそういうのじゃなくて…

何故かというと…

前の席の奴がウザイから…


ーSHR終了ー

「では、今日も一日頑張ってください」

担任の先生は、それだけ言うと教室を出ていってしまった。

「咲〜 美術室いこー」

愛果が咲に話しかけた

「うん!!」

愛果と咲が私をはねにしてない事ぐらいわかってるけど

私は…

二人が仲良く喋っている後をボーッとついていく

「でさー」

「アハハハハ」

本当に笑いあってて、いいなー って思ったりする…

ガラッ

「おはようございます」

美術室に入り皆先生にあいさつをして行く

「おはよー」

「由紀ー 早く!!」

愛果と同じ班の私は、愛果が手招きしているとこまで行く

「美術何するんだろー」

「うーん、さぁ」

その時、前の席からウザイ奴の声が聞こえてきた
         
「よっ!!」

そう言って私達の前の机に座った来人

「お前さー」

私の顔を来人がジロジロ見てきて

いきなり

「好きな人できたか?」

っと聞いてきた

ブッ!!!

なんでそんなこと聞くのよーぉぉぉーー!!

私の頭に昨日の塾での事が思い浮かんでくる

「いや!!いや!!別に!!」

私は、顔を真っ赤にして全力で否定した

(来人なんて好きじゃないし!!)

「? なんだコイツ?」

来人は、不審がって私の顔を見ていた

「怪しくねぇ〜♪」

ニヤニヤしながら、私の方を見てくる来人

「来人の事が好きなんじゃねぇーの??」

来人の隣でニヤニヤしながらそんな寝ぼけた事を言ってくるのは、ウザイ奴No、2の 田島 孝平

ちなみに、No、1は 榊 来人

「そうなの?」

愛果が聞いてきた

(ヤバイ…(汗))

「お・れ?」

ニヤニヤしながら聞いてくる来人は、ほっといてー

「田島〜(怒)(んな訳ねぇーだろ!!)」

「春川って来人の事マジで好きだったんだー」

「マジで俺!?」

来人がバカな事を言ってくるものだから私の我慢も、もう限界!!

「はぁー!? 榊なわけないし!!
こんなチビ誰が好きに…」

って言ったとこで私は、ある事に気づいた

愛果… 愛果って来人の事好きだったんだっけ…タラー…

「何だよ?」

「いや… とにかく私は、榊の事なんて好きじゃないの!!」

「じゃあ、誰が好きなんだよ」

「怜に決まってるでしょ!!」

「ふーん」

「誰?怜って」

「同じ塾の… って私何言って…」

気付いた時には、時すでに遅し…

ニヤニヤしながら来人と田島が「そうなんだー♪」って言ってくる

あー 私のバカーーーー

死にたい… だってこの二人絶対皆に言いふらすし…

もし、バレたらいくら他校の生徒だからって私生きていけないー

Re: 生きている意味 ー短編ー ( No.6 )
日時: 2011/07/31 10:24
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

隠し事
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「なーなー 怜ってどんな奴?」

さっきから後ろを振り返っては、怜の事を聞いてくる来人にうんざりしていた。

「前向いて…」

「えー、暇だしー」

「(怒)」

美術の授業は、確かに暇で冷房もきいてるからみんな寝てるんだよね〜…

「だからって後ろ向くな」

シッシッと手を動かすと来人は、口パクで何か言ってきた

「?」

(レ?イ? レイ 怜って言ってんのかアイツ(怒))

「いい加減にしてよ!!」

私は、来人を睨み付けると「口もききたくない」っと付け加えた

一瞬来人の顔が曇った気がしたけど私は視線を教科書の方に移した

それから、私と来人が喋る事は、なく次の社会の時間になった

気付けば何故か交通事故の話題になっていた

っと言うのも田島が原始人の話をしているときに「猿がこの間車にひかれて死んでいた」っとか意味のわからない事を言ったからだ

「どこでだよー」

「田舎のおばあちゃん家の前で…」

田島がそう言うと先生が冗談で

「お前らも猿みたいなもんだから気をつけろよー(笑)」

っと言った

「ウキー ウキー」

田島や、来人が猿の物真似をしてみんなを笑わしていた時

ふと先生が「最近は、交通事故も増えてきているからなー」

っと言った言葉に何故か来人の顔が曇った気がした

「子供は、注意してても飛び出すからなー…」

来人の顔が気のせいじゃなくてどんどん雲っていく

それに気づいた田島が

「どうかしたか?」

っと聞いたけど来人は、

「いや、ちょっと気分が悪いだけ」

っと言い張った

どうしたんだろ?

別にどうでもいいけど…

Re: 生きている意味 ー短編ー ( No.7 )
日時: 2011/07/31 10:29
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

疑問
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

何で?

私の頭には、来人のあの表情が何故かひっかかる

誰かに似てるような、そんな感じ

「来人、大丈夫?」

授業が終わり愛果が心配そうに訪ねていた

「おう!!」

さっきとは、裏腹に明るい声で返している来人を見るとやっぱり何かひっかかる

すると突然来人が、話しかけてきた

「なー 春川ー」

「何…?」

「怒ってねぇーよな?」

「は?うん…」

「そっか… 気を付けろよ!!」

はっ?何に?

意味がわからない私は、「うん」っとだけ返していた

しばらくして

田島と他の奴らが

「やっぱ気にしてんのかなー」

「そうっぽいなっ!!」

「ああ」

っと意味のわからない会話を交わしているのを聞いた

……

部活が終わり私は、家に帰った

「ただいまー」

「おかえり」

お母さんの顔に誰かの顔がかぶって見えたきがした

そうだ!!

来人のあの顔は!!

あの時の…

だとしたら、なんで…

Re: 生きている意味 ー短編ー ( No.8 )
日時: 2011/07/31 10:41
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

確信
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おはよー」

私は、教室のドアを開ける

シーーン

「誰も来てないじゃん!!」

私は、仕方なく誰か来るのを待っていた

ふと目に止まる来人の席、机の上には紙が置かれていた

私は、その紙を手に取った

この紙が、私達の運命を大きく左右する事になろうとは、知らず

「新聞?」

その紙は、新聞の一部の記事だけを切り取っていたものだった

来人の席は、窓際で朝方雨が降ったせいか微かに湿っている

『○○交差点で少女と車の衝突事故発生!!犯人は、捕まっておらず』

見出しには、そう書かれていた

「衝突事故?」

「えーっと何々?
7月15日○○市の○○交差点でひき逃げ事故が発生
横断歩道を渡っているところに車が突っ込んだとの証言
尚この証言は、事故にあった一家族の証言で、その家族の8歳になる長女が死亡
犯人は捕まっておらず黒い車だったとその家族の長男が証言をあげている
死亡した少女の両親は、「娘を返してほしい」「犯人が謝ったって許せないと思います」と我々の取材に答えてくれました。
事故にあった家族の母親は、頭を強く打ち今は入院中、母親の名前は、【榊 理恵 (26)】父親も、同じくしてショック状態での入院、父親の名前は、【榊 裕人(27)】 死亡した少女の名前は、【榊 裕理(8)】 死亡した少女の弟の名前は、


      
           

                       
      【榊 来人 (6)】 」

(えっ…)

私の顔から、血の気が引いていくのが自分でもよくわかる

それと同時に、私の頭には、あの事件が蘇ってくる

ガラッ

「由紀?おはよー」

丁度新聞を読み終えたとこで愛果が教室に入ってきた

「あっ!!おはよう…」

「なにしてるの?」

「いや何も…」

私は、急いで新聞を来人の机の上に戻した

その時、新聞のある部分が目についた

発行日 平成16年 7月 16日

(7年前の明日…)

「どうしたの?」

「うんん!!」

私は、自分の席に着きながらも『疑惑』が『確信』へと変わっていった。

Re: 生きている意味 ー短編ー ( No.9 )
日時: 2011/07/31 10:53
名前: Yuki (ID: ySP8nr/s)

平成22年 7月 16日 今日
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー7月16日ー

「おはよー 春川」

下駄箱で出会った来人は、普通に話しかけてきた

「あのさ…」

「ん?」

「今日ってなんの日…」

私は、来人の隠している事が知りたくてわざと聞いてみた

「…なんの日?さぁ…」

(とぼけてる!!完全に!!)

「死んだ日だよ!!」

私が叫んでみる

「は…? お前何で知って…」

「今日は、私のお兄ちゃんが死んだ日なんだ!!」

「えっ…」

私は、おかまいなしに話しを続ける

「○○交差点で少女が死亡!!」

明らかに来人の顔が曇ったのがわかる

「お前…」

「そこにいた、もう一人の少年も死亡していた」

「は?」

「少年の名前は、【春川 結城 (7)】」

「平成16年 7月 17日 の新聞の見出し!!私のお兄ちゃんも死んじゃったんだよねー 榊 裕理さんと一緒に!!」

「なっ…」

「お兄ちゃんは、もう帰ってこないし私もそれを悲しまない、」

「えっ?」

「今日決めた!!」

いつまでも、引きずってたって何にもならない
私の心にひっかかってた事…
生きている意味を探してたのは、そのためだったから…

「…知ってたんだ…」

「うん!!」

「榊は、いっつも無理して笑ってるようじゃなかったから驚いたよ、私何かその事が気にかかって上手く笑えなかったから…」

初めて人に言った私の気持ち

「俺はさ…姉貴よりもバカで…
親は、姉貴が死んだ事をそれはそれは悲しんでさー
俺なんてって思った時もあったけど
姉貴が居なかったら俺が死んでたんだ!!
だから、俺は姉貴の分まで生きてみせる事にしたんだ!!
姉貴だってそれを望んでると思う!!」

来人がそうであるように、私もお兄ちゃんの分まで頑張って生きよう!!

いつまでも、それを理由に逃げてるだけじゃ何も変わらないから

「うん!!きっとお姉さんは、榊のそんな姿を見て喜んでるよ!!」

「俺だけ苦しんでるのかと思ってた…
本当は、お前も、お前の両親も、俺の両親も、友達も、皆苦しんでたのに…
それに、気付かせてくれて、ありがと!!春川」

満面の笑みでお礼を言ってくれた来人に、私の中で何か芽生えた気がした…


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