コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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理想郷の世界
日時: 2012/01/22 15:37
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)


題名を変えました!
希望の魔法⇒理想郷の世界


どうも、夏樹 りんです。
始めましてのかたは始めまして。

今回は私が書いていた小説「幸せの魔法!!」の書き直したものです。
なら新しいスレ作らなくてもいいじゃねーか!
って思う方、いらっしゃると思いますが、幸せの魔法とは物語が異なります。設定もいじってあります。

なので、幸せの魔法を読んでくださった方達にも初めて読む方も楽しんでいただければ幸いです。

!注意事項!
・亀更新
・誤字脱字多し
・物凄く描写が下手

では、スタート!


キャラクター紹介>>1

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Re: 希望の魔法 ( No.9 )
日時: 2011/12/26 18:11
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

コメ返しっと

チェリー
いつも有難う…うぅ。
実は序章は私が描いていた漫画の最初をいじっただけw
(幸せの魔法!!を書く前に描いてた漫画だよ!)

唄音 レミ
ナレーションは夏音視点だから夏音の思ったことを書いているんだぜ!
夏音はボケだがツッコミ化しているのだw

序章 ( No.10 )
日時: 2012/01/27 21:53
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

ギィイ……

ここ、図書館よね。なのになんで古そうな扉を開けた音がするの!?

「そういう事に突っ込んじゃ負けだよ。」
なんで心の中が分かる!?
「だって、夏音が思いそうだもん。古そうだって。」
さすが幼馴染の春光さんですね……
幼稚園からずっと仲良いもんねー。分かるよねー。私だって春光が考えてることわかるよ。
特に年下とのやり取りの時はね。

にしても、カウンターとか貸し出しするところが見つからない。
あるのは緑のカーペットが引いてあるじゅうたんと、壁に掛けられた若い夫婦の肖像画と、天使と悪魔が戦ってる絵画。(どちらもクモの巣がかかっているし、ほこりもついている。)そしていたるところにあるクモの巣。
そして、扉。

「ねぇ、優花。本当にここは図書館?」
「え?」
「真奈も、そう思ってたの? 実は僕も…」
「いきなり一人称変えんなよ、夏音。」
「春光だって口調変わったじゃんか!」
「あー、はいはい。喧嘩はやめようねー。てか、止めやがれks。」
「はい…」



……やっぱり、帰るべきだ。
ここは図書館にしては人も居ないし、長い間使われていない。
肖像画と絵画、いたるところにクモの巣が何よりの証拠だろう。絵画は本来はとても美しいはずだし、価値も相当あるだろう。

「帰ろう……」
「え?」

この人たちはこんな怪しい図書館に来て不気味だと思って帰ろうとしないのか?

「まだ本棚に行ってないよ! なのに帰るなんて駄目だよ!」
「おかしいじゃないか! この屋敷は! いたるところにクモの巣はあるし人の気配もしない、普通なら怪しいと思うだろ!」
「別に可笑しくないよ! オーナーだって居るんだよ!」
「じゃあ、どこに居る?」
「……」

優花は無言で奥を指差した。
奥って、この長い廊下をずっと歩いていくのか…?キツッ……

「……付いてきて。」
優花は奥へと歩き出した。その後を真奈、春光が付いていく。どちらも浮かない顔をしている。
とにかく付いていくか…少し間を空けて付いていくことにした。




無言で歩き続けおそらく10分は経っただろう。
まだ、着かない。少々苛々するが黙って着いてくしかないようだ。
真奈と春光は少し脅えてるようだった。
脅えるのも無理も無いだろう、だってだんだん暗くなってきているのだから。本当ならば私だって脅えるが今は苛々の方が勝っている。



「……着いたよ。」
気がつけば着いていた。着いた先には大きな扉があった。
私の……10倍はあるな。うん、ある。
「大きい……」「うわぁ……」
真奈と春光が感嘆の声を漏らした。
……何に関心したんだ?

コンコン コンコン

リズム良くノックしてる音が鳴り響く。

ギィイ……

大きな扉が開いた!



と、思ったら開いたのは扉についてる私たちが通れる丁度良いサイズの扉が開いた。
「なんか……期待が外れたね。」
「うん……」「同感。」
「さ、早く中に入りなよ。」
手招きされて入ると、そこは沢山の本が在り机椅子などが置いてある広い部屋に着いた。



「うわぁ。」
三人一緒に感嘆の声を漏らした。これなら関心する理由がわかる。
だって、物凄く綺麗なんだもん。
最初に入ってきたときの廊下よりも数百倍は綺麗。
廊下と比べると天と地の差……
私たち3人が関心してると優花いつの間にか居なくなっていた。



「……置いてかれた?」


序章 ( No.11 )
日時: 2012/01/13 22:48
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)



「置いてかれた…?」

優花さん、ワタクシ貴女がこんなにひどい人だなんて思わなかったわ。
……自分でやっても気持ちい悪いわ、これ。
でも、凄い本の数だ。まるで虚ろなる城にあったあの、図書館のように本棚が複雑に並んでおり、床には何も敷いてないが、暗めの緑色の床で静かな雰囲気をだしていて、図書館には丁度良い色だった。

「優花……私たちをおいて行ったりしないよね?」
「わかんないよ。ただ、あとでしばいておこうかしら……」
おそらく春光は黒真奈に脅えているだろう。
一体優花はどこへ行ったのだろうか。
探したいが、メンドクサイし疲れたし動きたくない。






磨きつくされ、美しい彫刻が彫られている大理石で出来た大広間、そこにはフードを被っていたり、仮面をつけているなりなんらかの方法で顔を隠している者達が集っていた。皆顔を隠しているので表情は読み取る事はできない。この大広間の中央に10人が椅子に座っている。

「英雄が見つかりました。」
凛としたソプラノボイスが大広間に響く。
「やっと、5人揃ったのね……もう探すのはこりごりよ。」
ため息が混じりながら少女の声が響く。相当大変な事だったのだろう。
「これで、かつての世界に戻るのか?」
テノールボイスが響く。その声は氷のように冷たく、深く突き刺さるような声だった。
「……わからない。誰かに『世界の記憶』を再生して貰わないと……不可能です。」
「だったらさ、あの4人に旅をさせればいいじゃない。あの世界に全員連れて行ってさ。」
「しかし、その場合は世界を終わらせるか扉を通るかの二択ではないか?」

しばし、沈黙が続く。しかし、その沈黙を少女が破った。
「終わらせるのはいいけどさ、でもまだ、『古の双子の片割れ』があの世界にいるんでしょう? さっさとその片割れを理想郷に戻さないと歯車が狂っちゃうよ。」

「大丈夫だ、問題ない。」
「そうですか……」
少々呆れ気味の少女。しかし彼女の顔は少しばかり引きつっている。



「理想郷か……きっと、彼らはめぐり合う。そうしたら、『人形』の彼女はきっと……」
少女の呟きは儚く消えたのだった——





「MYUSェ……」
「何の略よ……」
「マジで優花を恨みそう、の略。」
「作用で御座いますか……」

二人にひかれたよ! 事実を言ったまでだというのに。
……優花さんが私らを置いていって恐らく30分は経ってる。
……まだ、映画見てないのに、明日返却しなくちゃいけないのに……



序章 ( No.12 )
日時: 2012/01/15 15:12
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)


「MYSSM……(マジで優花をしばきそうな真奈の略)」

真奈さんが黒真奈状態です。もう止められません。誰か、誰か、何とかしてください。この思いは儚く消えてゆくな……
黒真奈を止めるなんて自殺行為に等しいもんね……実際やってみた命知らずがいたけど、その命知らずは(精神的に)戦闘不能になったのだ。
それ以来真奈を怒らせぬよう皆してきたが……もう、誰も止められないだろう。

「優花……何処をほっつき歩いてやがる。帰ってきたら(精神的に)死刑だ……これは決定事項だ……」
「ヒィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」
黒真奈の思考は普通の真奈(以下、白真奈)の正反対だからな……黒真奈はヤンキーになりかねない。

そんなとき、遠くから足音がした。確実にこちらに近づいている。
優花か? それとも管理人? 
とりあえず警戒してみたり。あの二人は気付いていない。黒真奈は怒っているため? 気付いてないし、春光は脅えて気付いてないし、大丈夫か? いや、大丈夫だ。(黒)真奈さんがいるからな。

コツコツコツ

あの足音がしっかり聞こえてきた。さすがに二人も気付き、春光はさらに脅え、黒真奈は眉間にしわがよっている。
……なんで? なんで眉間にしわがよるんだ?

「MWDDェ」
「何言ってんの!? わかんないよ、でもなんとなく分かるから言うよ! 魂抜けてるよ! だいzy「うるせーよ、静かにしやがれ!」サーセン」
多分だが、春光は『マジで私駄目です』を略したんだと思う。

※もう私駄目だの略です※

コツコツコツk「オリャアアアアアアア!」
何がおこったんや? 黒真奈さんが荒ぶっている。図書館破壊しそうで怖いわ……

ちなみに黒真奈さんは足音の方へ走って、ジャンプして、足音の主に向かってキックした……恐ろしい。

「いったいな〜もう、真奈酷いよ〜」
「どっちが酷いんだよ! /酷いのよ!」
二人がシンクロ〜
そして、足音の主は優花〜って、こんなのん気にしとる場合じゃない!

「ごめん、面白い物見つけたからついつい……」
「面白い物って何なの?」
「フフフ、それは見てからのお楽しみ……」

逝くこと決定デスカ? 決定ナンデスカ?

序章 ( No.13 )
日時: 2012/01/22 17:53
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)


「どぉおええええええええええええええええええ!!」

只今空の上にいる。そして、落下している!
え? 何故かって? それは、時をさかのぼる事約20分前のこと!



「こっちこっち!」
優花が元気に手招きする。なんか元気だということに腹が立つな。
「……」
他の二人は無言。二人とも違う理由で黙ってるけどね(笑)
真奈はお怒りモードで春光はその真奈に脅えてるんだ。可哀相な春光さんだ。
え? 怖くないのかって? いやー怖いよー。でも春光が面白いからいいんだよ。

「って、誰に言ってんだ……おれ……」
「……」

え? ちょ、スルーですか! 冷たいな……




ちなみに先ほどとは別の廊下にいる。先ほどの廊下と違って白をメインとした綺麗な廊下。明るくていいわー。



「到着!」

優花が足を止めた。
そしてあったのは何故かある大きな鏡だった。この鏡もふちが白で薔薇の彫刻が施されている。
と、そこまでは普通の鏡だ。が、しかしこの鏡は普通ではなかった。

「……っ」

驚きのあまり私らは息を飲んだ。だってこの鏡は——
突如、鋭い頭痛がした。あまりに痛いのでその場でうずくまってしまった。






「理想郷への扉は鏡なの?」
「そのはず……」

小さな白い部屋。二人の少女が対峙していた。一人は着物を着ており、一人はフードつきの紺色のコートを着ている。

「まぁ、そうだと思うけど……しっかりしてよね。『英雄』さん」
紺色のコートを着た少女は少々苛々しているが、着物を着た少女は落ち込んでいる。
「あなたもでしょ。『英雄』なのは……」
か弱い声に対して強気な声でこう返した。

「そうよ、でもね、こういう事態になってしまったのはアンタのせいでしょう! おかげでこっちは『未来』の歯車の修正をしなくちゃならないし、『過去』の鎖を解かなくちゃいけなくなった。どれだけの力と犠牲が必要になったと思うの!?」

声を荒げた少女は怒りのせいか、白い部屋から出て行った。

「わかってるよ……私のせいなのはわかってる。でも……」


少女の泣き声だけが部屋に響く。





頭痛が治まる頃、訳の分からない記憶が流れ込んできた。『英雄』とか訳のわかんないことばかりだったな……

「夏音、大丈夫?」
「うん、大丈夫だから。安心して。」

気を取り直して鏡を見る。
この鏡は、写らない。

「写らない鏡って鏡っていうのか?」
「さぁ?」
「鏡じゃないよな。」

確かにコレを鏡とはいわないよな。
鏡は何かを写すもんでしょ。

「まぁ、いいや触ってみよっと」
優花が鏡に触れた。好奇心のあまり触っちゃたのね。
まぁ、何も起こるわけないのにねー。


——その期待を裏切ったことが起きた。


突如、鏡が眩い光を放った。

「うっ」

眩しさのあまり眼を瞑った。







——そして、眼を開けた。
綺麗な青が眼に映った。

青?

……おそるおそる下を見ると床が無かった。


ってことは……


「イギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」



落ちてるぅうううううううううううううううううううううう!



「どぉおえええええええええええええええええええええええ!!」

自分でも何言ってるのか分けわかんないよ!
考える余裕も無いが、ただ分かること、落ちてる。
このままだと、運が良くても全身打撲?
悪ければ……



オワタ。


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