コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Q、異世界で逆ハーレムは成立するのか?
- 日時: 2012/01/25 17:43
- 名前: 由羽 (ID: q6ctOqAf)
- 参照: http://hosinoyuuhomupe.blog.fc2.com/
お久しぶりです、由羽です
まさかの再連載です、異世界ものです、ハーレムものです
この作品、更新はスムーズにいきますよー
魔女守り! からの方も、そうでない方も、いらっしゃいませ
——どうぞ、異世界で素敵な逆ハーレムが作れますように——
☆目次
>>1 >>2 >>5 >>6
☆お客様
黄菖蒲さま
注:荒らしや中毒目的の方は今すぐバックをお願いします
- Re: Q、異世界で逆ハーレムは成立するのか? ( No.5 )
- 日時: 2012/01/13 23:04
- 名前: 由羽 (ID: 8w1jss8J)
- 参照: http://hosinoyuuhomupe.blog.fc2.com/
第二の問い「この二人はなんなのか」後編
「いやあー、はっはっは。まさか森で倒れてしまうとはね。あっはっは、はっはー!」
豪快に笑うおじさんの前で、あたしは正座をしています。
下にはふかふかの、赤いカーペット。上にはキラキラのシャンデリア。そこには、メイドさんがずらぁーっ。ついでに兵隊さんもずらぁー。
目の前に座っているおじさんは、豪華な、金色の椅子に足を組んで座り、頭には大きな冠。真っ赤なマントがよく目立つ。そして、服装は、王様風。
いやあ、カボチャパンツはいているおじさん、生きているうちに拝見できたよ。よかったよかった。
「ってじゃなくてーっ!」
「誰に言っているのかね?」
「違います、違うんですすみませんっ!」
「うるせーよ黙れブス」
あたしの隣に立っている、あの冷血人間が言葉という名の矢を放つ。
クリーンヒット!
胸を抑え、うずくまるあたしに、おじさんは、「これ、レイ」と、まったくとげのない叱り方。
甘やかすなよ!
「っていうか、誰なんですか、あなた。あたし、まっったく状況読めていないんですけど」
「読めなくて当たり前です」
そういってにこりと近づいてきたのは、ピンク色のロリータを着た女性。
……いや、メイド服を着た、女性。
ふりふりのレースは裾だけでなく、様々なところに使われており、ワンポイントの花は、巨大だ。
「あなたはこの世界に召喚されたのですよ、保崎さま」
にこりと笑う、彼女にノックアウト。
おかしいなあ……あたしに百合要素は一切なかったはずだけど。
「それで……? あたしは何のためにここに来たんですか?」
他にも聞きたいことはいっぱいあるが、まずはこれが最優先だ。
すると、メイドさんに代わって、おじさんが、椅子から立ち上がり、大声であたしに言った。
「保崎 秀名。おぬしはこれから、最愛の息子たちのハートをゲットするのだッ!」
……保崎 秀名。なぜか異世界で、逆ハーレムづくりを強制されました……。
- Re: Q、異世界で逆ハーレムは成立するのか? ( No.6 )
- 日時: 2012/01/18 22:24
- 名前: 由羽 (ID: in0tr.0M)
- 参照: http://hosinoyuuhomupe.blog.fc2.com/
第三の問い「ハーレムを作ることができるのか?」
Q、ハーレムを作ることができるのか?
A、(一番目の答え)さあ、わかりませんね!
「第一王子のクロード様です」
あたしは今、豪華なあるドアの前に、例のメイドさんと一緒に立っています。
紅い、蛇がモチーフらしいドア。宝石やら金やらがたくさん、これでもかとついている。
「……なんで、こうなったんだっけ……そうだ、数分前だ……」
あたしの、現実逃避から成る回想が、始まった——。
——————————
「え? なんで逆ハーレムづくり……?」
思わずつぶやいたけど、それは、おじさんに掴みかかろうとしたレイさんにかき消された。
「なんなんですか、父上っ! 聞いておりませんよ!」
「うん、そりゃそうだようね。言ってないんだもん」
「言えっつってんだよバカおやじ! なんでこんなちんちくりんに恋心抱かなきゃいけないんだよ!」
「そうか? お前にぴったりだとおも……」
「お前にぴったりだよ! 四十五のひげおやじになぁ!」
いきなりの父と息子のけなしあい……っていうかレイさんの一方的な悪口を聞きながら、あたしの頭も混乱。
「えの、あっと、なんであたしを選んだんですか? 他にもいい人いるじゃないですか。美人さんなんてごろごろいますよ」
「そうだ! 仮にも美人以外の人でも、こいつのレベルはないだろう、こいつは!」
何故に二度言った!
「ふ。レイは人を見る目がないな。何を隠そうこの秀名さんは!」
お、何々?
「恋愛ゲームの達人なのだ!」
「オタクじゃないですか。ただの」
ふん、あたしはその言葉を何年聞いてきたと思っているのだ! もうその言葉には慣れっこだもんねー!
「ただのオタクじゃないぞ! なんと、この人は恋愛経験ゼロだ!」
「言うなーーーーっ!」
あたしは、おじさんの顔に右ストレートをお見舞い。
その途端、横にずらーぁっと並んだ兵隊さんが、あたしののど元に、長い槍を押さえつける。
ほんの数ミリ動いただけで、あたしののどは確実に切り裂けるだろう。
「……なんのまねですか……」
「それはこちらのセリフじゃないのか」
ちゃっ、と槍を、強く押し付ける。
「王になんてことを」
王? この人王なの?
「まあまあ、対していたくないから気にしないでくれ」
赤くなった頬を抑えながら、ニコニコ笑って言うおじさん。いや、王。
よゆーそうな口調だが、目は涙がたまっていて、痛そうなのが手に取るようにわかる。
「……すみませんでした……」
とりあえず謝っておいて、話の続きに戻る。
「……それで、そのあたしが逆ハーを作る理由は……?」
「そんなの決まっているだろう! 息子が恋愛をしたことがないからだ!!」
……何がどう決まっているのかわからない……。
「とにかくだ。女癖悪いやつもいる、妙な趣味を持っているやつもいる、女嫌いの奴もいる、とにかく恋愛に無縁の奴らがそろっている」
ええ。特にレイなんか、逆にきらわれそうですよね。
「特定に俺の名前を言っているのは何か意図的なものか……?」
「そうに決まっているじゃないですか」
バチバチを火花を散らすあたしたちの間に、例のメイドさんが間に入る。
「まあまあ。とにかく、詳しい質問はあとで、長男、そして第一王子のクロード様にあってみませんか?」
——————————
回想終了。
短かった……もう少し現実逃避したい……。
「では、入りましょう」
メイドさんが、ドアを開けた。
その先には——。
「こんにちは。君が、秀名ちゃんだね?」
あたしのジャージ姿を目にしても驚かない、というか逆の反応をする、長髪の男性がいた。
——あたしは、この人の心も手に入れなくちゃいけないのか……。
- Re: Q、異世界で逆ハーレムは成立するのか? ( No.7 )
- 日時: 2012/01/20 23:05
- 名前: 黄菖蒲 (ID: 4HN4VOsr)
はい!よろしくです!!
王様・・・可愛い性格です←
秀名ちゃん右ストレートなんてカッコイイ〜♪でも王子様達のハートを無事掴めるですかね・・・。
更新待ってます〜。それとタメ語で良いですか?
- Re: Q、異世界で逆ハーレムは成立するのか? ( No.8 )
- 日時: 2012/01/25 17:41
- 名前: 由羽 (ID: q6ctOqAf)
- 参照: http://hosinoyuuhomupe.blog.fc2.com/
→黄菖蒲さま!
お返事遅くなってすみません><
王様はもう影薄くなります←
右ストレートはこれからも出てくると思いますw
呼びタメ、ぜひぜひお願いします! 私のほうもいいですか?
- Re: Q、異世界で逆ハーレムは成立するのか? ( No.9 )
- 日時: 2012/01/25 17:48
- 名前: 由羽 (ID: q6ctOqAf)
- 参照: http://hosinoyuuhomupe.blog.fc2.com/
第四の問い「長男登場に、自信はつくのか?」前編
Q、長男登場に、自信はつくのか?
A、少し……いや、結構、無理。
「秀名ちゃん、よろしくね。僕は長男、そして第一王子のクロードだよ」
にこりと手を差し出してくるのは、いかにもチャラそうな、男性。
百七十はゆうに超えているであろう長身に、甘いマスク。茶色い長髪。
ブラウンを基調とした、例の服を着ている。
いい年して、兄弟そろって色違いの服を着ているのにツッコミたくなるが、そこはスルーしておこう。
「では、私はこれで」
頭を下げるメイドさんに、「なりきってるー」と一声かけ、クロードさんは、見送る。
あれ? あたしは遊び人だと思っていたけど、そうでもないのかも。だって、普通は手ぐらい握るキャラが多いのに。
すると、あたしは今、自分が置かれている状況に頭が追いついた。
目の前には、男の人。そして、妙に目が付くのは、フカフカなベッド。
どんなに鈍感キャラでも、さすがにこれは気が付くだろう。
その途端、混乱する頭。
いや、待てよ!? あたしは女だが、ブスでもあるんだぞ!? 自分が一番わかっているじゃないか! ありえない、うん、ありえない。こいつ、いかにもメンクイそうだし。そうだそうだ、ないない、ないないないない。
混乱してきたあたしの方を、ポンとたたくクロードさん。
「何々? 俺たち、どうすればいいの?」
「お、お話とかでしょう普通は! うん、そうですよお話しましょう!」
あたしの熱が入った声に、クロードさんは首をかしげる。
「ベッドで?」
「違うだろぼけーっ! 初対面の人と話しやすいように椅子というものがあるんだろてめぇーっ! ひと段落飛ばすなバカぁーっ!」
落ち着かないあたしの声に、ふっ、と笑うクロードさん。
「椅子、ね。その考えはなかったわー。俺、初対面の人でもゴーだから」
「それはお前だけだーっ!」
ふう、なんか頭も冷えてきた……よし、落ち着こう私。
ふらふらとおぼつかない足取りで、高価な椅子に近づく。
「お、お話しだね。よし、じゃあやりますか」
にこりと笑う、クロード。
あ、さんつけてないけど、まあいいか。
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