コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Q、異世界で逆ハーレムは成立するのか?
日時: 2012/01/25 17:43
名前: 由羽 (ID: q6ctOqAf)
参照: http://hosinoyuuhomupe.blog.fc2.com/

お久しぶりです、由羽です
まさかの再連載です、異世界ものです、ハーレムものです


この作品、更新はスムーズにいきますよー


魔女守り! からの方も、そうでない方も、いらっしゃいませ


——どうぞ、異世界で素敵な逆ハーレムが作れますように——


☆目次

>>1 >>2 >>5 >>6

☆お客様

黄菖蒲さま

注:荒らしや中毒目的の方は今すぐバックをお願いします

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Re: Q、異世界で逆ハーレムは成立するのか? ( No.1 )
日時: 2012/01/08 22:20
名前: 由羽 (ID: 8Zs8HT.V)
参照: http://hosinoyuuhomupe.blog.fc2.com/

第一の問い「何が違うのか?」

 ああ、何か違うな。
 あたしは、目を覚ます前から、違和感に気が付いていた。
 背後でざわめく木々の声、ほっぺたに感じる、葉っぱの冷たい感触。遠くで鳴く、何かの獣の鳴き声。
 あたしは、自問自答してみる。

 Q、何が違うのか?

 A、世界も、自分も、何もかも。


——数時間前——
「……っし……」

 お菓子のごみ袋が散乱している部屋の中で、少女の声は響く。
 ——なんて、かっこいい書き出しで始めてみました。
 あたしの名前は保崎ほざき 秀名ひいな。男でも女でもとれる名前だけど、あたしは一人称からわかる通り、女だ。
 今は引きこもり中。うっとおしい前髪を頭の上でくくり、左右にたれてくる短めの後ろ髪は、ピン止めでピタッと止める。女子力? 何それ食べ物? 状態の、思いっきり「腐女子」の高校生でーす。
 そんなあたしは、目の前にコンパクトな、年季が入っているゲーム機を手に取り、「男子攻略」中。
 画面の向こうには、机が散らばる教室に、うっとりするような金髪を持った、生徒会長があたしに向かって話しかける。

生徒会長:『俺、生徒会あったんだけど……何の用?』

 話の途中で頭を掻く、リアルぶりだ。
 あたしは動揺する様子を見せずに、「彼」に向かって言葉を投げつける。

ヒイナ:『別に……よっ、用なんてたいそうなものじゃないんだけど、聞きたそうだから言ってあげるっ!』

 ふっ、「彼」のタイプはツンデレキャラだ。あたしはその役を演じるだけ。
 すると、予想通りに顔を赤くし、頬を掻く「彼」。
 あたしはその反応にガッツポーズをし、「黙る」のコマンドを選ぶ。

「どんなセリフでも来い……ま、その言葉は決まってるけど」

 あたしが身構えると、思い通りの言葉が返ってきた。

生徒会長:『あのさ……いきなりだけど……ずっと、お前のこと、いいなって、思ってたんだ……その、つ、付き合ってくれないか……?』

 来たーっ!

「全コンプリートっ! よし、このゲーム終わり」

 あたしは、画面の向こうの「彼」に目もくれず、セーブもせず、電源を切った。
 ぱ、と黒い闇が広がる。その画面に、頭がぼさぼさで、中学校時代のジャージを着たあたしが映った。
 高校に、入学式合わせて三日しか行っていない、ダサいあたし。おしゃれな雑誌なんて買ったことがない、流行に乗り遅れているあたし。恋愛ゲームの達人だけど、実際の恋愛なんてしたことがないあたし。

「……はっ、次のゲーム! 昨日発売だった新作の! やろう、やろうー!」

 下がってきたテンションを上げ、パチリ、と電源を入れた、次の瞬間。
 ゲーム機の画面が、ぐにゃりと曲がる。

「え? まさか、パグ?」

 叩いてみたが、治る感じはしない。
 それどころか、波紋は広がり、ついには気味が悪くて手を放す。
 しかし、黒い渦は、二次元を超え、三次元に突入。
 その黒い渦に、あたしの手が呑み込まれる。

 ——それが、あたしの見た、この世界の最期だった——



「ってことは、死んだのかな、あたし」

 目を開けずに呟いてみる。
 もちろん誰も答えない、と、思ったその時——、

「あのー……生きていますかー……?」

 おどおどした、腰が低そうな男性の声が聞こえてきた。

Re: Q、異世界で逆ハーレムは成立するのか? ( No.2 )
日時: 2012/01/09 18:52
名前: 由羽 (ID: 8Zs8HT.V)
参照: http://hosinoyuuhomupe.blog.fc2.com/

第二の問い「この二人はなんなのか?」前編

「あの……聞こえていますかー……?」

 その声は、徐々に声が低くなっていき、ざっざっ、という後退する音も聞こえてきた。
 気配からして察するしかないのだが。

「あのぉ……お願いですから聞こえていたら返事してぇっ!」

 だだだ、とこちらに走ってくる音とともに、耳元で怒鳴られる。

「聞いてるわばか野郎ーっ! 鼓膜敗れるだろーっ!」

 あたしもむくりと起き上がり、耳元で怒鳴ってやった。
 ひえっ、と声を上げ、小動物のように縮こまる、例の人物。

「お願いですから、大声を出さないでください……」

 ビビりながらそういうやつの顔は、結構、

「イケメンだ……」

 そう、日本人離れした高い鼻、ややタレ気味の目、ふんわりとやわらかそうな唇、ふわふわなほっぺ。それらが絶妙なバランスでおかれている。
 て、天から舞い降りたエンジェルやーっ!
 そう。短めの紙はくるくるにまかれているし、白を基調とした、ナポレオンのような洋服。ほっそりとした手足は、あたしが力を入れるとすぐに折れそう。

「あの、テイクアウトで!」
「はあ……?」

 いきなり怒鳴ったあたしに、はてなマークを出す、エンジェル。
 ああ、その困った顔もかわいい……。
 あたしが、エンジェルの顔をじとーっといていると、後ろからぱこっ、となにかで頭を叩かれた。
 意外と強烈……。

「いったー……誰よ、殴ったのはっ!」

 あたしが後ろを向くと、そこには、手に凶器を持った、殺人鬼——。
 ではなく、

「またもやーっ!?」

 黒髪の美少年が立っていた。
 エンジェルの子と顔だちはよく似ている。黒髪も、ストレートではなく、毛先が少し、くるっと回っている。釣り目がちな瞳は、闇のような黒。こっちのイケメンは、黒を基調とした、エンジェルと同じつくりの服を着ている。
 そんな彼は、あたしを不審そうにじーっと見て、こういった。

「このブス、処刑してもいいか?」

 ふざけるなーっ!

「ああもう、やっぱそう来たか、乙女ゲーの定番、冷血人間っ!」

 うん、黒髪と来たらそれだよね。……じゃなくて!

「は? 何が言いたいんだ? おい、ジェル。この女を連れて行け」

 そういわれ、はひっ!? と肩を震わすエンジェル君。いや、ジェル君。
 名前もかわいいんだから。

「あの、お兄様……本当に、連れて行くんですか……?」
「そうだ。おい、立て。動けないともなると、お前はデブでブスということになるぞ」

 そういいながらも、腕を引いてあたしが立つお手伝い。
 高感度、二十up。

「早く連れて行くぞ。おう、右のほう持て」
「は、はい」

 二人のイケメンに挟まれ、あたしはきれいな緑色の草の上に、赤い鼻血をまき散らしました……。


 Q、この二人はなんなのか。

 A、この後わかります。

Re: Q、異世界で逆ハーレムは成立するのか? ( No.3 )
日時: 2012/01/10 17:32
名前: 黄菖蒲 (ID: 4HN4VOsr)

おじゃまします初めまして!コメさせて頂きます♪

ジェル君と黒髪美少年は一体何者・・・?秀名ちゃんはイケメン2人に挟まれて良いな〜←羨ましい事山の如しです。

続き、楽しみに待ってます!^^♪

Re: Q、異世界で逆ハーレムは成立するのか? ( No.4 )
日時: 2012/01/13 23:00
名前: 由羽 (ID: 8w1jss8J)
参照: http://hosinoyuuhomupe.blog.fc2.com/

→黄菖蒲さま!

コメありがとうございます、励みになります^^
更新はおそいですが待っていてくだs((
これからもよろしくです


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