コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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俺の幼馴染みが橋の下に住みついたようです。
日時: 2012/08/23 13:21
名前: なちゅら (ID: Fhb4zUz0)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=6609

 くだらないタイトル、すんません。
 
 はじめますて、現在厨②、なちゅらです。
 変な小説を書こうと思いまして、こうなりました。

 なんかもうグダグダになることが安易に想像できますが、よろしくです。

*〜本編〜*
プロローグ >>1 >>2
第一章 ふざけんなよ馬鹿!!!
①俺の幼馴染みが消えたそうです。 >>3
②俺の幼馴染みが死んだそうです。 >>4
③帰宅 >>5
④神様 >>6
⑤「私……、私—————っ」 >>7


*〜お客さん〜*
・バチカs


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Re: 俺の幼馴染みが橋の下に住みついたようです。 ( No.5 )
日時: 2012/08/22 19:34
名前: なちゅら (ID: Fhb4zUz0)

③帰宅

 「竜輝っ!? 紅浬ちゃんは!?」
玄関の扉を開けるなり、竜輝の母親は鬼のような形相で駆け寄ってきた。
「あ———〜……、友達の家いる。」
竜輝は1から説明するのが面倒になり、そう返す。それに、幽霊だなんて馬鹿言っても信じてはくれないだろうし、実際幽霊でもないし。放ってきたなどとは、到底言えもしない。
「そう……、よかったぁ……。もう、本当に心配したんだから」
竜輝の母親は大袈裟に肩を落とした。
 そんな母親を玄関に残して、竜輝は階段を上る。壁にかけてある時計の針は10時半を指していた。
 家を出たのが7時ごろだから……。……3時間半、か。
 部屋に入ると、ぐったりと力が抜けた。そのまま横になると、寝てしまいそうだった。
 紅浬にメールでもしてみるか……。あー……、でもやっぱり電話にしとくか……。声、聞こえる方がいいし。
 早速、紅浬の携帯に電話をかけてみる。2,3回、着信音がなったところで、紅浬は電話に出た。

 「ヘイまいど。こちら……えー、“橋の下”ですけどー。何か御用で? 」

 「はぁ!? 」

 電話に出たのは赤浬ではなく……、能天気そうな男だった。
 竜輝は一旦電話を切る。確かに紅浬にかけた筈だ。見間違いか? もう一度、紅浬にかけ直す。

 「おい、手前、連続でかけるんじゃねぇよ何やってんだ。あ———……、で、こちら“橋の下”です。ご用件は?」
 
 やけにいらついているが、先ほどの男と同じ声が聞こえた。
「……誰だ手前。」
竜輝も、紅浬のおふざけだと気がつき、いらだちは隠せていない。
 そうして、少年はまた夜の街に出なくてはいけないこととなる。
 

Re: 俺の幼馴染みが橋の下に住みついたようです。 ( No.6 )
日時: 2012/08/22 19:42
名前: なちゅら (ID: Fhb4zUz0)

④神様

 橋の下に、男女が3人座っている。
「あ———、その、何だ。つまり、お前は“神様”と。」
竜輝が、見るからに胡散臭いセールスマンといった格好の男を指差して聞く。その男は、他にも一般人とは異なるところばかりだったが。
「ああ、そうだって言ってんだろ。何回言えば分かるんだ。」
男はいらだたしげに答える。紅浬は、苦虫を噛んだ様な顔で、男の後ろに正座している。

 「ふざけんじゃねええええええええええっ!!!!! 信じられるかそんなモンンンンン!!!!!!」

 竜輝は腹の底から怒鳴る。男は耳を塞いだ。
 現在地は、紅浬のことを見つけた河川敷——……ではなく、その河川敷の橋の下。
 竜輝との電話で、男は脅すような低い声でこう言った。

 『臼杵紅浬はこちらで預かっている。———お前の判断により、コイツの未来が決まる。“あの”橋の下で待ってるぞ———……。』

 『おい待てよ!! ふざけ』

 『おっと、意見は聞かないよ? さぁ、早くしないと、どうなっちゃうのっかなー?』

 そこで電話は切れる。そうして、急いでやってきてみれば……。神だなんて……、馬鹿馬鹿しい。俺は宗教は信じねぇんだ。ふざけんじゃねぇぇえぇえぇえぇええええ。

 竜輝の目の前に座る男は、呆れたように溜息をつくが、竜輝の顔を見てニヤリと笑った。
「なんなら、神っぽいことでもやってみようか」
対する竜輝は自棄で、挑発的に答える。
「ああ、やれるモンならやってみな」
と。男の方はいよいよ乗り気で、
「ああ、やるさ。俺は“神”だからな。ところで、何すれば神って認めんの?」
と、竜輝に聞く。竜輝は悩んだ仕草をすると、口の端を吊り上げて言う。
「雷だ。」

 「あそこにぶっ立ってる電波等に、馬鹿でけぇ雷落としたら、神って認めてやる。」

 「 OK 」
 竜輝の無茶苦茶な願いに答えようとする男は、地面を人差し指で2回叩く。男意外の2人は不思議に思ったが、黙ってそれを見ていた。男はスッと立ち上がると、天を指差し呟いた。

 「 Sander 」

 と。
 突如、辺りにこれでもか、というほどに大きな、耳を劈くような雷鳴が轟く。


 ズドォォォォォォオオオオォォォォォオオオオォォオオン!!!!!!

 竜輝と紅浬は、反射的に耳を塞ぐが、男はなんでもないように笑っている。
 竜輝は驚き、先ほど指名した電波塔に目を向ける。
 電波等の外側を、バチバチと青白いような色をした電気が走る。
 市街の方は、一気に停電し、ありとあらゆるところから電気が消えて、まるで闇だ。
「おいおい……、本気かよ……」
竜輝は冷や汗をかきながら、誰に言うでもなく呟いた。
 男はそれに答える。
「ああ、本気さ。俺は嘘だけはつかないんでねぇ。」
そうクツクツと笑うと、

「 Return 」

と、再び天を指差したかと思いきや、それを一気に振り下ろした。
 すると、市街は再度、光に満ちる。
 男は、腰をぬかしている竜輝を見下ろすと、にこやかに笑う。
「お気に召してくれたかい? お前のリクエストだぞ。……これで分かっただろう、俺は神だ。」
竜輝は、笑ったような声を出す。が、決して笑ってはいない。笑う気さえ起きなかった。
「……はは、ありえねえありえねえありえねえありえねえありえねえありえねえありえねえありえねえありえねえありえねえ」
自己暗示をかけ続ける竜輝を見つめながら、男は笑う。
「違うことだって出来るぞー。A heavy rain 」
先ほど、雷を落とすときと同じ動作で、男は呟いた。すると、ポツリポツリと、雨が降り始めたようだ。川に水紋が作られる。
 しっとりと降っていた雨が、段々水量を増していき———……。
 
 やがては、大雨に。

 ザアザアと止みそうもない雨をBGMとして、男は話しはじめる。
「とりあえず自己紹介といきましょうか。俺の名前はセーファス。お前らは……、寺井竜輝と……臼杵紅浬———、だな。」
1つに束ねてある、男にしては長い、肩まで伸びた銀髪を、雨の混じった風になびかせ、男は言う。今まで、ちゃんと顔を見ていなかったが、かなり美形。黒いスーツにはシワ1つなく、スーツのボタンも、1つ1つ金色に輝いていた。
 男のクセに睫なげぇし、美形だし、長身だし……オイオイ、神ってのは本当優れてんだな。ふざけんなあああああ。

 竜輝は心の中で、悶絶した。

 雨は降り続いている。ザアザアと、止むことさえなく。

Re: 俺の幼馴染みが橋の下に住みついたようです。 ( No.7 )
日時: 2012/08/18 22:31
名前: バチカ (ID: LuHX0g2z)

にちはーっす。と言ってもいまバチカがこの小説を読んだのは夜ですが…;
ざっとですが、読みました。なんか本格的っぽくて、「おお!これは期待できる!期待でき((( 的な感じで勝手に期待してます←
 なんだかギャグな予感。りゅーきさんよく叫ぶな〜。とか思ったw
なんかこう、橋の下に住み着いたとか、ぶっ飛んだ内容の話が好きなんですよねw
アカリちゃん、無垢な感じで可愛いです♪
執筆、頑張ってください

Re: 俺の幼馴染みが橋の下に住みついたようです。 ( No.8 )
日時: 2012/08/19 21:12
名前: なちゅら (ID: Fhb4zUz0)

>>7 バチカs
おはようございますバチカs( 
まままままじすか! 嬉しいです!
読んでくれただけでも嬉しいのに期待されてるだなんてきゃっほーい。((

 ああ、ギャグにするつもりですw
本当に竜輝はめっちゃ叫んでるんだけどw改めてみると「てんめええええry 」って言う言葉を連発してる気がww(
気をつけようww(

ぶっ飛んでますよねー。その上神様が登場しちゃったっていう。
あっはっはっはっは★((

紅浬ちゃん、竜輝の前では邪気の塊ですけどねーw

応援コメントありがとうございます!

駄目作者ですがよろしくおねがいしますー。
今後の、紅浬ちゃんの生活、竜輝との関係などなど楽しみにしててくださいb

Re: 俺の幼馴染みが橋の下に住みついたようです。 ( No.9 )
日時: 2012/08/22 19:47
名前: なちゅら (ID: Fhb4zUz0)

⑤「私……、私————っ」(1)

 橋の下。
 自称神様のセーファスは自分の手で作り出したパフェを食べ始めた。
 竜輝がそれをまじまじと見つめていると、
「あ、お前も食べる?」
と聞いてくるのであった。
「いらねぇよ!! ……っていうか、お前本当に神なんだな……」
竜輝は疲れたような声を出す。というより、実際疲れているのであった。現在の時刻は、大体11時半。
 7時に家を出て、10時半に家に到着。それで、再度ここへ戻ってきた。
 走った合計の距離は5kmは軽く越えるであろう。
 ……そういや、俺、夕飯も食ってねぇのか……。しかし、腹があんまり減っていない。
 竜輝は不思議に思った。腹が減ってないのは、自分が狂ってしまったからなのか。
「まぁ、お前さっきから俺のパワー吸いまくりだから大丈夫か。」
セーファスはあっけらかんと笑う。
「……は?」
竜輝は呆れ顔。コイツ、また変なこと言い出したな、とでも言いたげだ。
「ああ、パワーだ。相当疲れてるっぽかったから、俺のパワー分けてるところだ。」
セーファスは続ける。
「そしたらお前、俺のパワーの半分も吸収しやがった!! だから俺は今コレ食ってパワー溜めてるんだ。」
そう言ってパフェを指差す。通常のパフェより1回り、いや、2回りほどの大きさのパフェ。
「ちょ、ちょっと待て……。俺が何? ……何、パワーって? 」
竜輝は青ざめた顔で聞く。セーファスは、口の周りについたクリームを指で取りながた話しだした。
「パワーってのはな……、まぁ、原動力だな! 人間のパワーは最大100くらいなんだけど、3日くらい飲まず食わずしてるとパワーがなくなって死ぬ。精神的に嬉しいことがあるとパワーが1くらいあがる。……そんなもんだ。わかったか? 」
話し終えたセーファスは何故か得意気。
「意味わかんねぇこと言ってんじゃねぇよ……。」
竜輝が力なく反論するが、セーファスは気にせず
「意味わかんないじゃなーくーてー。まぁ、俺は溜まった分そのまま使えるんだーけーどー。人間は限度ってもんあるでしょうよー? それが大体100くらいってこーとー。あ、そうそう、因みにー俺のー今のパワーはー179でーす。」
と、ふざけた感じに返す。実際、言っていることは事実なのだろうが、今の話し方だとデタラメを言っているようにしか聞こえない。
「……も、いい。面倒臭ぇ……。」
竜輝はそう言い切り、強制的に話を終えた。
 そして、ふと気付く。
「あれ……紅浬は? 」
「ああ、彼女? 上で寝てるよ」
セーファスは上を指差す。
「上……???」
竜輝は不思議に思い、セーファスが指差す上を見上げる。
 この橋の下は河川敷なので、原っぱが広がっている。それに伴い、橋の長さも長くなる……といったわけだが……。
 その橋の張出し部の上部には、多少の出っ張りがあり、そこに梯子が固定されていた。
 
 ……まさか!?

 竜輝は慌ててその梯子を上る。そこで竜輝が見たものとは———……。

 スヤスヤと寝息を立てている紅浬の姿だった。
  


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