コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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風向きはかわるかもしれないじゃないか 《完結》
日時: 2013/08/26 17:04
名前: チャルトン (ID: qiixeAEj)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=33694

「風向きはかわるかもしれないじゃないか」

誰かが言っていたような気がする。

俺ははじめて本気の恋をした。
いわゆる本気の初恋ってヤツだ。

Q:本気の恋をしてわかったことは?

A:恋は複雑だ。

目次

プロローグ >>2-3

第一章 恋っていうのは雷が落ちる時のように突然なんだね

瑠樹side >>4-5

悠天side >>6 >>9

瑠樹side >>10

悠天side >>11

瑠樹side >>12-13

悠天side >>14

瑠樹side >>15

悠天side >>16

瑠樹side >>17

悠天side >>20

第二章 恋ってめんどくさいんだな

悠天side >>21

瑠樹side >>25

悠天side >>27

瑠樹side >>28

悠天side >>29

瑠樹side >>34-37 >>40

悠天side >>47-48 >>50 >>55 >>57

瑠樹side >>59

悠天and瑠樹side >>65

第三章 風向きはかわるかもしれないじゃないか

悠天side >>67

瑠樹side >>72 >>75 >>85 >>88

悠天side >>89-91 >>95 >>97 >>100 >>106

空遥side >>109 >>111-112 >>115-116 >>121

瑠樹side >>126 >>130 >>134-135 >>139-140 >>143-144 >>147

悠天side >>148 >>151 >>154 >>157-158

空遥side >>164

悠天side >>165 >>167-168 >>171

瑠樹side >>172 >>177 >>181 >>185 >>189

悠天side >>190-191

瑠樹side >>194-195 >>197-198

空遥side >>199-200 >>203-204

悠天side >>206-207 >>209

悠天and瑠樹side >>210

あとがき >>211

関連作→俺は小さくなんかない。(朝月隆弘と空遥の過去の話です。)
次作→ しょうがないから忘れてあげる(URL )

☆お客様☆
・陽斗サン
・鳥兎サン
・カルタサン
・ラブマ
・あおい。(AYA.*)チャン
・ぶっちゃーサン
・時計塔の少女サン
・さくらサン
・紅・アカツキサン
・ハリーポッターサン
・ちぇりおサン
・あるゴマ(あるま)サン
・くくるサン
・カルシウムサン
・ミムサン

ありがとうございました!無事に完結しました!涙

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Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.13 )
日時: 2012/08/21 20:44
名前: チャルトン (ID: qiixeAEj)

知らなかった。

俺、モテてるのは知ってたけど、ファンクラブまであるとは……。

「よっこいしょ。」
女は自分で立ち上がり、制服についたホコリをはらう。

「ありがとー。」
俺が拾ったものを受け取りながら言う。

「新山くんって噂どおりカッコいいんだねぇ。
こりゃぁファンクラブもできるもんだ。」
俺の顔をまじまじ見ながら言う。

コイツ…変わってる。
普通、女は俺と三秒以上見つめあうと顔を真っ赤にして目をそらすのに…。

「はっ!近くにファンクラブの子は!?」
女は辺りをキョロキョロみわたす。

「ホッ。誰もいない。よかったよかった。」

コイツ…本当に変わってる。

「じゃあ。」
そう言って女は去っていく。

「あ!ちょっと待って。」

「ん?」
女は振り向く。

「なに?」

「名前なんてゆーの?」

「ああ。なんだ。そんなこと?花森空遥だよ!」

花森…空遥……。

Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.14 )
日時: 2012/08/22 11:33
名前: チャルトン (ID: qiixeAEj)

〜悠天side〜

「……でねぇー。もう最悪なのよー!」

「おまえは友達がいないのか!」
俺はさっきから花森空遥の話を聞いている。
…いや、無理矢理聞かされている。

もう我慢ができなくて怒鳴ってしまった。

「ちょっとっー。怒鳴らなくてもいいじゃない。」
花森空遥は戸惑いを見せなかった。
怒鳴られたのに。

変わってる。


「佐藤くんって好きな子とかいないの?」

「は?」

「だーから、好きな子!」

「なんで?」

「佐藤くん、モテるでしょ?だから、好きな女の一人や二人いるかなー みたいな?ハハハハ。」 
いや、なにが面白いの…。

「別にいないけど…。」

「えっー。いないの?つまんねぇ。」
なんだよその言葉づかい。
女かよ。

「まぁ。どうでもいいけど。」

なら聞くなよ。

「あ。それよりねぇ—」

さっきから、話が変わっていく。
どんだけ話すことがあるんだよ。

表情もころころ変わる。

俺がそっけない返事をしたら怒ったり、すねたり。
面白い話をするときは笑ったり…。



今思えば、俺は彼女のこういうところに惹かれたのかもしれない。

Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.15 )
日時: 2012/08/22 11:47
名前: チャルトン (ID: tVNOFy45)


〜瑠樹side〜

花森空遥…。

頭から離れない、彼女の顔。

なん組なんだろう?

そんなことを思いながら八組の教室に入った。
ガラッ

すると、女達があつまってくる。

クラスの女子全員だな。


どうだ と、言うように佐藤悠天の方を見てみる。


「!!!」

花森…空遥?

花森空遥と佐藤悠天が仲良さそうに話していた。

彼女、八組だったんだ。

佐藤悠天の隣ってことは俺の斜め後ろってわけか。


なんでだろう。
俺は嬉しかったんだ。

彼女が近くにいることが。
他の女ならこんなふうには思わないのに。

ああ。俺はきっと、恋をしたんだ。
彼女を好きになったんだ。

別に、特別可愛いわけじゃない。
でも、好きになったんだ。



よりによって、佐藤悠天の好きな人を好きになるなんて。


みればわかる。
アイツの表情を。

アイツはきっと、花森空遥が好きだ。

Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.16 )
日時: 2012/08/22 21:11
名前: チャルトン (ID: tVNOFy45)


〜悠天side〜

俺はこの時間が永遠に続けばいいとおもったんだ。

このまま、花森空遥と二人で話していたい と…。

なんでこんなこと思ったんだろう。

花森空遥はうるさくて…変わり者で…。




この気持ちはなんなんだろう?

Re: 風向きはかわるかもしれないじゃないか ( No.17 )
日時: 2012/08/23 01:15
名前: チャルトン (ID: qiixeAEj)

〜瑠樹side〜

俺は自分の席に向かった。

席に座り、花森空遥の方を向く。

「ヤッホー!空遥ちゃん。さっきぶり〜!」

花森空遥は俺に気づいて目を見開く。

「新山くんじゃないか!君も八組だったのかい?」
花森空遥はメガネをかけるふりをする。

クスッ
この子、おもしろい。

「そうだよ。てゆーか、普通、女は自分のクラスに俺と佐藤悠天がいるか見るんじゃない?」

「えー。そーなの?あたしは自分のしかみないよ!」

本当にコイツ変わってる。

「えー。じゃあ、俺と佐藤悠天がいることは知らなかったわけか。」

「うん。知らなかった〜!」

俺と話してるのに顔が赤くならない。
俺のこと、恋愛対象でみてないな…。

「おい、新山瑠樹。」
さっきから黙っていた佐藤悠天が言う。

「へー。佐藤悠天でも俺の名前知ってるんだ?」
嫌味っぽく言う。

「なんでフルネームよびなんだよ。」

いや…。別に理由なんてないけど。

「たしかに!二人共フルネームよびじゃん!」
花森空遥が言う。

「悠天と瑠樹でいいじゃん!呼び捨て呼び捨て!」

「はぁ!?」
佐藤悠天が言う。

「俺は別にいいよ。じゃあさぁ、空遥って呼んでもいい?」
俺が花森空遥に言った。

「いいよいいよ!」

「俺も…。」
は?

「俺も空遥って呼ぶ。」
悠天は空遥に言った。


「いいよ〜。二人して呼び捨てにしなよ!」

空遥は俺達に想われてるって気づいていない?
きっと、鈍感なんだな。


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