コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ゆめの住人。【オリキャラ募集中】
- 日時: 2012/10/06 03:13
- 名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: y/BzIObq)
「覚めたら消えちゃう淡い、泡みたいな存在なんだけど」
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どうも、お久しぶりどす!
覚えてる方はいないと思いますが、生卵。です
今回はやっとこさ腱鞘炎が治ったのでお蔵入りしていたネタを書かせて頂きました!
もうn番煎じだ、って位ありがちなお話ですがどうかお付き合いしてくれると嬉しいです
*コメントしてくれた方の小説は時間が空いてる時にこっそり読みに行かせて貰いますね、何か不都合が有りましたら言って下さると助かります
*尚、オリキャラ制作と、コメントは別物とさせていただきますが、コメントも書いて下さってるな、と判断した場合小説の方にお邪魔させて頂きます。オリキャラだけの場合はこちらで返信させて頂きます。
*リンク常時募集中ですので声をかけてくれればなーと思っております!
*中傷、他人が不快になるような書き込み等はお止め下さい。
*書き方は良く変わります、まだまだ未熟者ですがそこら辺はサーッと流してやってください
【LINK】(*=相互、+=片思い)
*レモン色ドロップス。>>8 [上総様]
【コメントしてくれたお客様】
・アイリ様(一番初めにコメントをくれた方、お優しい言葉有難うございます)
・上総様(私を覚えていてくれた方、LINKさせてもらっております
【目次】
プロローグ>>2
NO.01>>3 NO.02>>10 NO.03>>11 NO.04>>12 NO.05>>14
NO.06>>16 NO.07>>17
オリキャラについて>>18
- Re: ゆめの住人。 ( No.8 )
- 日時: 2012/09/14 14:45
- 名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: SG2pzqrf)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=29201
( 私の世界は何色ですか? )
【レモン色ドロップ。】上総様
ジャンルはコメディ・ライトです。
上総様独特の表現が素敵です。
長編ではなく短編のお話を何個か書いていらっしゃいます
現在進行形でリクエストをしていますので、こっそりリクエストさせてもらおうかと思ってます。
その人の、上総様にしか出せない世界観をどうか楽しんできてくださいませ。
ですが、作者に迷惑になるような行為(荒らし/中傷etc)はお止め下さい。
それでは、
- Re: ゆめの住人。 ( No.9 )
- 日時: 2012/09/14 15:03
- 名前: 上総 (ID: SnkfRJLh)
じ、自分の作品が紹介されている……!!
どうしよう、顔のニヤケが止まらないぃぃいいい!!!←
何だかすごく照れますね…(*´`*)ポッ
こっそりリクエストお待ちしておりますーww
あと良かったら相互リンクさせていただけないでしょうか…?
- Re: ゆめの住人。 ( No.10 )
- 日時: 2012/09/14 15:55
- 名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: SG2pzqrf)
- 参照: エピソード2.
( 頑張ったって意味ないって )
昔から絵をかくことが好きだった。
たぶん、画家であった父親に影響されたんだろう。
家から十五分ほど歩いたところに、父のアトリエが有った。
木造で、きっと少し古かったんだと思う。少しぼろそうな小さな小屋だったけどそこに入ると、心にピンと張った一本の糸が緩まって時間がゆったり流れるように感じた
その家の、微かなシンナーの匂いをぼんやりと感じながら雲の合間から指す一直線に伸びた光、どこまでも続いてる空を描く時間が私の宝物だった。
(それも…来週で終わり)
父親の話では、来週あたりにこのアトリエを取り壊してその周辺の土地を売るそうだ。
もうあの匂いも、優しく素敵な空もかけないのだと知った時心に亀裂が走った気がした。
「井之上さんって、絵描くの上手だよね」
学校で席についてボーっとそんなことを考えていた私の思考は、その一言で強制的に停止された。
井之上日和、沢山の絵画コンクールで優勝した実績を持つとても絵の上手い人、その才能を妬むことはないけれど彼女と同じ学校で同じクラスになった時に私を襲ったのは虚しさだった。
中学の時まで私は、今までの経験からか他の人より絵の技術が優れていた、周りの人たちも私に絵をかいてと頼んでくることも稀にあった。
でも、そんなぬるま湯のような優越に浸っていたのがいけなかったのか、
高校に入ると私の周りに居た人は皆井之上さんの所に行ってしまった、
自分がどんなに頑張っても、彼女の様な絵は描けない。
自分が頑張って登っている道を彼女はすごいスピードで走っていく。
手を伸ばしても届かない、私は頑張った。
彼女に勝ちたいわけじゃなかったけど、ここで引いてしまったらもう絵を描くのを嫌いになってしまいそうで怖かったから。
父親のように画材を集めて、それらしく絵具で服や手を汚すようにかいてみた。それでも、届かなかった。
頑張っても「凄いね」その一言で全て収まってしまった。
それから、色を無くした世界はどんどん私を押しつぶしていった。
- Re: ゆめの住人。 ( No.11 )
- 日時: 2012/09/15 00:39
- 名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: SG2pzqrf)
- 参照: エピソード3.
( 脆かった防波堤 )
「今回は残念だったな」
職員室に呼び出されたから、何だと思ったら美術の絵画コンクールの事だった。
今回のコンクールでは私と日和さんが枠としては入選したけれど、賞を受賞したのはやはり日和さんの方だった。
自分の描いた絵だったから、ショックと言えばショックだったけれどそれでも分かりきっていたことだった。
「また次が有るんだ、頑張れよ」
「は、はあ…」
おどおどした返事をすると、強く背中を叩かれていたかった。体が壊れるから止めてほしい。
でも、次の言葉は私の中の張りつめて崩壊寸前だった何かを叩き壊した
「でも井之上の絵はやっぱりお前と並べるとどうしても比べちゃうんだよなあ」
(比べる…?比べる?)
その言葉に亀裂の入った私の心は、びきびきと音を立てて一瞬にして裂けていった。
比べられたくない、力の差が歴然としすぎてて、私のあがくみっともない姿を見られているようで強い吐き気がした。
ぐにゃぐにゃと視界が歪んでいって、酷い耳鳴りがする。
(比べないで、やめてやめてやめて。みっともない姿を見ないで)
立っているのがやっとだった私は、そのあとの先生の能天気な声なんか全く頭に入らなかった。
(あ…、何時の間に来てたんだろう)
時計のかちこちと言う機械的な音を聞いてぼんやりとしていた意識はだんだん覚醒していく。
微かに香るシンナーの匂いがして、ふと周りを見たらそこは父親のアトリエだった。
(何でこんな所に来てるの?)
あのあと体調がすぐれなくてそうたいした私は、はっきりしない意識で家に向かって歩いていた。
そして気がついたらここに居たと言うわけだ、自分の描いた絵を持って。
その絵を見ると先ほどの先生の言葉が頭に浮かんで、私の中にドロドロと黒い物が湧き上がる。
醜くて、凄く汚いそれに私はただ飲み込まれていった。
絵をデッサン用の画板に立てかけて、父親が以前使っていたパレットナイフを筆などが入っている棚から取り出した。
使っていたのはだいぶ前でも、保存をしっかりしていたため質は落ちていなかった。
銀色に光るパレットナイフは力を込めれば人にも軽く害をもたらすだろう
私は絵の前に立って、パレットナイフを思いっきり振り上げる。
それをそのまま絵に向かって振り下ろそうとしたとき、急に視界が暗くなって、暗転していった。
- Re: ゆめの住人。 ( No.12 )
- 日時: 2012/12/02 02:56
- 名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: xr1in99g)
- 参照: エピソード4.
( 受け止めろなんて無理ですと )
「ん、うう…頭がボーっとする…」
朦朧とする頭で起き上がる。
目がまた軽くぼやけていて、こすると周りの風景がだんだんはっきりとしてきた
(な、何ここ?!)
一瞬、いや数分だっただろうか、自分の目を疑った。
そこは一面お花畑で綺麗な色の蝶々が飛んでいる。
さっきまで自分が居たのはアトリエだったはずなのに、全く知らない所に来ていたのだ
(まさか誘拐されたとか?嘘でしょ…)
混乱する頭で先ほどあったことを振り返る。
確かパレットナイフを取り出して、それから絵を切り裂こうとしていた。
思い出すと、心が鉛が付いたみたいにずしんと重くなって、ギュッと強く拳を握った。
(でも、誘拐されたとしてもアトリエにだれもいなかったよね、ますます分んないよ)
思考はさらに混乱し、自分の頭を抱えてしゃがみこんだ。
これからどうすればいいのか、ここはどこなのか、なぜ自分がこんな所に居るのか。問題はたくさんあった
「あれ、貴方見ない顔だね…新入り?」
後ろから明るい声が聞こえて、人が居たことに喜んで振り返るとそこには奇妙な花を手に持った女性が立っていた。
彼女は不思議な物を見るように、話しかけていたが自分がその状況を理解するまでにまた数秒かかったのは言うまでもない。
「ふーん、じゃああんたもここに来た理由ってのを知らないんだ」
その人は、清という名前らしく、自分と同じで突然この世界に来てしまったらしい。
呆然としていた私にとりあえず色々話しかけて、ここについて教えてくれた。
「んー、まあ私もよく分かんないんだけどさ、ここは私達が居た世界とは違う世界らしいよ?異次元…っていうのかな?そんな所」
(い、異次元?嘘でしょ、そんな非科学的なの…なんかのドッキリだ、そうに決まってる)
もう思考が混乱している、では済まされず私の脳内は様々な言葉が重なって真っ白ではなく真っ黒になっていった。
再び頭を抱え込んで私が唸っていると、清さんははあ、と呆れたと言いたげにため息をつくと、急に立ち上がって私の手を少し強引に引っ張っていった
(拉致?どこに連れて行かれるの?怖い怖い怖い怖い)
恐怖で体が思うように動かない、ドラマでよく見る足がすくんでいたりするのはこういう事なんだと身に沁みた
ずんずんと、清さんはどこまでも歩いていく、景色も段々とお花畑じゃなくなって、道ができていた
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