コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ぼくらのオタク日誌
- 日時: 2012/10/24 18:05
- 名前: みこん (ID: v1PUoFnc)
初めて書きます。
よろしくです!
書いている意味がわからなかったりするかもしれませんが
そこらへんは
眼を瞑ってください。
ではオタク男子の、恋愛物語
スタートです!
- Re: ぼくらのオタク日誌 ( No.6 )
- 日時: 2012/10/26 17:43
- 名前: みこん (ID: v1PUoFnc)
僕はそれから何を話していいかわからずじっとしていたが
話を切り出した。
「ここから見る夕日がすきなんだ」
「へえ・・・確かにきれいかもね」
「そういえば」
「なに?」
「北沢さん、僕が学校で見たときたくさんの人に囲まれてたけど
あの人たちはどうしたの?」
そう、僕が見たときには彼女の周りには男女問わず
たくさんの人だかりが出来ていた。
もちろん、翔も混じっていた。
「別に?私はああゆうのうっとうしいのよ。
だから用事があるっていって一人で来たの」
「うっとうしいって・・・」
僕が彼女の言葉に絶句していると
彼女は突然切り出した。
「私もね、それ好きなの」
「それって?」
彼女は無言で僕が持っている先ほどのカプセルの中身を指差した。
「・・・このアニメが好きなの?」
「そう」
彼女は続けた。
「でもね、みんなには隠してるの。オタクだって言われるの
いやだから」
「じゃあ何で僕には話すの?」
僕は聞くと彼女は見ているものが彼女にほれてもおかしくない笑みを
僕に返した。
「谷内には話していいようなきがしたの」
あんたもオタクだしねと彼女はまた笑った。
- Re: ぼくらのオタク日誌 ( No.7 )
- 日時: 2012/10/28 14:30
- 名前: みこん (ID: v1PUoFnc)
家に帰ると僕は自分の部屋に入った。
僕の両親はなかなか仕事で帰ってこなくて
僕と姉ちゃんの2人暮らしになっている。
姉ちゃんはもう大学生で冷蔵庫にビールが入っている。
中学生が居るのに冷蔵庫にビール置き去りにするなよ・・・
なんて思うこともある。
姉ちゃんはかなりの酒豪だが、タバコは吸わないだけいいと思う。
そんなことを思っていると携帯のメールを知らせる着信音が鳴った。
北沢さんからだった。
帰り際、北沢さんがどうしてもというからメールアドレスを交換した。
自分と話の合う友達がほしかったのって、彼女は言ったけど
僕はいつから彼女の友達になったのだろう?
・・・別に友達なんて翔くらいしかいないけど。
そんなことを思いながらメールを見ると
彼女から
今日から始まるアニメもうすぐ始まるけど
谷内は見るの?
もう六時だけど。
というか家に居るの?
という内容のメールが来ていた。
慌てて時計を見るともう六時で
リビングに行ってテレビをつけてチャンネルを変えたとき
ちょうど始まった。
オープニングの間にメールを返信する。
今見てる。
家には一人で留守番してるよ。
送信。
すると彼女から秒単位でメールが返ってきた。
私も見てる
前から楽しみだったから
家で一人で留守番って
家族は?
これだけの文を秒単位で返信なんて早すぎる。
そう思いながら僕もメールを返信する。
僕の両親は仕事でなかなか帰ってこないから
姉ちゃんと二人暮らし。
送信。またメールが返ってきた。
そうなんだ。
私は親がうるさいからうっとうしい。
こんな感じで僕たちはメールをし合っていて
アニメが終わった後もこれは続いた。
- Re: ぼくらのオタク日誌 ( No.8 )
- 日時: 2012/10/28 19:58
- 名前: みこん (ID: v1PUoFnc)
北沢さんとのメールはなぜかすごく楽しくて
終わってほしくないけど
ご飯を食べなきゃいけないから一回メールをやめにした。
何で北沢さんとのメールはこんなに楽しいのだろう。
そう思いながら包丁を動かす。
姉ちゃんがあまりに料理が下手すぎて必然的に僕が
ご飯を作ることになっている。
ご飯を作って食べていると
ガチャと音がして「ただいまあ〜」と
絶対によっている姉ちゃんが帰ってきた。
「おかえり」
僕は残りのご飯を口に詰め込み片付けながら
「まだご飯あったかいから食べて、あと二日酔いの薬も」
「は〜い」
僕が部屋に入るとビールの缶を開ける音がした。
冷蔵庫に缶はビールしか入ってなかったから
絶対ビールだ。
あれだけ酔ってるのにまだ飲むのかとあきれながら
携帯を開く。
いまご飯食べ終わった。
姉ちゃんがまた酒飲んでる。
送信。今度は返信が来るまでに5分くらいかかった。
返信遅くなったね。
ご飯食べてた。
お姉さん帰ってきたんだ。
私もお姉さんほしい。
あんな姉だったらいくらでもあげるよなんて思いながら返信する。
そういえば北沢さんは一人っ子なのかな
あんな姉ちゃんだったらいくらでもあげるよ
北沢さんは一人っ子?
送信。また秒単位でメールが返ってきた。
一人っ子。
あんな姉ちゃんなんて谷内も結構言うね。
周りの人をやかましいなんていってた北沢さんに言われたくないな。
返信。
次の日の朝僕は眠い眼をこすりながら登校した。
あれから北沢さんとのメールに夢中になって寝るのが遅くなった。
ホント楽しかったなあ。
自分の影を見ながら歩いていると肩をたたかれた
どうせ翔だろうと思って振り返ると
北沢さんだった。
「おはよう」
「おはよ谷内」
そういうと、彼女はあくびをした。
美人だとあくびもかわいいと思えてしまうから不思議だ。
「北沢さんも眠いの?」
「当たり前よ。あんな遅くまでおきてたんだから」
「まあそうだね」
僕らが学校の門をくぐると
一気に僕たち(北沢さんに)人だかりが出来た。
彼女はそれを営業スマイルでやり過ごした。
昨日僕に見せてくれた笑顔とは違うから。
不意に顔がにやけた。なんでだろう。
それに僕は相当ニヤニヤしていたらしい。
「何ニヤニヤしてるの?変なの」
と不審に思われてしまった。
教室に入って僕が席に座り、北沢さんが僕の隣に座ると
今度こそ翔に肩をたたかれた。
「おいおいおいおいおい」
いったい何回おいを言うんだおまえは。
「なに?」
「お前あの北沢さんと一緒に登校とは何事だ!?」
昨日転校してきたばかりなのに北沢さんにあのがついている。
「別に、学校行く途中であっただけだよ」
「ちょっと何、私になんか用?谷内このアホズラと何はなしてるの?」
「あんまり近づかないほうがいいよ。アホがうつる」
「北沢さんまで!ひどい!」
そのままぶつぶつ文句を言い始めた翔はほっといて
僕らは前を向いた。
「あいつとはかかわらないほうがいい」
「そうね」
たまにだけど、翔はアホだ。
- Re: ぼくらのオタク日誌 ( No.9 )
- 日時: 2012/10/29 16:16
- 名前: みこん (ID: v1PUoFnc)
それから担任が意気揚々と入ってきて
出席とその他もろもろをしてから
朝の時間は終わり、今度は国語の先生が入ってきて
授業が始まった。
今日はテストらしい。
それも、先生の特製テストだ。
このクラスの平均点が悪すぎるため
やることになったらしい。
僕はテストの紙を覗き込んだ。
なるほど、文を書くのね。
僕はそのテストの紙をみんなより5分ほど早く終わらせた。
隣を見ると
北沢さんはシャーペンで頭をつついて
ため息をついていた。
その行動に何の意味があるのかはわからないが
おそらく、行き詰っているのであろう。
僕は彼女のテストを彼女と先生にばれないようにみた。
なんと、名前しか書いてない。
それから僕が見た限りでは
彼女は何も書かないでテストは終わった。
「よ〜し今から丸つけするからね。それまで自主学習。
60点未満は宿題の量増やすからね〜」
一気に周りからブーイングが来たが
それも収まりまじめなやつは自主学習。
そうでないやつは周りの人たちとの話を始めた。
「あ〜どうしよう名前しかかけなかった」
「僕は楽勝だった」
「こいつ、美術と英語以外は人並み以上に出来ますから。
それに体育と国語はかなり得意ですよ」
なぜか敬語の翔が、僕と北沢さんの間に割り込んできた。
北沢さんはそれを聞いて感心している。
「へえ、私はと逆ね。国語と体育以外はソコソコ出来るんだけど」
「でも、英語と美術だけはどうしても無理だよ」
僕らがしゃべっているのを恨めしそうに翔は見ながら口を挟んだ。
「そうなんですよ、この前の英語の授業なんて先生に当てられたとき
にこいつなんていったと思います?なんと「やめろ!」
僕は翔にやめるように言ったが翔はやめない。
「なんと「やめたら?」
今度は北沢さんが翔を制した。
「人が嫌がっていることを言うなんて最低だと思うの。
お願いだからやめてくれる?」
そう北沢さんが言うと翔はいやいや引き下がった。
「ありがとう」
「別に、あんなのがだいっ嫌いなの」
そんなことを話しているとテストが返却された。
北沢さんは頭を抱えている。
同じく翔もあたまを抱えている。
ちなみに僕は満点。しかも花丸つき。
「北沢さんはともかく・・・・翔はどうした?」
翔はテスト用紙を僕に差し出した。
ショックでしゃべり方を忘れたのだろうか?
「どれどれ・・・」
北沢さんもテスト用紙を覗き込む。
「0点・・・しかもアホズラ名前無しの上に
誤字脱字、意味がわからない、筋が通ってない・・・
やっぱこいつアホね」
北沢さんはあきれたように言う。
「じゃ次谷内の見せて」
北沢さんにテスト用紙を強奪された。
翔がいつの間にか元気を取り戻し
僕のテスト用紙を覗き込んでいる。
「文句なしの花丸ね・・・私が言えることじゃないけど
アホズラも見習いなさいよ」
そう北沢さんが言うと翔はまたうなだれた。
- Re: ぼくらのオタク日誌 ( No.10 )
- 日時: 2012/11/02 18:20
- 名前: みこん (ID: v1PUoFnc)
第二話 彼女の家
その日の帰り道、彼女は思いつめた顔で僕に言った。
なぜ一緒に帰っているのかは聞かないでほしい。
「あのさ、谷内」
「何?」
「今日の国語のテスト、私やばかったでしょ?」
「そうだね」
「だからさ、国語の勉強の仕方とか教えてほしいんだ」
僕の得意分野は文を書くことであって、
国語全体がまあ成績はいいが
得意なわけではない。
「いいけどどこで?」
どうせ今日も姉ちゃんは居ないんだし。
「私の家で」
そういってつれてこられたのは豪邸だった。
「北沢さんって、お金持ち?」
「いや?普通の家だけど」
豪華な螺旋階段を上ってつれてこられたのは
僕の部屋の二倍ある部屋だった。
「・・・・・」
僕が目の前の光景を信じられなくて絶句している意味がわからないという人が居たらぜひこの状況を教えてあげたい。
みんな僕と同じようなことになるだろう。
まずベッドが大きい。
フツウ(みんなのフツウがどうかは知らないが)のベッドより一回り大きい。
後天井が高い。これは教室の二倍ぐらい。
普通の家と違うところを上げていったら切がない。
「何してるの?早く来なさいよ」
彼女がミニ机(これは普通の皆さんのご家庭にあるようなサイズだ)
を出しながら僕に言った。
恐る恐る、僕が足を踏み入れ、座って筆記用具とノートを机の上に出す
「よし、じゃあ始めるよ」
「分かった」
彼女は暗記力はあって漢字など記憶力があればどうにかなるものじゃなく感想文や、物語に出てくる登場人物の気持ち等々を書くのが苦手らしい。彼女は読み取り能力と、文章力が欠けていた。
にしても、なぜか心臓がどきどきしている。
彼女が笑ったときなんか顔が赤くなりそうになる。
本当に何なんだろう。
「人物の気持ちって言うのは、その人のセリフとか描写にヒントがあるんだよ」
「なるほど〜、コツはつかめたわ。そういえば谷内」
「何?」
「あんた英語が苦手って言ってたわよね」
「・・・・・そうだけど」
「教えてあげるわ。国語のお礼よ」
そういって不敵に笑った彼女に
ばしばしにしごかれた僕は
外が暗くなったころ
彼女の笑顔に見送られながら
豪邸を出た。
彼女のせいで毎日見ている
秘密の場所での夕焼けを見逃した。
でもなぜか怒りはわいてこない。
翔だったら本当に怒るのに。
家に着いたとき、ちょうど携帯がなった。
北沢さんからだった。
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