コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ありがとうを言えなかった。 *クリスマスすとーりー*
日時: 2012/12/23 22:46
名前: 夏月 ◆JE8BnO0L9c (ID: q4MzvCIN)

私はずっと、迷惑をかけてきた。

迷惑ばかりかけてきて、なんにも出来なかった。

『ちひろは十分、苦労しているんだから、ただ元気になればそれで良いのよ』
ママはそう言ったけど、私は辛かった。

迷惑ばかりかけてきて、何も出来なくて、辛かったのに………
私は最後のチャンスまでも、迷惑をかけて終えたのだった________。







如月 ちひろ(kisaragi-tihiro)
病気を抱え、小学4年生から長い間入院生活を送っている。
普通に学校に通っていれば、中学2年生。(13歳)

ママ・パパ
病院に2日に一回は通う、ちひろの両親。
ママはテレビでも活躍する健康☆料理人。パパはクリニックで働いている。

谷垣 雫  (tanigaki-sizuku)
ちょっぴり不思議なオトコノコ。
中学2年生(14歳)。


安堂 叶紅 (anndou-kanako)
明るく元気なオンナノコ。
いつも笑顔が叶紅のモットー☆ 中学2年生(14歳)。

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Re: ありがとうを言えなかった。 ( No.12 )
日時: 2012/12/17 16:31
名前: 夏月 ◆JE8BnO0L9c (ID: q4MzvCIN)

*梅次郎さん*

こちらこそ、お世話になりました!!!ありがとうございます。

これからも頑張るので、ぜひまた読みにきて下さい。

梅次郎さんのリク・相談掲示板にもまたお伺いさせて頂きます♪
これからもよろしくお願いします!

Re: ありがとうを言えなかった。 ( No.13 )
日時: 2012/12/17 16:38
名前: うみねこ泥棒 ◆z4jhcFD.82 (ID: JhSKFTjv)

はじめまして。
読みました!
主人公ちゃん、体弱いですもんね。
私も同じような状況に置かれたら、心配してくれる人はいるんでしょうか。
面白かったです!自分と重ねて考えてみることができました。

Re: ありがとうを言えなかった。 ( No.14 )
日時: 2012/12/17 17:29
名前: 夏月 ◆JE8BnO0L9c (ID: q4MzvCIN)

*うみねこ泥棒さん*

初めまして! 読んで下さりありがとうございます。
ますますやる気UPです♪


うみねこ泥棒さんがちひろの様になっても、心配してくれる人はいるはずですよ。
少なくとも私はそう思います。(おせじだなんて思わないで下さいね!? )

これからも頑張るのでまた次回もよろしくお願いします。

Re: ありがとうを言えなかった。 ( No.15 )
日時: 2012/12/17 17:48
名前: ハリー・ポッター (ID: geEvUTTv)

スゴイですね!
このような作品初めて見ました!
本で売ってたら絶対買います!
おもしろいので、友達に宣伝しておきます。




ちなみに、私も小説書いてます。
題名は
無限!2人のゆーじょー!
です。

更新楽しみに待っています!

Re: ありがとうを言えなかった。 ( No.16 )
日時: 2012/12/17 18:10
名前: 夏月 ◆JE8BnO0L9c (ID: q4MzvCIN)

[4]
次の日。
私は酸素マスクをはずし、ベットに眠っていた。
「ちひ……ろが? 」
「ちひろ……ちひろっ……」
私はベットに眠ったまま、永遠の旅へ出た。

永遠に、会えない場所へ。

眠ったままでも行ける場所へ。

「パパ! ! …………これ……」
ママはベットから少しはみ出た私の手に握られた一枚の封筒を持って言った。
「これは………………」
封筒の中には、2枚の便せんが入っていた。 

『私は今まで、たくさんの人に迷惑をかけてきました
 ちゃんと言うと、迷惑しかかけてこなかったと思います
 それが違うと言われても、私はそのお返しに何も出来ないまま、いつも終ってしまいます
 昨日だって、行かなければ迷惑はかかりませんでした
 それを、途中でやめずにそのチャンスを無駄にし、なにも出来ませんでした

 もう、そんな自分が嫌です。  嫌なんです
 
 だから私は永遠の旅へと出発します。今までありがとう。
 みんなが私に親切にしてくれたこの温かい温もりは絶対に忘れません
 
 これから私がする事は、どんなに重大でしては行けないことだと言う事は十分に分かっています
 
 でも、もう限界です

 ママ、パパ、川島先生、病院の先生方、谷垣くん

 幸せをありがとう。 いままでありがとう。
 この永遠の旅に出てからも、私は皆に迷惑をかけてきた分、たくさんのありがとうを返し続けます

                                          如月 ちひろ 』

最後の文章だった。いわゆる遺書が書きたかったのだ。
「ちひろ……こちらこそありがとう…。迷惑なんかじゃなかったのよ。
私達は貴方が生まれてきた事に、何千万のありがとうをもう伝えているんだから」
「ちひろ、ありがとう。 ちひろも辛かったよな。 …ありがとう」
ママとパパが言うと、最後にみんな、病院の先生も手を合わせてくれた。
そして、私は宙に舞い上がった。自分が2人…?
ううん、私のタマシイだけ抜けたんだ。そう、私は幽霊になった。




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