コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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狼たちと同居中。【完結】
日時: 2013/04/05 14:40
名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)

 初めましての方もいらっしゃると思いますが、こんにちはです。
 二次元が大好きな朔良さくらと申します。

 
 「リアルに恋した。〜二次元女子の恋模様〜」が完結いたしましたので、新しく物語を始めさせていただきます。

 まだまだ未熟者の私ですが、応援していただけると嬉しいです!



 目次
  キャラ紹介>>04
  第1章>>07 
  第2章>>08 
  第3章>>29 >>33 >>45
  第4章>>48
  第5章>>66 >>78
  第6章>>86   
  第7章>>101 >>117 >>121
  第8章>>122 >>134
  第9章>>194
  第10章>>214 >>223
  第11章>>237 >>243
  第12章>>251
  第13章>>257 >>266 >>271
  最終章>>282
  
  
  参照100突破 >>25
  参照200突破 >>41
  参照300突破 >>49
  参照400突破 >>60  
  参照500突破 >>79
  参照600突破 >>97 
  参照700突破 >>112 
  参照800突破 >>130
  参照900突破 >>142 
  参照1000突破 >>149
  参照1100突破 >>172
  参照1200突破 >>179
  参照1300突破 >>204
  参照1400突破 >>213
  参照1500突破 >>231
  参照1600突破 >>252
  参照1700突破 >>259  
  参照1800突破 >>275


  特別番外編〜男子会編〜 >>54     
  特別番外編〜狼たちの好きなもの?編〜 >>90
  特別番外編〜幸せの輪〜 >>284
  

   参照1000突破記念番外編
  〜狼たちと執事喫茶編〜 始まり >>158 
  真×狼少年  >>163
  和希×騎士  >>167 
  泉×執事   >>180 
  リク×お茶会 >>186
  

  イラスト >>53 
  イラストはつくばさんに書いていただきました!
  園田リクです。

 

 

 ※特別番外編は、基本くだらない話が多いです。そこを承知の上でお読みくださいませ。


 
 

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Re: 狼たちと同居中。 ( No.5 )
日時: 2013/01/22 21:59
名前: あやかん ◆LhGj6bqtQA (ID: Wbx5dL14)

キャラ、みんな個性的で気に入りました!
特に気に入ったのは…今の所リクくんですね!
更新、かけもちで大変だと思うけど頑張ってください。゜(゜^∀^゜)゜。

Re: 狼たちと同居中。 ( No.6 )
日時: 2013/01/23 19:55
名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)

 あやかんさん

 リクですか!
 私の大好物なキャラです(笑)

 更新頑張ります(^^♪

Re: 狼たちと同居中。 ( No.7 )
日時: 2013/01/24 19:56
名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)

      第1章 不幸な主人公

 強い風が吹く中、私は地図の場所へと向かった。ぼろぼろの服はまるで「私は貧乏です」と言っているようだった。…実際そうなのだが。
「…ここ…?」
 たどりついた先は、西洋の広い建物のようだった。
「ほし、くずそう…?」
 そこには、「星屑荘」と書かれていた。

 とりあえず、ここまでの経緯を話したい。
 話は3時間前までさかのぼる—……。


 私の家はすごく貧乏。母は幼い時に病死。父は頼りなく、競馬好きの信用できない男。それでも、なんとかふんばって生きてきた。そんな時、とんでもない不幸が訪れた。
 学校から家へ帰ると、父はいなかった。また競馬へ行ったのかと呆れていた。
「お父さーん、いないのー?」
 居間へ向かうと、机の上に一枚の手紙があった。走り書きしたような汚い字で…、

 —家を出ます。あゆみは強い子だから、一人でも生きていけるよ。
                         父より

「…っあの、馬鹿親父…っ」
 強い子だからとか関係ない。普通子供を見捨てて家を出ていかないだろう。どれだけお金がなくても!
 その時、チャイムが鳴った。おそるおそるドアを開けた。
「白原さんですね。立ち退き強制執行命令が出ています。お嬢さんお一人ですか?」
「……え?」
 はい、一人ですー。

「…何でこんなことに…」
 私は家を追い出され、寒い冬空の下、公園のベンチで考えていた。もちろん、これからどうするべきかを、だ。
「…どうしよう。高校は奨学金扱いだけど…、家がない…」
 涙が出そうになる。何で私はこんなに不幸なんだろう。
 母は病死、父はお金がなくなり、家出。それだけじゃなく、住む場所までなくなっちゃうなんて…。
「ついてないなぁ、私…」 
 そう呟いた時、どさどさっというすごい音がした。
「……?」
「いたたたたたた……」
 おばあさんが買い物袋を落とした音だったのだ。
「大丈夫ですか?」
 無意識に声をかけていて思った。大丈夫じゃないのは、私、だ。
「足をくじいてしまったようで…」
「タクシー呼びますか?」
「悪いねえ」
 私は携帯電話を取り出し、タクシーを呼んだ。思うのは、このケータイ解約しなきゃ…ということばかり。
 タクシーを呼び、おばあさんのもとへ向かうと、私の大荷物(服など)を見つめたまま言った。
「お嬢さん、こんな大荷物だと大変でしょう。お礼としてタクシー代あなたの分も払わせて下さいな。家までお送りするわ」
「いえ、家はもうないので…」
 きょとんとした顔で私を見つめた。
 こんな話をされても困るだけだ。そう考え、必死で笑顔をつくる。
「…お嬢さん、お名前は?」
「白原あゆみ、です」
「あゆみさん。私でよければ、話を聞かせてくれないかしら。もしかしたら、御役に立てるかもしれないわ」
 そんなの、社交辞令、そう分かっていても、今の私にはその言葉がとても嬉しかった。今まで起こったことを包み隠さず、私はおばあさんに話した。
 話が終わるのとタクシーがつくのほぼ同じ時間だった。
「…不幸なお嬢さんなのね」
 そう言って、おばあさんは一枚の紙に何かを書きこみ、私に渡した。
「これは…?」
「きっと、あなたの役に立つわ。そこへ向かって頂戴。あなたへお礼をするわ」
 そう言って、おばあさんはタクシーへ乗り、去って行った。

 そして、現在に至る—…。
 「星屑荘」の前で私は立ち尽くした。
 その時、ドアが開き、あのおばあさんが出てきた。
「いらっしゃい、あゆみさん。さ、どうぞ」
「はい…」
 私は、戸惑いながらも足を踏み入れた—…。

                      第1章 完
                  

Re: 狼たちと同居中。 ( No.8 )
日時: 2013/01/31 13:51
名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)

       第2章 狼たちとの出会い

 キイイィ…と音を立てて、ドアが開く。
 私はずっと、どこかの王宮のようだ…と思って、建物の中を見渡していた。
「あまり緊張しないで。…さ、まずはこちらへ」
 私は一つの部屋へと案内された。
 おばあさんはお茶を淹れてくれた。(素人が入れるとは思えないほどおいしかった…)
「…白原あゆみさん。まずは自己紹介をしましょう。私は神埼星子。ご存じかわからないけれど、○×製薬の前取締役です」
 ○×製薬て…あの超大手メーカーの…?!
 そんな人におばあさん、とか言ってたのか私…。
 それから、五分ほどの話が始まった。すべてを告げるととても長くなってしまうので、簡潔にまとめよう。

・神崎さんは私のことを不憫に思い、この「星屑荘」という場所へ住まないか、と言ってくれている。
・さすがにそれは…と私が言ったので、「じゃあ、メイドのような役割を果たしてもらう」と言われた。
・学校は普段通り通っていい。
・ここの住人は朝食、夕食はともに食べるルールらしい。
・神崎さんはここの管理人ならしい。(普段はいないらしいが…)

「…で、いかがかしら?」
「でも…私、そこまでお世話になるわけには…。大したこともしていません」
「あら、困っていた老人を助けてくれたことは小さなことなのかしら?」
 何でこんなにこの人は私に良くしてくれるのだろう。
 神崎さんは手にしていたカップを置いて、まっすぐに私のことを見つめた。
「…自分からしたら小さなことかもしれないけれど、相手から見たら大きなことかもしれないのよ」
 そう言うと、優しく微笑み、私に笑いかけた。無言で私の答えを待ってるのだ。私は…
「……これから、よろしくお願いします…!」
 私は深々と頭を下げた。
 神崎さんは手をたたき、笑顔になる。
「言い忘れていたけれど、ここの住人、皆男なの」
「……え?」
 ちょ、え?聞いてない。てかかなり大事なこと忘れてたんじゃ…?
「今、紹介するからちょっと待っててね」
 と言うと、神崎さんは席を立って行った。
「男子の荘に私は入ってきちゃったっていうの…?」
 顔が青くなっているのが自分でも分かった。
 この「星屑荘」には普段、神崎さんはいないらしいから、女子は私一人だけ…不安すぎる…。
 そんな風に考えていると、神崎さんが戻ってきた。
「紹介するわ。この…」
 と、言いかけた瞬間、神崎さんの背後から一つの影が現れた。
「わーその子が黒原あゆみ?」  
 か、可愛い…!!
 その男の子はすごく可愛くて、ついついキュンとしてしまう。
「あ、あの、黒原じゃなくて、白原あゆみです…」
「え、そうなの?ごめーん!」
 絶対悪いと思ってない…。
「うるさい。リク。お前少し黙ってろ」
 次に出てきたのは世で言うイケメンという人だった。
「たく…管理人はお人好しすぎんだよ。何こんな女連れ込んでんだ?」
「は…?!」
 カッコイイのに、むかつくことを言うやつだった。
「お前…絶対に俺に惚れるなよ?」
「は、はああああ?!」
 いくらなんでもこれには我慢できなかった。
「そ、そんなこと絶対にない!あなた、ちょっと自意識過剰すぎると思います…!」
「んだと、このやろ…!」
 と私に突っかかってきた彼を後ろから誰かが止めた。
「こら、うるさいのは真の方だよ。…申し訳ないね、白原さん」
「あ、い、いえ…」
 私の前に現れたのは優しそうな方だった。紳士的で、すごく素敵。
「白原さんの経緯は聞いたよ。大変だったんだね」
「……!!」
 初めて私のことを理解してくれる男性だ…!
 感動に浸ってる場面に最悪の一言が飛んでくる。(事実なんだけどもね…)
「……だからって、人の家に普通上がり込む?随分常識外れの人間だよ」
「えっ…」
 そう言ったのは、すごく整った顔した、色白な美しい少年だった。思わず見とれてしまうほどに…。
「こらこら。まだ紹介もしてないんだから」
 と神崎さんが言う。
「改めて、紹介するわね」
 さっきのむかつく男の横へ神崎さんは行く。
「この人が、宮野真。あゆみさんと同い年よ」
「…精神的にはお前の方がガキだろ」「こら、真!」
「…次に、園田リク。あゆみさんより一つ年下よ」
「よろしくー」
「この人が、梅澤和希。あゆみさんより一つ年上」
「よろしくお願いしますね」
「最後に、平井泉。あゆみさんと同い年ね」
「……………………」
 ず、随分個性的だなぁ…。
「じゃ、私は戻るから、あゆみさん。この人たちをお願いね」
「え! も、もうですか…?」
「ええ。頑張ってね」
 パタン…とドアが閉まる音がする。
 この家には私と男4人だけ…。
「えと、改めまして…これからお世話になります。白原あゆみです」
「…俺は仲良くするつもりねーから」
 そう言って部屋に戻る宮野さん。
「じゃ、またねー」
 そう言って部屋へ戻るリク君。
「では…」
 そう言って部屋へ戻る梅澤さん。
「……」
 無言で戻る平井さん。

 取り残された私…。
「……どんだけばらばらなのよ、ここの住人は……!!」

 —これが、私と狼たちの出会い。

                       第2章 完

Re: 狼たちと同居中。 ( No.9 )
日時: 2013/01/26 10:14
名前: 渡邊様 (ID: PlVnsLDl)

こんにちはー書き込みありがとうございました
渡邊様です
こちらこそお友達になってください


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