コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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【コメ募集!】見習い陰陽師・ひより —覚醒—
日時: 2013/08/25 09:43
名前: 外園 伊織 (ID: ZsN0i3fl)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=31836

最近少し困っていることがあります
どうしようもないなぁとは思っているけど
実は、みんなには言えない特技(?)があるんだ


わたし雛森 ひより は、視えないはずのモノが視えてしまうんです。

その1>>01>>02 ほのぼの系です
その2>>03>>04>>06>>07>>12 陰陽師ストーリー開始


こんにちは、伊織です。
この物語は妖怪などが視えるひよりが妖怪と繰り広げるほのぼの非日常ストーリー。
と、考えていたのですが路線変更して本格派陰陽師物語にします
ちなみにひよりちゃんは11歳ぐらいの設定。
      ———守って欲しいルール———
荒らし、暴言、悪口などのコメントはお断りします。
読んだらなるべくコメください。いつでも募集しています★
【ココロ×ツバサ】も書いてるので、そちらも読んでみてください。

——————
【お客様(名前順)】
シトラ様
風龍神奈様

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見習い陰陽師・ひより —覚醒— ( No.1 )
日時: 2013/02/19 19:58
名前: 外園 伊織 (ID: 5AipYU/y)

  わたしは視えないはずのモノが視えてしまう

そう、たとえば…

「ひより〜ちょっといい?」
「どうしたの?美佳ちゃん」
ひよりが目を丸くしていると、自分のところに来た美佳はため息をついた。
ちなみに現時点でひよりは視てしまっている、美佳のうしろにいる幽霊を。
「それがね、なんか昨日から肩が重いんだよね…」
なんでだろうと頭をかかえている美佳を見てひよりは思った。
原因はなんとなくわかる気がする…
美佳と背後にいる幽霊を見比べながら確信した。
「美香ちゃん、ええと…それはね」
そこにいる幽霊にとり憑かれてるからだよ
なんてありのまま話したら、えっ、なに言ってんの?ってわたしのことをぜったい変なコだと思うから、とりあえず。
「たぶん、よく食べてよく寝てよく笑えばだいじょうぶだよ!」
かなり無理をしながらも言いつくろった。…つもり
美佳はうーんと唸りながら言った。
「そうだね、あたし最近ダイエットしてたから、それがいけなかったのかもね。聞いてくれてありがと、ひより」
そのまま去っていった美佳を見送りながら思った。
あんなわたしの言葉で納得した…
すごい、美佳ちゃんって単純というか、なんというか。
でも、元気で健康な体には悪いモノはとり憑かないのは本当だから、一応まちがったことは言ってない。
病は気からってよく言うし。
…まあ、よかった。うん。

下校の時間。
ひよりは美佳と別れた後、ひとりで道を歩いていた。
—夕方から夜は魑魅魍魎(ちみもうりょう)が活動する時間帯でもある。
ちなみに魑魅魍魎とは妖怪などのこと。
ひよりは小さいころから、それらを視ていたので大してこわいと思ったこともなく、ふつうに会話をしている。
ぼーっとしていたひよりは、ぐしゅっとなにかをふんだ。
『カア—!!?』
カラスの鳴き声が聞こえた下を見ると、ひよりがふんだらしいカラスがつぶれていた。
しかもただのカラスではない、正真正銘の妖怪のカラス天狗を。
ひよりはあわてて腰を下ろして、カラス天狗の肩というのかはビミョーなところをゆらした。
「わあああっ!!ごめんねカラス天狗さんっ、気づかなかった!」
『うぐっ。ひより、そんなにゆらさないでくれ!!!』
カラス天狗はうめきながら必死にそう言った。
「あっ、ごめん…」
ひよりがぱっと手をはなすと、カラス天狗はふらふらしながらひよりのほうに向き直り、ぎっとにらんだ。その視線で怒っているのがわかった。
『妖をふむな、妖を!!いいさ、どうせおいらはカラス天狗の中で一番弱くて小さい。それが悪いか!??』
「そこまで言ってないよ〜」
ひよりはげんなりした。この調子だと30分は説教されるよ。
いつものカラス天狗の説教がこうしてまたもや始まった。

Re:見習い陰陽師・ ひより —覚醒— ( No.2 )
日時: 2013/02/19 19:56
名前: 外園 伊織 (ID: 5AipYU/y)

ひよりの予想通りカラス天狗の説教は30分続き、終わった頃にはあたりもすっかり暗くなってきた。
『いいか、おいらのいったことがわかったら、今後ふむんじゃないぞ』
「わかったよ、気をつけるから……」
はやく説教終わらせてよ!!!と心の中で叫んだ。
ひよりの考えてることを察したらしいカラス天狗は、半眼になってひよりを見上げた。
『おいおい、妖(ひと)がせっかく注意してやってんのに、聞いてるのかよ』
ひよりはいささか疲労した様子でうなずいた。
「一言も聞き逃してないよ〜、もうわかったから帰らしてよ…」
相手は半信半疑のようで聞き返してきた。
『本当かぁ?』
「ほんとだよ」
カラス天狗は仕方ねえなあと言ってようやく説教を終わらせてくれた。
『じゃあ、またなひよりー』
「バイバイ、カラス天狗さん」
翼をふっているカラス天狗にひよりは手をふると、そのまま真っすぐ帰った。

    その1【完】


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