コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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私は風になった。
日時: 2013/07/10 19:51
名前: 沙羅 (ID: Cyd1DlTj)


此処の掲示板はじめてで緊張してます……!
まあ宜しくお願いします♪

******

 __私は閉じ籠っていた。
部屋の隅で腕と胴の間に顔を伏せて。
顔をあげても壁にぼぅっとくっつけてるだけ。なら、伏せた方が楽。

 「窓、開けてみようかな……?」誰もいないのに顔をあげ、口を開ける。
後ろに手をつき、よっ、といって立ち上がる。

 歩こうとすると、最近あるいていなかったせいでよろける。壁をつたい、窓へと向かった。

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Re: 私は風になった。 ( No.5 )
日時: 2013/07/10 22:21
名前: 沙羅 (ID: Cyd1DlTj)


 「……何で私の名を?何で私に?」
首をかしげて左腕を擦りながら男の子から目を離した。私は人が怖いから__。

 「え?俺も引きこもりだからだよ。君の事は学校のサイトで知った」とにこりと笑う少年。これが引きこもりの人間なの……?!

 「まあ……宜しくな!」という声と殆ど同時にうつむく私の目の前に手をのばしてきた。
「ん……ほらっ」あまりにも私がじれったいからか、力を込めて手をさしのべてくる。
それでも私は怖い、から唇を噛み締めて迷っているとギュッと一方的に手を握られた。

Re: 私は風になった。 ( No.6 )
日時: 2013/07/11 06:49
名前: 沙羅 (ID: Cyd1DlTj)


 「んも〜、じれったい子だなぁ」と意地悪に言う。手が大きくて温かいものに包まれている。
本当にこの子は引きこもりなの……?

 「貴方、名前は__?」手を離して彼は言う。
「白岡 陽希(シラカワ ハルキ)だよ!」と。
「白岡 陽希……くん?」と首をかしげた。
あれ__何処かで聞いた事……。
……まあいっか。

陽希くんはスッと私の目の前を通ると、じゃね、と一つ手を振って行ってしまった。

Re: 私は風になった。 ( No.7 )
日時: 2013/07/11 13:42
名前: 沙羅 (ID: Cyd1DlTj)


 ……変なの。ベッドに倒れこんだ。
窓の外からは風がサァサァと池の草を揺らす音が聞こえる。

…………
………
……

 「早川。早川の好きなトイレの水、かけてあげるよ。この俺様がな!」と誰かがバケツを持っている。顔はぼやけて見えない。
私は床にへなりと座りこんで、やめて……やめて……と必死に、だけど弱々しく言っている。目には涙を溜めて。

 __私、女の子はまだ怖くない方だけど、男の子はかなり苦手だったんだよね……学校行ってる時はだけど……。

 そんな事を思っていた。
……陽希くん__!!
バケツを持っているのは陽希くん……?!どうして……!?

 バシャバシャバシャ、という音と共に私は汚い水で濡れて……。

……
………
…………

 バッと体を起こす。
……どうやら夢だった様だ。
もう暗く、足元が見えないくらいだ__。

Re: 私は風になった。 ( No.8 )
日時: 2013/07/11 16:08
名前: 沙羅 (ID: j1GE6lpT)


 携帯を見ると、もう夜中の一時だった。ちなみに、携帯はスマートフォン。
「あれ……。メール?
…………って、ひゃ、百二十七件!?」目をパチクリさせた。まさかこの件数とは考えていなかったから。
確認すると、全て知らないメールアドレス。そして内容は全て……。

   『消エレバ良イノニ』

 胸に何かが刺さった。小学生の頃は普段から言われていた言葉。もう平気なつもりだった。
悪戯だって分かっているのに辛い。

 でも一体誰が__。
スクッと立ち上がり、
「……探偵スタート」と呟いた。
私に炎をつけた人を見つけてやる__!!

Re: 私は風になった。 ( No.9 )
日時: 2013/07/11 16:42
名前: 沙羅 (ID: j1GE6lpT)


 「じゃあ最初に……寝よ」と言ってベッドにダイブした。
そしてまた、深い眠りへと__。

・・・・・・・・・・・・

 朝、グッと背伸びをする。ブラシに手を伸ばし、髪を解く。
上の方で一つくくりをしてキッチンに向かった。

カチッと火をつける。フライパンを置き、油を垂らす。
卵を片手で割ってカラをポイ、と捨てる。
あ……ちなみにコレはお料理テレビでは無く、私がしてる事だ。

 数分後、目玉焼きが出来上がった。
パンと目玉焼き、ハム……ジュース……。
パンを千切って一つ、口へ放り込んだ。


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