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- 捨てられロボットとひねくれ修理屋。【気軽にコメどうぞ】
- 日時: 2013/11/28 17:59
- 名前: 帝 ◆qZFKl2dobU (ID: CWUfn4LZ)
「この気持ちの、名前を教えて下さいませんか……?」
□■□■□■□■
はじめまして!帝です!
今回は、恋愛物です。
文才とかそういうものがないので、ダメダメだと思われますが…
頑張りますので、よろしくお願いします!
□お客様■
きーは様
杏月様
ひのは。様
□目次■(スノー目線→☆、ナギ目線→★、その他→□)
☆プロローグ>>1
登場人物>>2
☆第1話>>4
★第2話>>5
☆第3話>>6
★第4話>>11
☆第5話>>12
★第6話>>14
- Re: 捨てられロボットとひねくれ修理屋。【第3話更新!】 ( No.11 )
- 日時: 2013/11/27 17:17
- 名前: 帝 ◆qZFKl2dobU (ID: TaHLTR3K)
□第4話■
しばらく歩くと、うっとおしかった雨もやみ、虹が出てきた。
「おっ、虹じゃねぇか。……キレイだな」
そう言って隣を振り向くと、スノーと名乗るロボットは、目を輝かせて上を向いていた。
「すごい…です……こんな綺麗な景色は初めて見ました」
”初めて“……大袈裟だな、と思ったが、あまりにも目が輝いているので、どうやら本当らしい。
虹……か、何年ぶりに見ただろうか……
この街の中心部では、工業が発達しすぎて、周りは工場だらけ。
空なんか拝めなかったんだろう……。
「お前、直ったらどうするんだ……?」
また、街の中心部に戻るのだろうか?
「…………………………あ…っ…今なんて言いましたか?」
ぷっ。どんだけ虹に集中してんだよ!
「…いや、何でもない」
まぁ、後から考えればいいか……
俺達はまた、歩き始めた。
- Re: 捨てられロボットとひねくれ修理屋。【第3話更新!】 ( No.12 )
- 日時: 2013/11/27 17:22
- 名前: 帝 ◆qZFKl2dobU (ID: 9nuUP99I)
□第5話■
「ふぃー。ついたな」
赤煉瓦の屋根の家。
私は街の中心部の、高層ビルしか見たことがなかったので、とても新鮮です。
まるでここだけ、時が止まったよう…………
「ま、狭いけどよ、入れ」
「はい」
玄関で靴を脱ぐと、ナギさんは
「ほい、じゃあ修理してやっからよぅ、そこ座れ」
と言って、私を床に座らせました。
そしてナギさんは、沢山の工具を取り出して、私を調べ始めました。
「うーん……外装破損だけか……?……あ…ッ…」
ナギさんは急に頭を抱え込んで、何かを考えはじめました。
「どうかしましたか?」
「…………ふ……
「……ッざけんな!何なんだこれ……欠陥だらけじゃねェか……」
「?」
血圧上昇反応……どうやら、ナギさんは今、「怒り」と呼ばれる感情のようです。
「……す、すいません」
「あ?……お前は悪くねェよ」
私の頭に手を置いて、ナギさんは言いました。
私……ではない……?理解不能です……。
「…………あれ……?お前……ユキ……?」
ナギさんは、私の顔をまじまじと見て、呟きました。
「あの、どうかしましたか」
「……ん、いや、何でもない。……じっとしてろ」
そう言って、私の治療を再開したナギさんの表情は、どこか寂しそうで。
……なんて、ロボットの私に分かるはずもないですが……。
- Re: 捨てられロボットとひねくれ修理屋。【第5話更新!】 ( No.13 )
- 日時: 2013/11/27 18:17
- 名前: きーは (ID: Yry.8Fde)
は〜〜〜い!←
また来ちゃいました、きーはです!
色々お話が更新されていますね!
ユキ………誰なんでしょう(´・ω・`)
てなわけで、また来ます!
- Re: 捨てられロボットとひねくれ修理屋。【第5話更新!】 ( No.14 )
- 日時: 2013/11/27 21:36
- 名前: 帝 ◆qZFKl2dobU (ID: TaHLTR3K)
きーは様
またまたコメント、ありがとうございます!
ユキ……誰なんでしょう←
**
□第6話■
「……ん、直ったぞ」
とりあえず、プログラムも外装も直った。
これで、心配はない。
はは、自分の才能が怖い……なんてな。
「ありがとうございます」
スノーはぺこりとお辞儀をすると、首を傾げた。
「……どうしましょう」
「どうしたんだ?」
「これから……どうすれば……」
ああそうか。住む場所……
何なら俺の家でもいいんだがなぁ……
「……とりあえず、お世話になりました。では」
スノーは、徐に立ち上がり、ドアに手を掛けた。
「……待て……ッ……ユキ……」
……え?
ど、どういう事だ……?
体が勝手に動いた。
俺は、スノーの手を握り締めていた。
「どうかしましたか?」
スノーは、首を傾げると言った。
「行くな……」
自分でも思いもしなかったような言葉が飛び出す。
どうしたんだ……?
「え……?」
そうか。
コイツは、”ユキ“にそっくりなんだもんなぁ。
たとえ、ユキじゃないとしても……
たとえ、ロボットだとしても……
見た目は、ユキだから……
もう少しだけ、そばに居させてくれ……ユキ……。
- Re: 捨てられロボットとひねくれ修理屋。【気軽にコメどうぞ】 ( No.15 )
- 日時: 2013/11/28 20:00
- 名前: 帝 ◆qZFKl2dobU (ID: mKkzEdnm)
□第7話■
「…? わかりました」
やはり、人間のする事は理解不能です。
とりあえず、住むところもありませんし、此処に住まわしてもらいましょう。
「ああ……すまん。なんか腹減ってないか?」
「私はロボットなので”空腹“にはなりません」
「あ、そうか」
ぐしゃぐしゃ、と頭を掻きながら、ナギさんは立ち上がりました。
そして、キッチンに向かい……
「……これでいいか」
と、カップラーメンを取ってきました。
3分たつと、ラーメンが出来るという、便利食ですね。
「……もうそろそろか……?」
「まだ12′25秒残っています……あ、3分です」
ナギさんは、ラーメンをすすり始めました。
美味しそうな香りです……食欲をそそります。
「……お前、食べるか」
ナギさんが、私の視線に気付いたのか、少し遠慮がちに問いました。
はっ……私ったら。ダメですね……。
ロボットは、機械の破損に繋がるので、オイル以外は体内に取り込んではいけないのです。
「いえ、私はロボットですから……」
「食べれないのか……でも、俺だけ食べんのもな……」
と、何かを考え出したナギさん。
「………………あっ」
顔をあげたナギさんは、「ちょっと待ってろ」と言って、部屋に入っていきました。
……怪しい音が聞こえますが、つっこみません……。
「……ふぅ〜、出来た。ほれ」
ナギさんは私に何かを投げました。
飴……のような塊……?
色は、キレイに透き通る茶色でした。
「……あの……私、食べ物は……」
「ん?ああ、それ、オイルだよ」
オイル……?
「普通に食べるだけじゃつまんねェだろ……飴にした」
つまんない……なんて、何だかナギさんらしいですね。
歪な形をしているのがまた、温かみを感じます。
私は、オイルキャンディを口をほおりこんだ。
「おいしい……!」
「そうか……よかった」
笑うナギさん。
……?
何だか……胸が痛い……?
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