コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 俺のクラスってマジ戦国時代…
- 日時: 2014/12/01 16:28
- 名前: 捨駒 (ID: 8l51JBm.)
このスレッドは連載を終了しました
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- Re: 俺のクラスって、マジ紹介しづらい… ( No.3 )
- 日時: 2014/06/25 14:14
- 名前: 捨駒 (ID: WUYVvI61)
・芦田業 アシダカルマ
備考
この物語の主人公らしくない主人公。小学六年生の男。得意科目は社会。至って普通の主人公であるため、特徴が無いのが特徴。強いていうなら甘党。
・真田友紀 サナダユウキ
備考
サッカークラブ所属の女顔キャプテン。ファンクラブが作られるほどの人気者。常に首にかけている六文銭柄の赤いタオルは、猿飛からのプレゼントらしい。
・伊達政蘭 ダテセイラン
備考
右目が見えないいじめられっこ。片倉に助けて貰い、それ以来片倉がいないと話せない。算数が得意で、結構頭いい。お親は両方失い、最上先生の元で暮らしている。
・織田真穂子 オダマホコ
備考
魔王と恐れられる最強の委員長。長い髪を高い位置で結い、ポニーテールにしている。自分に刃向かうものは、容赦なく特注のBB弾火縄銃で撃つ。
・徳川晴康 トクガワハルヤス
備考
皆を笑わせるクラスのムードメーカー。お前、頭洗ってんのかという程のガチガチに固まっている髪はオールバックになっている。
・石田三葉 イシダミツバ
美形黒髪眼鏡。作者の好きなモノを詰め込んだ。勉強は出来るが、体育は走ること以外は全く出来ない。豊臣と竹中を侮辱するものは大谷といじめていく。
増えるかも。
- Re: 俺のクラスって、マジ戦国時代… ( No.4 )
- 日時: 2014/08/06 13:09
- 名前: 捨駒 (ID: HWQyDP4e)
俺の淡々と過ぎていく日常は簡単だった。
毎朝、委員長達が持ち物検査を行い、片倉の異様な圧力に耐え、委員長の今川先生への視線は日に日に怖くなり、最上先生への片倉の視線はジェラシーすらも感じる。
委員長と片倉で始まり、委員長と片倉で終わる。それが俺の日常。
「おっーい、毛利ー。」
「……なんやワレ。儂に用か?」
席の隅っこで消しゴムの消しカスを投げ合う毛利と長曽我部なんて可愛い方だと思った。いや、平凡だな。
「毛利ってさ、もうちょっと態度を小さくすれば委員長と対立せずに済むと思うんだよな。」
「…お前は儂の後ろで可愛く居ればいい。魔王との事には首を突っ込むな。」
重たいっ。なんだコイツらの会話。
「……気に入らんだら叔父貴に殺して貰う。」
「精神的に…?」
「そう。殺めたら終い。じゃろ?」
不敵な笑みで毛利は鼻を鳴らすと俺の方を見た。
「……何見とんや…殺すぞ。」
怖い。片倉にも勝る程怖い。
そして、運動会当日。
小早川が欠席をするなどと俺らのチームとても混乱した。
静かに舌打ちをするのは病弱な大谷。
「みっつーよ。小早川が欠席だってさー。」
「そうか。……それから、みっつーやめろ。」
本当に大丈夫なのか。怖いなと俺は思う。
冷静な態度で眼鏡を上げる石田だが、よくよく見ると、鞄の中には阪神タイガースのユニホームが入っている。
裏には『大一大万大吉』の文字が。どこまでアレなんだ…
足利校長先生の長い意味の分からない話を聞き流し、一応退場をする。
さあ、次は俺の大嫌いな走る競技の出番だ。
- Re: 俺のクラスって、マジ戦国時代… ( No.5 )
- 日時: 2014/08/10 09:08
- 名前: 捨駒 (ID: .g3iy5Ut)
『第一レーン芦田業……』
嫌だ。
冷たい汗が耳の後ろとうなじを伝う。
正直いって、俺はスポーツが嫌いだ。
いや、嫌いというか走るのが嫌だ。
別に、将来的に必要な訳でも無く、無理にするものでも無い。しかも、勉強の時間が減ってしまう。あ、今笑った奴、前出ろ。
「よーいっ…」
ピストルの豪快な音が鳴り響いた。
耳の横で風が通り、今俺は風を切っているのだなァと阿保な事を考えてみたり。
「…四番芦田業…五番…」
思ったより一瞬で終わる。
横でぜえぜえ言いながら帽子を脱ぐのが伊達だ。
大丈夫か…?
「はァ、はぁ…っは…大丈夫だ…問題ない。」
「お前…体弱いもんな。」
申し訳なさそうに赤組見つめる伊達。大丈夫だと徳川も拳骨を前につきだしてウィンクをする。対して、俺の組の石田は貧乏ゆすりを止めない。そして、威圧感のある瞳でめっさ睨んでくる。
……さて、ここから下は石田と徳川目線でどうぞ。
「大谷っ!いいのか!?」
「…ま、みっつんが応援してるんだ。行けるさも知れぬ。」
「応援なんてしていない。」
「ハッキリ言われると辛い。」
こっそりと盗んできたパイプ椅子から立ち上がり、徳川の方を睨み付けた。怖い程に睨みを効かせる本多(五年生)と片倉。コイツらから何とかしなくてはいけないと石田は徒然思う。
レーンの前に立った。
『一レーン大谷義希…ニレーン片倉虎太郎…三レーン本多忠司……』
読み上げられていく名前に石田は鼓動を倍速させる。拳を握り締める石田の肩に手を置き不適な笑みを浮かべる男が二人。
「まあ、まあ、気楽にいこうやー。キラクに。」
「大丈夫だ。大谷が勝てる余裕は十分にある。貴奴らはむさ苦しい練習をしている。筋肉痛の可能性は十分にある。」
「…だがな…大谷はここぞというときにヤバい奴なんだ…」
「信頼されてねーナ。」
所が、どこか違和感がある。
「…おい、みっつ。」
「なんだ?」
「いやサ…本多、五年生だよネ。」
「これは、晴康様の為だァァ!!!」
いきなりシャウトする本多に観客席、来賓席、生徒席は一気に口を閉じる。
「…だっ、だって…晴康様…は、いないじゃないか!」
本多が言うに、伊達には片倉。石田には大谷。黒田には後藤。真田には業が居ると言うのだ。
「…えっ、俺?」
「兎に角ゥゥ!ここは晴康様の土俵。ルールは無視じゃァァ!」
後に、この本多の言葉は徳川家で語り継がれる。
「…おっ、清に慶!久し振りだな!」
「おう。久し振り!…敵だけどなっ!」
校庭にはりつめられている野球のボールが飛ばない様になっているフェンス。その裏で真田と加藤と前田は再会を果たした。実に3ヶ月振りだ。
だが、前田は普通に接するが対する加藤は物凄く冷や汗をかいている。
「…どうした?清衣?顔色、悪いけど?」
「これは…なんでもないだすっ!」
「…だす?」
「…いや、なんでもないですよ…ははっ…」
分かりにくいと思うので、メンバー表。(六年のみ)
赤組
徳川、伊達、片倉、加藤、北条(二組)、斎藤(二組)、武田(二組)、その他諸々…
白組
石田、真田、芦田、前田、織田、上杉(二組)、後藤(二組)、黒田(二組)、その他諸々…
- Re: 俺のクラスって、マジ戦国時代… ( No.6 )
- 日時: 2014/08/22 15:09
- 名前: 捨駒 (ID: vlOajkQO)
『一レーン石田三葉…ニレーン徳川晴康…三レーン黒田官奈…四レーン後藤又吉…』
「晴ゥゥ…今日こそ、貴様を捻り潰すゥ!」
「いいだろう?大谷もそんなにバテて無いし…」
「死にかけている!精神的にだ!精神的に!」
「ははは…負けないぞ?」
「官奈!負けないからナァ?」
「叩きのめし、この世から抹殺されたくなければ自分に負けろ。」
「やーダネ。官奈には負ける訳にいかないんだヨ。」
「…プリン…」
「出来たら負けるかラ。シクヨロ。」
俊足揃いとはいかないが、ヤバい人達の列に並んでしまった前田と加藤は靴紐を閉め直す。
「…ヤバいぞ。どーすんだよ…清…常に上位の三葉に健康オタクの晴…しかも、クラスのトップ2、後藤と黒田っちじゃねーか!」
「それがどうした。俺達にはやれる事をやれるだけすればいい。」
ピストルの銃口から発せられる音に驚き、少しスタートに出遅れる。
前田は一応走るが横で走る加藤は全力だ。
「はァァるゥゥ!!殺すゥ!!」
「そんなに急ぐと、転けるぞ?」
「官奈!ファイト!」
「…あげないぞ。」
どこまでも奇天烈な四人の背を抜かしていく加藤。トップの石田の眼中に入ってしまったが、抜かれる事は無く、白いテープが切られた。
「…14秒…」
「やっ…た…のか…俺…」
「凄いですよ。かっ加藤さん!一位ですよ!」
「加藤の兄貴ィ!やりやしたね!晴康様にも喜ばれ…そこォ!石田ァ!止まれ!」
次々にゴールを決め、後藤のヘラヘラと笑う20秒ゴールで終わった。
それをつまらなさそうに見るのは風魔だ。舌打ちをすると、また北条の後ろへ隠れる。
「ん?どうした?小五郎。」
「別に。なんでも無い。」
ポケットから出した飴を噛み締めると、即座に座り込み横の雑賀を見つめた。どうでもよさそうに6年の試合を見るが、風魔の視線に気づき振り向かないまま言葉を話す。
「…お前、石田に見方してただろ。」
「バレた?…俺には関係無いから。いいだろ。」
さぁ、俺目線に戻って参りました。
途中、友紀の手下宣言を受け、ビビったけど、魔王と片倉と石田の圧力は元気に続いています。
お母さん達も応援しているなー。
「業ァ!元気なのォ!?」
…元気じゃ無かったら貴方ここに今居ないよね。馬鹿なのかな?
「大丈夫だ。業なら一人でも立派にやっていけてるさ。」
「パパァ…そうよね。大丈夫よね。」
…親まで異常だ。
「あっ、業!弁当食っちまったから、ほっと〇っとに行ってくるぞ!」
…はっ?!えっ…ご飯食っちまったって…
まさか…アイツか…
「業ー、頑張り給えよ。この敬愛なる兄と、勝利の杯、交わしたいだろう?」
…狩武兄ちゃん…
狩武兄ちゃん。
俺の兄ちゃんである。
ナルシストだが、何故か女子にモテる。俺はよく女子に声をかけられるのだが、大体の人が
『お兄さん…紹介してくれない?』
流石に兄ちゃんが女には興味が無いとは言えど、凄い形相の女子高生の群れに出くわした時は兄ちゃんの苦労が分かった。だが、兄ちゃんは隠している秘密がひとつある。
ある日、俺が兄ちゃんの携帯を見ると待ち受けに黒髪の男の姿があった。二人とも…接吻を……あー…していた。
見間違えかと思ったが、接吻だ。うん。あれは。
どうやら海野さんというらしい。
その時以来、兄ちゃんが少し怖くなった。
あと、しゃべり方はウザい。
- Re: 番外編 俺の周りの大人も、マジ戦国時代… ( No.7 )
- 日時: 2014/08/16 19:57
- 名前: 捨駒 (ID: iLRtPlK2)
スーツ姿と赤いパーカーを羽織った男が互いに挨拶を交わした。
一人はよく言えば艶やかな悪く言えば胡散臭い笑みを溢す男、松永教頭。もう一人はスーツのよく似合う、少し赤みのかかった黒い前髪を結った好青年、織田さん。織田真穂子の実の父親である。
仕事柄、よく会う二人は仲もよいらしく、花瓶や湯呑みの焼き物の話題で盛り上がるとのこと。まあ、作者はそーいうの調べるのが嫌いだから書きませんがね。
「真穂子さんは凄いですよ…児童を自分のものにしているというか…あの子の様な子が最近減っていますからね。頑張って頂きたい。」
「あはは……おっ!明智君じゃないか!」
「へっ!?あ…あ!織田さん…どうして…ここに…?!
「どうしてって、今日は娘の運動会だからだよ!」
「あ、でっ、ですね!あはっ、俺もです!」
ま…まずい…
どうしても会いたくない奴に会ってしまった…
そんな言葉が明智の脳内によぎる。
同じ会社に勤める上司には逆らえない。
伸びきったスラックスを捲し上げ、精一杯の作り笑いをしたままトイレの中へ駆け込んでいく。その姿を松永はニヤニヤと笑った。
「いやはや…あの人は君に好意を抱いているのでは…」
絶対有り得ねーよ!
「そうですか…僕も、部下に好かれるのは嬉しいことです!」
何言ってやがる!お前は森と奥さんと仲良くしてやがれよ!
一人つっこみが絶えない明智。
二人が別れた所を狙い、ドアを開けた。
「ふう…」
「あ…父さん…」
「真穂子ちゃんか…」
「うん…お父さんも、信長さん…?」
「うん…まあな…」
苦労と一人つっこみは絶えないのがこの親子である。
「おーえす!おーえす!政蘭!」
「やめて下さい。政蘭が困ってんだろうが、この変態ショタコン教師。訴えんぞ。」
狐の様につり上がった目にアヒル口の口。目を細めて笑う姿は正に狐。二年生担任の猥褻変態ショタコン(片倉曰く)教師、最上は片倉から徒競走が始まるや否や大バッシングを受ける。
「あっ!政蘭…大丈夫か大分と疲れてるが…」
「それがいいんだよ!ほら!今も、政蘭の綺麗な心が大分と汚されて…自分のモノを自分で汚す趣味が無い私にはピッタリだ!あァ!もっと!もっと醜い姿に…」
「てめ!殺(バラ)すぞコラ!」
中身さえ見なければ、どこにでもいる金髪の格好いい人なんだろうな…
最上の付き添いでやって来た五年担任、伊達先生はつくづく思う。あの片倉が取り乱すのが分かる。それが彼の本心だ。
「痛いです!やめなさい!教師向かってその態度はなんですか!剥きますよ!?」
「あん!?てめ、このサイトから卑猥な発言とかしまくって、出てけ!!」
「本当に《ピー》とかしますよ!!」
「この、わいせつ教師ィィ!!」
短い溜め息を吐いた伊達に、誰も気づかなかったであろう。
「…今日も、皆は元気でいいんだよな…これで…」
喧騒の中、小走りで消えていくのだった。
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