コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- とったま!!
- 日時: 2014/07/29 12:45
- 名前: かおる (ID: HYBdaZWe)
あの日見た情景が忘れられない。
いつまでも僕の脳内を駆け巡る。
一言で言い表すと、壁。
コートを守る、壁。
僕も、壁になりたい。
何かを守る、壁に。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
月見山高校
【>>16】
目次
#1【>>2】#2【>>3】#3【>>4】
#4【>>5】#5【>>6】#6【>>9】
#7【>>14】#8【>>15】
- Re: とったま!! ( No.5 )
- 日時: 2014/07/15 23:33
- 名前: かおる ◆D7srdkd1KM (ID: YC5nxfFp)
【#4 合格発表】
そして、時は過ぎた。
高校の合格発表の日。
「月見山、受かってるといいな。」
「うん……。」
宏太はあれから色々悩んだ末、バレーの強豪校、月見山に挑んだのだ。
しかし月見山から推薦が来なかった訳を知った。試験の問題が全部意味不明だったからだ。
もうどうにでもなれ、と殆どが当てずっぽで答えを書いたようなものだった。
勿論、受かっている気はしない。
番号が綴られたボードを見る勇気もない。
「り、流新……僕の代わりに番号見て…!126だから!」
「あー、はいはい。」
流新はボードを見上げる。126、126と呟きながら、同じ番号を探した
その時、
「あった。」
白い息と共に流新の口から漏れた言葉。
宏太は思わず顔をあげた。
番号、124の下に確かに126と書かれていた。
何度確かめても、126としか書いていない。
「うううううう受かってる!?」
そう叫び、流新の方を見ると、あの時のような黒い何かが隠れているような笑顔では無い、つまり正真正銘の笑顔で此方を見た。
「合格、おめでとう!」
二人は抱き合い、喜びを分かち合った。
「あれ、流新何処受けたっけ。」
帰り道、宏太はそんな話題を持ち掛けてみた。
流新が宏太とは違う高校に行く、というのは聞いていたが、何処に行くとは聞いていなかったからだ。
「香岸坂。」
「受かった?」
「当たり前だ。」
無愛想に言った流新の言葉に宏太は思わず足を止めた。
少し離れてから流新も足を止め、振り返った。
「バラバラ……だね。」
宏太が小さく呟くと、流新は「そうだな」とだけ返し、足を進めた。
五歩くらい歩いた所で、流新が再度振り向いた。
そして大きく息を吸い、
「俺達何時迄も仲良しだ!!!」
と、両手をメガホンにして叫んだ。
宏太もそれを聞き、負けてられないと自分も両手をメガホンにし、
「当たり前だよ!」
と、叫んだ。
それからしばらく叫び合う二人の姿を、夕日が赤々と映していた。
- Re: とったま!! ( No.6 )
- 日時: 2014/07/16 18:33
- 名前: かおる ◆D7srdkd1KM (ID: YC5nxfFp)
【#5 小さな化け物】
入学式当日。
宏太はもう心の高鳴りが止められない。
入学式中もソワソワして落ち着かなかった。早く、早く部活の時間にならないか。
入学式も終わり、教室に戻ると上部に入部希望と書かれた紙を渡された。
これで、念願のバレー部員だ!宏太はそう思った。
しかし、担任となった綺麗な顔立ちの男に、今日は何処も部活動をしていない。と聞かされた時、止まらなかったソワソワが一気に冷めてしまった。
「はぁ……。」
大きな溜息をつき、教室を出ようとした。その時、
ドンッ!!
突然宏太は隣の教室から走ってきた男に衝突された。
男はその場に尻餅をつき、宏太はバランスを崩し掛けたが、なんとか持ち堪えた。
いそいで、男に手を差し出す。
「ごめん、大丈………」
パシッ
鋭い音が廊下に響いた。
男が宏太の手を叩いたのだ。
唖然とする宏太を置いて、男は立ち上がる。
背が低いなぁ。と思っている間にも男は宏太の横を走り去ってしまった。
「……………。」
身長に似合わない鋭い目。短い髪。
そして微妙にチャックが閉まっていない鞄から、バレーシューズが覗いていることを、宏太はしっかり覚えていた。
- Re: とったま!! ( No.7 )
- 日時: 2014/07/16 18:39
- 名前: 菜利亜実 (ID: a.LcHUxH)
感想です
・つまらない
・読みづらい
・読むのが苦痛
あなた、もっと日本語勉強したらどうかな?
荒しは無しねぇ…
だったらこんな駄作書かなきゃ良いんじゃない?
- Re: とったま!! ( No.8 )
- 日時: 2014/07/16 19:07
- 名前: かおる ◆D7srdkd1KM (ID: YC5nxfFp)
菜利亜実さん
コメントありがとうございます。
そうですか……読み辛いかな、とは思ってました……。orz
漫画を其の儘小説にすんのって難しいですネ……。
もうちょい国語頑張ります_φ(・_・
- Re: とったま!! ( No.9 )
- 日時: 2014/07/19 21:50
- 名前: かおる ◆D7srdkd1KM (ID: FvYbH6zw)
【#6 崩落】
「あの子、背低かったなぁ。」
宏太は自室のベッドに寝転びながらぼーっと天井を眺めていた。
考える事はただ一つ、今日帰りに出会った男の事である。
鋭い目、短い髪、低い身長。そして鞄から覗いていたバレーシューズ。
「あの子もバレーやるのかな……?」
そんな事を思っていると、突然睡魔に襲われた。
宏太は睡魔に抵抗せず、静かに目を閉じた。
入学してから二日目。
見学でも体操着を着ていれば、少しだけ練習を体験できるという。
それって見学じゃなくね。と思いつつもさっさと体操着に着替え、第二体育館へ向かった。
ガラ、と重い扉を開き、中の様子を伺う。
まだ練習は始まっていないらしく、中ではネットを張ったりしていた。
その光景を見ていた宏太に、一人の男が近付いてきた。
無造作に跳ねた髪、眠そうな目、宏太より高い身長。
「一年?」
顔だけで無く、声も眠そうな男の質問に宏太は大きく頷いた。
男はそれを確認すると
「身長は?」
と聞いた。
シンチョウ、身長。
宏太はその質問に若干混乱した。勿論身長が何か知らない訳では無い。
しかし、何故突然そんな事を聞くんだ?そう思いつつ、宏太は素直に自分の身長を伝えた。
「百七十三です。」
「ふーん……。」
男はまじまじと宏太を見詰めると、こう言い放った。
「ウチ、百八十以外いらない。」
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