コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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愛しのキャットダーリング(執筆停止)
日時: 2015/06/20 12:38
名前: 占部 流句 (ID: yJbSBs4g)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=39551

 初めまして!又はどうもです。占部 流句と書いて、せんぶ るく と読みます。

 更新は週4〜5回が目標です。どうぞ、宜しくお願いします!


※URLは、同時執筆中の新作小説「神聖なるカルテの中の腐った住人」です


執筆を停止しました。勝手ながら申し訳ありません。


 ○●お願い●○

*コメント頂けると嬉しいです。アドバイスとかも是非お願いします。
*荒らしと判断したら無視します。ご了承ください。
*誤字、脱字の指摘、是非お願いします。すぐに直します!


 ○●登場人物●○ ※随時更新


*一宮 花凛 ーIchinomiya Karinー

*櫻田 秋也(シュウ) ーSakurada Shuyaー

*鈴木 美香子 ーSuzuki Mikakoー

*アリシア・プライム ーAlicia primeー

*セト・カルシュワル・ドゥ・ミスターチ

*チェゼル・ライアン

♪詳しくは>>53 (1/25更新)



 ○●目次●○


《表紙絵 ぱんなこった様作》>>21


プロローグ >>01

第1章【あなたと】

◇ 1話 ◇
№1>>04 №2>>07 №3>>10 №4>>12 №5>>20 №6>>24 №7>>27

◆ 2話 ◆
№1>>32 №2>>33 №3>>34 №4>>35 №5>>37 №6>>38 №7>>39


第2章【ネコと】

◇ 1話 ◇
№1>>42 №2>>43 №3>>44 №4>>49 №5>>50 №6>>51 №7>>52

◆ 2話 ◆
№1>>54 №2>>56 №3>>57 №4>>58 №5>>59 №6>>60 №7>>61 №8>>64 №9>>65

◇ 3話 ◇
№1>>66 №2>>67 №3>>68 №4>>72 №5>>73 №6>>74 №7>>75 №8>>78 №9>>81 No.10>>82


☆ Special ☆

参照200記念>>36

参照500記念>>55

参照900記念>>71



 ○●お知らせ●○

14.10/05 スレッドを建てました!
14.10/22 〝参照100〟感謝です!!
14.12/05 〝参照200〟感謝です!! 
14.12/25 〝参照300〟感謝です!!
14.01/26 〝参照500〟本当にありがとうございます!
14.02/06 お知らせ等のいらないページを消去しました
(返信数とスレッドナンバーがズレていますが、問題ないです)
14.02/22 内容を一部修正しました。
>>64-66
14.03/22 〝参照1000〟感謝×感謝!これからもよろしくお願いします
14.04/04 〝参照1100〟ありがとうございます!



 ○●コメントを下さった方々●○

☆レモンさん……いつもありがとうございます^ ^僕が小説を書き始めたきっかけとなってもいる人です。色々なジャンルも書けますし、凄いですねぇ。

☆モンブラン博士さん……結構著名な方ではないでしょうか。可愛らしい作品から、リアルなものまでなんでもこなされてしまいます!

☆紗悠さん……『純』な恋愛がわかっているお方です。更新のスピードもはやいので、とても読みやすい作品を執筆されています。

☆はるたさん……コメライ板の有名人ですよね。僕の作品なんかも見に来ていただける、とてもお優しい方です。どの小説の設定も、面白いんですよねぇ。

☆★(黒星)さん……初めましてです。僕の描写が上手いと頂けました。こんな技術を褒めていただけるなんて*\(^o^)/*コメライ板の作家さんでもあります。

☆てるてる522さん……初めましてです。此方の方もコメライ作家さんだそうです。よく名前をお見かけします♪

☆鳥ちゃんさん……なかなか親しくさせて頂いています♪なかなか可愛いタッチで執筆をされています。わっ。お客様No.がラッキー7だ!

☆あんずさん……初見でもその世界観に引き込まれてしまいそうな甘めの短編集を執筆されているかたです。凄く読みやすかったです♪

☆ユキさん>可愛い、面白い、キュンという三大褒め言葉をいただきました! コメライの作家さんです。ちょっとserious……

☆新排心さん>擬音が多いのは僕の怪談好きのせい(笑)描写もお褒めにあずかり恐縮です。更新が遅れてしまってすみません^_^;

☆Garnetさん>僕は男です(笑)僕が思っていた理想を全て言っていただきました。面白いって、もしも嘘でもすごく嬉しいですよね♪

☆古鳥さん>はじめましてです! 読みやすいとお言葉を頂きました。ありがとうございます。名前が凄く可愛らしくて僕は好きです♪



 Thank you for coming to my novel !

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2章 3話 №1 ( No.66 )
日時: 2015/02/22 10:59
名前: 占部 流句 ◆PCElJfhlwQ (ID: zCJayB0i)
参照: ゆっくり書いたのが仕上がったので。三月になったらちゃんと更新します

*〜* 3話 *〜*

 彼が落ち着くまで、少し時間がかかった。大丈夫になったときには、もう街が見え始めていたのだ。
 見えた街は、ガクタラとは打って変わってビルや高い建物が所狭しと建ち並ぶ、東京のようだ。

「ナルハピピは帝国なんや。うちらの国じゃなくて、独立してるねん」
「でも、治めている人はいい人だよ」

 シュウ君の話によると、ガクタラの工業技術とは違い、魔法術や薬草術の〝非科学的〟な専門家が集まるという。
 王家の人間もここの優れた薬草術を使うそうだ。しかし、国民はこちらの王家が嫌いなようで、そういうことはトップシークレットだそう。

「そろそろ降下するから、しっかりつかまってね」

 私は「うん」と言い、ウロコにつかまる。冷たい……。


◇◆◇


 ドラゴンが地面に着いたのを確認して、3人はナルハピピの街へと降り立った。ここは、どこかのビルの屋上のようだ。カツカツと靴が音を立てる。

「目、つぶってて」
「いい。見てる。私のせいで……ね。ごめんね」

 シュウはまたドラゴンに手をかざす。すると、ドラゴンの体が段々と薄くなってゆく……。
 ドラゴンの体が完全になくなるまで、さほど時間はかからなかった。カリンは「さよなら」と言い、手を合わせる。

「セト……様」

 アリシアは心配だった。国王であるセトは、少し高齢という事もあって、体調が前から良くないと聞いた。
 セトはこの世界に数少ない翼(ウイング)を持っている者だ。由緒ある天使でさえも、翼を捨てた者の1人である。
 翼はなにかと厄介だ。
 昔に関しては、差別の対処でもあった。セトもまた、いじめられていたのだ。しかし、彼は今、国王として、皆に尊敬させる身。翼を守るための活動も行っている。そんな彼が、命の灯火を消そうとしているのだ。

「駄目です。国民に気付かれてしまいます」

 肩まである白髪混じりの立派な黄色い髪をなびかせながら、誰かがヒソヒソ声で話しかける。セトの付き添いでやって来た、大臣のチェゼルだ。蒼い目が透き通るようにこちらをみている。
 一方セトは荒く息を吐き、白と黄色の毛を逆立てる。とても苦しそうなのは見なくてもわかる。コンクリートの壁で挟まれたこの部屋は、空気が悪かった。

「チェゼル。私はもう無理だ。使いたくなかったが、アレを……」

 セトがそう言うと、チェゼルは凍えたようにぴたりと止まり、「いや、しかし」と思わず戸惑いをあらわにする。
 しかし、セトにはもう時間がなかった。仕方なく立ち上がると、チェゼルはフゥと息を吐いた。

「では、アレを使わせていただきます。本当にいいのですね?」

 セトはコクっと頷く。チェゼルは精神を集中させて、呪文を唱え始めた。


2章 3話 №2 ( No.67 )
日時: 2015/02/26 21:26
名前: 占部 流句 ◆PCElJfhlwQ (ID: zCJayB0i)


 チェゼルが呪文を唱え終わると、彼の手には深い緑色をした葉っぱが落ちてきた。重い見た目とは違い、かなりふっと乗る。
 次にチェゼルはその葉を細かくちぎり始めた。びりっ、びいっという音が室内に悲しく響く。

「セト様。我慢をして下さいね……」

 セトはまたコクっと頷くと、口、正確にはクチバシを開いた。チェゼルは粉になった深い緑の葉を、少しずつセトのクチバシへと流す。全てクチバシへと入れると、大きなクチバシを思いっきり閉じた。

「うっ! ふんぬっ。うぐぅ」

 セトが思わずバタつく。覚悟はしていたが、この世の物とは思えない味だった。
 チェゼルはクチバシを両腕で抱きしめるが、それでも開きそうになる。唾液が滝のように溢れ出て、腕はベトベトだ。それでも彼は耐えた。
 毛の逆立ちも、彼のバタつきも、少しずつ治る。そして、ついに息だけとなった。

「セト様。あなたと出会えて良かった」

 チェゼルが表示をひとつも変えずに静かに呟く。セトの息は、もう消えそうなくらい細くなっていた。

「必ず見つけ出しますよ──」
「セトッ!」

 彼の決心の言葉を掻き消すように聞こえたのは、高い女性の……どこかで聞いた覚えのある声だった。
 アリシア様だ。

「アリシア様。どうかセト様にキスをして下さい」

 見つけ出す前に見つかった。きっとアリシアこそセトの1番大切な人と彼は思ったのだ。

「アリシア。なにがあったの?」

 アリシアの隣にいるカリンだ。息が切れていて、少し苦しそうにしている。

「大臣。アレを使ったのですね」

 アリシアの目は、全てわかっていた。彼女は寝ているセトの方に少しずつ歩いてくる。セトの前に来ると、立ち止まって、首を振った。

「うち、あ。私ではありません。息子さんじゃないと」
「ねぇ? アリシア?」
「ごめんな、カリン。でも、これをせんとあっちの世界に帰れへんねん」
「なんか、わかんないけどわかった。手伝うよ。ね、シュウ君?」

 すると、シュウは「ん?」と一瞬間を置いて、「あ、もちろん」と了解した。


 と、言っても何をすればいいのかはわからない3人。うーんと考えているアリシアを見て、チェゼルがハッと何かを思い出した。

「そうだ! とりあえずここの騎士団を当たってみてはいかがでしょうか。確か、息子様は剣術がピカイチと聞いた事があります」

 ナルハピピの騎士団はいくつもあるが、世界的にも有名な〝ナルハピピ・トランニコラ・ウィール・トールセント・ザ・ナイツ〟通称トール騎士団。鬼の騎士団という異名を持つ団がある。
 剣術をする者は、誰もが憧れる団だ。

「それや! シュウ、カリン、行くで」

 そういうや否や、アリシアはルンルン歩き出す。しかし「あっ」と言いまた止まった。

「シュウとカリンで行ってきてくれへん? うち、ここにいたいから」

 するとカリンは「でも、アリシアしか知らない事あるでしょ」とひと言。
 しかし、その打開策はすぐにシュウが出した。

「鳥だ。鳥を使えばいい」

「それや!」というアリシアを尻目にわかっていないカリン。
 鳥というのは、ただの鳥ではなくて、伝書鳩のように飛んできて、伝えたい事を喋ってくれるという画期的な生き物だ。しかし、使いこなせるのはある程度の魔術が使える者のみで、まだ一般的には普及していない。
 そんな鳥を使おうとしているのだ。

「わ、わかったよ。でも、そんな魔術を使えるの、シュウ君?」
「え、まあ。そのくらいは軽く……」

「じゃあ外に出よう」と言うシュウの後ろをアリシアとカリンはついていった。

 石の階段を急いで駆け下り、外に出る。鳥はどこにでもいる訳ではなく、主に森に生息するため、森にワープする必要があった。

「あ、あそこに行こう。えーっと」
「パール湖やろ。行くでぇ……ほい!」



*────────────────*


【筆者のひと言】
お久しぶりです。これで完全復活です!
そしてとりあえず今回は1500文字にしてみました。こんなもんでいいかな? しばらくは1600文字前後で書かせていただきますね。(慣れない文字数なので、少し更新が鈍る事が予想されます^_^;)

これからもよろしくお願いします♪



*Ruku*
 

2章 3話 №3 ( No.68 )
日時: 2015/03/02 20:03
名前: 占部 流句 ◆PCElJfhlwQ (ID: zCJayB0i)


 木々は踊り狂い、小鳥たちは必死に叫び続ける。この風景こそが〝死の湖〟とも呼ばれるパール湖の真実の姿だ。
 外見、美しき湖のなかには、そんな風景がずっと広がる。

「わぁ。キレイな湖!」

 何も知らないカリンのみがはしゃぎ回る。シュウとアリシアは目を光らせ、敵に備えていた。

「でも、ここ森じゃないよ? どうやってと、うわっ──」

 カリンが青々とした地面に転げる。どうやら草結びで湖に入るように仕掛けたらしい。
 カリンの足に引っかかった草をといてから、シュウは口を開いた。

「カリン。よく聞いて。ここは危険な湖だ。僕たちは人間魔法を使えるから脱出できるんだ」

 そして、アリシアも続ける。

「この中にいる鳥は生命力が強いんよう。やから、絶対役に立つん」

 でもな、と言ってアリシアはやはり危険と言うのを伝えた。

 シュウが透き通った湖の水に手を伸ばす。手を触れた瞬間、「うっ」と言い右腕を抑えた。目をぎゅっと閉じ、歯をくいしばる。かなり苦しそうだ。

「ふっ……。凄い力だ。しかも、かなり悪に染まってる。きっと何十人もの黒魔道士がかなりの時間をかけてやったんだろうね」

 メガネを取ってポケットにしまうシュウの顔は笑っていて、怖かった。


◇◆◇


 私達は、シュウ君を先頭に静かに湖の水に足をつける。指の先が冷たく、ピリピリと痛い。これが魔力かぁ。と妙に感心した。

「ちょっと痛そうだね。やっぱり……」

 何か言おうとしたが、口を濁すシュウ君。また前を向いて、「あと3歩で沈むからね」と、2歩歩いてみせる。そして、もう1歩足を踏んだ瞬間──まばたきをしていないのに、彼の姿はもう無かった──。

「あっ、シュウ君!?」

 私が歩みを進めようとすると、アリシアがあっと言ったのが聞こえた。しかし、私が数歩歩いただけで、目の前が真っ暗になった。

 急に視界が開くと、足の下は森だった。この世界に来て、何回目の落下だろうか。ギャイの時、ドラゴンの時……なんて事を考えていると、地面はもうすぐそこに迫っていた。
 どすっ。
 お、落ちた。しかも、尻もちをついてしまった。私は手をグッとついて立ち上がり、周りを見渡す。
 完全に森だ。湖のなかじゃない。さらに驚いたのは、私が息をしている事だ。水のなかで息ができないのは、小学生でも分かる。
 科学では説明できない事があるのだろうか。どうせ私にはわからない。文系だもの、ふふっ。
 右を向くと、少し遠くに人影が見える。きっとシュウ君だ。私が「おーい!」と言いながら手を振ると、あちらも手を振り返してくれた。

「カリーン、アリシアはー?」

 あ、そういえば……。どすっ。

「いってーなぁ。あ、カリン! ダメやぁ言うたやろ」

 アリシアは、よいしょと立ち上がり、私を説教した。
 パール湖の魔力は実に簡単で難しい。一定線を越えたものは全て飲み込まれる。ちなみに、ここはパール湖の内部ではなく、簡単に言うと異次元だと、アリシアは説明する。

「そういうことね。それで、鳥さんは?」

 私が疑問を投げ掛けると、こちらに着いたシュウ君が答えた。

「耳を澄まして……ほら、聞こえるでしょ」
「え? ん、あ……あぁ」

 聞こえたのは、軽やかに歌う鳥の声では無く、邪悪で苦しみに満ちた数々の叫び声であった。

「このなかで、歌う鳥を見つけるんだよ。大丈夫、簡単だよ」

 もっと、心で聞いて。という彼の言葉に従って、1度大きな深呼吸をした。鳥……とり……トリ……。

 あーっはっはっはっはっ。
 うきゃーっ! あぁっ!
 シャー。シャー。ピピッ。

 こ、これだ! 今聞こえた。鳥の鳴く声。限りなく軽く、高らかだった。

「その顔ってことは、わかったんやね。おふたりさん」
「ん? ああ」
「2人はなんかわかった時、同じ顔しよるんよ、ふふ」


 
 

Re: 愛しのキャットダーリング ( No.69 )
日時: 2015/03/02 20:28
名前: はるた ◆OCYCrZW7pg (ID: l.IjPRNe)


 


 お久しぶりです、はるたです。


 ますますファンタジー要素が大きくなってきましたね!!
ファンタジー大好きなはるたにとっては本当に幸せです。


 シユウ君は何だか不思議なキャラになってきていますね。ますますシユウ君のとりこになっています//
 はるたは、シユウ君と花凛ちゃんの会話劇が好みです。何だかすごく癒されますし、和みます。
 あと、アリシアさんの関西弁がすごくいいと思います!!
はるたも関西出身なんですが、なんだか仲間意識が芽生えてきました……←


 参照900おめでとうございます。
これからも更新楽しみにしています。頑張ってください。

はるたさん ( No.70 )
日時: 2015/03/03 21:52
名前: 占部 流句 ◆PCElJfhlwQ (ID: zCJayB0i)



こんばんは♪コメントありがとうございます。

バリバリのファンタジーになってきましたね(笑)
でも、こうしないと結構暗い話になっちゃいますもの^_^;
ファンタジー好きなんですか、それはよかったです!

そうなんですよ。シュウ君は段々凄いことになってきてますね(笑)
会話劇は結構力かけているところなんです♪ 面白さを高めるために……。
まあ、いいのです(笑)言っていただけてよかったです。

アリシアは僕は初めての関西弁なんですが……大体形になってますかね。関東生まれの僕には方言がよくわからないのです(・・;) 仲間意識ですか、ほほう(笑)


そしてお祝いありがとうございました。これからも頑張りますので、是非応援よろしくお願いします。


*Ruku*


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