コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 因果を変える物語り《早くも400.今日更新しまー
- 日時: 2015/02/20 03:50
- 名前: せいや (ID: iT5/uwFU)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=39044
ちょっとらまた思い付いたので
忘れないうちに書き留めとこうとおもって投稿しますね!
あらすじ
ここは2015年 平成の東京都
今やこの地には便利と呼ばれる物が
便利だと心から言えるものが
なにも残っていない。
いや。のこってはいるが、極一部の人間にしか所持をゆるされていないのだ
江戸、江戸幕府 過去1番栄えたと言われる時代。
だがある時に、その歴史に幕を閉じたと歴史書には記されていた
そんな、不自由ばかりの生活を送っている最中
俺、《真田 斗真》は 突如として目の前に現れた少女
名を《豊臣 優姫》と言うことで会った。
そう。この時から俺の歴史
平成の歴史に記される事になる、物語は
静かに始まるのだった。
《紹介欄》
《真田 斗真。》
嘘は嫌い。 義理は堅く
自分の祖先を誇りに思っている
義理の堅さは祖先ゆずりだと
思っているらしい。
《豊臣 優姫》
斗真が、出逢った少女
多くを語りたがらない
謎を、多く持つ不思議な子
《社 阿国》 《弐章から》
真田 斗真の義姉
きひんがある、魅力ある人物
何故か豊臣 優姫を警戒しているようにも見えるのだが
《柳生 閻鬼》 《四章から》
優姫を追ってきた、謎の男
《巫女 御霊》 《八章から》
阿国とは知り合いらしい。
優姫が、追い求めるものの答えをしっているかもしれない
人物
猫の姿をした人。人の姿をした、猫
いいようはいくらでもあるが
独創的で、美しい女性
目次 《厨二病じゃないよ。意味はちゃんとあります。》
>>1 零章
>>2 壱章 十歩百歩 じゅっぽひゃっぽ
>>3 弐章 義姉
>>4 参章 旧江戸城跡 きゅうえどじょうあと
>>5 四章 背水の陣 はいすいのじん
>>6 風前の灯火 ふうぜんのともしび
>>7 生殺与奪 せいさつよだつ
>>8 前途遼遠 ぜんとりょうえん
>>9 光輝燦然 こうきさんぜん
>>10 呪物崇拝 じゅぶつすうはい
>>11 大欲非道 だいよくひどう
>>12 極悪非道 ごくあくひどう
>>13 多情多恨 たじょうたこん
>>14 悲喜交々 ひきこもごも
>>17 慧可断臂 えいかだんぴ
>>20 百錬成鋼 ひゃくれんせいこう
- Re: 過去 言うなれば孤独に咲く花 ( No.2 )
- 日時: 2015/01/27 17:26
- 名前: せいや (ID: iT5/uwFU)
壱章
十歩百歩
俺は。急に現れたこの、古風な
黒髪おさげの華奢で
それでいて、顔立ちがはっきりしてる少女と
成り行きで、いや
優しさで、自分の家に向かうのだった
飯を食わせるために。
「なぁお主よー」
《んー?なんだよ。それに名前でよべよ》
「よいのか?」
《いいに決まってるだろ?何のために教えたんだよ、ったく》
「そーかそーか、それじゃお言葉に甘えて、、ゴッホん
のぅ、斗真?」
《なんだよ優姫》
「な。な。な。なんじゃ!?斗真!」
《なに慌てふためいてんだよ?面白い奴だなお前、
それに話かけてきたのは優姫だろ?》
「そーじゃった。そーじゃった。すまぬすまぬ。あははは」
ふぁービックリしたぞ。急に名前を呼ぶなど
それに呼び捨てだと。
そんな事お父上にしかされた事すら無かったのに
少し反応がおくれてしまったわい
《で。なんだよ?はなしがあるんだろ?》
「あ、すまぬ。何処かに靴を譲ってくれる処はないかの?
さすがに野道は足が痛む」
《って。なんで裸足なんだよ、なんでもっと早く言わないんだよ
馬鹿かお前はー》
靴って草鞋の事か?
にしても。怪我したらどうするつもりだったんだよ
世話焼けるな本当
「なっ!?馬鹿とはなんじゃい!愚弄「ぐろう」するのか?斗真の、馬鹿!!」
《おいおい。愚弄してんのはどっちだよ、でよ。靴どうしたんだよ?》
「移動しているときに、多分じゃが、、」
《移動、、ね》
こいつの脱ぎ症はずば抜けてんな
《仕方ねーな。ホラ優姫来いよ》
「な、なんのまねじゃ?」
《なんのまねって。見て分かるだろ?おぶってやるってゆってんの。》
《なに、おどおどしてんだよ、早くしろって》
「しっしかしだな、そんな、急に。そのような密接するような
行為はだな。」
「ひゃっ!?」
《よっしょっと。しっかりつかまってろよな。》
な。なんじゃなんじゃこのドキドキは
それに暖かい
って、違う違うなに落ち着いとるんじゃい!
《なに後ろでもがいてんだよ、とうとうおかしくなったか?》
「うっさいわい!それより。と。。斗真」
《んー?なんだよ》
「お、重くないかの?そ、、その体重というやつじゃ」
《おもくねーよ。軽い軽いだから優姫は気にせず休んでろ。
な?》
「なんでそこまであったばかりのやつに気を使えるのじゃ?
うちには理解しかねる」
《そらー。目の前に困ってる人がいたら
助けるだろ?》
「そ。それは、うち以外であってもか?」
「他のオナゴであってもか?」
《ん?そりゃーそうだろ?普通に考えて》
なんじゃ。今物凄くムカついてしまったぞ
「ぅりゃ!」
《ぐるじぃ、ぐるじぃ首絞めるなよ馬鹿》
「まーよぃ、これで勘弁してやろう。有り難く思うんじゃな。」
《お前何様だよ、後ろでドヤ顔してるのが想像つくんだが。》
《それにな?優姫》
《それに。今時代、互いに互いを助け合わなきゃいけないんだ
資源も限られ。その中で生活する以上
互いに支え合わないと自滅する。
だから昔の江戸は崩壊したんだと。
俺は思う》
「ち。違うわい!知ったような口をきくなばかもの!」
《な。なんでお前が、急に怒るんだよ。悪かったよ、ゴメンな知ったような口きいて》
なんだよ、こいつ急に
感じ悪いな。
「まぁよい。斗真は今のこの時代で満足しとるか?」
《んー、まぁ不便はあるけど。それでも、皆んながこう
イキイキしてる顔見ると
やっぱり産まれてきて良かったと思うよ。
そりゃあー、不満の方が多いけどそれは生きてる証だと思うからよ。》
「そうか。。すまぬな」
《なんで、お前があやまるんだよ、どーしたんだよ急に》
「いゃ、なんでも。。」
すまぬ。
それでもウチはもう引き返せぬ、
進むしか無いのじゃから
- Re: 過去 言うなれば孤独に咲く花 ( No.3 )
- 日時: 2015/01/27 21:45
- 名前: せいや (ID: iT5/uwFU)
弐章
義姉
斗真と優姫は
長い道を歩き。ようやく斗真の地元である
日暮里につくのであった。
《ふぅーやっと着いたー長かったー。》
「ここが、斗真の故郷なのか?」
《そーだよ。それより持っていてもらった荷物頂戴?》
「ぉお、すまぬすまぬ。ホレ」
しっかし何もないところじゃのー。
貧相にも程があると思うがの。。
《なーに、ボーッと突っ立ってんだよ、行くぞ》
「行くぞって何処にじゃ?」
《何処って。俺等の家だけど?飯食べるんだろう?》
「カァーッ」
《なに顔赤くしてんの?お前》
「待て、待つのじゃ!ご馳走て外食とかじゃないのか?
其れに俺等の、家って…まだ出会って間もないのに
そんな大胆な・・・ウチにも権限て言うものがだな・・・それにそれに」
《はぁ?お前さっきから何言ってんの?大丈夫かよ》
《あんま、笑わすなって》
「なにをって…俺等の家に行くと言ったであろう、
今この場に居るのは、ウチと斗真・・・と言うことは
ウチが斗真と、、、」
《え?・・・・・あ、ぁあ言ってなかったっけ?
俺いま姉貴と住んでるんだよ、
まあ義姉だけどさ、だから俺等って言ったの。
わりぃわりぃ誤解させちまって、
あははは》
「え、、、」
なにそれ、ウチが勝手に変に考えていただけなのか?
そしたら ウチはドンだけ馬鹿なんじゃ!
この馬鹿者馬鹿者っっ!
でもオナゴに恥をかかせた斗真にも非があるに決まっておる!
八つ当たりではない
ばつ
そうじゃ、罰じゃ!
「殴」
《ってえー!!なにすんだよてめぇ!
急に人様をなぐってんじゃねえ!》
「うっさいわい!これは八つ当たりじゃ!」
《八つ当たり?》
・・・・・
カァーッ
「殴」
《って!だから何なんだなよお前は!》
「ふんっ」
なに勝手に怒ってんのこいつ
アホだなアホ。。
《ここが俺の家だ、まー入れよ!》
「なんじゃ、寂れた家じゃのう」
《おい。心の声が漏れてるぞ》
「っは!!」
「殴」
《っく。だから人をなぐ。。。》
《あらあら。お客様かしら?》
《お、姉貴。こいつに飯くわせるから!》
「あ、どうも。。豊臣 優姫、、じゃ」
《お前なに緊張してんだよ?ばーか》
「うるさぃわい!ぼけ、ばか」
《ふぅーん。。。豊臣、……ねっ》
《あ 姉貴?》
「・・・・・」
《あら。ボーッとしてたは。ほんにごめん。》
《ウチの名前は 社 阿国と言いはりますー。
以後よろしゅーね。優姫ちゃん?》
「・・・阿国じゃと?」
《姉貴は血は繋がってないんだけど。
俺が小さい時からよく面倒を見てくれてる
いい、姉貴なんだ。》
《姉貴。優姫。今日は上野の、おばさんから食材を貰ったから
野菜雑炊にするな!》
《斗真 毎日おおきになー。》
「斗真 かたじけない。」
《で。優姫ちゃん?。。いや、豊臣の末裔が
ウチらになんの用なんやろか?》
「そっちこそ。阿国などとあいも変わらず名乗って
、斗真に何をさせようとしとるのじゃ?」
《あらあら、やだわぁ。
なにを言いよるんかと思うたら、そないな事?
それはまぁ。。優姫ちゃん?
優姫に、話す必要はないと思うんやわ
かんにんしてな?》
「ウチは、ただ道中世話になっただけで、
なんの縁もない。ただそれだけの関係じゃ」
そぅ。。ただそれだけ
《そかぁ?
それなら食事を終わらしたら、早々にどっかいってくれるんやろうか?
豊臣の末裔、、いや哀れな末裔の優姫ちゃん?》
「当たり前じゃ。
そんなの頼まれんでもいくにきまっておろう!」
ウチが
ウチ1人で成し遂げる
ただ、それだけじゃ
分かっておる
そんなの言われんでも分かっておる
- Re: 過去 言うなれば孤独に咲く花 ( No.4 )
- 日時: 2015/01/28 14:47
- 名前: せいや (ID: iT5/uwFU)
参章
旧江戸城跡
《しかし。斗真が作る御飯はほんに、やみつきなってしまうわ
おいしゅーて。》
《そんな、おだてすぎたよ姉貴はー。
どうした?口に合わなかったか。優姫》
「いや。そんな事はない
大丈夫じゃ。美味しいぞ」
《そうか?それなら良いけどさ。》
《あ。姉貴 俺ちょっとまた家あけるからね!》
《それは構わへんけど。どうして急にそないな事
いいはるん?》
《いや。優姫が旧江戸城跡を観たいんだって。そんで
行き方分からないから連れて行ってやるのさ》
《優姫ちゃん。なんの用があって
なんの事情があって、そないな所いくんかな?
教えてくれんやろか?》
「すまぬ。それは言えぬのじゃ。
それに斗真。ウチは平気じゃ
1人で行ける。」
ソゥ、大丈夫
今も昔もこれからも1人でやっていける
やっていけたのじゃから
《ばーか。何言ってんの?約束したろ
なに遠慮してんだよ。って事だから姉貴
ちょっとあけるから。
大丈夫すぐ帰ってくるさ!》
《でも、優姫ちゃんが大丈夫言うんやったら
何も行かんでもいいんやないん?》
いったい優姫ちゃんは何のために江戸城になんか。
何かあるのは間違いないんやろーね
「し。しかし斗真?」
《なに改まってんだよ。気にすんな!》
《それに、姉貴。俺は自分の知り合いが困ってるのに
ほっとけねーのは姉貴が一番わかってるだろ?》
《そーやった。そーやった。ほんなら気おつけていかなあかんよ?》
《大丈夫だって!》
「斗真…すまぬ、感謝する」
《いいっつの》
ポンポン
俺は優姫の頭を軽く撫でた
《ほんならこれ貸したる乗ってきぃ》
《でもこれ姉貴のじゃ?》
《えーんよ。歩きだと時間かかるやろ?
早く帰ってきてもらわな御飯あるしなあ?なんかあったら
直ぐ帰ってくるんよ? 》
それに なに企んでるか分からん限り
直ぐ逃げれるようしとかんと
《なんかって。なんもないに決まってるだろ
何言ってんだよ姉貴は。》
今日の姉貴なんかいつもと違うな
それに優姫の様子も変だし
なにがあったんだ?
分かんねー
《とりあえず優姫俺の前に乗れ》
《そうすれば振り落とされないだろ》
「い…いいのか?」
《いいから早くしろって!》
俺は優姫の腕を引っ張り
優姫を、俺の前へと誘導した
《大丈夫か?》
「大丈夫じゃ。それに暖かい」
《何が暖かいんだよ?》
「斗真が、暖かい。
本当に、すまぬ ありがとう」
《ばか言ってんじゃねぇ。
約束を、守ってるだけだよ気にすんな》
なんだよ。
今までそんな、寂しそうな、顔で笑うやつ見た事ねえーぞ
どーしちまちったんだよ。
《じゃー姉貴、行ってくる!》
そうして俺は江戸城へ向かう
約束したから。それもある
でも。
なぜか。目の前に急に現れて
ここまで来て。
なんか 今まで体験した事の無いような
事のような気がして。
正直いつも同じ繰り返しの生活に飽きていたのかもしれない
だから俺は
こいつの為と
俺の為に江戸城に向かう
ただの観光
それでも。繰り返しの中から外れた事
それはヤッパリ
楽しみでほかならないのだから
- Re: 過去 言うなれば孤独に咲く花 ( No.5 )
- 日時: 2015/01/28 22:13
- 名前: せいや (ID: iT5/uwFU)
四章
背水の陣
長い道程を走り
斗真と優姫は当初の目的である
旧江戸城跡につくのであった。
《優姫。ここが来たがってた江戸城だぞっ》
「な。なんじゃこれ。人がおらんではないか。」
徳川はいったいどうなったと言うのじゃ。。
《なぁ?言ったろ、何もないって》
そんなショックに、なるものなのか?
珍しいやつだな。
「そんな。。そんな。。うちはこれからどうすれば
いいと言うのじゃ」
せっかくの手掛かりも。。
ここになら、
鍵は必ずあると思ったのに、
また振り出しに戻ったと言うのか。。
いやそもそも 一歩も進めておらなんだか。。
《優姫、中もみてくか?》
「いや。。いい。平気じゃ」
んだよ。せっかく来たんだから見てけば良いのに。。
《じゃー、帰るか?なんも無いんじゃ居ても意味ないだろう?》
「そう。。じゃな。。」
情報を、集めるにしろ何にしろ
とりあえずは ここに居ても仕方ないしの。。
『あひゃ。ひゃひゃひゃ。』
《な。なんだ?こいつ キミガワルイ》
『ゆーきーちゃーん、みーつけたあー。』
『やっぱり、ここにきたーだ?くるとオモテたけどね?』
《ぉい、こいつなんか、やべぇよ?優姫の友達か?
それならもっと、考えた方がいいぞ。本当に》
こいつ、きもちわりぃ
薬でもやってんのか?
「なにを、ゆうか。こいつなんか
友達のわけあるか。」
「こいつは、こいつの名は柳生 閻鬼…」
「なぜ、お主がここにおるのじゃ?」
《やぎゅう、、えんき?、、》
柳生て、あの、柳生?
でも、あの一族は歴史ではもう
存在していないんじゃ。。
いやしていたのかもしれない
俺。。そう真田も、今に至っているんだから
今も、居るんだから
『なんでって?あひゃ。そんな事はわあー!!』
『ヤリニキタニキマッテンダローガ。ばーかばーか』
『あひゃ。さあ、早くこの刀に血を吸わせてやってくれよ
優姫ちゃん』
『早くしないと。。いじめちゃうよ?』
《お、、おい。これまずいんじゃないのか?
アレ、あの刀、本物なんだろ?
俺なんか武術は少しはやってるけど
流石に素手じゃ圧倒的不利だぞ?まじで》
「た、たしかに今のウチ等は
アイツに勝てる妙案はおろか
愚策すらない、、とりあえずは逃げるのが先決じゃな。
」
俺と優姫は後ろに居る馬に走り駆けた
《と。。とりあえず逃げるぞ!》
『あらーらいけないんだ。敵に背を向けたら
待つのは死だって習わなかったかな?だめなんだー
君、逝っちゃうよー』
『間合一閃 静刺』
『チンっ』
あーでも、あの、男敵だったのかな?
なんか斬る相手間違わなかったかな
俺ー
まーいーか。久々に人 切れたし
あーたまんねー。久々すぎて少し漏らしちゃったじゃねーか。
あー、また隠れん坊再開かー
ゆーきーちゃーん、もーいーかい?
あひゃ。
「斗真どうした?顔色がわるいぞ?」
《だ。だいじょ、、うぶだ
とりあえず家に帰るぞ、》
「で、、でも、血がたれておるではないか!
そんな悠長なこと言ってる訳にはいかんじゃろ?」
《悠長なこと言ってるのは、お前だ優姫…
手当てするにしろ。周りには何もない
それよりかいち早く帰る方が先決だ。
ここには何もない、医学も科学も保つのを許されていない
もつ、もてる資源がここにはない。。
育まれないんだ。。》
「そんな。。どうして、そんな。。」
《まーきにするな。俺は平気だ。
が、、流石にきつ、、いな。あはは》
「あははじゃなかろう、
気を確かに持て、ウチをしっかり押さえると意識をしろ
頼むから。。。死ぬな。。」
- Re: 過去 言うなれば孤独に咲く花 ( No.6 )
- 日時: 2015/01/29 01:24
- 名前: せいや (ID: iT5/uwFU)
五章
風前の灯火
ざわざわざわ
ちょっと。ちょっと。斗真君が大怪我したらしいわよ
なんでも凄い刃物傷らしいよ
こわいわね。
大丈夫なのかしら
おねいさんもお気の毒よね。
「はあ。はあ。阿国。。阿国はおるか?」
斗真が、斗真が
《なにけったいな、声出して
そんな大声ださんでも いてはりますよ。》
《あ。姉貴わりぃー。なんかあったらって
なんか、あっちゃってこのザマだは。あはは…》
「すまぬ。すまぬ…ウチの…ウチのせいで。」
《話は後で、聞きます。せやから、はよ家におはいり。》
「だ。大丈夫なのか。?斗真わ斗真わ」
《少し静かにしてもらえんやろうか。気が散ってまうは
せやな。外にでも行っててもらえんやろか?》
「すまぬ。」
ガチャ
まさか。ウチを追ってくるとは
そんなに邪魔されたくないのかの。。
あやつらは
あのそこのお嬢ちゃん
斗真君は大丈夫なのかい?
コレ。切り傷に効くって薬草
持って行ってあげておくれっ
「え?いいのか?貴重なんじゃないのか?」
いいの。いいの。斗真君にはいつも助けてもらってるし
あの子の笑顔が見れなくなるのは辛いからね。
そーじゃ
この、野菜ももっていっておくれ。
うちの所のお肉も持って行ってやってよ!
「みんな。。」
ここの人は。こんなに、暖かくて
だから斗真も暖かくて。。
それなのに、ウチは
ウチは何も警戒せんで。。
知らず知らずの内に 斗真を巻き込んでしまって。。
お嬢ちゃん。辛いのは分かる
でもホレ今は笑顔じゃ。
それを持って行って ビックリさしちゃれ!
「す。すまぬ!感謝するのじゃ。。」
ガチャ
「阿国 さっきはすまぬ。
静かにするから側にいさせてくまいか?
いや。
居たいのじゃ。だから。」
「え。 阿国 そなた どうしてそんな姿になって。。」
《あらあら。もう帰ってきてはったんですか。。
あんま見られたくなかったんやけど しゃーなし。
話しましょうか》
前に優姫ちゃん
言いはりましたよね?
どうして 斗真の所に居るのか
なにをさせる気なのかと
ウチは何も企んでおらんし
何をさせる気もあらへん。。
これは。ウチのウチなりの恩返しなんや
「恩…返し?」
せやぁ、、
江戸より遥か前から生きてるウチはな
いつの間にか 奉られる存在やったんよ。
占いをし。天災を教え
人の運命まで良く見たものや
自ら見たんやない
奉られる以上 それは避けては通れぬ運命だったんやろーな。
名前もその時 ついた名じゃ。
でも、ある時 偉い参拝者が来はって
いつも通り その人間の運命を見たんやよ
その結果は
病死
でも。ずっと素直に伝えてきたウチに嘘を言う思いつきは無く
本当の事を伝えた
それに怒った参拝者達は……
言わんでも、分かるやろ?
そうじゃ。
社の人ら皆殺し
そして、ウチは奉られる場所から
地に落ち
災いの元と仇なされるようなったわけや。
せやから。優姫ちゃん?
優姫ちゃんがウチを疑ったのも無理はないんやで。
江戸になる前の話やからな。
ウチは追われ追われて
生き延びてゆくのが精一杯やった。
静寂を求めもした。
せやかて 世はそんな甘いもんやなかった。
うちを捕らえ献上し
地位を求める人らが多すぎた。
そして ある時 はぐれの陰陽師が放った
1本の矢が ウチを貫いた
貫いたまでは、何とかなる
せやけど。陰陽師って言うのが仇になってもうたんよ。。
力はかなり封印され。
治癒能力もかなり封印されてしまった。
その時助けてくれたのが
先祖の真田家やった。
ウチは嘘を知らへん
せやから素直に話した
ウチは人間やない。
狐なんやって、
人に追われ ずっと生きていると
そうしたら何て言うたとおもう?
名前
名前はあるのかと
ウチは素直に答えた
社 阿国と
ほんなら次にこう言いはった
なんだ。人間と同じ名前があるんじゃないか。
それなら阿国。お前は人間として
真田家に来ればいい。
と
せやからウチはそれからずっと真田家につかえてはる。
真田家を守る為に
「そんな過去が。。すまぬ。。誤解しとったみたいじゃ、
阿国という存在を。。」
「でも、なんで運命が見えるのに、斗真を行かせたんじゃ?
見えていたなら…」
せやから。言ったやろ?
力はもう無いに等しいと。
まぁ。斗真の傷はもう大丈夫やから、
側に居てやり。
「阿国はどこに?」
うちは少し隠れなあかん。
こんな姿見せられんし
この姿なったら今はもうしばらく戻れへんしな。。
「わかった。あとはウチが見ておるから安心せぃ」
ほんにすまんね。
はぁ。はぁ。
使いすぎたみたいやね。
はぁ。はぁ
ウチも、もう長くは持たんやろーな
ははっ
それもウチの運命やったんかねー、
やだわあ
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