コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- センプウ×マク×セカイ
- 日時: 2015/05/02 08:19
- 名前: 甘栗 (ID: uWXzIoXb)
CLAP
その能力は正義にも悪にも化ける。
世界の裏と表が——夜の世界を激突する。
『センプウ×マク×セカイ(旋風巻く世界)』という小説です!
言うほどアクション多くないかもしれませんがタイトル負けしないようにがんばります!!
あと更新もがんばります!!
どうぞよろしくおねがいします!甘栗ですm(_)m
◎唐沢依頼事務所◎
唐沢峠野(Karasawa・Tohno)20歳。
楽天的。一言おおい。一応ボスとしてやる時にはやる。
紫藤孝也(Shidou・Takaya)21歳。
唐沢の従兄弟にあたる少年。たくさん動くたくさん笑う。
美園キリ(misono・Kiri)17歳。
ニタリ顔か無表情しか浮かべないミステリアスな少女。
最上大(Mogami・Dai)25歳。
とりあえずツッコむ。キレる。ヘビースモーカー&酒豪。
月島雅木(Tsukishima・Masaki)24歳。
好青年。お客のおもてなし係。
- Re: センプウ×マク×セカイ ( No.4 )
- 日時: 2015/02/27 02:00
- 名前: まーにゃ ◆znJHy.L8nY (ID: WoqS4kcI)
こんにちは、こちらのタイトルが目につき、夕方にドババババーーーっと電車で読ませていただいた者です!
バリバリのアクション作品というよりは、人物の関係性などを重視してこれから執筆なさるのかなーーなんて色々考えてたら、あっという間に最新話までよんでしまいました(^J^)
始まったばかりなので、どのように第一の事件へスタートを切りこんでいくのか非常に気になります。
キャラの濃い主人公とモッさんに加え、今のところ常識人ポジにいるタカちゃんとマー君のことも物語上を通して知っていてたら楽しいですね!
依頼モノに能力モノにちょっと探偵要素とか入っていたら黄金の組み合わせですよね!
ぜひとも今後も更新するたび閲覧いあしますので、お暇なときに更新お願いいたします^^
- Re: センプウ×マク×セカイ ( No.5 )
- 日時: 2015/02/27 19:07
- 名前: 甘栗 (ID: uWXzIoXb)
まーにゃさん
きてくださってありがとうございます!!
最新話まで読んでいただいて感謝感謝ですうれしいです!!
また今からも濃いメンツが続々?登場するかもなので
そやつらのこともよろしくおねがいします(笑)
登場人物たちをたくさん動かします!(笑)ていうか更新頑張ります!
ありがとうございました!でわでわ!
- Re: センプウ×マク×セカイ ( No.6 )
- 日時: 2015/02/27 20:56
- 名前: 甘栗 (ID: uWXzIoXb)
Episode、4
倉田から能力者の男性の素性を聞き出す。
なんでもかんでも床に散らばっているおかげでそのへんからペンと用紙を拾った最上は、スラスラと倉田の言葉を記す。
「男の名前は谷村礼二、27歳、居住地不明、職業不明」
あいにく倉田の知っていることはこれだけだった。
名前と年齢だけでは情報不足で、動けない。
「性格とかわかんないの?彼女さんに聞いてない?」ソファでザ・漫画タイムの唐沢が話に入る。
「特には…あ、ただ、容姿がガラッと豹変したと…」
「その二人が別れたときって、奥さんからフッたの?」
「いえそれが、谷村のほうから一方的に別れを言われたそうなんです」
「なんだそりゃ、普通自分がフラれての逆恨みじゃん」
「そうなんですよね。だから疑問なんです」
しかも殺されるのは自分。悪いことをした覚えのない相手から殺されるなんて御免である。
「しかしよぉ」最上がむずかしい顔をしながら倉田を見る。
「こんだけの情報量じゃ俺ら動けないぞ」
「はぁ…やはりですか」
「だからぶっつけ本番な」
「はい?」
「どうせ俺らは護衛だ。明日、その男がお前を殺しに来たところをぶっ潰す」
わかりやすくまとめてくれたが、ザックリすぎだ。
「お前はいつも通り会社に出勤しろ。俺たちは周辺で見張る」
「…は、はい」
「え、てことは今夜から張り込み??」
唐沢が漫画からヒョコッと顔を出す。しかも楽しそうに言う。
「まあ、明日といいながら今晩っていう可能性もあるしな」
「やった、刑事ぽくてスリリング〜」
明日殺されるかも分からぬ客人の前で、礼儀を知らない青年だ。
「じゃあ2・2に分けよー。倉田くんちお邪魔するのと事務所待機のとで」
「待ってください。うち泊まるんですか」
「あったんまえっしょー。俺ら倉田くんの命守ってやんだから当然でしょ」
「彼女がいますし…」
「そこは君の素晴らしい言い訳に期待してるよ」
「……わかりました」
自分の命に比べれば安いもんだ。そう思おう。
唐沢の隣で話を聞いていた紫藤がワクワクしている。
「よし『唐沢兄弟』出動しよう!なっ峠野!倉田さんちの張り込みは俺らがする!」
唐沢がポロッと漫画を床に落とす。
見ればなんと間抜けた顔をしているのだろう。
「俺は〜事務所待機を希望」目を泳がしさりげなく拒否。
さっきまで張り込みが刑事ぽくてスリリングなどと熱くなっていたのはどこのどいつだ。
「え〜」当然の紫藤の反応。
「てめー言葉ばっかだなー!動け!ここは俺と月島が担当する」
「モッさん〜〜」漫画に噛みつきイヤイヤと顔を横に振る。
「少しは自分の発言に責任を持て!あほんだらが!」
結局、唐沢は張り込みに決まる。
あっという間に時間が過ぎ、問題の当日がやってくる。
サラリーマンの通勤ラッシュで溢れかえる駅周辺。
緊張と不安から、吐き気が襲うような顔の倉田は、会社に行くスーツ姿だ。
その横を学生服を着た2人の少年が歩いていた。
「いや〜家に残しといてよかったよ」
それは高校生にふんした唐沢と紫藤である。
高校時代の懐かしさに浸る紫藤に対して、やる気なしの雰囲気プンプンな唐沢。
「タカちゃんよー、仮にも俺ら20代だよ。痛くね?つらくね?」
「そうか?峠野、スーツよかそっちが合ってるよ」
「うっそーん」言葉はそれでもわずかに嬉しそうだ。褒めて伸びる人間か。
駅に入っていくと二人とおなじような制服の少年少女が増えてきた。
このへん界隈の学生が最寄にする駅だ。倉田と近くにいても学生の格好なら怪しまれずにすむ。
確かにナイスアイデアだが、紫藤以外の二人は調子が低い。
倉田は命を狙われている身だから分かるが、唐沢の調子の低さは邪魔だ。
3人は改札口を抜けて、ホームへと足を進める。
3人の乗る電車が待ち構えていた。
「峠野ほら、乗るよ」
紫藤が困った顔で促していた。
ホームから電車に乗ったところで、なぜか唐沢が一人ホームに残る。
「待て」
いつもより小さく低い声でつぶやく。
紫藤が何かを察し、「どうした」と声を出さずに言う。
唐沢が紫藤に近づき、秒速で何かを伝え、一人その場に残る。
すぐさま電車は扉を閉め、ゆっくりと走り出した。
そのとき——唐沢は、ホームの隅にある自動販売機に目線を変えた。
眺めていると、その横から突然一人の男性が現れる。
自動販売機の横にヒッソリと隠れていたように見えるが。唐沢は男の姿を確認すると目線を前方へ戻す。
横目で何となく男を見る。
「———ひひ」薄らと笑い、次の瞬間、胸の前に掲げた男の左手にビリビリビリと電流が流れた。
「———!」
決定的瞬間をとらえた唐沢は、バッと男に駆け出す。
男はボールを地面にたたきつけるようなフォームで、線路に電流を流しこむ。
「見たぞ!」
唐沢の張り上げた声に、やっと気づいた男だったが気づいたときには彼の飛び蹴りをくらっていた。
「ぐはっ」
唾を吐き捨て、男の体が斜めに倒れる。
線路に流れていた電流は、主人の力が行き届かず途中でバチバチッと音を立て消滅する。
「お前が谷村礼二だな! キマッタ〜!!」
こぶしを高く振り上げ、爽快マックス!
- Re: センプウ×マク×セカイ ( No.7 )
- 日時: 2015/02/27 21:16
- 名前: ユッケ (ID: s7P63baJ)
この前はコメントありがとうございました。ユッケです!
能力と探偵ってかっこいいですね!ところどころクスッとくるところもあり、楽しく読まさせていただいています!
- Re: センプウ×マク×セカイ ( No.8 )
- 日時: 2015/02/28 06:22
- 名前: 甘栗 (ID: uWXzIoXb)
Episode、5
油断してはいけなかった。男の両手から流れた電流が剣のようなオブジェをつくり、乱暴に唐沢を攻撃した。
「おわわ!」
ぴょんぴょん跳ねながら、ギリギリかわす。
その間に男は立ち上がり、ドスのきいた声をあげる。
「よくも邪魔してくれたな!」
完全に殺意の目が唐沢へ向けられていた。
「おーう、こーわっ」
だが、男を前にして恐怖など微塵も感じていない。
「お前、誰だ」
「うーん、あ!ジョニーデッ——」
「ふざけるな」
言葉の途中で遮られるように、男が電流の剣を構えて唐沢に挑んできた。
ヒュンヒュンとあちこちから剣が飛んでくる。
剣術に慣れておらず、不格好な攻撃の仕方だがスピードは速い。
そのせいで、次の攻撃に唐沢の動きがついていけなかった。
男がニヤッと口角をあげて、唐沢の頭上に剣を振り下ろす、
刹那、人体を切る鈍い音が聞こえるかと思っていた。
しかし、男は絶句する。
「なんで驚いた顔してんの〜?」ニタリ顔を浮かべる唐沢。そんな彼の左手が男の剣をしっかりつかんでいた。
「な、なんでお前…っ素手で!!」
男がつくったその電流の剣は何万ボルトもの電流が流れる。
ヘタにさわれば、感電死レベルだ。
「アンタの力に対抗できる力を俺が持ってる——て理解できりゃつじつまが合うんじゃない?」
「まさかお前!」男が確信をついたとき——
「タカちゃん!やっておしまいなさい!」
ニタリ顔のまんま、どっかの黄門様のマネをする。
紫藤を名を呼んだ瞬間、ホームの天井から彼の体が降ってきた。
紫藤の体はわずかに透けている。
男が驚愕していると、紫藤は下半身をひねり、その名も上空回し蹴りを男にくらわす。
さきほどの唐沢の蹴りと比べ物にならないぐらい強烈な音が響き渡る。
「ぐほっ!」
今度は真後ろに倒れこむ男。
地面に体がつくまえに、紫藤はハイスピードで縄を取り出し男を拘束した。
ドサッと倒れたとき、男は完全に気絶していた。
静まり返るホーム。見れば、次の便の電車を待ち構える人々が増えていた。
ちらほらとこちらを見ながら、顔をしかめる。
そんな状況下でも、まずは勝利の歓声をあげる2人がいた。
「いよっしゃー!」ガッツポーズを思う存分キメてくる唐沢。
「やっぱ息あってんね俺ら!コンビプレイ最高!」
「唐沢兄弟最強〜!いえい」
「最高!いえいぇい」
とりあえず場違いな二人のもとへ、倉田が重い足取りで近づいてきた。
「お二人…!どうされたんですか!」
怪訝そうに二人の姿を確認したのち、その先で仰向けに倒れている男を見た瞬間、顔色を変えた。
「コ、コイツだ…」後ずさりながら、控えめに男を指さす。
「谷村礼二ね」唐沢が満足な笑みでいう。
「今は気絶してるし、ちゃんと拘束してるからアナタに危害はないですよ」
穏やかな笑みを向ける紫藤。
「あ、ありがとうございます!本当にありがとうございます!」
何度も頭をさげながら、目には涙がうかんでいる。
「いいよいいよ倉田君。あコイツの事情聴取は俺らがやっとくから、倉田君そんまま会社行きな。今日一日は完全に平和だよ」
グッジョブポーズを突き出して、そう断言する唐沢。
「はい!それでは、今からの便で会社へ向かいます。お二人ともありがとうございました」
喜びと解放に満ちた倉田の顔は、いそいそとホームの人ごみの中に消える。
倉田の背中を見送った二人は、問題の人物に目線を変えた。
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