コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【ぼく中二病】 タイトルが長すぎるためカットッ!!
- 日時: 2015/03/18 13:41
- 名前: ヒトデナシS ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
作品概要
「ぼくのかんがえたさいきょうの、ちゅーにびょー(ぼく中二病)」
カキコに現れてしまった最大のカオス。m(__)m
著者、ヒトデナシS
ジャンル、誰もが憧れるドタバタ学園中二病バトル恋愛コメディって言っとけばいいと思ってる
"初めに(自己紹介)"
初めまして。ヒトデナシと申します。以後お見知りおきを。
以前もカキコにて執筆させていただいたのですが、
何せ数年前の事なので、名前を改変します。
これからは「ヒトデナシS」です。
Sの由来は、「再来(さいらい)」です。
つまり読み方は、「ヒトデナシ再来」です。
ダサいと笑って下さい。帰ってきたウルトラマンみたいだと笑って下さい。
出来る限り皆様に見た事もないようなカオスっぷりを執筆したいと考えています為、
よければご協力及びご応援及びご愛読の方よろしくお願い致します。
“自己紹介が終わったところで、この小説の注意点です。”
1、荒らしの方々は回れ右して去ってください。
2、読んでいただけるとすごくありがたいです。
3、コメントをもらうと、作者は歓喜に満ち溢れます。
“では次に、この小説はどんなものなのかを紹介いたします。”
・夢見高校の校長先生のありがたいるーるとせつめーときょーくん(ルールと説明と教訓)
1、中二病とは、自分の内面を具現化できる最強の力。
2、普段は学生生活を謳歌し、ある時は「中二病タイム」を楽しめ。
3、外部には漏れないらしいから好き勝手にやっていいよ。
4、えー、まだ書くの?飽きてきたんだけど。いやまァ確かにワシって校長だけど,
基本的には自由な校風だしこれ以上書くのは私の方針に反する反逆行為というかなんというか。
5、\(^o^)/←この顔文字好きwww わろすwwwww
————『ぼく中二病』 目次————
【プロローグ】 >>1
【第一病、定期試験せんそー】 >>2 >>3 >>4 >>5 >>8 >>12 >>13 >>14
【第二病 授業中はひまー】 >>17
————『名誉、歴史』————
・03月10日、『ぼく中二病』投稿。
・03月12日、100参照突破!!
・03月17日、200参照突破
————『ご来場の読者様』————
・ライド様
・せいや様
・ディスコ部長様
- ぼくのかんがえたさいきょうの、ちゅーにびょー(ぼく中二病) ( No.10 )
- 日時: 2015/03/13 18:47
- 名前: ヒトデナシS ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
>>9 せいや様
感想ありがとうございます!
やはりドラ○ンボールネタは分かって頂けますかw
個人的に映画を控えているフ○ーザ様を宣伝したかっただけという下らない理由でついw
そうですね、中二病と言えば、
天津飯はただの三つ目で、飛影は邪眼である
……同じ三つ目なんですがね。。いや、何でもありません。
- Re: ぼくのかんがえたさいきょうの、ちゅーにびょー(ぼく中二病) ( No.11 )
- 日時: 2015/03/13 18:51
- 名前: せいや、 (ID: IqVXZA8s)
映画になるの?w
いやいやw邪眼の力なめんなよw.
打っちゃうよ?暗黒黒龍波w
- ぼくのかんがえたさいきょうの、ちゅーにびょー(ぼく中二病) ( No.12 )
- 日時: 2015/03/13 18:51
- 名前: ヒトデナシS ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
【6】
「————『Ability Time 【アビリティ タイム】』。王の謁見だ。控えろ」
ズンッ、という鈍い音と感覚が『部屋そのもの』を包む……。
まるでその部屋だけが別空間であるような感覚。『重くなっている』。
貞道の『中二病』、重力。
その部屋にいる誰もがその重力に逆らえず、ひれ伏す。『二人を除いて』。
「貞道……!! みか……味方まで…巻き込んでどうする…!!」
龍同先輩は重くなった身体を支えながら、言葉を絞り出す。
そう、見境なしの『中二病』の使用で本来味方である僕達も縛っている。
その言葉など知った事かと言わんばかりに、貞道は仁王立ちしたまま笑う。
「なに、ようは勝てばいいのだろう? なら、我一人の力で勝っても問題あるまい。」
「……くッ……詰めが甘かった……か……」
龍同先輩は予期していたみたいだが、それでも最悪のタイミングらしい。深刻そうな表情だ。
貞道はさも当然の如く良い放つ。よくもまぁこんなジャイアニズムがいたものだ。
「ふ……えぇぇ…ふ……えぇ……」
心なしか絵美の『ふえぇ』も辛そうだ。僕はとりあえず手を握ってあげる事にする。
とはいってもこの状況はあまりにひどい個人プレーだ。
いや、元々ここにチームプレイなど存在しないに等しいが、それでもあんまりだと思う。
せめて味方を解放して、教員だけを縛って交渉の道具に使った方が利口だと思う。
正直現状こちらにとって良い状況下にある。これで貞道を説得して上手く動かせば、
これ以上このよく分からないカオスな戦争を終わらせることが出来るかもしれない。
————それは僕にしかできない、僕だけの戦いだと思う……。
…………あれ、僕っていつの間に定期試験撲滅戦争にこんなに乗り気になったんだろ?
まぁそれはさておき————
「貞道。あのね、これだと本末転倒だし、どうせやるなら教員達だけを軽く縛って————」
————と、その後の言葉を紡ごうとした瞬間、職員室の天井が崩壊した。
否、全てが、ではなく、『貞道のいる場所』だけである。
貞道の頭上から多くの椅子やら机やらが降ってくる。
どうやら職員室上の教室にあるものらしい。(ちなみに、職員室は本館の2階にある。全体では4階ある。)
————とはいえ、この状況では貞道がマズイ。多分死ぬ。なぜなら、
今この部屋そのものは貞道の重力が働いて、全てのモノが重くなる。
干渉を受けない例外は、貞道と『もう一人』のみ。つまり、
「さだはるー。野球しようぜー。お前どうせ死ぬしモブキャラでいいよねー?」
「ぬわあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
頭上から重力の干渉を受けて落ちてきたのは、机と椅子とさっきまでいたはずの焔だった。
部屋に入った瞬間全ての机と椅子は重力の力で重くなり、通常よりも凶器性が増す。
それも通常の何倍の重さの椅子と机。感覚で言えば、上から何台もトラックに潰されているような感覚。
それをじかに受けた貞道は血だらけになって死んだ。いや、もう文句なし。オーバーキル。
瞬間、重力の空間は通常の空間に戻る。貞道が死んだおかげだ。
上から落ちてきた焔は机に下敷きになる貞道を見て、まるで貞道の母親の様な慈愛に満ちた表情をしていた。
そんな自分の息子を殺して慈愛に満ちる母親がいてたまるか。
物音が収まった後、一同唖然としていた。それはそうだ。
そしてふう、と仕事をやり遂げたといったように一息ついて、
「よっし、これで裏ボスのさだはる死んだし、ミッションクリアじゃね?」
「「なんで味方殺してんだあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」」
僕達も教員も総ツッコミで焔に言うが、すぐにハッとなる。今一度両者向かい合う。
撃退数4(内1人は味方)の炎の死神のせいで、止まっていた戦争がまた始まった……。
- ぼくのかんがえたさいきょうの、ちゅーにびょー(ぼく中二病) ( No.13 )
- 日時: 2015/03/14 15:39
- 名前: ヒトデナシS ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
【7】
「はッ、貴重なチャンスを逃したなッ!! あひゃひゃひゃひゃ!!!!
あのおバカ王を生かしておけばまだ勝機はあったものをぉぉ!!」
田中先生はゲスい顔をして目からビームを出しながら言う。正直ビジュアル的に放送禁止レベル。
前線に壁として立てたドラゴンも即座に殺されてしまう。未だ状況は不利。
「……ぐッ!! あの死の魔法はやっかいだな……。————梨!!」
ドラゴンを生成するのに疲れてきているのだろうか、
すぐ後ろで絵美を守っていた僕にほぼ悲鳴に近い声を出す龍同先輩。
なんとなく、嫌な予感しかしない。。
「な……なんですか……?」
「そうか、頼まれてくれるか!! ありがとう、愛してるぞ梨!!
ようし、逝け、梨!! すてみタックルだあああああッ!!!!!!」
「ちょ、まだ何も言ってないし漢字違うじゃないかああああぁああああああああああ!?!???」
僕は強引に龍同先輩に腕を掴まれ、まるで棒切れの様に振り回された。
振り回される前に「ふえぇえぇ!!(多分、梨くんって言ってる)」
と言って、心配そうに見ていた絵美を思い出す。
もはや普通の言語すら喋れない状態らしい。(翻訳もあってるかどうか定かではない。)
……そして僕は一通り振り回された後、龍同先輩の前でがっしりと固められる。要するに盾にされてる。
————ええっ!? 今の振り回しに意味あった!?!? 人使い荒らすぎるわああぁ!!!!
そんな姿は傍目に、焔はふと、こう呟いた…………。
「梨は思った。→(第一話で先輩キャラの盾として扱われる主人公がどこの世界にいるというのか。)と」
「何勝手にナレーションしてるのさ!?!? 焔も助けてよ!?」
「バイバイ、ナーシー」
「E○みたいに言ってんじゃねえええええええええええええええ!!!!!!!!」
「何さっきからリア充してんだ爆発して絶命して死ねええええええええ!!!!!!」
「リア充してるように見えんのかこれがぁあああああああ!??!?!?!」
そしてそのまま放たれた田中先生のデスビームを、
「括目せよ、龍同家、秘伝の奥義—————!!!!」
僕は全身で受け止める……—————!!!!
【黒田 梨は、すでに『無い』人間だった。】
【一度目の人としての人生も、唯一許された個性である中二病でさえも。
別にチートキャラでもない。ハーレムキャラでもない。かっけえと言われるキャラでもない。
カッコつけるわけでもなく、ただ、ひたすらに『生きる』事を望んだ。】
【否、彼にもその可能性があったのかもしれない。彼自身は憧れた。
最強とか言われちゃって、カッコいいとか言われちゃって。難聴耳とか言われるような人に。
でも、叶えてしまった。それ以上望むまいと願ってしまった。
代償は今までの、そして未来の自分の全て。得られるモノは、その願いは、】
【「生きられるなら、僕は何も無くなったっていい。
まだ、僕は、悔いのない人生を送っていないのだから。」】
「————————奥義、ふなっし○ぃぃぃぃーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
龍同先輩のなぜか超甲高い「ヒャッハ—」という声と、田中先生のデスビームの衝撃音が重なる……!!
ジジジジとレーザー音が僕の身体の芯に響く。自分の身体を改造されてるみたいだ。
だが、絶命したりしない。なぜなら僕は————
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉおおおぉぉぉお!!!!!!!!!」
————僕は、もう、『無い』身体なのだから……!!!!
僕は気合でビームを弾く。爆発音と爆風と共に、レーザーはチリチリと散っていく。
それに驚いたのは他でもない、田中先生だった。なんというか、一言で言うなら、顔芸。
「ばッ……ばかなぁ!!?? 私の『デスビーム』は致死率100%だぞおおおお!?」
その反応待ってましたと言わんばかりに龍同先輩は嬉しそうに笑う。
ちなみに僕は「ぜぇ……はぁ……」言っている。本当は本気の死を覚悟した。いやマジで。
「————アンチスキル。『現実』。あらゆる中二病を否定し、あらゆる中二病の効果も無効化する。
どんな能力系漫画や小説にも必ずと言って良いほどいる、ありきたりなチートキャラ……」
「はッ……はぁあああああ!!?? ふざけんな!? そんなの最強で反則じゃねぇか!!」
「……って思うだろう?」
「……って思うじゃん?」
「……って思うふえぇ?」
「……って思うよね、普通は……。」
「……なんでこいつら、寄ってたかってこの仲間チートキャラを平気でdisってんだ……??」
上から龍同先輩、焔、絵美、僕、田中先生のセリフである。……ちょっと傷つくなぁ。
- ぼくのかんがえたさいきょうの、ちゅーにびょー(ぼく中二病) ( No.14 )
- 日時: 2015/03/18 13:58
- 名前: ヒトデナシS ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
【8】
最強、チートキャラ、最弱。魅力的な肩書はこの世界に数少なく存在する。
もし仮に、僕にこのような肩書が与えられるとすれば、
【名前負け中二病主人公】、と言ったところか。
————チートキャラ、最強って何を指す?
負けない、
ダメージを食らわない、
敵わない、
強すぎる、
神。
————じゃあこの僕、『黒田 梨』に似た様に当てはめてみると、
喧嘩で負ける(僕喧嘩苦手だし非力だし)、
ダメージ(この学校での中二病のみ)を食らわない、
敵わない(敵に)、
強すぎる(敵が)、
人(むしろ最近神様にお願いした身分ですが何か?)、
改めて聞こう。僕の『中二病』は『現実』と呼ばれるアンチスキル。
さて、これだけ聞いても僕を誰がチートキャラとあがめてくれるだろうか?
「「うん、完全に名前負けっ(ふえぇ)!!」
「おいいいいいいいいいい、慰めてよ!? 僕頑張ってるんだよ!?」
満場一致。ここに【中二病名前負け主人公】の誕生である。
改めて話をまとめると、ただ黒田 梨は『中二病』を無効化出来るだけ。
さっきの貞道の『重力』も、田中先生の『デスビーム』も。ただそれだけ。それ以上の評価はない。
「……まぁそういうわけだ。田中先生、私に梨が付いている限り、貴様の中二病は無力だ。
肉弾戦に持ち込もうとしても無駄だ。梨はともかく、私はドラゴンを従える以上負ける気はしない」
龍同先輩は凛として言い放った。普通にカッコいいと思ってしまった。
その威圧に怖気づいてか、田中先生は押し黙る。そして観念したようにゆっくりと口を開く。
「……お前らの覚悟は分かった。だが、試験を中止するわけにはいかん。
その代りといっては何だが、テスト範囲を公開する、これで手を引け、龍同生徒会長」
「もうひと声。範囲は10ページ以内に絞れ、これが最大の譲歩だ」
「………………善処してやろう」
どうやらこれで、今月(今は5月)に行われる中間テストを掛けた戦争が締結したらしい。
教員達も、そして『中二病団』もようやくその場で一息吐く。
「……てか、僕達何してたのかな、本当」
ふと僕は麻痺した脳が現実に戻りつつあった。よくよく考えると確実に可笑しい。絶対。
昼休みに職員室を襲撃。定期試験を廃止しろなんて何をしてるんだ……。
「まー気にしなくていいんでない? テスト楽になるじゃん」
「焔は気にしなくてもいいと思うけどね……」
「こ……怖かった……ふえぇ……」
「お疲れ様絵美。怪我してない?」
「(コクコク)」
「よくやったな、梨、焔、絵美。貴様らのおかげだ」
4人でとりあえずねぎらい合う。何か妙な達成感に少し笑って、ちょっとした充実感を味わう。
なんだかんだで同じ戦場を駆け抜けた後の快感は、大きい。
————僕達は、こんな生活をして、生きている。
ここはとても普通と言える場所ではないけれど、皆楽しそうに生活している。
僕はまだ、約束した『悔いのない人生』を送れてはいない。
あの事故以来、ただ生きたいと願った結果、僕は未だ生きながらえている。
0から始まり、一から作られたこのヘンテコな中二病、『現実』という『無い』モノ。
この力しかない僕に、はたしてどんな高校生活が待っているのか。
そして僕は、そこで何を得ていくのだろうか。答えは未だ見えない。
でもいつかは、僕は胸を張って————
…………と、そんな良い雰囲気だったのだが、
「お前ら、退学とかは毎度ノリで言っているし遊びみたいなもんだから特に罰とかはないが頼みがある。
……死人を保健室に運んでくれ。殺したの、全員お前らだしな」
「「あ」」
田中先生に言われて、ふと一人だけ戦死した王様を忘れていた……————。
【でもいつかは、僕は胸を張って————
悔いのない人生だった、と言いたい。】
第1病、完
この掲示板は過去ログ化されています。