コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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___。* 甘すぎたミルクティー * 。
日時: 2015/03/26 18:29
名前: 紅葉 (ID: cWF1aDDB)




君が小さく笑う顔。
君が照れたように下を向く顔。
君が怒ったように顔を歪めた顔。

君の全てが______甘すぎたミルクティーのように、甘いんだ。

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* 訂正 * ( No.5 )
日時: 2015/03/27 07:18
名前: 紅葉 (ID: cWF1aDDB)




第3話の訂正する場所があるので、把握お願い致します。

下から二行目の右側の所です。
  『保健室中へ』
     ↓
  『保健室の中へ』



です。失礼致しました。
今後、まだ脱語脱字の発生等が現れると思いますが、作者の見過ごしが度々あると思います。
もし発見された場合は作者へ伝えてください。
ご理解、宜しくお願い致します。

◇第4話◇ ( No.6 )
日時: 2015/03/27 10:29
名前: 紅葉 (ID: cWF1aDDB)




「名前」

* 【優月sade】 *





「はい、保冷剤」
「あ、りがとう……です。」







目の前の先輩だか同級生だか分からない男子に頭を下げる。
彼から手渡された保冷剤は冷凍庫から出されたばかりで冷たく、固かった。
保冷剤を目に当てて、少し落ち着く。溜め息をついて彼を見た。
彼は器用に湿布を貼って、満足そうな顔をしてから私の視線に気がつき、目が合う。私は目を逸らしてしまう。







「手当て……慣れてるんですね」
「あー……バスケ部だからね。しょっちゅう怪我するし」






苦笑する彼を見て静かに頷く。
そっか……気がつかなかったけれど、男子バスケ部もあるんだ。
バスケ部だけに限らず、スポーツ部の人は怪我ばっかりなんだと思う。








「……名前」
「……へ?」
「あんたの名前」







私は慌てる。
名前ってことは……苗字も?えっと……学年とか言うべき?
私は深呼吸しつつ、口を開く。






「水瀬 優月……1-Cです」







彼の目を見るのは何となく恥ずかしかったから下を見ながら呟く。
彼は私の名前を呟いてから、私も彼に質問する。






「貴方の名前は?」
「……成瀬 玲( Naruse Rei )。1-D」






彼は低く甘い声で私に言う。
初めてちゃんと彼の瞳を見つめる。
彼の瞳は水晶のようにキラキラしていて、黒い。
よく見ると、顔立ちは良くてイケメン。男子なのに二重で可愛らしい。
女子の私よりスタイルが良くて、妬いちゃうほど。スラリとした高い背。







「モテるでしょ……」
「さぁね。」






彼はクスッと笑って私を見た。
私はそんな嘲笑うような顔にムッとして、頬を膨らませる。






「今気付いたけど、隣のクラスなんだね」
「……今更?」








あれ?
この人、こんな話やすかった?
でも、絶対好きになるはず……ないよ。

もう_____傷つきたくないよ。

Re: ___。* 甘すぎたミルクティー * 。 ( No.7 )
日時: 2015/03/27 19:24
名前: ゆーき。 (ID: VKAqsu.7)

はじめまして。コメ失礼します。。
題名がかわいいなあ、と思って覗いてみたら、
とってもステキなお話で、かわいくって、、
羨ましいくらいステキです!、続き期待してます。

◇ コメント返信 ◇ ( No.8 )
日時: 2015/03/28 22:40
名前: 紅葉 (ID: cWF1aDDB)




*。 ゆーき。 様



初めまして。紅葉です。
題名は頭から絞り混み絞り混み、人生で一番頭を使ったかもです……(笑)

お話も苦労して考えたので、そうやって楽しく読んでくださる方がいて、光栄です。その褒め言葉が、素直に嬉しい限りです。。。


続き、頑張ります!
これからも引き続き、応援宜しくお願い致します。 

◇ 第5話 ◇ ( No.9 )
日時: 2015/03/28 23:18
名前: 紅葉 (ID: cWF1aDDB)




「気持ち」

* 【優月saide】 *





傷付きたくない_____
そう思ってしまうのは、無理もない。
付き合っていた人と別れる時、何でも無いフリしていたけど……本当は恐かった。見捨てられているようで。
そんな心の傷や痛みは消えなくて、恐い事から目を背けて逃げようとしている自分がいる。そんな自分は……嫌い。







「水瀬……?」
「__ぁっ……」








つい、ボーッとしてしまっていた。
彼は不審そうな強ばった顔で私を見つめていた。心配、しているのだろう。
我に返った瞬間出た声は掠れていて、おまけに小さくて聞き面いと思う。








「もう体育館に戻ろ。白倉とか、心配するんじゃない?」
「あ……うん、そうだね。怪我……ごめんなさい、成瀬君」







ペコリ、と頭を深く下げてお辞儀をする。
何だか照れ臭くて保健室を猛ダッシュで出た。
あの……成瀬君の小さく笑った顔が忘れられなくて。
頭の中でしつこく何度も何度も、リプレイされる。
胸の鼓動は今までに無いくらいに飛び跳ねて_____顔が、熱い。








「あ、優月!大丈夫……って、顔赤ッ!?」







体育館についた時には、息が上手く出来なくて、息が途切れ途切れになる。
それは走ったからなのか、証拠は額に滲む汗。
5月という暖かい気温の中で走り、50m走12秒の私的には体力を物凄く消耗した。
手に未だ捕まれた保冷剤を熱い頬に当てて、ため息をつく。
_________こんなに、誰かを想うなんて初めて。






今夜は眠れない夜になりそう、だ。  


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