コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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___。* 甘すぎたミルクティー * 。
日時: 2015/03/26 18:29
名前: 紅葉 (ID: cWF1aDDB)




君が小さく笑う顔。
君が照れたように下を向く顔。
君が怒ったように顔を歪めた顔。

君の全てが______甘すぎたミルクティーのように、甘いんだ。

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◇ご挨拶◇ ( No.1 )
日時: 2015/03/26 18:33
名前: 紅葉 (ID: cWF1aDDB)



はじめまして(*´ω`*)
初めて小説を筆記させて頂きます、紅葉( クレハ )と申します。
どうぞ、宜しくお願い致します_('_')_
応援、感想、アドバイス等……コメントどうぞ、宜しくお願い致します^^

◇第1話◇ ( No.2 )
日時: 2015/03/26 19:00
名前: 紅葉 (ID: cWF1aDDB)



「何度目」

* 【優月sade】 *





 
「優月、また別れたの!?」




大きな声に思わずビクッと身体を震わせる私。
水瀬 優月( Minase Yuzuki )。高校1年生15歳、“また”彼氏と別れました。






「本当に何回目よ〜」
「あはは」






私は苦笑いして適当に即答する。
そして目の前で私と同じように苦笑しているのは白倉 芽依( Sirakura Mei)。16歳。
スカートの下にジャージを履く、女子らしくない女子。良く言えばボーイッシュ。
耳辺りまでの黒髪のショートカットで女子バスケ部所属。
男子からより女子からモテちゃうようなカッコイイ女の子なのです。







「私、本当に好きで付き合ってるのかな?」
「自覚ないんかいっ」






私の頭にチョップを炸裂され、頭に激痛が走る。
私はうずくまって、瞳からは涙がポロッと出そうになる。
芽依は慌てて私の目線に合わせてしゃがみ込んで頭を優しく撫でた。







「ご、ごめん!!」
「ちがっ……大丈夫だか、ら。」







私は手の甲で涙を拭って立ち上がる。
芽依も何処か安心した顔をしてホッとした様子。







「私、本気で人を好きになったことない」








本題に入ると、私は本気の恋をした経験はありません。
初めて告白された人は確か後輩。雰囲気で付き合ったけど全然実感湧かなくて、楽しくなかった。
で、フラれてフラれてフっての割合で付き合ってもすぐ別れるように。
だからつまり恋愛の経済は無いも当然なのです。




そして、“本気の恋”がしてみたい乙女なのです。

◇第2話◇ ( No.3 )
日時: 2015/03/26 20:07
名前: 紅葉 (ID: cWF1aDDB)




「見学」

* 【優月sade】 *







学校の全ての授業時間約6時間という退屈な日を終え、部活の無い生徒等は帰ろうとしている時間。放課後。
私も部活をやっていないがために帰宅を考えていた頃、不意に芽依に呼び止められた。






「優月!優月って部活入ってないよね?」
「うん」






私が部活に入っていないことなど、芽依が一番知っているはずだ。
部活に入らないのには理由がある。私がスポーツ音痴なこと。それから極度の不器用さんだということ。
家庭科で縫い物をするとき、針に糸を通せない位酷いのだ。
まぁ、単に言えば嫌いな事から逃げて部活に入らない、という理由だ。







「あたし、女子バスじゃん?優月にもスポーツの楽しさを知ってもらいたくて女子バスの見学をしてほしいんだ。あ、でも実際試合はしないし……」







私を気遣っているのだろうか。
私は兎に角うんうんと頷きつつも、考えてみる。
見学……見るだけなら私にだって出来るよね。
芽依があーだこーだ言ってるのを無視して口を開く。 






「私……見学したい、な。」







私がうつ向きながら粒やくと、芽依は瞳を輝かせて笑った。
芽依の優しさが温かくて、嬉しくて。
________……ありがとう。





私と芽依は他愛のない会話をしながら体育館へ向かった。

◇第3話◇ ( No.4 )
日時: 2015/03/27 07:06
名前: 紅葉 (ID: cWF1aDDB)




「涙」

* 【優月sade】 *






ダンダンっと床に落ちるバスケットボールの音。
キラキラ輝く、部員たちの汗。
キュッキュッとなる、部員が履くバッシュの靴音。
シュートが決まると、揺れるバスケットゴール。

何故だかその光景に目を奪われてしまい、本当にバスケが楽しそうに見えてしまった。
芽依が私に気がつき笑ってこちらに手を振る。私も振り替えしてみる。
こんなやり取りはスーパーアイドルとそのファンの様でクスッと笑う。
すると___________……







「そこの一年!危ない!!」








何処からか男子の声が飛んでくる。
目の前にはビュンッと音をたてて此方に飛んできているバスケットボール。
私は足が鋤くんで慌てながらも、目を瞑る。もう………駄目ッ







_____ダンッ








うっすら目を開けると目の前に男の子がいて。
私を守るためか、ボールをキャッチはしていないものの、腕にボールが当たった様で赤く腫れ上がっていた。
こんなボールが私に当たっていたら……考えるだけでゾッとする。
そして……痛くも痒くもないのに、涙がポロリと頬を伝う。
目の前の男の子は慌てながら私に視線を合わせてしゃがみこんだ。








「大丈夫?もしかして、当たった?」
「……うぅ……違っ……くて……」








泣きながら首を横に振る。
胸が締め付けられるように、痛い。
助けられてしまった借りと、私のせいで彼を怪我させてしまったのか、と自分を責める。
彼は今も尚、私の言葉を待っていてくれていた。







「ごめ……なさい。怪我させてっ……ほん、と……」







ひっく……と泣きながら腫れた目で彼を見る。
泣いていたために、視界は涙でぼやけているが、彼は私を見て小さく笑った。









「優月ぃ〜!?大丈夫?無事〜!?」







タイミングが良いのか悪いのか、芽依が飛んできて私の頭を撫でる。
私はゴシゴシと手の甲で目を拭いて笑って見せる。







「大丈夫だよ!」
「そっかぁ……良かった」







芽依が笑って、また頭を撫でてきた。
すると、助けてくれた男子は立ち上がって私の手を引いた。
私も思わず立ち上がる。彼は早歩きし始めたので私も頑張って小走りでついていく。
後ろからは芽依がごちゃごちゃ言ってるのが聞こえてきたけど、私たちは無視して保健室中へ入っていった。


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