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自然とは知識か魔術か【キャラ、コメ募集】
日時: 2015/06/06 18:10
名前: るるる ◆D2li.87dWw (ID: 3W5gzPo5)

どーも、こんにちは。
明るい雰囲気めざしてがんばります。

〈登場人物〉
・蓮
「自然の子」。意地っ張りで自己中心。だけど思いやりもちゃんとある中途半端な性格。(根はやさしいともいう)
・雪
「自然ナビゲーター」。桜(下)とは双子。負けず嫌い。ちなみに一卵性。
・桜
「自然ナビゲーター」。雪とは双子。男なのに女っぽい名前で自分を卑下してるつもり。(その方がかっこいいから)

【目次】>>5


〜序章「自然の子」〜
まず、自然というものはゆっくり育っていく。だが一生は短い。
花なんかは30分で踏み折られてしまったものもいる。
その一生を人のように長くすると正比例してもっとゆっくりになる…のではなく、なぜか反比例してすごい成長してしまう。
6ヶ月経てば物心つき、10ヶ月経てば九九を覚えるくらいへっちゃら。
でもまだ母にゲームなんて買ってもらえないし、勉強を強制することもないので余計やる気が出る。
自然の子の中には三平方の定理なんて覚えてる子もいる。
だけど12ヵ月経てば「自然」に行ってしまう。

自然の子なのだから。

自然では1歳の子に大学受験までの勉強を教えたりする。
といっても希望者だけ。

好きな人はゲーマーとか、工作芸とかIT企業とかやる人もいる。
要するに就職活動、だ。
2歳から仕事の始まりだ。定員とか面接とかめんどくさいものはない。
おまけに好きなのを選べるからニートとかフリーターもいない。
勉強は大人に匹敵するほどの頭脳を持つ。
運動もオリンピック選手に匹敵するほどだ。

じゃあ、デメリットは何もない—訳ではない。
まず自分の家族に会えない。これほど悲しいことはない。
皆心は純粋だ。自分の親を憎んでるとかそんなのない。
次に友達がいない。
パンがなかったら菓子パンを食べればいいじゃない、
友達がいなかったら友達を作ればいいじゃない。
そう思う人もいるだろうが、残念ながらコミュニケーションなどは全く教えられない。
口を開いて出てくるのは仕事関係だけだ。自然ではそう決められている。

そして、今自然では重大な問題が起こっている—

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Re: 自然とは知識か魔術か ( No.3 )
日時: 2015/05/26 20:39
名前: るるる ◆D2li.87dWw (ID: 3W5gzPo5)

「あ、もう夜だ」
蓮がそういうと、二人とも反射的に空を見る。
太陽の周りの雲がいい感じにライトアップされ、見事な夕焼けだった。
そして、この夜になる間にいろいろ話していた。
まず、桜と雪は2歳。蓮の一個上だ。
どうやら二人とも人間界からきた人で双子。
一卵性なのに全く似ていないのはやはり性別が違うからだろうか。
双子の話をしていると、桜が
「俺、男なのに桜なんだよなあ。やっぱいくじなしだよね」
と、意味不明なことばかりぼやいていたが。
話しているとき、少し森羅広場を歩いた。空気がおいしい世界だ。

「思ったけど…今日の内に就職先決めなくてもいいのか?」
「あ、それは大丈夫。最初はこんな風に自己紹介とか少し説明をやるの」
「じゃあもう一つ。俺、性格とか髪型とか変わった気がするんだけど」
「うーんとな、えーと、それは勝手に名前利用して決まるんだ」
「あなたの名前は蓮。目の色、髪の色どっちも緑になってるよ」
「性格もほがらかになってるだろ?」
そう言いながら雪が鏡を取り出して見せると髪型は桜に似た、色が緑の異国風になっていた。
「てことは…桜と雪はもともと似てたのか」
「その通り。日本生まれだから黒髪黒目のはずなのにこんなのになっちゃた」
雪が微笑みながら言った。
桜も隣で笑っている。
「今日はもう疲れたから、寝ようぜー」
「え…どこで寝るの?」
「宿舎があるからそこに泊まるの。代金とかそういうのはいらないわ」
「ま、自然だからな。そもそもお金とかないぜ」
そうして百花街を歩いていくと

         百花宿舎 泊りの制限なし

そう書いてあるところにでた。
「泊りの制限なしって…」
「座敷童みたいなもん。なんかいつの間にかベッドとか増えてんの」
「まあ、自然はなんでもありよ」
そうして三人は深い眠りについた。

Re: 自然とは知識か魔術か ( No.4 )
日時: 2015/05/28 20:34
名前: るるる ◆D2li.87dWw (ID: 3W5gzPo5)

第二話「職業」

「おーい。もう朝よー!」
雪の声で桜と蓮は目を覚ます。
「おっしゃ!今日こそは就職活動、やるぞー!」
やる気が凄い桜を雪が訂正する。
「〈こそ〉はちがうでしょ!それに今日は職業の紹介の予定よ!」
「え、職業なんてあるんだ」
自然のことを何も知らない蓮にとっては桜に皮肉っぽい冗談を言われるのが嫌だ。
「え、おまえ、そんなk—」
こ、の半分が言い終わろうとしていたとき雪が叩いた。
「じゃあ、職業の紹介をするわ。
まず、第一次職業。これは主に食料の調達」
「といっても畑で作業したり魚を倒すわけじゃない。人工っていうのを倒すんだ」
「え、人工?」
蓮がそう口に出すと、お決まりの桜の言葉の前に雪の口から言葉が出た。
「あの青紫のもやもや。あれをワープゲートっていうの。
そのワープゲートから、一分に3匹の割合で「人工」っていうのがスポーンするからそれを退治するのが第一次職業」
「その人工から肉やら草やらとれるからそれを食べる」
「人工の肉…何それおいしいの?」
蓮がネタではないちゃんとした質問をすると桜は笑い転げた。

「それで、その職業もちゃんと分かれてるの。
まずは前衛ね。 騎士やウォーリアー、槍使い、侍、忍者。
次に後衛。 魔術や精霊使い。コンダクターや弓使いね」
とりあえず楽しそう。そんな考えが蓮の頭の上を通り過ぎた。
「で、次は第二次だな。これは主に加工やその他だ。
加工は錬金術師や鍛冶屋。あと薬づくりもだな。
その他ってのは、情報屋、占い師、詩人だ」
「第三次は売る。
いろいろあるから全部は言えないけれど、
防具屋、武器屋、船乗りとか薬屋とかね」

いろいろある中の一つ。
蓮は「人工」退治に決めていた。

Re: 自然とは知識か魔術か ( No.5 )
日時: 2015/06/06 15:08
名前: るるる ◆D2li.87dWw (ID: 3W5gzPo5)

【目次】
序章「自然の子」>>0

第一章「就職活動への一歩」>>1-
 第一話「自然へ」>>1-3
 第二話「職業」>>4-6
第三話「やっと始まる」>>7-9

>>0の文字数が尽きそうなのでここにずらしてもらいました。
読みにくくなるとは思いますが、ご了承ください。

章ごとに読むのをお勧めします。

Re: 自然とは知識か魔術か ( No.6 )
日時: 2015/05/29 16:38
名前: るるる ◆D2li.87dWw (ID: 3W5gzPo5)

「俺、第一次職業やる!」
『え?』
見事に桜と雪の声が重なった。
「う、うん。てっきり私は鍛冶屋やると思ってた」
「俺は薬づくり」
「まあ、とりあえず好きなものだし気に入らなかったら転職できるしね」
そうやってまとめると、次はどの役になるかを決め始めた。

「前衛と後衛どっちが好き?」
「え…。攻撃はしたいけど痛いのは嫌だなあ」
「んー、じゃあ後衛じゃね?
確か土属性は攻撃力高かった気がする」
その代り疲れる、と言ったら蓮はすぐに却下した。
「火属性かな。それとも間をとって水とか風とか」
水と言ったとたん蓮の目が輝きだした。
「俺、水になる!」
こういって、三人の短い職業決めは終わったのだった。



****
作者「うーん、なんか早く終わっちゃったなあ。
   なんかしないとなあ」
蓮「おい、お前!俺の家族構成教えろ!」
雪、蓮「え、じゃあ私(俺)もお願いします」

作者「お、あんがと。これはこうなっているんですよ」

  蓮の家族構成    雪と桜の家族構成
    ━━━━     ━━
    蓮──母     雪、桜──母
       │          │
       │          │        
       父          父

みな「そのまんまやん」

Re: 自然とは知識か魔術か ( No.7 )
日時: 2015/06/06 13:40
名前: るるる ◆Blm6HP8B/E (ID: 3W5gzPo5)

結局あの座談会は何だったのだろう…

第三話「やっと始まる」
「じゃあ私たちは何にする?」
そう言うと蓮は首をかしげた。
「何でお前らが決めるんだ?」
「あ、それはな、自然ナビってのは一生付くんだ。
だから就職活動の時も同じ職業に入りなおす」
蓮が納得すると、雪がこう言った。
「桜は仙人ね。それから私は精霊使い」
「仙人って何だ?」
「あー、それはいわゆるアドバイザーみたいなもんだ。魔術とか使って敵の位置を調べたりする」
蓮は今日二度目の納得をした。


何だかんだあって、蓮たちは就職活動場についた。
場所は百花街の近く、〈不撓森林〉の中だ。
「何か‥‥凄いな」
「まあ、それは分かるかも」
こそこそ話していると、場長に注意された。
「こら!ここからは私語厳禁じゃ」
すると、隣に誰か来てこう言った。
「まあまあ、場長さんよ。今ではもうルールは変わっている。気長に行こうよ、気長に」
その男は背が高く腰に刀を掛けていた。
あれが侍だな、と蓮は思った。
そして男が言ったことについては蓮はもちろん、雪も桜も知らなかった。


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