コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

Believe 1
日時: 2017/03/07 22:39
名前: ノッチ (ID: 9YApmA.n)

ここは、ノーウェスト少年少女養護施設。親が死んだり、捨てられたりして家族を失った10人の子供たちがここで生活しています。このお話の主人公のフラビア・リアラスもその一人です。
ある真夜中のこと、フラビアはティッピーという、小さな少年のうなされる声で
目が覚めました。


「どうしたんだい?落ち着いて。」


「またあの夢を見たんだ。お化けがうじゃうじゃいる暗い部屋の中に鍵をかけて閉じ込められるんだ。」


フラビアが泣きそうなティッピーの肩を優しくトントンと叩いていると、寝ていた他の子たちも目を覚ましました。

「うるさいなぁ。眠れないじゃないか。」


「いっつもメソメソしてさ、まるで赤ん坊だぜ。」


「あんたの涙で、あたしたちのベッドまで汚れちゃったじゃないの。」


「そんなのウソだ!」
ジェイク、レオナルド、イザベラの3人に冷たく言われてカッとなるティッピーを落ち着かせようとするフラビア。

「気にするなよ。ティッピー。」


「そうさ。こいつのような間抜けは相手にしちゃ駄目だぜ。」


「オレは間抜けじゃない!」





Page:1 2 3



Re: Believe 2 ( No.1 )
日時: 2017/03/07 22:37
名前: ノッチ (ID: 9YApmA.n)

ティッピーをなだめるつもりが、フラビア自身がジェイクたちに突っかかって行きました。そして、4人は喧嘩を始めました。


「チビのくせに生意気だ!」


「おれはもう11歳なんだぞ!」



「何してるの?」

「ちょっと、あのろくでなしのジョンや子分たちが来ちゃうよ。」

周りにいた子供たちがフラビアたちの喧嘩を止めようとしましたが、彼らの耳には届きません。その時です。


「やめなさい!!みんな静かにして!」

養護施設の最年長のアンジェリカが怒鳴ると、部屋は一気に静まりました。

「ベッドへ戻りなさい。」

Re: Believe 3 ( No.2 )
日時: 2017/02/14 13:41
名前: ノッチ (ID: 9YApmA.n)

みんなはすぐに自分のベッドへ戻ろうとしました。

けれど、イザベラはフラビアを睨んでいます。

「何さ。文句があるなら、おれが相手になってやるよ。」

イザベラは「フン」と鼻で笑い、「じいさんには逆らえないくせに。」と吐き捨てました。


「2人とも、いい加減にしなさい。」

アンジェリカにぴしゃりと言われ、ようやく2人は離れました。



その時です。階段を登る、大きな2つの足跡が聞こえてきました。


Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。