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電車
日時: 2015/07/19 21:01
名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)

いつも何の音楽聞いてるのかな
いつも何の夢みてるのかな

君に聞きたいことがいっぱいある
だから勇気を出して話しかけたい

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Re: 電車 ( No.7 )
日時: 2015/08/16 19:31
名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)

黄「あはは
  なんだよそれぇ〜」

あははって…

赤「笑ってないなら笑わないで
  そういうのだっちゃんらしくない」
黄「あっそ」

そっけない返事は少し寂しい
私間違った方向に行っちゃったかな

黄「よく気づいたね」
赤「だっちゃんは本当に笑ったときあははじゃない
  あははって笑うときは周りの空気にあわせてる」

Re: 電車 ( No.8 )
日時: 2015/08/19 20:46
名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)

赤「もしかして私が嘘ついたの気づいてた?」
黄「まぁ…」

そうならそうって言ってよ
嘘ついた私が言うのもあれだけどさぁ

黄「千晃」
赤「ん〜?」
黄「思うことがあったらはぶらかしたり嘘つかずに
  言って良いよ」
赤「ダメなことだってあるの」
黄「例えば?」
赤「好きな…」

危ない危ない
だっちゃんの手口に引っかかってた

黄「好きな人のこと?」
赤「いや…えっと…」

でも嘘つかなければいいんだよね
うまく隠すことできるかな…

赤「…そう」
黄「へぇ〜あんなにやんちゃだった千晃もとうとう乙女に
  なったか!」
赤「ちょっとそれひどくな〜い」
黄「ん〜ひどくない!」
赤「真剣に考えろや!」
黄・赤「んふふ」

Re: 電車 ( No.9 )
日時: 2015/08/23 16:38
名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)

黄「俺もそろそろけじめつけなきゃなんないんだよねぇ〜」
赤「けじめ?」
黄「そう
  でも今すぐって訳にもいかないんだよなぁ〜」
赤「今すぐでも良いんじゃないの?
  けじめって早めにつけたほうがよくない?
  私はそっち派かなぁ〜」

とかいいながら全然先送りにしちゃってるんだけどねぇ〜

黄「やっぱそんなもんかなぁ〜」
赤「う〜ん」
黄「じゃあさ聞いてくれる?俺の話」
赤「それくらいなら私もできるよ」
黄「あのさぁ…」

それから少し下を向いただっちゃん
わぁ〜耳真っ赤だ

赤「だっちゃん?」

Re: 電車 ( No.10 )
日時: 2015/08/28 22:44
名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)

顔をのぞき込もうとするとそらされた

赤「今日はやめとく?」
黄「いやだ」
赤「公園入る?」
黄「ん。そうする」

何か言いたそうなだっちゃん
気になるけど今日は“聞く”って言ったんだから

赤「ブランコでも良い?乗りたいなぁ〜久しぶりに」

口調は明るく
笑顔も心がけて

無意識にそう思った
ここでつっこんで聞こうとするとだっちゃんは逃げる
本能が警報を鳴らしてる
聞くと何か起こる気がする
それが嫌なことでも私は聞きたい

黄「ブランコはまた今度がいい
  そこのベンチにしたい」
赤「いいよ」

とは言ったものの二人が座ると距離が近くて
ドキドキするんだよなぁ〜

Re: 電車 ( No.11 )
日時: 2015/08/31 20:56
名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)

黄「千晃、好きです
  付き合ってくれますか」

だっちゃんらしくない話し方に少しドキッとして
またさらにそんなことを聞いてくる

忘れようと思ってたのに
そんなの・・・

赤「私も!だっちゃんのこと好き!
  ずっと言いたかったの!ありがとう だっちゃん!」

精一杯の気持ちと感謝を伝えた
もう心残りはなくなった

するとだっちゃんが肩をふるわせながら下を向いた

赤「だっちゃん?」
黄「んふふ」
赤「えーどうしてそんなに笑ってるのー?
  私おかしいこと言ったぁー?」
黄「言ったじゃん(笑)」
赤「いつ!?」
黄「言わない(笑)」

こうやってしばらく言い合いが続いたけど
心地良い時間だった
この先もこんな風な関係が続くんだろうけど
私はそれを楽しんでいこうと思う


今日も一度離れた二人を繋いでくれた電車に乗る
するとあなたがこっちを向いて笑うから
ただの通学路が特別な物になる


end


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