コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ある男の子と女の子の話【短編集】参照300感謝！
- 日時： 2016/01/05 19:55
- 名前： 希柳 （ID: pR7JxfSl）
幸せの形は人それぞれ
愛する形も人それぞれ
でもね、人を愛する気持ちは同じだと私は思う。
私は私の筆で道を描く。
不可能なんていわせない。
ウサギの素顔 >>1
ドがつく二人 >>2
彼と彼女の日常会話 >>3
気持ちの答え >>4
好きな人 >>5
幼馴染の立場 >>6
愛＝鎖 >>7
鎖＝愛 >>8
僕がピエロになった夏 >>9
イジョウアイ >>10
イジョウアイ【挑戦状】 >>11
【参照200突破記念】女子会 >>12
- ウサギの素顔 ( No.1 )
- 日時： 2015/08/11 09:26
- 名前： 希柳 （ID: izEMmXXq）
桜が散り、海の季節がすぎ、紅葉がきれいに見える季節のこと
「みーせーろー！」
「いーやーだー！」
「いいじゃん！」
「嫌なものは嫌だ！」
校庭のど真ん中で叫ぶショートボブの少女とウサギの被り物をつけている少年はこの学校の名物だ。
「なんでよ！」
「なんでって、嫌なんだよ！」
「いいじゃん！夏もつけてて暑いでしょ！」
「暑くない！」
「外すくらいいーじゃんか！」
「嫌だ！なんでそんな外したがるんだよ！」
「え？だってイケメンかもしれないじゃん！」
「尚更嫌だわ！」
「わかった！じゃあ顔に期待しないから！」
「ほんとか？俺の顔があの不細工で有名な樺先生でもお前はいいんだな！？」
「それは嫌」
「なんだお前！」
「だって樺先生は嫌だよ！」
「俺だって嫌だけど！」
「樺先生よりは顔いいんでしょ！みせてー！」
「嫌だ！諦めろ！」
「はっ！もしかしてイケメンすぎて顔が見せれないってこと！？」
「めんどくせーな、お前！」
「んな、水臭いなぁー。私はイケメン大歓迎だよ！」
「もう疲れたわ！」
「隙有り！」
「うわっ！」
少年の頭からウサギの被り物がとれ、暫しの沈黙が流れる。
「………。」
「………。」
そして沈黙の中また少年の頭に被り物が戻る。
「……さぁーってと、教室戻るか！」
「だから嫌だったんだよ！」
「いやいや、樺先生よりはかっこいいよ？」
「じゃあ普通の高校生と比べて不細工？」
「あはっ！早く教室戻らなきゃね！」
「もう、嫌いだお前！」
君が私を嫌おうが
お前が俺を嫌おうが
この気持ちは嘘じゃない。
ウサギの素顔 完
- ドがつく二人 ( No.2 )
- 日時： 2015/08/11 09:43
- 名前： 希柳 （ID: izEMmXXq）
「なぁ」
「なに」
「お前苦しくないか？」
「何が」
「こんな美少年と一緒にいたら平々凡々なお前は苦しくないか？」
「何言ってるの？あんた鏡みたことあるわけ？その前にあんたが苦しいんじゃない？」
「は？」
「こんな美少女といて自分が惨めで苦しいんじゃない？」
「お前が美少女だなんて世も末だな」
「殴るわよ。そしたらただでさえ目も当てられない顔なのにもっと目を当てられない顔になるわよ」
「おい、俺今日５回コクられたからな」
「あら、私は７回だけど」
「最近の男は目が節穴らしいな」
「そっくりおかえしするわ」
「ところで断ったか？」
「あぁ、１人いいやつが居たのよ。付き合ったわ」
「可愛そうに。そいつは殺される運命だ」
「あんたにね」
「よくわかってんじゃん」
「まぁね」
「で、本当は付き合ってないだろ」
「よくわかってるじゃない」
「まぁな」
「あんたは？」
「断った」
「でしょうね」
「俺は付き合うなら目の前のドSちゃんがいいからな」
「あら奇遇ね。私も付き合うなら目の前のドSくんがいいわ」
私は私自身が消えるまで
俺は俺自身が消えるまで
愛し続ける。そう決めたっていいでしょう？
ドがつく二人 完
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