コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- アイビーの声
- 日時: 2015/08/12 08:06
- 名前: 櫻宮碧 (ID: qoVi4/mV)
みなさん、初めまして。
櫻宮碧(サクラミヤ アオイ)です。
小説を書くのは初めてなので、文章がおかしくなったり、意味わかんねーって思うところもあるかと思いますが、暖かい目で見守っていただけるとありがたいです。
あと、今年受験生なので、のろのろの亀更新になるかと思いますが、こちらも暖かい目で見守っていただけるとありがたいです。笑
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- Re: アイビーの声 ( No.6 )
- 日時: 2015/08/12 23:52
- 名前: 葵 (ID: ar61Jzkp)
ファンタジーですか!
楽しみにしてます♪ワクワク
葵って呼んでね!
櫻宮碧ちゃんって呼んでもいいかな?
これからよろしくね☆
- Re: アイビーの声 ( No.7 )
- 日時: 2015/08/13 08:48
- 名前: 櫻宮碧 (ID: qoVi4/mV)
うん、いいよー!
私は葵ちゃんって呼ぶね♪
ファンタジー要素が出てくるのはまだまだ先かもだけど、とりあえず頑張るね!
こんな文章ぐちゃぐちゃな小説を楽しみにしてくれてありがとう…泣
こちらこそ、よろしくね☆
- Re: アイビーの声 ( No.8 )
- 日時: 2015/08/13 15:03
- 名前: 櫻宮碧 (ID: qoVi4/mV)
あんずの花は私にぴったり…?
「ええっと…どういうことですか?」
「ねぇ、杏花ちゃんは花言葉って知ってる?」
「花言葉…ですか?」
「そう。花言葉っていうのは、その花に象徴的な意味を持たせたものなの」
「象徴的な意味?」
「例えば、ユリは純潔、ガーベラは希望、とかね。その花を見て、こんなイメージだなって思われることが花言葉になるのよ」
「へぇ〜、そうなんですか…とても素敵ですね!」
私はすっかり花言葉に魅せられてしまった。
そんな私にさくらさんは柔らかく微笑んでくれた。
そして、何かを思い出したような顔をして口を開いた。
「あ、そうそう。ガーベラはね、花の色で花言葉が違ってくるのよ」
「えっ、そうなんですか!?」
私は驚いて目を見開いた。
まさか色で花言葉が違ってくるなんて…花言葉の世界は奥が深い。
「ピンクのガーベラの花言葉は崇高美、白いガーベラの花言葉は律儀、赤いガーベラの花言葉は神秘、黄色いガーベラの花言葉は究極美、オレンジのガーベラの花言葉は我慢強さ」
素敵でしょう?とさくらさんは綺麗に微笑んだ。
「はい、とっても!」
そしてさっきから気になってたこと。
「それであの、さっきの私にぴったりっていうのは…?」
「ああ、そうだったわね、」
そう言ってさくらさんはキッチンを出て、窓際に置いてあった花瓶からあんずの花がついた枝を抜き取り、私の前に置いた。
「あんずの花言葉は、乙女のはにかみ。ほら、杏花ちゃんにぴったりじゃない」
そう言ってさくらさんは、綺麗な花のように微笑んだ。
- Re: アイビーの声 ( No.9 )
- 日時: 2015/08/15 00:37
- 名前: 櫻宮碧 (ID: WVWOtXoZ)
「…私、そんな可愛い花言葉は似合わないですよ?」
「ううん、そんなことないわ。杏花ちゃん、自信をもって。あなたはとても可愛いんだから」
優しく微笑むさくらさんの綺麗な茶色の髪が、太陽の光を受けてきらきらと光った。
私を見つめる瞳が綺麗な深い青色に見えるのは私の気のせい…?
「杏花ちゃんがさっきあんずの花について聞いてきたとき、この花言葉はきっと、杏花ちゃんのためにあるのね、って思ったの」
私のため…?
そんなこと、あるはずないけれど。
なんだか、さくらさんが言うと、本当にそうなんじゃないかと思えてきてしまうから不思議。
「杏花ちゃんのご両親は、あんずの花言葉を知っていてこの漢字を使ったのかしら?」
「…わかんないです」
「どっちにしても、杏花ちゃんのご両親があなたに杏花という名前をつけたこと、そしてあんずの花言葉のようにあなたが可愛らしい女の子に育ったということは、偶然ではないと思うの」
さくらさんはそう言うと、あんずの枝から花をひとつ摘んで、私の髪に挿してくれた。
「私は、杏花ちゃんとあんずの花が今ここで出逢ったことを運命だって思ったの」
そう言うと、さくらさんは悪戯っぽく微笑んだ。
さっきのとはまた違う綺麗さがあった。
「バカみたいって思うかもしれないけど、そういう風に考えた方が、この世界は楽しくなるんじゃないかなって思うの」
「バカみたいだなんて、思わないですよ」
私は真っ直ぐにさくらさんを見つめて、にこっと笑ってみせた。
「私、運命とか、そういうの信じるタイプなので!」
- Re: アイビーの声 ( No.10 )
- 日時: 2015/11/27 19:02
- 名前: 櫻宮碧 (ID: qoVi4/mV)
☆さくらside☆
にこっ、と花が咲くように可愛らしく笑う杏花ちゃんの笑顔は、女の私でもきゅんとするほどだった。
やっぱり、あんずの花は杏花ちゃんにぴったりだな、と思った。
黒いふわふわの髪に吸い込まれそうに大きな黒い瞳。
初めて杏花ちゃんを見たとき、まるで花から生まれたような可憐な女の子だな、と思った。
性格もおっとりしていて、少し天然。
…そういえば、ここに初めて来たときは、道に迷った、なんて言ってたっけ。
可愛くて天然だなんて、この子はきっと、学校でモテるんだろうな…
そんな杏花ちゃんがこの店に通うようになってもう1年もの月日が経っていた。
あまり知られていないこの店は、お客さんが来ることはほとんどない。
毎日のように来てくれる杏花ちゃんでさえも、他のお客さんが来たところをあまり見たことないんじゃないかな?
正直言って経営は苦しいけれど、杏花ちゃんと過ごすこの時間は楽しくて、この店を閉めるわけにはいかないなって強く思う。
でも、この楽しい時間を過ごすたびに、私はどんどん苦しくなる…
いつか、あのことを伝えなければならない日が必ず来る。
いつ言えば正解なの?
言っても私はきっと嫌われるだけでしょう?
それなら言わずにこのままで…
そんな風に思うことも許されないの?
ああ…私はなんで普通に生活することさえも許されない身なの…?
もうそろそろ日が暮れる。
窓から夕陽が差し込んできて、杏花ちゃんを照らす。
眩しそうに目を細める杏花ちゃんに、私は今考えてたことを振り払うようにして、無理やり笑顔を作った。
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