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現代社会の幻獣遣い 感想募集中!
日時: 2015/09/21 14:20
名前: ジル (ID: nbzMXegi)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10819

この板では初めてのジルと申す者です。
何か無性に現代超能力バトルモノが書きたくなったので書かせていただきます。
ぶっちゃけ見切り発車なので矛盾設定があっても目を瞑って頂けると嬉しいです。

以下注意

・主人公は情緒不安定
・私の文才を落としてしまったのですが、どなたか知りませんか?
・ネタマシマシ

以上の三本立てになります(裏声)
それでもよろしい方はお付き合い下さい。

ちなみに上の参照は作者プロフィールです、よろしければどうぞ。

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Re: 現代社会の幻獣遣い ( No.4 )
日時: 2015/08/28 23:42
名前: ジル (ID: nbzMXegi)

「簡単に言うとな、『僕と協力して魔法少年になってよ!』だ。」
「それどこのQB?」

色々な方面からクレームが飛んできそうな事を、こいつはさらりと言ってきた。
って違う。意味が分からねぇ。

「詳しく教えろ」
「カイデーパイオツ」
「ぶっ殺決定」

相変わらず、こいつと会話すると話が脱線するなオイ。
わざわざ胸の前で膨らみ作るなや。

「冗談冗談」
「マイケル?」
「ジョー○ン!!」

おう、バスケの神様口に出すのやめーや。
ひとしきりふざけて、スッと真剣な表情になった。

「今から言うことは本当の事だ、覚悟して聞いてくれ」
「親友の真面目な話を茶化す訳ないだろう」
「.........お前本当にそういう所に誠実だよな」
「親友であるお前が珍しくこの俺に相談してるんだ。余程の事だろう」
「お前何で男なん?」
「産みの親に聞け」

何て無礼な、市中引き回しの上に親にPCを大公開の刑だ。
それに俺は友人との約束を破った事は無い。
どれだけ朝早くとも目が覚めて、どれだけ遠くても歩いて行ける。
自分自身不思議に思う。

「まず一つ目、お前は『ジグムント』って分かるか?」
「ふむ、心当たりに無いな」
「了解、『ジグムント』っつーのは簡単に言ってトラブルシューターだ。」

そう言うとこいつ______佑哉が立ち上がった
見上げるようにして佑哉がカバンに手を突っ込むのを見た

「前後の話を聞く限り普通のものだと思えないのだが」
「ご明察、トラブルは表社会に出ないものばかりだ」
「例えば?」
「危ない物の運搬、要人の護衛。あとは______」

がさがさと音を立ててそれは出てきた。
棍だった、節は3つ、三節棍だ。
しかし材質は分からなかったが、棍の節1つ1つに紋章があった
統一された紋章には太陽を飲み込む狼の姿。
太陽と狼、この二つから導き出される生物は_____

「_____化け物退治かな」

『嘲る者』『高笑い』の名を持つフェンリルの仔。
__________スコールだ。

Re: 現代社会の幻獣遣い ( No.5 )
日時: 2015/08/29 00:07
名前: ジル (ID: nbzMXegi)

スコール

北欧神話に登場する神狼。
ハティと言うもう一体の対となる狼と共に描かれる。
スコールが太陽、ハティが月を追いかける。
日蝕、月蝕の時はこの二匹が太陽か月を捕らえたと言う言い伝えもある。
また、魔狼フェンリルの血を受け継いでいる狼。

しかし何故その紋章が?

「......その顔は気づいたんだな?」
「恐らくスコールだと思うが。」

はぁ、とため息をついて佑哉は手をあげる
まるで降参だと言わんばかりに。

「正解だよ畜生、良く分かったな」
「神話には明るいからな」

少し拗ね気味の調子で返してくる。
だが甘やかさず質問をする。

「で、この箱の中身はどうなっているんだ?」

色々な疑問を押しやり、開封した箱を見せる。
佑哉は顔を上げて確認してから言った。

「正確には力の塊が入っている。」
「その心は?」
「武器は個人個人に合わせて形を変えるんだ」

佑哉は自分の持っている棍を見つめつつ言った。

「そしてここが重要だ」

キリリと緊張感を出して言葉を発する

「この箱を開けると、神話の生物と契約を交わすことになる」
「ふむふむ、ならば同じ能力を持つものが他にいるのか?」

佑哉は首を振りつつ否定した。
そして説明の付け足しを行う

「基本的にその人が死ぬまで被ることは無い、そこらの仕組みはまだわかっていないが。」
「いや、ありがとう」

面白い仕組みだ、是非とも解明したい。

Re: 現代社会の幻獣遣い ( No.6 )
日時: 2015/08/29 22:13
名前: ジル (ID: nbzMXegi)

「で、だ」

一通り佑哉の話を話を聞いて、こちらも切り出す。

「何故俺が選ばれたんだ?」
「それについては簡単だ、主に理由は3つ」

俺の質問を聞いて即答する辺り、こいつは内部を良く見ているな。
というよりも3つか、意外に多いな

「1つ、単純に戦力が足りない。これは活動を表沙汰にできないせいだな」

ふむ、確かに化け物退治なんて世間からは信じられんな。
頭のおかしいカルト教団だと思われて一発OUTだ。

「2つ、有能な者を手に入れたい。戦力だけでなく情報収集等もそうだ」

有能とは幅広い分野の意味だな、特に情報は必要不可欠だ。
『敵を知り己を知れば百戦危うからず』 情報は戦局を左右するからな。
俺自身は姉による地獄のような日常に付き合っていて、身体能力は自信がある。

「3つ、俺にとって親友だからだ。
お前の場合は、自分から化け物に会いに行きそうだしな。」

なるほど、危ないなら目の届く範囲に置いとけば良い。ということか。
..........何かリード付けられた気がして嫌だな、俺は犬じゃないぞ。

「以上になるが何か質問は?」
「おおむね大丈夫だが、化け物化け物って言っているが呼び名は無いのか?」

一つ素朴な疑問を出すと、佑哉は「ああ、そうか忘れていた」と呟いた。
やはりあったか、じゃなきゃ不便だからな。

「簡単に魔物と言っているが
人によっては『ダスト』や『モンスター』など様々だ」

ぶっちゃけ化け物って分かれば名前はどうでも良いんだよな。と、これまた適当に言い放った。
良いのかよそれで、フワッフワだなオイ。

「さてと、質問は終わったし、そろそろお待ちかねの開封タイムだ!」
「よし!待ってました!」

実は話を聞いていてウズウズしていたのだ。
今現在俺には参加しない手は無い!
イッツファンタジー!チュウニビョウドリーム!

「開けた奴にしか能力は宿らないからな」
「了解、じゃあ開けるぞ?」

俺は箱に手を伸ばして蓋を開いた。

Re: 現代社会の幻獣遣い ( No.7 )
日時: 2015/09/16 13:40
名前: ジル (ID: nbzMXegi)

最初に感じたのは心地よい風だった。
穏やかな風は頬を撫でてするりと流れていく。
体全体が絹でおおわれているような気持ちよさに目を細めると、風が強まった。

ごうごうと唸りを上げる強風に包まれて、俺が感じたのは恐怖ではなかった。
自然の雄大さ、それに包まれて全能感すら覚えた。
体を任せていると突然、景色が切り替わる。

グラリと竜巻が何本も立ち上がり、景色を作る。
そして、暴風の中に悠々とそいつは佇んでいた。
地の王者である獅子と、空の王者の鷲。
この二匹が合わさった神話生物、いや、幻獣は。

グリフォン
力強い体に広く大きい翼、金色の目を向けて静かにこちらを見ている。
瞬間恐ろしい殺気に襲われた。
背筋が凍り、冷や汗が噴き出す、目はチカチカして足は震える。
しかし目を離さない、いや、離してはいけないのだ。
これは恐らく試練だ。俺を試すだけのモノ。
だがそれが気に入らない。

「.....ふざ..け...ぇぞ......」

「グゥ!?」

俺が言葉を発した事に驚きを見せるグリフォン。
そりゃそうだ、恐らく俺以外なら素直だったろう。
だが、この俺を.......田月七塚を舐めるな!

「ふざけんじゃねぇぞ鶏野郎!勝手に俺を推し量ってんじゃねぇ!」

「グォァッ!?」

さっきまでの姿から一転、混乱するグリフォン。
しかし一拍置いて激しい怒りを放った。
正直つらい、だが引き下がる訳にいかない。

何故俺を格下と思う?
何故俺を弱者と考える?
何故自分が強いと侮る?
何故_______

様々な怒りが吹き上がる。
腸が煮えくり返って五臓六腑を焼いているか如くの、激しい怒り。

「てめぇは大方契約をしてやろうと思って来たんだろうがよぉ!その見下した態 度が気に入らねぇ!」

俺は人間だ、誇り高き人間だ。
進化を止めず、停滞を嫌い、弱く細い牙を研いで生き抜いた人間だ!
それが何故こいつに見下されている?ふざけるな!

「てめぇはが格上なんて決まってねぇ!いい加減にしろ!契約を決めるのは俺だ!てめぇに決定権なんざないんだよ!」

そう言って俺は幻獣に戦いを挑んだ。

Re: 現代社会の幻獣遣い ( No.8 )
日時: 2015/09/21 14:19
名前: ジル (ID: nbzMXegi)

戦いは一方的だった。

それもそうだ、いくら鍛えているとは言え、生身の人間だ。
伝説には太刀打ち出来ない

横からの突風に何度も吹っ飛ばされて体中が傷だらけだ。
無理して爪の攻撃を避けて脇腹の筋肉も千切れた
尾の一撃だけで防いだ両手が折れた。

それでも尚、挑み続けた。
泥まみれになりつつも、一度も足を止めなかった。

そして遂に一撃を与えるチャンスが来た。

正面から爪を降り下ろし、切り裂こうとする瞬間
俺は後ろへ下がらず前へと飛んだ。

低空で地面ギリギリに飛ぶと流石の奴も動揺する。
奴の胴体の真下から体中のバネを使って_____

「喰らいやがれぇぇぇ!」

____思い切り叩き込んだ。
衝撃で手首が逝ったが、それでも手応えがあった。
素早く真下から抜けると奴の正面に構える。

すると

「..........見事な物だ」
「!?」

何処かから声が聞こえて来た。

いや

何処かからではなく、目の前のグリフォンからだ。

何処か深みのある落ち着く声だった。
先程までの獣の唸りはどこにも無かった。

「お前、喋れたんだな」

「試しておったのだよ、貴様が契約をするに値するかをな」

この期に及んでまだ試していたのかよ、と一人ごちる
するとそれを聞いたグリフォンが、「いや、」と訂正を入れた。

「途中からは試してはいなかったぞ、何せ予想以上に強かった物だからな」

「伝説にお褒めの言葉を頂き恐悦至極の至りでございます、って返したら良いのか?」

少し皮肉を入れて返すと機嫌良さそうに、くはは。とグリフォンは笑った

「中々面白い返しをするな、益々気に入ったぞ」

「お世辞一つで気に入られるなら安いもんだ」

「本当にか?」

「ああ、バーゲンセールだ」

「それは安いな」

くく....と楽しそうに喉を鳴らすグリフォン。
まぁ俺も予想以上に計画が進んで上機嫌だがな。


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