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- 現代社会の幻獣遣い 感想募集中!
- 日時: 2015/09/21 14:20
- 名前: ジル (ID: nbzMXegi)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10819
この板では初めてのジルと申す者です。
何か無性に現代超能力バトルモノが書きたくなったので書かせていただきます。
ぶっちゃけ見切り発車なので矛盾設定があっても目を瞑って頂けると嬉しいです。
以下注意
・主人公は情緒不安定
・私の文才を落としてしまったのですが、どなたか知りませんか?
・ネタマシマシ
以上の三本立てになります(裏声)
それでもよろしい方はお付き合い下さい。
ちなみに上の参照は作者プロフィールです、よろしければどうぞ。
- Re: 現代社会の幻獣遣い ( No.1 )
- 日時: 2015/08/17 01:58
- 名前: ジル (ID: nbzMXegi)
子供の頃から体が頑丈だった。
いや、頑丈と言うより、人より耐える事が出来たのだ。
辛いことも越えればきっと楽になるをこの身で体感してきたのだ。
小学生の頃いじめにあった。
だけどいじめっ子もちゃんと向き合ってやれば更正して反省した。
今ではソイツとは無二の親友になった。
今だに覚えているあいつの泣き顔。
向き合い、話終わって『明日返事を待つ』と言って家に帰った。
しかしあいつはその日の内に考えて家を訪ねた。
季節は2月の中旬、しかも真夜中。
小学校低学年には到底過酷なその中を、あいつはその足で歩いて来た。
しんしんと降る雪の中を体を震わせつつ歩いて来た。
あいつの家から俺の家まで約5分
かなり近いが、生憎その日は特に寒かった。
連日の雪により、下の方は凍り、あまりにも不安定なその場所を歩いて来た。
家に着いた頃には肩に雪が積もっていた。
それでもあいつはあろうことか土下座をしたのだ。
歯をガチガチ鳴らし、泣きながら呂律の回らぬ舌でたどたどしくも言った。
『ごめんなさい』と。
許すと言っても止めずに土下座をした。
3回言ってやっと止めたあいつはこう言った。
『明日クラス全員の前で今までしてきた事を言って、正式に謝らせてくれ』
いかんせん幼い頃の記憶のせいで言葉を忘れているが、そのような旨だったと思う。
だがあいつは次の日学校に来なかった。
何とも締まらない事に、風邪を引いたのだ。
41度の高熱だと聞いて見舞いに行くと、あいつの母親にも謝られた。
『息子をそんな風に育てたのは私だから、私にも重大な責任がある。本当に申し訳無かった、必ず態度で示して見せる』
義理堅い母親だった、俺の家の母に向かってそう言って頭を下げた。
.......まぁ、家の母親は『えっと、あの、頑張ります!』と言った謎発言をしたのだが。
この通り、俺は一例を上げるだけでトンでもない事を出したが。
あの後あいつはきちんと謝って、それ以来は優しくしてくれている。
ちゃんと付き合うと面倒見の良い奴だと分かった。
耐えれば勝ち、これが俺のモットーだと言う事は確実にわかって貰えたと思う。
そう言えばまだ自己紹介をしていなかった。
俺の名前は『田月 七塚』
平凡な男子高校生だ。
- Re: 現代社会の幻獣遣い ( No.2 )
- 日時: 2015/08/17 13:31
- 名前: ジル (ID: FBVqmVan)
「お.............か......い.......つか」
春はあけぼの、ようよう白くなりゆく山際_____
「おい七塚!」
おっとっと、嫌な事から逃げたせいで勉強の手が止まっていた。
「お前今日がなんの日か分かってんのか!?」
「お前の命日」
「ご臨終!じゃねぇよ!」
ちょいとキツイ冗談を飛ばしても、こいつなら返してくれる。
人によっちゃあ今ので喧嘩になりそうだがな。
「お前はキツイ冗談も喜んで受けとるな..........M?」
「酷い誤解をされたんですけどぉ!?」
目の前にいるM認定された騒がしい猿人類
顔はいかつく、背も高い、おまけにガタイも良い。
だが中身は今では大人しい野郎だ。
名前は『夏菱 佑哉』だ、カッコいい名前しやがって。
こちとら田月と七塚では、どっちが名字か分かりづらいっちゅうのに。
今俺たちは家で遊んでいる、勿論田月宅で。
勉強会やってまともに勉強した事無いからな。
現在夏休み、残りの数日を使って遊びまくっている。
「じゃあ話を戻すとなら.........」
「今日は何の日か?だろ」
「そうですとも!今日はな、何と!」
無駄に溜めたあとバッグから包みを取り出した。
周りはピンク色で包装されていて、いかにも女子に上げます!って感じのを。
「七塚さんの誕生日です!いぇーい!」
「ちょっと待て」
「うん?」
うん?じゃねぇよ、小首を傾げんな。
何でこいつはピンクを男に送るんだよ。
「何故ピンク」
「ああ、そういう事か」
ああ、納得と言った顔で頷いて、驚くような笑顔で言ってきた。
「大丈夫だ!中身も女物だから!」
「違うそうじゃない」
お前は何か勘違いしている。
俺は男だ、何故に女物を送るんだよ。
しかしせっかく買ってくれたから突っぱねる訳にもいかない。
そう思っている間に手渡ししてきた。
「ほいよプレゼント」
「いやまぁ、せっかく買ってくれたなら貰うけどな」
どないせいっちゅうねん。と心の中で似非関西弁をしゃべりつつ包みを開く。
パンツだった。
もう一度言おう、パンツだった。
しかし女物だった。
..........男単身でランジェリーショップに突撃とか勇者過ぎんだろ。
じゃねぇ!何で男に女物のパンツ送ってんだコイツ!?
俺は奴の目の前にご丁寧に猫がプリントされているパンツを見せつけた。
「お前は何がしたいんだ」
「ナニがしたいんだよ」
「ホモじゃねぇか!」
「冗談冗談、本当はこっち」
そう言って違う黒い小包を出す。
冗談の為に行ったのかよ、ランジェリーショップに。
ああ、そういやコイツ妹いたっけ、慣れっこなのか?
- Re: 現代社会の幻獣遣い ( No.3 )
- 日時: 2015/09/23 19:33
- 名前: ジル (ID: nbzMXegi)
黒い小包は長方形の形をしていた。
触ってみるとザラリ、と革の感触がして目を見張る。
________こいつ、小包に革なんて使ったのか?
しかしそのまま触っていると違いが分かって来た。
少しざらっとしているのは、紙だ。
紙を加工して作ってある。
.........相変わらず器用なものだ。
俺が目を向けるとそこには、口を三日月形に歪ませている佑哉がいた。
どう考えても悪戯が成功した子供の顔だ。
こいつは昔から工作が得意だったな、と思いつつ目の前の小包を開ける。
決まった方向に分割された箱の底をスライドさせる仕掛けがあったが、俺にとってはこんなの歩くより楽だ。
そんな俺を見て佑哉は目を細めて、ほうと息をついた
何だこいつ、馬鹿にしてんのか?
こんなもの小学生も出来るぞ。
底の仕掛けを解くと、次は中だ。
開けた瞬間カチッ、カチッと音がしたので耳を澄ませる。
........聞いた感じ爆竹とかじゃないな。
前に箱を開けると発火装置が作動し、爆竹が爆発する。という仕掛けがあった
同じ仕掛けがあると思えないがしかし、時間制限があると怖いので早速解体する。
俺は素早く机にあるカッターを取り、背面に切り入れる。
何故下かと言うと、通常の発火装置は下側の方が危険性の低い物が入っている。
そして今回はそれをして正解だった。
「_____ん?」
「おいおい、切り込み入れただけで分かんのかよ.........」
目の前で唖然としている奴は放って置き、俺は感じた違和感を確かめる。
切り込みから少しずつ剥がして行き、全貌を明らかにした。
すると_____
「なぁ、佑哉」
「.........何だ?」
何時もとは様子が違う友人に取り出した物を見せた。
「これは、どう言うことだ?」
「嘘だろ、ここまで3分程度じゃねぇか........」
友人は頭を抱えて呟いているが、顔を上げて答えた。
「安心しろ、別に嫌がらせで送った訳じゃない。ただ試しているだけだ」
「ほう、じゃあ正真正銘の『爆弾』を使ってどう試しているんだ?」
そういって俺は手に持っている信管を渡した。
信管が抜けたのでもう爆轟現象は起きないハズだ。
「全部解除しないと教える事は出来ない」
すまない、と小声で付け足した友人を見て溜め息をつく。
「もうバラしたぞ」
「なっ!?」
俺の言葉に驚きを隠せずに、動揺している様子の佑哉に畳み掛けるように言った。
「さぁ、理由を教えてくれるよな?」
にっこりと笑いかけた俺に、冷や汗を流している佑哉。
さぁ、存分に聞かせて貰おうか。
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