コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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17歳からの訳ありの青春
日時: 2015/08/21 11:53
名前: かんな (ID: lEHXqtcI)

初めまして!かんなです(´-`).。oO どうかよろしくお願いします!

中学生のときにこれを利用しててまたやりたくなったのではじめました!


コメントとかしてくれると嬉しいです!!
できるだけ更新できるように頑張ります!



この話はまだ部活として出来ていない軽音部に強制入部させられた女子高生の
基本ギャグでたまに真面目でちょっと恋があるかもしれない青春物語です。

軽音好きな人もそうじゃ無い人もぜびみていってください!

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Re: 17歳からの訳あり青春 ( No.6 )
日時: 2015/08/21 23:35
名前: かんな (ID: lEHXqtcI)

4話

教室を開けると、そこには小さい先輩以外に3人の人がいた。
ぱっと見結構イケメンな男の人と、ボブヘアで可愛らしい女の子と、教室の奥で寝てる男の人。


まあ寝てる人はいいとして、この小さい人以外はまともな人と見て安心した。



はずだった。



「みんなー!!聞いて!!!ボーカル担当の新入部員がきたよ!!」


え、



まって。


見学だけのつもりなのに



入部……???????
と驚くのもつかの間、ボブヘアの可愛らしい女の子にいつのまにか抱きつかれていた。
「せ、先輩!!まってください!わたしまだ入部してないとは…「きゃぁぁぁ女の子だぁぁ可愛いいいいいいいいい」


え。


「うわぁぁタイプ!!陽せんぱいないす!!こんな可愛い子ちょっとやばい!!まじタイプ!!食べたい!!」



……^^
もう驚きすぎて言葉がでない。
まず、どっから突っ込んでいいかわからない。女の子食べたい?タイプ??

「あ!驚かせてごめんね!私2年2組の桜川桃子! キーボード担当です♪ わたし可愛い子好きだから大歓迎だよ!!仲良くしようね♪♪」

ふわふわ系女子の顔をしといてナチュラルに危険なこと言いましたよね、このひと。 もしかして…同性愛!!!!

私のおびえた様子を見かねて小さい先輩が説明してくれた。
「あ、ごめんね〜そいついつもそんなんだから。別に恋愛対象じゃなくてただのど変態だから気をつけてね。」
さっきの小さい先輩…陽先輩がまともに思えてくる…。

「もうっ。変態とかいって先輩も少しはまな板から卒業してもっと食べたくなるような女の子にしてくださいよ〜。そんなんだからいつまでたってもガキって言われるんですよ〜。」

そして例の変態な女の子は相当毒舌らしい。

「うるさい!!!あとで合気道の技お見舞いしてあげるわ。」

…合気道?え、陽先輩すっごく強くない??全然見えないんだけど。

陽先輩が寝ている男の人の頭をチョップした。
「ほら!!!黒沼もおきて!!新入部員きたよ!!」


……黒沼?????

黒沼ってまさか


あの学年で有名な不良でよく喧嘩して授業もよくさぼってて運悪く同じクラスになってよく睨まれてる気がする黒沼君!!!??????


「うっせーな…せっかく来てやってんだからゆっくり寝かせろよ…」
けだるそうな声と起きた時に見えた目つきの悪い表情ですぐに分かった。


ほ、本物だああああああ


「あ、あの人は2年の黒沼ね。ベース担当だよ! あんなんだけど根は優しい奴だから気にしないでね♪♪」



どうしよう…つらい…帰りたい…なにこの変人の集い…ついて行けない…。

助けを求めるように周りを見渡すとボブヘアのど変た……女の子と一緒にいたイケメンのことを思い出した。


あ、あの人。あのイケメンな人はまともだと思う。

この時あのイケメンはわたしにとって唯一の光だった。 そう。だったのだ。


Re: 17歳からの訳ありの青春 ( No.7 )
日時: 2015/08/21 23:39
名前: かんな (ID: lEHXqtcI)

5話

「あ、もしかして新入部員??初めまして〜。一応副部長でドラム担当の森山 和樹です。よろしくね((ニコッ」

あ、よかったぁぁぁまともな部員がいたぁぁぁしかもイケメンだぁぁ!! 笑顔爽やかだぁぁぁぁ!!!

私のいかにも舞い上がった様子を見かねたのか
「うっわ。桃子今の見た?新入部員ちゃんに残念さがばれてないね。」
「そうですね陽先輩。ただの残念なイケメンなのに私の女の子取らないで欲しいです。」
と言いだした。
いや、失礼ながら、森山先輩はあなた達より1億倍マシだと思いますけど!!??????


「新入部員ちゃん!そいつ残念だから!あと絶対好きなバンドは聞かないで…「森山先輩はドラムなんですね!好きなバンドとかいらっしゃるんですか??」

私はこの時まともな人に会えた嬉しさで陽先輩の忠告と桃子ちゃんの
「あ、やべ。」
って声は聞こえてなかった。



「好きなバンド??(ニコッ やっぱ僕は……ヘビメタかな(狂気じみた顔 」


……え。


「あの激しい音楽!!!ドエスすぎる歌詞!!!ヘビメタは正義だよ!!!!!知らないなんて愚かだねっっ愚民はぴーーーーーーーーーーーー((自主規制」
先ほどの爽やかな笑顔と落ち着いた声からは想像もつかない姿がそこにはあった。 狂気に満ち溢れているとしか言いようがない興奮状態。

そしてわたしは察した。
この人まともじゃない。この時、残念なイケメンの意味がなんとなくわかった気がした。

そしてこの日から私は、誰かの事を簡単に信用するのはやめようと肝に命じた。


「彼ね……ああ見えて大のヘビメタファンなのよ…スイッチはいるとこれだから気をつけてね。」
初めて陽先輩の言う事がまともに思えた瞬間だった。そして私は


三途の川が見えたのです。

わたしそろそろ死ぬかもしれません。

Re: 17歳からの訳ありの青春 ( No.8 )
日時: 2015/08/21 23:48
名前: かんな (ID: lEHXqtcI)

6話

あれから何事もなかったかのように森山先輩がわたしの顔を心配そうに覗き込んだ。
「あ、ところで新入部員ちゃんも名前わからないし自己紹介して欲しいんだけど…って気絶してる!!大丈夫!!??生きてる!!?????」
悪お前のせいだよ、森山先輩……。

森山先輩のヘビメタスイッチが切れてもとどおりになっても、まともな人と思えなくなってしまった。

まあそりゃそうか。

「そうねぇ。ま、せっかくだし改めてもう一回自己紹介しようか!まず私からね!」

「私は3年2組の軽音部(仮)部長を務めてます赤坂 陽です!!ギターを担当してます! 合気道が得意なの! 好きなものはお肉とダンディなおじさんです♪♪」

先ほどの陽先輩がまともに思えてくるっていうのは撤回させてもらおう。

「てか陽先輩にダンディなおじさん彼氏ができたらまじでロリコンカップルですよねwwwww」
これにはつい吹き出しそうになった。 カップルというより色々危険な光景が…… いや、危険な光景よりおじいちゃんと孫にしか見えない。

「桃子やかましい!! はい次和樹!!」

「あー新入部員ちゃんさっき驚かせてごめんね〜。僕ヘビメタ好きで語ると止まらなくなるんだ。 僕3年1組のドラム担当の森山和樹。一応副部長だよ笑 スポーツ観戦と得意料理の肉じゃがが好きです。よろしくね(ニコッ」

私はもうこの笑顔には騙されない。

「次は…私だね!ってさっきも言った気がするけどぉ〜。私は2年1組の桜川 桃子!ももちゃんっって呼んでね♪ 」
初っ端から化けの皮剥がれてるのにキャラ作る姿勢だけは褒めたたえよう。

「キーボード担当してます!好きなものは、さっきも言ったけど〜可愛い女の子とスイーツと…あ!!私グロい系ホラー映画大好きだから!よろしくね!!」

この人いろんな意味で恐ろしいわ。可愛らしい笑顔が嘘としか思えなくなってきた。
ここに来て数分しかたってないが、普通の笑顔に2回も裏切られている。

「じゃあ次黒沼!!」

そういうと寝てたはずの人がのろのろと起きたてつまらなさそうに自己紹介した。
「………2年の黒沼 大地。ベースです。」

「つまらない!!!好きなものは!!!!」

いいんだよ。黒沼君は悪くないよ…。
いや、こんな個性的すぎる人達の中だとみんなつまらないだろうな…。
と心の中で少し黒沼君に同情した。

「………コーラ。」
でも!1番まともな人が1番怖いんだけど!!なんせあの黒沼君だし…。

陽先輩はいよいよわたしの方を向いた。
「じゃあお待ちかね!新入部員ちゃん♪♪」

いろいろパニックになっていた私はその声でやっと我に帰った。
「……え、あ。2年4組の水野空です。「あ、じゃあ黒沼と同じクラスか!!」

陽先輩ー!!!そこ触れないでえええ。
あ、陽先輩や森山先輩は黒沼が学年でどういう存在なのか知らないのかもしれないのか…。

「好きなものは雑貨とオムライスと邦ロックです。よろしくお願いします。」
我ながら普通すぎる自己紹
この人達の前だと…つまらない。悲しくなる位つまらない。


「ああ…やっとだ。」
「やっとね…。」
「ふふっ♪」

「「「やっと私(僕 意外のまともな子が入ってきた!!!!」」」
3人は息を合わせたようにぴったりと言った。
陽先輩!!森山先輩!!桃子ちゃん!!自分が変なこと自覚してください!!!!!
わたしの心叫びはきっと意味ないものだろう。

Re: 17歳からの訳ありの青春 ( No.9 )
日時: 2015/08/21 23:53
名前: かんな (ID: lEHXqtcI)

7話

「よし。これでギター、ベース、ドラム、キーボード、そしてボーカルが揃ったところで…バンド組める!そして5人揃ったから軽音部結成だね!」
桃子ちゃんと森山先輩は拍手しているが、私はそんな浮かれた気分じゃない。


ええ
えええ

さりげなくメンバー入りしてません???

まって!まって!私入るなんて言ってない!個性的すぎる人達に、あっけにとられすぎてなんも考えてなかったけど、私勧誘させられてるんだった!!!


どうしよう…やっていける自信ない…。いや無理だ!!!よし。


逃げるならないまだ。

決心したわたしは恐る恐る荷物をまとめてドアの方に歩いていった。
「先輩!私塾があるのd「あれ…じゃあさっきなんで暇そうって言ったら付いてきたの??」

しまった!言い訳が通用しない!!!

「や、それはちょっと…急に思い出して…「ふーん。まぁ、なんでもいいけど入部届書いといたから後で申請しとくね♪」

「え!!!???????」

入部届…?そんなの貰ってない…?
呆然とした私のことなんか気にせず、陽先輩は笑いながら話を続けた。
「あ、ごめーん貰ってないよね〜笑 渡そうとしたら残念やろうのせいで気絶しちゃってたから、桃子が代わりに書いてくれたよ〜」

満面の笑みでピースする桃子ちゃん。 掃除代わりにやっといたよ的なノリで言わないでください…。
それって絶対他人が書くものじゃないでしょ…

「あ。でも印鑑とかは…親の許可とか…。」
そうだ!普通入部届は親の許可とかがいるはず!少なくとも今まではそうだった。私に希望の光が差し込んだ。

「大丈夫!まだ部活として成立してないしこれ"仮"だから!名前とクラスさえ書けば余裕!」
しまった!!2つともさっき言ってる。


そういえばさっき桃子ちゃんが
「空って名前可愛いねぇ〜。漢字はお空の空?」
て聞かれたのも


そのためだったかぁぁぁぁ

今更後悔してももう遅い。
こうして私はダンス部をやめて2週間軽音部(仮)に強制入部させられました。

Re: 17歳からの訳ありの青春 ( No.10 )
日時: 2015/08/22 09:01
名前: かんな (ID: lEHXqtcI)

8話

塾なんて行ってない私は、もう半分諦めて、申請をする陽先輩たちについていった。 5人いることを証明するためとかいって、黒沼も無理やり起こされて着いてきてる。
本当怖い。めっちゃ睨まれてる。黒沼君怖い。


着いた先は生徒会室。ボイスレコーダーで勝手に人の歌録音するくらいだし(2話参照 陽先輩に礼儀ないのは確かだ。

「山田ぁぁぁぁぁぁ山田はいるかぁぁぁぁぁぁ」
生徒会室のドアを勢いよく開けて山田という名前を叫ぶ。
どうするんですか…めっちゃ大事な会議とかでもしてたら


「その声はっ…!!!!陽ちゃぁぁぁぁあああんんん」
同じくらいの声量で叫んで生徒会室から飛び出してきた。


「やかましい!!!くそめがね!!!」

どさっっっっ

生徒会室には山田と言われる人が倒れこむ音だけが聞こえた

まあ、そりゃ抱きつかれそうになったとはいえ、陽先輩手加減しなさすぎ…。

すくっっと立ち上がった山田と言われた人の顔を見ると、くそめがねと言われただけあってめがねをかけていた(なぜか縁が緑色の。
山田はどこかで見覚えのある顔だった

あ…この人生徒会長だ。

集会とかでよく前に立っているので嫌でも顔を覚える。 しかし、見た限りだと真面目そうな生徒会長がこんなんだとは…

陽先輩に会ってからまともな人に出会えていない…。


「陽ちゃぁぁん何の用かなぁぁ。あとくそめがねって呼ぶのやめようねぇ。僕は山田だから☆」
目をくっきりハート型にして何か言ってる。

「あの生徒会長の山田ってやつ赤坂のこと大好きなんだ。 赤坂ってああ見えて頭も良いし運動神経もいいから、憧れる人も多いんだよね。」
森山先輩が耳打ちした。

めちゃくちゃ意外……。(正直バカそうに見えた。 確かに背は小さくて童顔だけど、よく見ればめちゃくちゃ可愛いし、それで運動も勉強もできるってなれば憧れる人が多いのも納得できる。 背が小さいのだって男子にとってみれば自分より背が低いからより可愛く見えるのだろう。

「桃子も陽先輩のこと大好きっ!可愛いんだもん!胸無いのが残念だけどね!」
桃子ちゃんの意見は聞いてない…。

「軽音部5人集まったからこれで部活として活動できるよね!?」

そういうとさっきのデレデレした顔はどこへやら、急に真面目そうな顔にった。
「まあ確かに…部活としては成り立つけど……急にはそんなの出来ないし…騒音の問題とか費用とか顧問とかのことも考えてからだよ…」

ごもっともだ。
少し変わってるけど生徒会長がまともなこと言ってくれて助かった。

「えぇ〜せっかく集めたのにぃ〜てか!山田君なら話つけられるでしょ♪ よ・ろ・し・く・ね?」

陽先輩のウィンクにやられた山田は「喜んでええええ」と言いながら職員室に走っていった。

失礼ながら生徒会長は使えない奴だと思った。

陽先輩、生徒会長が自分のこと好きって知ってるでしょ…小悪魔だなぁ
。 走り去ったくそめがn…生徒会長を哀れに思った。


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