コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- きっと大丈夫だから(短編小説)
- 日時: 2015/09/22 00:03
- 名前: 新感覚 (ID: FWNZhYRN)
どうも新感覚です!小説の腕は悪いですがどうぞよろしく。
(新)コメントやアドバイスを頂けたら幸いです。
(新)悪口や荒らし、皮肉、無視などの行為は絶対にやめてください。
(新)この小説を見て不快さを感じた場合即戻るを押してください。
(新)これは完璧な手抜き小説です。分かっていると思いますが期待はしないように
もしあなたが重い病気にかかり死を宣告されたらどうしますか?
もしあなたの友達がそうなったらなんて言葉をかけますか?
これはそんな運命に巻き込まれた二人の少女の物語です。
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- Re: きっと大丈夫だから(短編小説) ( No.4 )
- 日時: 2015/09/22 00:11
- 名前: 新感覚 (ID: FWNZhYRN)
かすかであったがまだ生きていたいと彼女は思った。
そんな顔をした。
笑い声は数十分続いた。
長いようで幸せな時間だった。
やがてDVDを見終わっても二人はまだ笑っていた。
笑いすぎたためか二人の瞳からは涙が出ていた。
「面白かったね!」
「ホント!持ってきてくれてありがとう!」
雪音の顔色はさっきと比べてずっと良くなっていた。
余命数年の病気を患っているとは思えないほどに・・・。
間違いなく彼女の具合は回復していた。
「ふう・・・」
雪音は軽く息を吐き再びベッドに横になった。
そして夕焼けに染まった窓ガラスの外を見た。
太陽は見えなかったが綺麗だった。
雪音は窓を見たまましばらくぼーっとした。
「何を見ているの?」
しばらくして宮子が口を開いた。
「ううん、見ていたんじゃなくて考えてたの・・・・」
雪音は窓の外を眺めながら答えた。
「私ね、夕焼けを見るといつも思うの・・・・。明日は来るのかなって・・・・。明日になっても私は生きてるのかなって・・・・」
「ゆっきー・・・・」
宮子が呟いた。
「私、まだ生きていたいの・・・・。もっともっと楽しいことしたいの・・・・」
さっきまで笑っていた雪音が悲しいそうに涙を流していた。
楽しい思いをしたためにますます死にたくなくなったのだろう。
- Re: きっと大丈夫だから(短編小説) ( No.5 )
- 日時: 2015/09/23 21:31
- 名前: 新感覚 (ID: FWNZhYRN)
「宮子ちゃん!」
「うわっ!」
いきなり雪音が宮子のお腹に抱きついた。
「死にたくないよ!」
そう言って声を出して泣いた。
そんな雪音に何も言わず彼女の頭を抱きしめる宮子。
「う、うう・・・・!」
雪音は数分間泣き続けた。
泣いたって何も変わらないと知っていても涙が止まらなかった。
「ゆっきー、ソフトクリーム買いに行こう!」
宮子が笑顔で言った。
「二人でソフトクリーム食べて嫌な気持ちなんて吹っ飛ばそう!近くにすごく美味しいソフトクリーム屋があるんだ!一緒に行こうよ!」
「いいよ・・・・、苺ショートがあるから・・・・」
「その様子じゃしばらく外には出てないみたいだね?外の空気は最高だぞ!」
宮子が雪音の両腕を引っ張った。
「あーもうしょうがないなあ。今回だけだよ・・・・」
雪音もベッドから降り靴を履き髪を整えた。
病気のせいで体力がなくなったため買いに行く途中で倒れてしまうんじゃないのかと少し不安だったが外に出てみたい気持ちもなくはなかった。
「よしきた!」
二人は病室を出てエレベーターの方へ歩いた。
廊下ではさっき親切にした車椅子の老人が笑顔で手を振っていた。
「あのおじいさん知り合い?」
「うん、ちょっとね」
二人はエレベーターに乗り一階行きのボタンを押した。
エレベーターを降りるとまっすぐ病院の出入り口から出た。
- Re: きっと大丈夫だから(短編小説) ( No.6 )
- 日時: 2015/09/25 22:58
- 名前: 新感覚 (ID: FWNZhYRN)
そのソフトクリーム屋は病院の近くの道路沿いにあった。
小さな屋台だったが味の種類が多く評判もよかった。
宮子はその店の常連客だった。
「こんにちは店員さん!」
店員は上機嫌そうに宮子の名前を呼んだ。
「おや?その手術服の子は?」
「私の友達!ゆっきーっていうんだ」
「そうか、あまり無理をさせないようにな」
宮子はポケットから財布を取り出し
「私はバニラにするけどゆっきーは?」
「チョコレート・・・・」
「かしこまりました。バニラとチョコですね?」
店員はアイス用のコーンに二種類のソフトクリームを乗せていく。
それを楽しそうに見る二人。
「お待たせしました!」
「待ってました!」
お金を払い二人はソフトクリームを受け取った。
「いただきます・・・・」
「ちょっと待って!食べるんだったら病院の屋上で食べようよ!綺麗な夕焼けを見ながら!」
「え!?溶けちゃうよ・・・・!」
「急いで行けば大丈夫だよ!」
二人は店員に別れを告げるとまっすぐ病院に向かって走っていった。
- Re: きっと大丈夫だから(短編小説) ( No.7 )
- 日時: 2015/09/27 20:35
- 名前: 新感覚 (ID: FWNZhYRN)
赤い光で染まった病院の屋上で宮子と雪音がソフトクリームを食べていた。
夕焼けの太陽を眺めながら。
「綺麗な夕日・・・・」
「そうだね、嫌なことなんかみんな忘れちゃう」
「今日はありがとね・・・・。お見舞いに来てくれて・・・・。」
「どういたしまして!また来るからね!」
雪音が軽く微笑んだ。
「その笑顔なくさないでね、きっと大丈夫だから・・・・!」
「うん!あれ?宮子ちゃん泣いてるの・・・・?」
よく見ると宮子の瞳から出た何かが太陽の光で輝いていた。
「な、泣いてなんかないよ!でもまあ目にゴミが入っちゃったかな?」
「フフフフ!」
「アハハハハ!」
二人はまた声を揃えて笑った。
やがて小さくなったコーンを口に放り込むと雪音に背を向け
「じゃあ私はそろそろ帰らないと。今度はケーキ屋さんのケーキを買ってくるから」
「うん!楽しみにしてる・・・・!」
「じゃあまた来るからね」
そう言って宮子は病院の下の階に続く扉の中に入っていった。
雪音はそんな宮子を見送らずに真っ赤な太陽を見つめていた。
「明日か・・・・、なんか楽しみだな・・・・」
そう雪音は呟いた。
希望の光は必ず輝く。
雪音の明るい未来は明日へと続くのだった。
FIN
- Re: きっと大丈夫だから(短編小説) ( No.8 )
- 日時: 2015/09/27 22:09
- 名前: 新感覚 (ID: FWNZhYRN)
短い間でしたが私の下手な小説を読んで頂きありがとうございました。
とても幸せな気分です。心から感謝しています。
次回作も投稿できたらやりますのでどうぞよろしくお願いします。
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