コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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バネと役者。
日時: 2015/09/12 13:16
名前: miki* (ID: YhMlOecY)

おひさしぶりです!mikiです!
、、、といっても覚えているかたはいないとおもいますが(笑)

早速ですが、これは、私が前にに書いていたものです。
わけあって途中から更新することができず、
ひさびさに探してみると過去ログになっており、
続きを書くことができなくなっていました。。。

ということで、これからまた更新していきたいと思います!
カメさん更新ですが、優しく見守ってください(*^□^)
出きる日に、出来るだけ多く更新していきたいと思います。



┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬
┼┼┼┼┼目次┼┼┼┼┼
┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴

登場人物  →>>008

00*プロローグ
       →>>001

01*部活
    #01 →>>002
    #02 →>>003
    #03 →>>004

02*学級
    #01 →>>005
    #02 →>>006
    #03 →>>007
    #04 →>>009

03*入部
   #01 →>>010

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Re: バネと役者 ( No.2 )
日時: 2015/09/07 21:37
名前: miki* (ID: DTjsowAk)

01*部活

#01

「ねー、もう、どこの部活に入るか決 まった?」

「んー、まだかな…。決定はしてない けど、迷ってる部はある。」

「えー、どこどこー?何部ー?」

「んーとねー、演劇部かな!?」

「演劇部?えー、なんか、恥ずかしく ない?」

「そ、そうかなぁ!?」



4月15日。中学に入って、早一週 間。 友達と、どの部活に入るか、なんてこ とを話してた。

「え、マリエちゃん、演劇部に入るの!?」

「うん…まだ決定ではないけどね。。 。」

「えー、一緒に入ろうよーぉ」

「あ…まぁ、まだ仮入部とかあるし、 いろんな部みてから…ね?」

「あー、そっかぁ、じゃ、今日の放課後!演劇部見てみよ?」

「え!?今日?いきなり言われて も…」

今日は、親友のエリカと見て回る約束 が…。

「いいじゃんかーぁ、ね?けってー い!それじゃ、待っててね♪」

ご、強引…。

そうそう、紹介が遅れたね。 あたし、金井マリエ。
勉強は学年20番くらいで、運動神経は人並みにある、ごくふつうの女子中学生。


さっきの子は、クラスの中でもちょー喋る、桜沢カリナ。

「─ってことで、ごめんっ!エリカ、 今日はちょっと行けない!ホントにご めん!」

「いいってー。カリナッて子、うちの クラスの子に聞いたら、積極的で強引って、言われてるもん」

「ホントにごめんー!」

カリナちゃん、他のクラスでもうわさ されてるんだ…。 てか、どーしよ!席が隣じゃんかー!

入学式の日、

「あっ、私出席番号10番☆あっ れー?マリエちゃん?隣!やっ たー!」

私は9番で、 いきなり知らない子から名前呼ばれて、ビックリした。

はあ、部活どうしよー、

でも演劇部しか私にあう部活ないし…。 帰宅部は暇になっちゃうからいやだ し…。 外は日焼けするからいやっ!

─…でも、演劇にはカリナちゃんがい るんだよね…。

もう!どうにでもなっちゃえー!



──*放課後*──

「ありがとーございましたー」

気の抜けたあいさつが教室にだらっと した雰囲気を持ってくる。

「マリエちゃんっ、いこー!」

「う、うん。。。」

私たちは1年2組の教室を出た。 うちの教室は、校舎の4階。 演劇部の部室は5階の端っこ。

なんだかんだでうちの学校は結構大き いうえに、新しい。 つるつるしたぴかぴかの階段を、上っ ていくと演劇部の発声の声が聞こえて きた。

─ガラガラッ

「失礼しますっ」

「ますっ」

発声の声が、一斉に止まった。

「一年生だよねっ?見学に来たの?」

一人の先輩が、私たちにうれしそうに 言って来た。

「は、はい…」

「あ、あのっ、仮入部したいんですケ ド…っっ」

「あぁ、ごめんね、うちは仮入部受け 付けてないの。見学なら良いけど…い い?」

「あ、そうなんですか…分りました! 見学させてください!」

「そぅ?ごめんね、ここに、名前書い てくれる?」

私たちは名簿に、名前を書いた。 金井マリエっと。

「ありがとう。そこの椅子に、座って 見てね!」

そういうと、先輩は練習中の先輩たち の中に戻っていった。

バネと役者。<部活 #01終>

Re: バネと役者。 ( No.3 )
日時: 2015/09/08 01:25
名前: miki* (ID: 1hluJEzQ)

01*部活

#002

『あめんぼあかいなあいうえお』

『うきもこえびもおよいでる』

『かきのきくりのきかきくけこ』

──…

「なんかー、かっこいいねー。」

「うんっ!だからさー、一緒に入ろう よー!」

「う、うん…、家で親と話してからき めるわ」

ほんと、かっこいい。

部活動勧誘の会の劇も、めっちゃ面白 かったし。 なにより、楽しそうだった。

──やっぱり入るなら、楽しい部活が いいよね。

「で?マリエ、どうするの?部活。ウチも今日いろんなところ見てきたんだ けど、やっぱうちはバスケかなって」

「えぇー、ナズナはバスケに入る のー?」

「私は今日、陸上見てきた。陸部にし よっかなー」

「え、エリカまで…」

帰り道。 薄暗い道をエリカとナズナと三人で 帰ってた。

「ねぇ、エリカ…ナズナ…一緒に演 劇…」

『絶対いや!』

「ひっ」

そうだよね、ナズナはそういうキャラじゃないし、エリカは人前に立つのさ え無理だもん。 どうしよう。帰宅部にする? でもそしたらアタシの青春が……っっ!

「まぁ…さ、ウチらと一緒じゃなくて もいいんじゃないの?」

「そうだよ!カリナちゃんが入るか らって、他は誰も入らないってわけ じゃないんだし。」

「いや、別にアタシはカリナちゃんの こと、嫌いってわけじゃないよ? まぁ、苦手っちゃあ、苦手だけど…」

カリナちゃんは、小学校の頃から随分 嫌われてるみたいで…。 アタシも、仲良くやっていける自信は ない。

「でもさ…マリエは、ウチらとだけ じゃなくって、他の人たちとも仲良く しないと、これからやっていけない よ?」

「………」

「そ、そうだよっ!まぁ、私が言える ことでもないかもだけど…」

「ほんとや、エリカが言えないじゃん」

近所迷惑ってほどの、笑い声が響い た。

「ほら、笑った。」

「え…?」

「マリエ、最近笑ってなかったじゃん ねぇ?」

「え、そうかなぁ、、、」

最近、笑ってない? 友達が面白いこと言ったら笑ってた よ?

「うん、だって、笑ってても、心の中 からは笑ってなかった。」

心の中から…か。 アタシって、ナズナとエリカの前でし か、笑えてない!?

でもそれって、ナズナとエリカが心友 だからだよね…。 部活ばらばらになっても、心友だよ ね???

「あのさぁ、マリエ。ウチらだけやな いんや。マリエの心友は。」

「そうだよっ、私たちだけじゃない。 今からいくらでも作れる!」

いくらでも…作れる…。

アタシに…できるかな…?

ナズナや、エリカみたいな、心から通 じ合える、心友。

「…出来るのかなー、私なんかに」

いや、きっとできるよね。 こうやって、支えてくれる親友。

「よーし、明日から頑張ってみる!」

「そうこなくっちゃ。」

まってろ!明日!

バネと役者。<部活 #002終>

Re: バネと役者。 ( No.4 )
日時: 2015/09/08 01:26
名前: miki* (ID: 1hluJEzQ)

01*部活

#003

「ただいまー」

「おかえり。荷物置いて、着替えて来 なさい」

「はーい」

玄関前の階段を上がって、

自分の部屋へと駆ける。 部屋着に着替えたら、屋根裏部屋へ上がった。 そして、窓際のノートをとって新しい ページを開いた。

《date.April.16th》

明日の日付。 一般に未来日記というやつ。 アタシはいつも、未来日記を書いてる の。

《今日、心友と呼べる人が増えた!》

それだけかいて、

月光に当ててると、未来日記の効果が でそうでしょ?

「マリエー、ゴハン出来たわよー」

「はーい」

軽く返事をして、リビングにむかう。

決めた。アタシ、演劇部に入る!

「あ、来た来た。どう、部活決まった?」

「うん。アタシ、演劇部に入る!」

「……え?」

ママは、『なんで演劇?』って顔して る。

「…だめ?」

ママは表情を変えないまま、ううんと首を振った。

「……?」

「マリエ、ナズナちゃんとエリカちゃんと一緒の部活にするって言ってな かった?」

「うん。でもね、やめた」

「どうして、マリエが1人で決めるなんて…」

「一人じゃないよ。エリカとナズナと 一緒に決めたんだよ」

「……?」

「アタシ、二人に二人の前でしかホン トの笑顔を見せてないって、気づかさ れた。」

これからは二人以外にも心から笑いあえる友達を作りたい。
だから、

「アタシ、今まで二人しか友達居な かったのかなって思ったら、自分がさみしくなっちゃって」

一人で、冒険してみたいんだよ。

「だから、二人とは違う部活に入っ て、新しい自分を見つけたい」

話し終わると、お母さんは、

「成長したね」

といって、笑った。

「入部希望の封筒、貸して」

封筒に入部金を入れてもらって、部屋に戻った。

──コンコン

「お姉ちゃん、ちょっといい?」

「ナミエ?どうしたの。」

「ここの問題、教えて!」

「なにー?小5の問題なんてねー、飯前よ」

──…。

分らない…。

「おねぇちゃん?どーしたの?」

心配そうにしてるけど、心で笑ってる。

妹のナミエは小学5年生。 可愛いけど、中身は小悪魔だ。

「ちょーっと待って。今考えるから」

「分らないなら、無理しなくてもいい よ?」

「分かる!だからちょっと待ってて!」

計算問題とか、分んないんですケ ド…?

「へー、お姉ちゃん演劇部入るの?」

「あ、それ大事なんだから、とるなっ!」

アタシはナミエがとった封筒を取り返 した。

「そうだけど、なにか?」

「んー、べつにー?ナミエも中学生に なったら演劇部にしようかなー」

「やめてよねー、」

アタシはノートをナミエに返した。

バネと役者。<部活 #003終>

Re: バネと役者。 ( No.5 )
日時: 2015/09/08 01:28
名前: miki* (ID: 1hluJEzQ)

02*学級

#01

「やっばー!ちこく、遅刻!」

片手にヘアブラシ、手首にゴム、口に パンを運びながら、身支度をすませる 私。

リンリン♪と、時計の音が鳴り響いた のは7時。 家から学校までの登校時間、30分。 学校が始まる時間、8時。

──現在7時15分。

やばいやばいっっ! このままじゃ早くても家出るの20 分…いや、25分。 ギリギリ行けるか???

──キーンコーンカーンコーン

「ま、間に合った…。」

「金井ぃ〜、遅いぞ、遅刻ギリギリ じゃないか。」

「す、すみません…寝坊、しちゃっ て…」

「マリエちゃん、大丈夫?髪、ボサっ てるよ?」

カリナちゃんから指摘を受けて、窓に 映る私を見る。

「うっわー、めっちゃボサボサ…。 まぁ、急いできたから仕方ないか」

「仕方なくなんかないよ!あとで、可 愛くしてあげるね♪」

え、それって…カリナちゃんがするっ てことですか…? カリナちゃんの髪型、いつも手が込ん でるし…。 なんか、すごいことならないかなぁ?

「遠慮しなくてもいいよっ!朝学活終 わったらねー!」

「こらー、そこ、桜沢と金井!うるさ いぞー」

「あ、すみませーん!」

あれ?あれれ?何…、この空気…。 みんな、カリナちゃんのほう見てか ら、こそこそ話してる。

「それじゃあ、朝学活をおわります。 学級委員!」

「起立、気をつけ、ありがとうござい ました」

朝学活が終わった。 私は来てからそのままになっていた リュックの中を、机の中に入れる。

隣で、カリナちゃんがブラシと、ゴム を準備してるのが横目で分かる。

「よーし、じゃあマリエちゃん、うし ろむいて…」

「マリエちゃんだっけ、次移動教室だ よ、一緒行こう!」

カリナちゃんの言葉をさえぎる様に、 前の席の子が、数名の友達を連れて、 話しかけてきた。 確か名前は…大宮アヤミちゃん。

アヤミちゃんって…カリナちゃんと一 緒の小学校だったよね。

「ほら、早く!遅れちゃうよ」

「え、あ、うん…」

「いこー!アヤミ、マリエちゃん」

「今いくー!マリエちゃん、行こう」

私は軽くうなずいてついていく。 うしろでカリナちゃんが一人、何か 言っているのが聞こえた。

バネと役者。<学級 #001終>

Re: バネと役者。 ( No.6 )
日時: 2015/09/08 01:29
名前: miki* (ID: 1hluJEzQ)

02*学級

#02


「ねぇねぇ、桜沢となんでなかよくしてんの?」

移動教室に向かう途中、いきなりアヤミちゃんにきかれた。

「え、なんでって言われても…
 隣の席だからっていうのと演劇部に一緒に見学行ったからかな??」

「え、なになに、マリエちゃんも演劇部入るの〜?」

私が答えたら、アヤミちゃんの隣にいたサヤカちゃんがくいついてきた。

「う、うん。今日入部金、持って行くつもり」

「まじ?うちらも入るんだー、演劇部。
 一緒!…あ、でも、桜沢も入るってことだよね?」

「うん、多分…」

「だってさー!どうする?アヤミ。」

「んー、まあ別にいいんじゃない?そのほうが楽しいでしょ。」

2人が悪く笑ってる。なんか嫌な予感。


授業が始まる。理科の実験。

「みなさん、今日は、前回予告していたように、花の花粉を採集して観察していきます。ではここにーーーー」

先生の指示で教卓に並べられた花を一人一輪ずつとっていく。
わたしはたんぽぽを選んだ。それを見たカリナちゃんが真似してたんぽぽをとる。

「マリエちゃん、班作るの自由だって!
 いっしょになろー!」

カリナちゃんのほうを見てた私の横からアヤミちゃんが声をかけてきた。
わたしはカリナちゃんのことを気にしながらも

「うん、いいよ」

と答えていた。

バネと役者。<学級 #002終>


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