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ユリと枯葉
日時: 2015/09/15 20:02
名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)

突然出会った彼は、まるでユリみたいで。




▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽
コメントくださった方
・てるてる522様
(´・_・`)

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Re: ユリと枯葉 ( No.6 )
日時: 2015/09/11 21:05
名前: 山崎和奏 (ID: DU1UqTFp)

ということで森に入ったものの。
友達に置き去りにされた。
「お腹痛くなってきた…あとで場所書いた地図メールで送るから一人で行ってくれ…!…って。なんなの!?私来た意味あるの!?」
最悪すぎる…帰りたいけど早速画像送られてきたし…
え、ちょっと待って。
…ここどこ?
「…迷った」
最悪すぎるよ本当に…これ笑えないやつ…
「はぁ…画像を頼りに歩くしか…」
と、言ってから30分。
「見つけた………」
大きな館。周りの木立ちも整備されている。
すごい…と思い眺めていると窓に人影が映った。
「誰か…いるの…?」
一気に不安感に飲み込まれた。幽霊だったらどうしよう…
私は覚悟を決めてドアの前に立つ。
「誰かいませんかー!!!!」
こんな大きい声久しぶりに出した…
しばらくドアの前に突っ立っていると、ドアが少しだけ開いた。
そして聞き覚えのある声が耳に響いた。
「…ローズ…さん?」
そう聞こえるとドアが全開に開けられた。
あの人だった。
「…レイスさん……!?」

Re: ユリと枯葉 ( No.7 )
日時: 2015/09/12 08:13
名前: 山崎和奏 (ID: DVpsznMY)

どうしてレイスさんが……
「どうしてここがわかったんですか」
レイスさんは私を睨みながら言った。
「あの…友達が…あの、ここを知ってるって言ってたので一緒に来たんですけど……」
私はめちゃくちゃ焦りながら言った。
「じゃあその友達は?」
でもやっぱり信用されてないみたい。
「途中で腹痛で帰りました……本当です。」
そういうとしばらく沈黙が続いた。
「…………あなたは嘘をつくような人ではないと思いますので一応信じておきますが、その友達には絶対にここには誰もいなかったと言っておいてください」
「え、あ、はい…」
「あと僕はここが家だったんですが場所がバレてしまったので引っ越します」
「え………なんか…ごめんなさい」
私のせいでこんな立派な館から引っ越しちゃうなんて…
「いえ、ローズさんには元々教えるつもりでした」
「………え?」
「ローズさんの学校に少し用がありまして…ローズさんに情報収集してもらおうと思ってたんですけど……」
「…情報収集…ですか?」
「やっぱりダメですかね……?」
そんな目で見られちゃ断れないです……
「わかりました。やります」
「ありがとうございます」
レイスさんはまた白い髪を少し揺らして笑った。

Re: ユリと枯葉 ( No.8 )
日時: 2015/09/12 13:00
名前: 山崎和奏 (ID: DVpsznMY)

山崎和奏「そろそろコメント来なさすぎて悲しくなってきた」

Re: ユリと枯葉 ( No.9 )
日時: 2015/09/12 18:05
名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)

後日。
私は引っ越しを手伝うことに。
「本多くないですか……!?」
「そうですね…ざっと1000冊…いや2000冊ぐらいでしょうか」
「に、2000…」
私は本を10冊ほど運びながら本の数を聞いて途方に暮れていた。
本を四分の一ほど運び終わり、休憩中。
レイスさんが電話をかけていた。
「ビアンカ?ちょっと来てください。…はい。…お願いします」
とだけ言って切ってしまった。
ビアンカって誰…?
数分後。
森の入り口のほうから誰か来た。
「クロイツー!!会いたかったー!!」
と言いながらレイスに抱きついて。
待って。クロイツって何!なんで抱きついてるのビアンカさん!
「離れてください……」
レイスさんは呆れながら言った。
「あ、あの……」
ちょっと戸惑いながら話しかけるとビアンカさんは眉間にしわをよせて
「…誰?アンタ」
えぇー……
「あ、あの私ローズと言いまーー」
「私のダーリンのクロイツに手出したら許さないからね!!ダーリンは私のものなんだから!!!」
……ダ、ダーリン…?…もしかして彼女…さん?
「……………」
レイスさんはビアンカさんをジト目で見つめている。
それより、クロイツ。クロイツってなに!!
「ローズさん」
レイスさんに呼ばれる。
「な、なんですか?」
「ちょっとこっち来てください」
レイスさんは私の手を掴んでそのまま家の裏に。
「クロイツのことなんですけど…」
「………」
「クロイツっていうのは偽名で、本名はレイスです。それで、ビアンカの前では僕のことはクロイツと呼んでください」
レイスさんは私の耳元で囁くように言った。
「偽名…!?わ、わかった。クロイツさん…クロイツさん…」
「お願いしますね」

Re: ユリと枯葉 ( No.10 )
日時: 2015/09/12 18:19
名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)

話が終わり、ビアンカさんの元へ戻る。
「何話してたのー?」
「僕の引越し先のことです」
「そっか」
「引っ越しの続きしましょう」
「はーい!」
…仲良いよね、この2人。
「ビアンカさん、本運び手伝って下さい」
「やるわよ言われなくても…」
ビアンカさんはそう言って本を20冊ほど運び始めた。
「…すご」
私も負けじと20冊運び始める。
「お、重っ…!?」
でもやっぱりバランス崩してしまった訳で。
「うわぁぁぁ!?」
ヤバい、本が落ちる…!!
「大丈夫ですか」
ギリギリでレイスさんが本と私を支えてくれた。
「ごめんなさい……」
「大丈夫ですよ。無理しないで下さい」
と言って私の運んでいた分の半分をとって運び始めた。
「あ……ありがとうございます」
「どういたしまして」
レイスさんはいつものように優しく笑った。
いつもレイスさんは私を助けてくれる。
その優しい笑顔がいつも以上に綺麗に、儚く私の目に映った。

好きになってしまった。


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