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ユリと枯葉
日時: 2015/09/15 20:02
名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)

突然出会った彼は、まるでユリみたいで。




▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽
コメントくださった方
・てるてる522様
(´・_・`)

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Re: ユリと枯葉 ( No.1 )
日時: 2015/09/10 20:27
名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)

いつものようにユリに水を与える。
やっぱり綺麗だ。真っ白でまるで雪みたい。
しばらく見とれていると、雨が降ってきた。
「あ、雨…」
しかも大雨。
どうしよう、図書館に忘れ物取りに行かなくちゃ…
傘…壊れてたんだった。
………
ええい、行っちゃえ!!

と行って図書館に来たものの、超ビシャビシャになってしまった。
とりあえず忘れ物を確保。帰れるかな…まぁ帰るしかないんだけども。
とぼとぼ歩いて帰ろう。走るの疲れちゃったしなぁ…。
こうしてとぼとぼ歩いていると、雨が止んだ。
というより、私が立っているところだけ降っていなかった。
「……大丈夫ですか」
雨音とともに後ろから男の人の声が聞こえた。
びっくりして振り返ると私はさらに驚いてしまった。

Re: ユリと枯葉 ( No.2 )
日時: 2015/09/10 20:55
名前: 山崎和奏 (ID: dYnSNeny)

白髪。白い肌に雪の様な白い服。
私に傘をさしてくれた人は、真っ白だった。
わたしは見たことないような美貌に見とれてしまった。
「ユリ……みたい」
あ。声に出ちゃった…
彼は私の言葉を聞いて苦笑いした。
でもすぐに苦笑いをやめてこう言った。
「僕も好きですよ、ユリ」
「そうなんですか!?私大好きなんです、ユリ」
「同じですね」
彼はにっこり笑った。
「あ、そうだ。傘持っていないようですし家まで送りますよ」
「え、大丈夫ですよ!」
「でもこの雨ですし…送らせてください」
そこまで言うなら…
「じゃあ…お願いします」
「じゃナビゲーションお願いしますねー」

Re: ユリと枯葉 ( No.3 )
日時: 2015/09/11 20:19
名前: 山崎和奏 (ID: DU1UqTFp)

*
「ありがとうございます」
私は家の前でぺこりと頭を下げた。
「どういたしまして」
彼は雪のような髪を揺らして笑った。
「あ、あの…」
「なんですか?」
「名前…言ってませんでした。私ローズ・アンチュールです…」
私はこの名前は嫌いだった。
けれど、なぜかこの人には教えたかった。
「レイス・K・アルベルトです」
レイスさんは笑うと後ろを向いて帰っていってしまった。
「レイスさん……か」
大雨の中咲いているユリが少し寂しく見えた。

Re: ユリと枯葉 ( No.4 )
日時: 2015/09/11 20:23
名前: 山崎和奏 (ID: DU1UqTFp)




二章
【学校伝説】

Re: ユリと枯葉 ( No.5 )
日時: 2015/09/11 20:45
名前: 山崎和奏 (ID: DU1UqTFp)

「ローズ…………ローズ!!!」
「あ…何」
「最近ボーッとしすぎじゃないの?大丈夫?……あ、もしかして…恋?」
「…ち、違うよ!!違うから!!」
「ならいいんですけどー?」
いつものようにくだらない会話を交わす。
「あ、ねぇねぇローズ」
「何よ」
「学校伝説って知ってる?」
学校…伝説?
「知らないようだね?よし、教えてあげよう。学校伝説ってのはこの学校の秘密のことさ!」
別に教えてほしいとか行ってないし…
「で、それがどうしたの?」
少し呆れながら聞いてみる。
「ふっふっふ…私ね…学校伝説の最大の謎、『森の館』の情報をゲットした!!」
「森ってあそこ?」
私は窓から見えるすぐそばの森を指差した。
「そうそこ!!で、その森の館、二人で行かない?」
「はぁ!?」
「いいじゃんー行こうよー」
全く…
「わかったよ…特例だからね?」
「よっしゃ!!ありがと!」


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